4591 M-リボミック 2020-11-20 16:00:00
2021年3月期第2四半期決算説明会(質疑応答) [pdf]

News Release


                                     2020 年 11 月 20 日
各 位
                                      株式会社リボミック
                             (コード番号:4591 東証マザーズ)


          2021年3月期第2四半期決算説明会(質疑応答)


2020年11月19日(木)開催のアナリスト、機関投資家向け2021年3月期第2四半期決算説
明会における質疑応答を記載させて頂きます。
尚、決算説明会の内容につきましては、本日掲載しました関連資料並びに後日配信予定の動
画をご高覧願います。


1.COVID-19治療薬の開発について
質問                     回答
コロナ治療薬の開発競争は非常に激し      当社の優秀な研究員にコロナ治療薬の研究を担当
い状況ですが、リボミックがコロナ治      させています。研究を進めるに従い、リード化合
療薬の研究開発を進める本気度を教え      物の創製の難しさも実感していますが、同時に、
て下さい。                  打開する道筋も見えてきました。今後は、データ
                       を積み上げ理論的に研究を進めることができると
                       感じています。
                       尚、ファイザー等のワクチンが高い有効性を示し
                       たと発表されていますが、コロナ感染対策として
                       は、インフルエンザなどと同様、ワクチンと治療
                       薬の両方が必要であり、いい治療薬は不可欠であ
                       ると考えております。
                       当社としては、アプタマーで作る医薬品の特徴を
                       十分に生かして、コロナ治療薬(そのコロナウィ
                       ルスの変異体に対する治療薬も含め)の研究開発
                       を進めていきたいと考えています。
コロナ治療薬試験用の実験動物は完成      マウスについては、新型コロナウイルスのスパイ
しているのでしょうか?            クタンパク質の受容体であるヒト型ACE2を導入
                       した感染系が報告されています。また、東大医科

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                       研の河岡教授らは、ハムスターがCOVID-19の優
                       れた感染モデルになることを報告しており、関連
                       する研究論文を発表しています。当社としては、
                       治療用アプタマーを動物試験に進める場合には、
                       河岡教授と提携し、ハムスターを利用した感染モ
                       デルで評価したいと考えています。


2.RBM-007(滲出型加齢黄斑変性)について
質問                     回答
AMD(滲出型加齢黄斑変性)におけ      複数のGlobal企業がRBM-007(AMD)に非常に
る瘢痕形成の抑制が達成できれば、製      強い関心を持っています。ですので、現在実施中
薬会社に本剤がより魅力的に映ると感      のTOFU試験並びにRAMEN試験で良い成果が出
じました。因みに、RBM-007       れば、製薬会社との提携に進めると考えていま
(AMD)について、製薬会社と        す。
Globalな提携の話が現在進んでいるの
でしょうか?


3.次世代アプタマーテクノロジーの開発について
質問                     回答
次世代アプタマーテクノロジーの開発      DDS技術の利用とアプタマー自体に送達機能を付
として、脳内並びに細胞内因子の標的      与する方法の両方を考えています。例えば、動物
化を挙げられています。脳内並びに細      個体を使った脳内移行性アプタマーの分離方法と
胞内にアプタマーを移行させるのに、      して、マウスの静脈にSELEX用のランダム配列の
DDSを使うのでしょうか、それと       プールを注射し、マウスの脳内に移行したアプタ
も、アプタマー構造そのものにその機      マーの選択と増幅を繰り返すことで、自発的に脳
能を持たせるのでしょうか?          内に移行するアプタマーを分離することが可能で
                       す。また、細胞内移行についても、同様な方法を
                       利用することによって、自発的に細胞内に移行す
                       るアプタマーを取得することが可能で、すでに東
                       大医科研との共同研究の中で検証実験を行なって
                       います。又、脳内並びに細胞内への種々の送達技
                       術を研究開発されている会社やアカデミアとも提
                       携をしたいと考えています。
                       尚、アプタマー等の脳内DDS技術に関しては、静
                       脈注射等で薬物を投与する場合には、脳内への送


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                        達効率を飛躍的に向上させることが重要で、更な
                        る検討が必要と考えています


4.RBM-010(変形性関節症)について
質問                      回答
RBM-010について、膝局所投与の      海外の製剤技術を持っている受託会社にRBM-010
徐放性製剤の開発を進めていると説        の徐放性製剤化の委託をしています。この製剤が
明がありました。これは、どちらの        完成すれば、膝への直接投与による試験が実施で
会社と進めているのでしょうか?         きると考えています。


5.その他
質問                      回答
前臨床段階のRBM-006、RBM-008   この2つの開発品は、前臨床ステージにあるが提
は、本日の資料のパイプラインに入っ       携に至っておらず、且つ、自社で開発を進めるに
ていません。この2つの開発品は、何       はリスクが高いため、パイプラインリストから外
故、リストから外されたのでしょう        すこととしました。尚、開発を断念した訳ではあ
か?                      りませんので、将来、製薬会社との提携等が成就
                        する可能性を否定するものではありません。
今期1億円超の売り上げを見込んでい       AMEDの研究委託を受けている国立循環器病研究
ますが、具体的にはどのような収益を       センターからの再委託研究開発契約に基づき、
見込んでいるのでしょうか?           9100万円(税込み)の事業収益を予定しており
                        ます。通期で計画通りの収益を達成したいと考え
                        ています。


                                             以    上




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