4587 ペプチドリーム 2019-05-14 15:30:00
2019年6月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結) [pdf]
2019年6月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2019年5月14日
上 場 会 社 名 ペプチドリーム株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4587 URL https://www.peptidream.com/
代 表 者 (役職名)代表取締役社長 (氏名)リード・パトリック
問合せ先責任者 (役職名)IR広報部長 (氏名)岩田 俊幸 (TEL)044-223-6612
四半期報告書提出予定日 2019年5月15日 配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 無
四半期決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2019年6月期第3四半期の業績(2018年7月1日~2019年3月31日)
(1)経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2019年6月期第3四半期 2,926 157.3 675 ― 914 ― 694 ―
2018年6月期第3四半期 1,137 △19.8 △1,328 ― △1,192 ― △831 ―
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2019年6月期第3四半期 5.63 5.29
2018年6月期第3四半期 △6.93 ―
(2)財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2019年6月期第3四半期 16,590 15,392 92.3
2018年6月期 16,502 14,708 88.6
(参考) 自己資本 2019年6月期第3四半期 15,307 百万円 2018年6月期 14,623 百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2018年6月期 ― 0.00 ― 0.00 0.00
2019年6月期 ― 0.00 ―
2019年6月期(予想) 0.00 0.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2019年6月期の業績予想(2018年7月1日~2019年6月30日)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
通期 72億円以上 33億円以上 36億円以上 26億円以上
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
※ 注記事項
(1)四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2019年6月期3Q 124,110,400株 2018年6月期 122,714,400株
② 期末自己株式数 2019年6月期3Q 143,452株 2018年6月期 143,417株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2019年6月期3Q 123,346,641株 2018年6月期3Q 120,028,728株
(注) 期末自己株式数には、資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)が保有する当社株式(2018年6月期
143,400株、2019年6月期3Q 143,400株)が含まれております。また、資産管理サービス信託銀行株式会社
(信託E口)が保有する当社株式を、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております
(2018年6月期 148,337株、2019年6月期3Q 143,400株)。
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断
する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は
様々な要因により大きく異なる可能性があります。
ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………5
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………5
2.サマリー情報(注記事項)に関する事項 ………………………………………………………………5
(1)四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 …………………………………………………5
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示 …………………………………………5
3.四半期財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………6
(1)四半期貸借対照表 ……………………………………………………………………………………6
(2)四半期損益計算書 ……………………………………………………………………………………8
(3)四半期キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………9
(4)四半期財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………10
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………10
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………10
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ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期累計期間(2018年7月1日から2019年3月31日)において、当社独自の創薬開発プラットフォームシ
ステムであるPDPS(Peptide Discovery Platform System)を活用した3つの事業戦略:①創薬共同研究開発契約、②
PDPSの技術ライセンス、③戦略的提携による自社パイプラインの拡充を進めてまいりました。
【当社の事業戦略】 2019年3月末時点パートナー数
① 創薬共同研究開発契約 19社
② PDPSの非独占的技術ライセンス許諾 7社
③ 戦略的提携による自社パイプラインの拡充 6社及び1アカデミア、1機関
当社では、2019年3月31日現在、98のプログラムが進行しております(2018年12月末比4プログラム増加)。下表
は、各研究開発ステージにおけるプログラム数を2018年12月末時点のものと比較したものです。
【プログラム数の推移】
2018年12月末時点 2019年3月末時点
進行プログラム数 94 98
リード化合物(Hit-to-Lead Stage) 36 36
前臨床試験対応化合物 10 10
臨床候補化合物(Clinical candidates) 4 4
臨床試験 第1相(フェーズ1) 2 2
臨床試験 第2相(フェーズ2) 0 0
臨床試験 第3相(フェーズ3) 0 0
1つ目の事業戦略であるPDPSを活用した国内外の製薬企業との創薬共同研究開発契約については、2019年1月23日
に、当社は塩野義製薬株式会社(以下 塩野義製薬)との間で、ペプチド-薬物複合体(Peptide Drug Conjugate、以
下 PDC)の共同研究に関する契約締結を発表いたしました。本契約は、脳移行性に関わることが知られている複数の
標的分子に対し、当社がPDPSを用いて、医薬品及び医薬品候補化合物の脳移行性を向上させるカーゴペプチドを見出
し、塩野義製薬が選定した医薬品または医薬品候補化合物に当該カーゴペプチドを付加することでPDC医薬品を創製す
ることを目的としています。本契約の締結に伴い、当社は塩野義製薬から第3四半期に契約一時金を受領いたしまし
た(金額は非公開)。今後、共同研究費や非臨床及び臨床試験の進捗状況に合わせて目標達成報奨金(マイルストー
ンフィー)、製品化後は売上金額に応じたロイヤルティーが当社に支払われます。なお、本契約とは別に2016年2月
から両社で取り組みを進めている創薬共同研究開発契約も引き続き継続されます。
また、第3四半期においても創薬共同研究開発契約企業から複数のプログラムに対し研究開発支援金を受領いたし
ました。当社は、現在進行しているプログラムにおいて、さらなるマイルストーンが達成され、パートナー企業の許
諾を得た上で、新たな進捗の報告をできるものと考えております。加えて、当社は創薬共同研究開発に関心のある複
数の企業と新たな契約締結に向けた交渉を進めております。
2つ目の事業戦略であるPDPSの技術ライセンスについては、2019年3月31日現在、7社;米国ブリストル・マイヤ
ーズ スクイブ社(2013年)、スイス・ノバルティス社(2015年)、米国リリー社(2016年)、米国ジェネンテック社
(2016年)、塩野義製薬(2017年)、米国メルク社(2018年)、ミラバイオロジクス(2018年)と非独占的なライセ
ンス許諾契約を締結しております。同事業については、技術移管先企業がマイルストーンを達成するまでは、どのよ
うな発見が行われ、開発が進んでいるかについて当社は知らされませんが、これらライセンス先企業から技術ライセ
ンス料とともに開発プログラムの進捗ごとのマイルストーンフィーが当社に支払われます。また、当社はPDPSの非独
占的ライセンス許諾に関心をもつ複数の企業との交渉を継続的に進めております。
3つ目の事業戦略は、世界中の特別な技術を有する創薬企業・バイオベンチャー企業及びアカデミア等の研究機関
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ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
と戦略的提携を組むことで、自社の医薬品候補化合物(パイプライン)の拡充を図ることです。この事業は当社の将
来の業績をけん引するものと予想しております。当社は新しい本社・研究所が神奈川県川崎市に完成し、2017年8月
に移転したことで、必要とされていた研究スペースや新たな設備に関するボトルネックが解消し、当社の同事業のプ
ログラム数は大きく拡大いたしました。同事業の目標は、当社の強力な製薬企業とのネットワークを活用して、これ
らのプログラムを少なくとも第Ⅰ相に入る段階もしくは、第Ⅰ相に入った後、可能であれば第Ⅱ相に入った後まで開
発することにより、通常の開発候補品よりも収益性の高い契約条件で大手製薬企業にライセンスアウト(導出)する
ことです。当社では、PDPS技術を用いて同定したヒット化合物を、①特殊ペプチド医薬品、②ペプチド-薬物複合体
(PDC医薬品)、③低分子医薬品という3カテゴリーの医薬品群として開発する創薬能力を拡充しております。戦略的
パートナーの独自の技術・ノウハウと当社の技術を組み合わせることで生まれたプログラムでは、開発費用を両社で
負担することにより、開発に成功した場合には、通常の創薬共同研究プログラムと比べてより高い比率の売上ロイヤ
ルティーが支払われます。
戦略的提携による創薬については、当社はこれまで5社(JCRファーマ株式会社、モジュラス株式会社、英国
Heptares Therapeutics社、米国Kleo Pharmaceuticals社、日本メジフィジックス株式会社)との戦略的提携を発表し
ております。また、川崎医科大学とは難治性希少疾患に対するペプチド創薬に関する共同研究を実施し、ビル&メリ
ンダ・ゲイツ財団からは結核及びマラリア感染症の新規治療薬に関する研究開発助成金を受領しております。
2019年3月27日に、当社はポーラ化成工業株式会社(以下 ポーラ化成工業)との間で、ペプチドを用いた化粧品、
医薬部外品および医薬品の研究開発、商業化に関する覚書締結を発表いたしました。当社のPDPS技術を活用すること
で、ポーラ化成工業における医薬部外品や化粧品の素材開発に拡大するとともに、ポーラ化成工業との協業により、
皮膚に効果のある医薬品シーズの創出などに取り組んでまいります。
JCRファーマ株式会社(以下「JCRファーマ」)とは、血液脳関門(Blood-Brain Barrier:BBB)通過を可能とする
キャリアペプチドの創製を行っております。開発されたペプチドに低分子医薬品やペプチド医薬品、抗体医薬品を中
心とするタンパク製剤などを結合することにより、これまでBBBを通過できなかった薬を脳内に届けることが可能とな
り、神経疾患や骨格筋疾患における新たな治療薬開発の加速につながるものと期待しております。現在、疾患モデル
動物等を用いた試験によって安全性や有効性の評価を進めており、評価を確認でき次第、製薬企業等へのライセンス
アウトを進めていく計画です。BBB通過を可能とするキャリアペプチドに関心を持つ企業からは既に数多く問い合わせ
を受けており、今後、JCRファーマとの間でライセンスアウト戦略に関する詳細検討を進めてまいります。
モジュラス株式会社(以下 モジュラス)とは、これまで開発が難しかった創薬ターゲットに対する低分子医薬品
候補化合物の開発を進めております。モジュラスは最先端の計算科学を駆使した高速かつ効率的な低分子医薬品候補
化合物のデザインに関する技術を有するベンチャー企業です。両社は開発コストを分担し、得られた成果も両社で共
有いたします。当社はPDPSを用いてキナーゼの変化の影響を受けないATP-非競合型インヒビター(アロステリックイ
ンヒビター)であるキナーゼ阻害剤の候補となるヒットペプチドをすでに数多く同定しております。両社は得られた
ヒットペプチドの立体構造情報から計算科学を用いて低分子医薬品候補化合物をデザインする能力を高める取組みを
進めております。また、当社は2018年8月、モジュラスの資金調達(シリーズA)において2億円を出資いたしまし
た。
英国Heptares Therapeutics社(以下 ヘプタレス)とは、疼痛、がん、炎症性疾患など複数の適応症において既に
検証されているGタンパク質共役受容体(GPCR)として知られるプロテアーゼ活性化受容体(PAR2)を標的として新規
治療薬の研究開発・商業化を目的とした戦略的共同研究を行っております。この共同研究では、両社のもつ業界屈指
のプラットフォーム技術を融合いたします。両社で選択したGPCRターゲットに対して、ヘプタレス社のStaRプラット
フォームを用いて安定化し、当社のPDPSを用いてヒット化合物を得ることで、新たな治療薬の開発を進めてまいりま
す。本契約のもと、両社はコストを分担し、得られたすべての成果を共有いたします。2018年5月に報告いたしまし
たとおり、両社はPAR2に対し、高い親和性と選択性を有するペプチド・アンタゴニストを同定しており、このプログ
ラムは現在、Hit-to-Leadのステージに入っております。
米国Kleo Pharmaceuticals(クリオ・ファーマシューティカル、以下 クリオ)とは、複数の適応症でがん免疫治
療薬の共同研究開発を行っております。クリオが選択した複数のがん細胞表面及び免疫細胞表面の受容体ターゲット
に対して当社のPDPSを用いて特殊環状ペプチドを同定し、最適化を実施いたします。それらとクリオが有する
Antibody Recruiting Molecules(ARMs)、Synthetic Antibody Mimics(SyAMs) お よ び Monoclonal Antibody
Therapy Enhancers(MATEs)という新たながん免疫療法のプラットフォーム技術を用いてPDC医薬品候補化合物を創製
いたします。当社は製品開発の貢献度に応じて、すべての製品から生じる一定の収益を得る権利を有しております。
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ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
両社はすでにいくつかの有望なリード化合物の合成を完了しております。また、当社は2018年11月7日、クリオの資
金調達(シリーズB)において10百万米ドル(約11億円)を出資いたしました。クリオは、今回の調達資金を当社と共
同研究開発を進めている医薬品候補化合物の臨床開発入り(2020年を予定)を加速する目的に使用する計画です。
日本メジフィジックス株式会社(以下 NMP)とは、特殊ペプチドにラジオアイソトープ(RI:放射性同位元素)を
標識した治療薬および診断薬の創製に向けた戦略的共同研究開発および商業化の枠組みに関して基本合意に至り、覚
書を締結いたしました。当社はPDPS技術を活用し、特殊ペプチドを用いたペプチド-薬物複合体(PDC)の研究開発を
進めております。またNMPは「治療と診断の融合(セラノスティクス)」の実用化を目指しており、治療用および診断
用の放射性医薬品を開発するための新たな研究製造拠点の整備に着手しています。今回の覚書締結を機に、当社が持
つ特殊ペプチドにNMPが持つ放射性核種を標識する技術を組み合わせることにより、セラノスティクスの実現につなが
る新たな治療薬および診断薬の創製を進めてまいります。本取組みによって得られるRI標識ペプチドの開発および製
品化の技術は両社で共有し、日本を含むアジア、ならびに欧米等において共同開発またはライセンスの導出を進めて
まいります。
川崎医科大学とは、難治性希少疾患であるデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に対するペプチド医薬品の共同
研究開発を行っております。DMDは進行性の筋力低下を特徴とする遺伝疾患であり、いまだ有効な治療法が確立されて
おりません。共同研究開発では、マイオスタチンを標的タンパク質としたペプチド医薬品候補化合物がDMDのモデル動
物に投与した際に筋力低下を有意に改善することが確認されており、革新的な筋萎縮阻害剤の開発につながりうるも
のと期待しております。現在、前臨床試験を進めており、近い将来に臨床試験を実施できるよう全力で取り組んでま
いります。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団(以下 ゲイツ財団)とは、世界の最貧国において大きな問題となっている2つの感
染症である結核及びマラリアを治療するための新規特殊環状ペプチドを見出すことを目的とした複数のプログラムに
つき、ゲイツ財団からの助成金による研究開発を行っております。この助成金により開発される治療薬は、ゲイツ財
団との合意に基づき、貧しい国においては安価で提供されることになっております。一方、先進国においては、ペプ
チドリームが自社での製品化及び自由なライセンス活動の権利を有しております。
当社は今後も特定の分野で世界をリードする優れた技術を有するバイオベンチャー企業やアカデミア等の研究機関
と の 戦 略 的 提 携 を 通 じ て、 次 世 代 の フ ァ ー ス ト イ ン ク ラ ス (first-in-class) 及 び ベ ス ト イ ン ク ラ ス
(best-in-class)となる優れた治療薬の開発に向けた取組みをさらに加速してまいります。
当社は塩野義製薬、積水化学工業株式会社と合弁で特殊ペプチド原薬の製造プロセスに関する研究開発、製造及び
販売を行うCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization:医薬品開発製造受託機関)・ペプチスタ
ー株式会社(以下 ペプチスター)を設立いたしました。ペプチスターは国内の様々な会社が有する技術を融合し、高
品質、高純度でしかも製造コストを大幅に低減する最先端技術を開発、提供することを目指しております。ペプチス
ターは当社の創薬共同研究開発企業だけでなく、戦略的提携により自社開発品の製造も請け負うことが予想されま
す。同社の工場は大阪府摂津市に建設を進めており、2019年秋から商業生産を開始する計画です。
当社はサステイナビリティへの取り組み(ESG)に関して、当社の基本方針、重点取組み、主要データ/指標につい
ての情報開示を目的に、自社WEBサイト上に専用ページを開設しております。当社は地球環境への配慮、社会・従業員
に関する取り組み、企業統治(ガバナンス)に関して業界トップクラスの水準を目指して引き続き取り組んでまいり
ます。
当社の従業員は2019年3月31日現在で103名(派遣を含む。女性社員比率は約4割)となります(2018年12月末比
3人増)。取締役7名を含めると総勢110名の体制となりました。なお、中国でアミノ酸や低分子化合物の合成や製造
等を委託しているCRO内では当社専属で15名が勤務しております。
以上の結果、当第3四半期累計期間における売上高は2,926,210千円(前年同四半期比1,788,994千円増加)、営業利
益675,984千円(前年同四半期は営業損失1,328,643千円)、経常利益914,066千円(前年同四半期は経常損失1,192,287千
円)、四半期純利益694,902千円(前年同四半期は四半期純損失831,384千円)となりました。
なお、当社の事業は単一のセグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
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ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
(2)財政状態に関する説明
①財政状態の分析
当第3四半期会計期間の総資産は16,590,132千円となり、前事業年度末と比べて87,867千円増加しました。その主
な要因は、売掛金が3,072,506千円減少したものの、現金及び預金が2,509,807千円増加、投資有価証券が1,309,898
千円増加したこと等によるものです。
負債は1,197,516千円となり、前事業年度末と比べて596,033千円減少しました。その主な要因は、前受金が
204,788千円増加したものの、未払法人税等が605,472千円、未払費用が220,321千円減少したこと等によるもので
す。
純資産は15,392,616千円となり、前事業年度末と比べて683,900千円増加しました。その主な要因は、四半期純利
益により利益剰余金が694,902千円増加したこと等によるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当第3四半期累計期間における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ2,509,807千円増加し、6,015,156千円
となりました。
当第3四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額970,757千円等があったものの、税引前四半期純利益
914,066千円の計上、売掛債権の減少額3,072,506千円等により、3,753,858千円の収入(前年同四半期は778,336千円
の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の取得による支出1,336,298千円等により、1,362,821千円の
支出(前年同四半期比1,174,786千円の支出減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、新株予約権の行使による株式の発行による収入15,458千円等により、
15,308千円の収入(前年同四半期比156,229千円の収入減少)となりました。
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明
当第3四半期累計期間の業績は、通期計画に対してほぼ想定通りの進捗となっております。2019年6月期の通期見
込につきましては、期末人員数を2018年8月9日に発表いたしました当初予想の106名から120名へ増加修正をいたし
ます。新たな機能強化を加速することを目的に採用活動のスピードを向上させたことが背景です。なお、人員数増が
業績予想に与える影響は軽微であり、期末人員数以外の項目については当初の業績予想から変更はございません。
2018年6月期 2018年6月期 2019年6月期 2019年6月期
第3四半期実績 通期実績 第3四半期実績 通期見込
設備投資 (百万円) 2,389 2,436 177 350
減価償却費 (百万円) 395 493 380 496
研究開発費 (百万円) 771 921 774 1,233
期末人員数 (人) 84 91 103 120
※期末人員数は派遣社員を含む人数を記載しております。
2.サマリー情報(注記事項)に関する事項
(1)四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用
該当事項はありません。
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
該当事項はありません。
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ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
3.四半期財務諸表及び主な注記
(1)四半期貸借対照表
(単位:千円)
前事業年度 当第3四半期会計期間
(2018年6月30日) (2019年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 3,505,349 6,015,156
売掛金 3,093,674 21,167
貯蔵品 166,169 276,908
前払費用 99,115 126,326
その他 1,193,791 329,650
流動資産合計 8,058,099 6,769,210
固定資産
有形固定資産
建物(純額) 3,906,460 3,794,803
構築物(純額) 175,697 169,673
工具、器具及び備品(純額) 1,155,999 1,059,222
土地 904,628 904,628
有形固定資産合計 6,142,785 5,928,328
無形固定資産
のれん 42,200 27,008
ソフトウエア 73,101 71,715
その他 1,819 15,092
無形固定資産合計 117,121 113,816
投資その他の資産
投資有価証券 - 1,309,898
関係会社株式 1,900,000 1,900,000
長期貸付金 100,000 100,000
長期前払費用 26,367 20,614
繰延税金資産 150,269 169,782
その他 7,621 278,482
投資その他の資産合計 2,184,258 3,778,777
固定資産合計 8,444,165 9,820,921
資産合計 16,502,264 16,590,132
負債の部
流動負債
買掛金 36,219 86,819
未払金 58,520 114,798
未払費用 389,880 169,559
未払法人税等 616,621 11,148
前受金 339,809 544,598
預り金 80,660 18,871
その他 191,344 171,228
流動負債合計 1,713,056 1,117,022
固定負債
役員株式給付引当金 80,493 80,493
固定負債合計 80,493 80,493
負債合計 1,793,549 1,197,516
6
ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
(単位:千円)
前事業年度 当第3四半期会計期間
(2018年6月30日) (2019年3月31日)
純資産の部
株主資本
資本金 3,915,983 3,923,852
資本剰余金 3,912,265 3,920,134
利益剰余金 7,206,825 7,901,728
自己株式 △411,420 △411,570
株主資本合計 14,623,653 15,334,145
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金 - △26,400
評価・換算差額等合計 - △26,400
新株予約権 85,062 84,870
純資産合計 14,708,715 15,392,616
負債純資産合計 16,502,264 16,590,132
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ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
(2)四半期損益計算書
第3四半期累計期間
(単位:千円)
前第3四半期累計期間 当第3四半期累計期間
(自 2017年7月1日 (自 2018年7月1日
至 2018年3月31日) 至 2019年3月31日)
売上高 1,137,215 2,926,210
売上原価 1,102,287 948,890
売上総利益 34,927 1,977,319
販売費及び一般管理費 1,363,571 1,301,335
営業利益又は営業損失(△) △1,328,643 675,984
営業外収益
受取利息 1,644 6,385
為替差益 - 75,078
業務受託料 178,612 153,926
その他 457 2,781
営業外収益合計 180,714 238,172
営業外費用
株式交付費 312 90
新株予約権発行費 3,928 -
為替差損 40,118 -
営業外費用合計 44,358 90
経常利益又は経常損失(△) △1,192,287 914,066
特別損失
固定資産除却損 2,822 -
特別損失合計 2,822 -
税引前四半期純利益又は税引前四半期純損失(△) △1,195,110 914,066
法人税、住民税及び事業税 1,755 238,676
法人税等調整額 △365,481 △19,512
法人税等合計 △363,726 219,163
四半期純利益又は四半期純損失(△) △831,384 694,902
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ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
(3)四半期キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前第3四半期累計期間 当第3四半期累計期間
(自 2017年7月1日 (自 2018年7月1日
至 2018年3月31日) 至 2019年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引 前 四半 期純 利 益 又は 税 引 前 四半 期 純 損失
△1,195,110 914,066
(△)
減価償却費 395,908 380,567
のれん償却額 15,192 15,192
受取利息及び受取配当金 △1,644 △6,385
為替差損益(△は益) 38,137 △103,462
株式交付費 312 90
固定資産除却損 2,822 -
売上債権の増減額(△は増加) 1,629,509 3,072,506
貯蔵品の増減額(△は増加) - △110,739
前払費用の増減額(△は増加) 13,151 △27,210
仕入債務の増減額(△は減少) △753 50,599
未払金の増減額(△は減少) 8,044 39,856
未払費用の増減額(△は減少) △275,859 △220,321
前受金の増減額(△は減少) △124,347 204,788
預り金の増減額(△は減少) △59,249 △61,789
その他 △681,806 487,353
小計 △235,693 4,635,110
利息及び配当金の受取額 1,644 6,385
法人税等の支払額 △544,287 △970,757
法人税等の還付額 - 83,119
営業活動によるキャッシュ・フロー △778,336 3,753,858
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資有価証券の取得による支出 - △1,336,298
関係会社株式の取得による支出 △100,000 -
補助金の受取額 - 136,323
有形固定資産の取得による支出 △2,394,021 △134,758
無形固定資産の取得による支出 △33,601 △28,034
その他 △9,985 △55
投資活動によるキャッシュ・フロー △2,537,608 △1,362,821
財務活動によるキャッシュ・フロー
新株予約権の行使による株式の発行による収入 88,936 15,458
新株予約権の発行による収入 82,660 -
自己株式の取得による支出 △58 △149
財務活動によるキャッシュ・フロー 171,537 15,308
現金及び現金同等物に係る換算差額 △38,137 103,462
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △3,182,544 2,509,807
現金及び現金同等物の期首残高 6,556,679 3,505,349
現金及び現金同等物の四半期末残高 3,374,135 6,015,156
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ペプチドリーム株式会社(4587) 2019年6月期 第3四半期決算短信
(4)四半期財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
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