4584 M-キッズ・バイオ 2020-01-06 15:30:00
札幌医科大学との共同研究契約締結のお知らせ [pdf]

                                                      2020 年1月6日


各    位


                            会   社   名 株式会社ジーンテクノサイエンス
                            代表者名 代 表 取 締 役 社 長 谷            匡 治
                                      (コード番号:4584 東証マザーズ)
                                     執   行   役    員
                            問合せ先                      栄     靖 雄
                                     経営管理本部長
                                                 (TEL.03-6222-9547)



         札幌医科大学との共同研究契約締結のお知らせ
             ‐がん細胞内侵入能力を有する抗体を用いた抗がん剤の開発-



    この度、当社は、札幌医科大学とがん細胞内侵入能力を有する抗体を用いた抗がん剤の開発に向けて、
共同研究契約(以下、
         「本契約」といいます。)を締結いたしましたので、下記のとおりお知らせいたしま
す。
                            記


1.本契約締結の目的及び理由
     当社は、2018 年度より新たな事業ステージを指す GTS3.0「バイオで価値を創造するエンジニアリン
    グカンパニー」を目標に掲げ、これまでの事業活動で得てきたバイオ技術に関するノウハウ及び知見
    を最大限活用し、従来より手掛けてきた希少疾患、難病に加えて、小児疾患を重点的なターゲットと
    定め、これらの疾患に悩む患者様、そのご家族や介護者の方を含めた包括的なケアを目指して、新薬
    のみならず新たな医療の開発・提供に取り組んでおります。本契約は、将来の成長ドライバーである
    バイオ新薬事業の新たなパイプラインとして希少がんや難治性がんに対する新たな抗がん剤の開発を
    目指すものであります。
     近年のがん治療は、がん細胞の異常増殖シグナルを選択的に阻害する医薬品や、がん細胞のみを選
    択的に認識する抗体医薬品等の出現により、その治療効果は飛躍的に改善しております。その一方で、
    抗体医薬品単剤では治療効果は限定的なため、臨床現場では既存の他の抗がん剤と抗体医薬品の併用
    投与が一般的な治療となっております。近年、がん細胞を認識する抗体に細胞毒性を有する低分子薬
    物を結合させた抗体薬物複合体の開発が盛んに行われ、本邦においても、二つの抗体薬物複合体が上
    市されており、顕著な治療効果を示しております。
     札幌医科大学医学部付属フロンティア医学研究所の山口美樹助教は、がん細胞をマウスに免疫する
    ことにより、がん細胞表面のみに発現する分子に結合し、かつ、がん細胞内への侵入能力を有する抗
    体を多数保有しております。当社は、これらの中からがん細胞の認識特異性とがん細胞侵入能力に優
    れた抗体を選び出し、それらの抗体に低分子薬物を結合させた抗体薬物複合体や細胞障害性タンパク
    質を連結させた免疫毒素(Immunotoxin)を創製し、単独でも優れた治療効果を示す抗がん剤の開発を
    目指します。


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  当社は、本開発品をバイオ新薬事業の新たなパイプラインとして加え、バイオシミラー開発の過程
 で培った高度なタンパク質取扱い技術に立脚した研究開発を実施し、将来における新たな収益源の確
 保に努めると共に、希少がんや難治性がんに対する新たな抗がん剤の開発による社会貢献をとおして
 当社の企業価値向上を加速させ、当社が掲げる GTS3.0 の早期実現を目指してまいります。


2.本契約の内容
  札幌医科大学が保有するがん細胞侵入能力を有する抗体を用いて、抗がん剤としての開発を共同で
 行います。


3.本契約の相手先の概要
 (1)名称         札幌医科大学
 (2)所在地        札幌市中央区南1条西 17 丁目
 (3)理事長        塚本   泰司
 (4)対象研究部門     札幌医科大学医学部付属フロンティア医学研究所分子医学部門


4.今後の見通し
  本件に伴う 2020 年3月期の業績への影響は軽微の見通しです。


                                                 以   上




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