4584 M-キッズ・バイオ 2019-05-10 15:30:00
2019年3月期 決算補足説明資料 [pdf]

                 証券コード:4584




株式会社ジーンテクノサイエンス
    2019年3月期
   決算補足説明資料
    2019年5月10日
             注意事項


 この資料は株式会社ジーンテクノサイエンス(以下、当社という)を
ご理解いただくために作成されたものであり、投資勧誘を目的として作
成されたものではありません。

 この資料に含まれている今後の戦略・計画、将来の⾒通し及びその
他将来の事象等に関する記載には、本資料の発表時点において合
理的に⼊⼿可能な情報に基づく当社の仮定、⾒込み等が含まれま
す。そのため、実際の業績、開発進捗等は、今後の研究開発の成否
や将来における当局の対応、事業パートナーの状況等、現時点では
不明⼜は未確定な要因によって、本資料の記載とは異なる結果とな
る可能性があります。



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     2019年3月期通期 業績・事業ハイライトの概要

業績ハイライト



◆2019年3月期通期の実績

 売上高は予定通り進捗
   フィルグラスチムバイオシミラーは計画どおりの売上達成



 赤字幅縮小
   業績予想に比べ、約3億円の赤字幅縮小
   主な要因は研究開発費の期ズレによるもの




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      2019年3月期通期 業績・事業ハイライトの概要

事業ハイライト

   4月︓ナノキャリア㈱、ノーリツ鋼機㈱との資本業務提携
 7月︓⻑⽣バイオとの共同事業化提携解消⽅針の決定
 7月︓㈱chromocenterとの共同研究契約締結
 8月︓SOLA Bioscience, ジーピーシーとの高産⽣細胞株樹⽴に
     向けての共同研究開始
 9月︓ダルベポエチンアルファBS 医薬品製造販売承認申請
 9月︓抗RAMP2抗体 国際特許出願
 1月︓GBS-007 海外導出 (Ocumension/中国・台湾)
 2月︓千寿製薬㈱との眼科治療領域バイオシミラーの国内における
     第3相臨床試験の患者登録完了
 4月︓株式交換による㈱セルテクノロジーの完全⼦会社化
 5月︓ORTHOREBIRTH㈱との共同研究契約締結

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         業績ハイライト


        2019年3月期 通期業績

◆ 2019年3月期 通期業績(2018年4月1⽇〜2019年3月31⽇)
                                販売費及び⼀般管理費                                      1株当たり ※
                   売上高                              営業利益     経常利益     当期純利益
                                                                                当期純利益
                       (百万円)                        (百万円)    (百万円)     (百万円)
                                 合計      内 研究開発費                                     (円)


 2019年3月期 実績 (A)       1,021     1,414     (945)     △805     △816     △856      △43.84


 2018年3月期 実績 (B)       1,059     1,550    (1,107)    △913     △903     △904      △47.27


 増減額(A-B)               △38      △136    (△162)        108       87       48

 (参考)
                       1,060               1,300    △1,180   △1,180   △1,182
 2019年3月期 業績予想値


   主なポイント

 • フィルグラスチムバイオシミラーは、           • 研究開発費は主にバイオシミラー             • 退任取締役に対する特別功労⾦
   計画どおりの売上高を達成                  事業の推進に支出                      45百万円計上
                               • 研究開発費の期ズレにより、業績予              (特別損失)
 • 開発進捗に伴うマイルストン収益含む             想値より約3億円減少
                                 (開発は順調に進捗)
 ※2018年7月1日付で株式1株につき2株の株式分割を⾏っておりますが、2018年3月期の期⾸に当該株式分割が⾏われたと仮定して
  1株当たり四半期純利益を算定しております
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      2020年3月期 連結業績予想

(株)セルテクノロジーの子会社化に伴い、連結決算へ移⾏

◆ 2020年3月期 通期業績予想
                                                 親会社株主に帰属   1株当たり
                      売上高      営業利益     経常利益     する当期純利益※   当期純利益
                      (百万円)     (百万円)    (百万円)    (百万円)          (円)


連結   2020年3月期予想        1,050   △1,220   △1,260    △7,260    △261.94


単体   2019年3月期実績(参考)    1,021    △805     △816       △856     △43.84

                                                       ※単体の実績は当期純利益



 主なポイント


① 売上︓ほぼ前年並みを維持
② 研究開発費︓今期予算は1,200百万円(前期は945百万円)引き続きバイオシミラーを中心とした開発に充てる
③ のれん︓㈱セルテクノロジー⼦会社化に伴い、のれんが約60億円発⽣


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     特別損失の計上について
  ◆2019年4月に連結⼦会社化した㈱セルテクノロジーに係る
   のれんの減損損失       約60億円 計上(当事業年度で⼀括償却を予定)

     将来の企業価値向上に向けた必要かつ重要な研究開発投資

     GTS3.0                               GTS+セルテクノロジー
     再⽣医療事業の推進
                                             再⽣医療
        課題                                   事業推進
  細胞治療プラットフォームの確⽴      セルテクノロジー買収
     研究用リソースの確保           課題解決
      提携先の拡大
     細胞培養技術の獲得          ⻭髄幹細胞バンク
   自社で課題解決をするには          細胞培養技術
    時間、人、費用が掛かる




課題解決に要する研究開発期間・人材確保をセルテクノロジーの買収で即時クリア(=研究開発投資)
        GTSのノウハウと掛け合わせることで買収額以上の価値創出を目指す
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         GTS3.0 収益化へのロードマップ
                                                          収益拡大ゾーン

                    ②資⾦効率向上
                 BS研究開発費はピークアウト                           ③成⻑性
                 新規BSは早期導出を狙う                            再⽣医療&バイオ新薬で
                                                         さらなる早期⿊字化の可能性
                 その他、導出案件による契約⼀時⾦
当期純利益
単位︓百万円           研究開発費の効率化&収益UPで
                   ⿊字化への体制を整える
    0


     ①研究開発投資
     ㈱セルテクノロジー買収に伴う
       のれんの⼀括償却


 △500
                                                              ④確実な⿊字化
 △856                                                           バイオシミラー事業

△1,200

                                           外部委託を効果的に⾏うバーチャル型経営により固定費の大幅増加は無し
△7,200
                 のれん償却無し︓▲1,200百万円
                 のれん償却有り︓▲7,200百万円


   2019/3期           2020/3期         2021/3期   2022/3期           2025/3期
                                                                  Challenge GTS3.0   10
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    セルテクノロジー完全⼦会社化


• ⻭髄幹細胞による再⽣医療等製品の開発を目的とし、
  2008年10月30日に設⽴
• 国内初となる⻭髄幹細胞保管事業を運営



                                     家族のため、医療研究のために
⻭髄細胞バンク®     ⼦供自身や家族のため      献⻭®
(自家)           預ける︕          (他家)      献⻭®する︕
               乳⻭・親知らず                    乳⻭


自家⻭髄細胞保管サービス*                他家⻭髄細胞保管サービス**

➝ ⽣え変わりによる乳⻭脱落⻭を、将来          ➝ 自分以外(他人)にも応用出来る治療
  の⼦供自⾝、⼜は家族の治療の為に             法開発の為、研究用細胞を企業・大学
  保管                           へ提供(現在は、第⼀三共・エーザイ・
                               積水化学等)

           *再⽣医療等安全性確保法第2種               **再⽣医療等製品原料

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     ⻭髄幹細胞の特徴を活かした研究開発

    ⻭髄幹細胞とは︖
                              セルテクノロジーは、この⻭髄細胞を
⻭の内部に存在する“⻭髄”と呼ばれる細胞を         保管する事業を⾏っている
用いて製造・加工した幹細胞


     ⻭髄幹細胞の特徴               研究開発におけるメリット
 脱落⻭から得るため採取チャンスが多く、    採取チャンスも豊富なため、研究開発用のリソース
  ドナーへの負担が少ない             (原料)を豊富に確保でき、製薬企業へも提供

 骨、軟骨及び神経細胞に分化し易い       分化特性から脊髄損傷などの神経系疾患等に
                         適性がある

 乳⻭から採取するため細胞が若い        若年由来故に分化能・増殖能が高く、
                          高い組織再⽣能⼒が期待できる



  高い組織再⽣能⼒が期待できる潤沢なリソースと対象疾患の適性を⾒極めることで
     低リスクで確実性の高い堅実な研究開発が可能となる
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              GTSがターゲットとする疾患

                                                    脳血管平滑筋
                                                                  脳性まひ
  口唇口蓋裂                              顔面骨格                                       (神経、血管再生)
                                                                    髄膜形成
   (顎骨再生)                  歯

                                                   内分泌
                                                                   大血管

                                                             耳介    中隔膜


                                                                     グリア細胞
                                                                         (脾臓)

                                                                                    (神経再生)
                                                                     副腎髄質
                                                                                    脊髄損傷
                            甲状腺

                        シュワン細胞                                       脊髄神経節
                        (ランゲルハンス島)




 腸管神経節細胞僅少症
                                            腸管神経節                 色素細胞
     (神経節再生)                                                                先天性白皮症
Vera-Lopez et al., 2018, Dev Biol 444: S110-S143                            (色素細胞再生)
                                                                                 Challenge GTS3.0   14
      ターゲット疾患の概要
                     脳性まひ   小児

                      症状︓ 四肢麻痺
                      治療法︓未確⽴
口唇口蓋裂   小児
                      患者数︓新生児 2,000人/年
                      治療目標︓神経、⾎管再生
症状︓  摂食、言語障害
治療法︓ 口唇形成術+腸骨移植
                     脊髄損傷
患者数︓ 新生児 2,000人/年
治療目標︓顎骨再生             症状︓  運動機能/感覚知覚機能 損失
                      治療法︓ 未確⽴
                      患者数︓ 5,000人/年、10万人
                      治療目標︓神経再生
腸管神経節細胞僅少症   小児

症状︓  腸閉塞(死亡率 22%)
     (腸管蠕動運動不全)      先天性白皮症      小児
治療法︓ 腸管切除、人⼯肛門造設
                      症状︓  視⼒障害、羞明
患者数︓ 100人(指定難病101)
                      治療法︓ 未確⽴
治療目標︓神経節再生
                      患者数︓ 8,000人
                      (指定難病164、小児慢性特定疾患1)
                      治療目標︓⾊素細胞再生
                                      Challenge GTS3.0   15
    提携実績︓ORTHOREBIRTH㈱                                    ジーンテクノサイエンス
                                                               ×
                                                           セルテクノロジー
                                                          再⽣医療PJ 第1弾


ORTHOREBIRTH㈱と共同研究開発契約を締結
<⼝唇⼝蓋裂の治療法創出を目指す>
 SHED(乳⻭髄幹細胞)とReBOSSIS(人工骨充填材)を組み合わせて顎裂治療薬を開発
  • ⼝唇⼝蓋裂は神経堤細胞の異常が原因であり、同じ神経堤細胞が起源である⻭髄幹細胞は最適な細胞ソース
  • 綿状の人工骨充填材であるReBOSSISは、その特性上、⻭髄幹細胞と相性がよく、高い骨再⽣能⼒が⾒込める
  • ポイントは、非侵襲性・就学前治療・低コストでの治療

<対象疾患例と治療法イメージ>                  唇顎裂患者に⾜場材と幹細胞を混合投与し、より良い骨再⽣を促す

唇顎裂(年間約1000人)
・⿐汁の逆流
                                                    混合
・咀嚼障害
・発声障害
                                SHED   ReBOSSIS
治療法は自⼰骨移植で、侵襲性が高い


           顎裂


                                       唇顎裂

                                                  骨再⽣

           ⼝蓋裂
                    ⼝唇裂
                                                         Challenge GTS3.0   16
17
              各パイプラインの進捗

① バイオシミラー
                               臨床試験(治験)
                                                申請・審査
    開発番号       対象疾患   開発研究                                             提携先
                             第1相      第3相       承認・上市


GBS-001         がん
                                                           富士製薬工業㈱
フィルグラスチム                                                   持田製薬㈱


GBS-004         がん
ベバシズマブ

                                                           ⻑春⻑⽣⽣物科技有限責任公司との提携解消
GBS-005        免疫疾患                                        に向けて交渉中
アダリムマブ
                                     UPDATE!!              導出活動中
                                                           千寿製薬㈱
GBS-007         眼疾患                                        Ocumension Therapeuticsへ導出(中国
                                                           及び台湾)

GBS-008         感染症
パリビズマブ


GBS-010         がん
ペグフィルグラスチム                                      UPDATE!!

GBS-011         腎疾患                                        ㈱三和化学研究所
ダルベポエチンアルファ




                                                                 Challenge GTS3.0          18
           各パイプラインの進捗

② バイオ新薬
                                                       臨床試験(治験)            申請・審査
    開発番号           対象疾患      基礎研究       開発研究                                              提携先
                                                第1相       第2相        第3相   承認・上市

GND-001           免疫疾患、がん                                                           科研製薬㈱
抗ヒトα9インテグリン抗体

GND-004           眼科疾患、がん                                                           導出活動中
抗RAMP2抗体


GND-007            免疫疾患




③新規バイオ事業(再生医療/細胞治療)
                                        臨床試験   条件・期限      市販               継続して
   開発番号           対象疾患       基礎研究                       (市販後に有効性、    承認               共同研究企業・大学等
                                        (治験)   付き承認※    更なる安全性を検証)          販売

GCT-101           ⼝唇⼝蓋裂      UPDATE!!                                               オルソリバース㈱
顎裂治療薬


JRM-001          心機能の改善                                                             ㈱日本再⽣医療
心臓内幹細胞


                 自⼰免疫疾患                                                             順天堂大学
免疫寛容誘導
                臓器移植、アレルギー                                                          ㈱JUNTEN BIO

                                                                                    札幌医科大学
骨髄間葉系幹細胞         糖尿病性腎症
                                                                                    ㈱ミネルヴァメディカ

※再⽣医療等製品の早期実用化に対応した承認制度
 患者にリスクを説明・同意を得て、先⾏して使用し、市販後の安全対策を講じる。
                                                                                   Challenge GTS3.0   19
20
              資⾦調達の状況(2019年4月末まで)

株価(円)                                       出来高         株価 (●新株予約権⾏使日)                                         出来高(株)

1,200                                                                                                               800,000

                                                                                                                    700,000
1,000
                                                                                                                    600,000
 800
                                                                                                                    500,000

 600                                                                                                                400,000

                                                                                                                    300,000
 400
                                                                                                                    200,000
 200
                                                                                                                    100,000

   0                                                                                                                0
        7/2 7/17 7/31 8/14 8/28 9/11 9/27 10/1210/26 11/9 11/2612/1012/25 1/15 1/29 2/13 2/27 3/13 3/28 4/11 4/25

                 4月末までの累計⾏使個数                       6,257個             1,251,400株     (⾏使比率41.71%)
                                    残数              8,743個             1,748,600株
                            合計払込⾦額                                1,012,153,640円


                                                                                                    Challenge GTS3.0          21
       資⾦調達についての考え⽅

 資⾦調達は継続
 事業戦略の変更により資⾦調達計画を今後精査
   バイオシミラーからバイオ新薬・再⽣医療/細胞治療へと
    事業のフォーカスをシフトすることの影響に応じて柔軟に対応
         資⾦残⾼推移イメージ(資⾦調達が今年度で完了した場合)
(億円)

 30




 20




 10




  0
        3/2019        3/2020       3/2021          3/2022

        資⾦調達︓追加20億円       資⾦調達︓追加15億円       資⾦調達︓追加10億円
                                                  Challenge GTS3.0   22
   株式会社ジーンテクノサイエンス


          GTS
          3.0


バイオで価値を創造するエンジニアリングカンパニー