4584 M-キッズ・バイオ 2021-11-05 15:30:00
2022年3月期 第2四半期決算短信 補足説明資料 [pdf]

証券コード︓4584




              2022年3月期 第2四半期

              決算補⾜説明資料
                2021年11月5日
            注意事項



 この資料はキッズウェル・バイオ株式会社(以下、当社という)を
ご理解いただくために作成されたものであり、投資勧誘を目的として
作成されたものではありません。

 この資料に含まれている今後の戦略・計画、将来の⾒通し及び
その他将来の事象等に関する記載には、本資料の発表時点に
おいて合理的に⼊⼿可能な情報に基づく当社の仮定、⾒込み等
が含まれます。そのため、実際の業績、開発進捗等は、今後の
研究開発の成否や将来における当局の対応、事業パートナーの
状況等、現時点では不明⼜は未確定な要因によって、本資料の
記載とは異なる結果となる可能性があります。


                                  2
社名変更



 Kidswell Bio Corporation
 キッズウェル・バイオ株式会社(KWB)

 Kids+wellness こどもの⼒になること、こどもが⼒になれること


       バイオで価値を創造する
 -こども・家族・社会をつつむケアを目指して-

      上記を⾃社の理念とし、その理念に対するコミットメントを
 社外の皆様に認知いただくために2021年7月1⽇より社名変更をいたしました。

                                          3
GTS から Kidswell Bio に

 - ⼩児疾患と新モダリティを切り⼝に、希少疾患・難病を患うすべての年代に新しい医療を-



                             GTS
                  プロジェクト
                            ネットワーク⼒     目利き⼒
                 マネジメント⼒
    GTS
   ノウハウ                     バイオシミラー
                 バイオ新薬(抗体医薬)          再⽣医療
    継承


Kidswell Bio      小児疾患                SHED・CSC
   新機軸

                      Kidswell Bio
                           希少疾患・難病

                           すべての年代の⽅
                                                 4
2022年3月期 第2四半期
ハイライト




                 5
2022年3月期 第2四半期 ハイライト

業績ハイライト


◆2022年3月期 第2四半期の実績
   第2四半期の売上⾼は年間計画通り
   研究開発は順調に進捗
   新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う業績への影響はない

事業ハイライト



 バイオシミラー      • GBS-007 製造販売承認取得



  新規バイオ       • ナノキャリアとの強化型細胞治療「デザイナー細胞」に関する共同研究契約締結
(再⽣医療/細胞治療)   • マスターセルバンク(MCB)のGMP製造開始

                                                       6
2022年3月期 第2四半期 業績・連結
                                                                          単位︓千円

         2021年3月期        2022年3月期
 科目                                                          ポイント
          2Q実績       2Q実績        通期予想


                                              GBS-001、011に関する収益は順調
売上⾼        174,487    740,635    1,900,000
                                              BS第4製品目の原薬製造プロセスに係る原薬販売を計上


                                              今期1QにMCB完成に向けた最終開発費用として96,000千円を計上
売上原価        39,964    275,700    1,020,000
                                               (会計上は、受注損失引当⾦繰⼊額)


売上総利益      134,523    464,935      880,000


販売費及び
           817,249    915,868    2,600,000
⼀般管理費

                                              前期⽐増だが、前期から期ズレした研究開発費投資を⾏い、GBS-
研究開発費      403,208    532,689    1,800,000
                                               007承認に向けた最終開発が順調に進んでいることが要因


その他販管費     414,040    383,178      800,000    コスト効率化を継続対応



営業利益      △682,725   △450,932   △1,720,000



                                                                                    7
5か年中期経営計画
進捗状況




            8
中期経営計画の進捗状況

             中期経営計画          第2四半期 おもな進捗

         SHED        CSC
 導出     共同研究       JRM-001




        再⽣医療                    バイオシミラー
研究開発   SHED CSC
                  バイオ新薬
                                 第4製品
                                           UPDATE︕
                                           ナノキャリア共同研究開始
                                           ナノミセル技術×SHED
       SHED供給体制                            その他 開発PJも鋭意活動中
技術開発     MCB構築
                  デザイナー細胞       ⾼産⽣細胞株
                                           UPDATE︕
                                           MCB構築に進展
                                           体制の構築を完了し、GMP
        GBS-001   GBS-007                  製造を開始
収益拡大    原価低減      原価低減
                                           UPDATE︕
                                           製造販売承認取得
                                           薬価収載後、販売開始
        GBS-001   GBS-011       GBS-007
安定収益    原薬販売      ロイヤリティ        上市間近



                                                            9
GBS-007 ⿊字化に向けたBSポートフォリオの拡充

  ポイント

 バイオシミラー(BS)事業 3製品目の上市
 薬価収載後、年内を目途に販売開始⾒込。今期の当社売上に⼀部寄与
 眼科領域初のBS。患者様に新たな選択肢を提供

              加齢⻩斑変性症の治療薬
■開発品の概要
              抗VEGF抗体薬ラニビズマブのバイオシミラー

■対象疾患         加齢とともに眼球の中で視⼒をつかさどる⻩斑に⽼廃物が蓄積あるいは⻩斑部
 加齢⻩斑変性症      に新⽣⾎管が⽣じ、物が⾒えにくくなる病気

■開発パートナー      眼科・⽿⿐科向けの医療用医薬品を広く⼿掛け、眼科領域に実績の⾼い
 千寿製薬㈱        国内有数の企業
              既存の加齢⻩斑変性症 治療薬の国内市場
■抗VEGF抗体薬市場    ルセンティス 国内 約270億円(2020年度)
               アイリーア  国内 約650億円(2020年度)
              承認取得により、今期より販売開始
■今後の展開        本剤の適応症は先⾏品の⼀部のみだが、今後は適応追加し、揃える⽅針
              さらには、より市場規模の大きい海外にも展開

                                                    10
SHED 導出に向けてステップアップ
      UPDATE︕

             複数のパイプラインの非臨床試験においてSHEDの明確な有効性を確認
                その有効性データをもって、製薬企業等への導出活動を加速


      対象疾患      症状      既存治療法      期待効果     既存連携先          国内患者数       世界患者数
小児              摂食、     ⼝唇形成術                                          新⽣児1万人中
      ⼝唇⼝蓋裂                        顎骨再⽣     ORTHOREBIRTH   2,000人/年
                言語障害    +腸骨移植                                          15人

      腸管神経節細            腸管切除、
小児              腸閉塞                神経節再⽣    持田製薬           100人        ー
      胞僅少症              人工肛門造設

小児
                四肢麻痺               神経保護・    名古屋大学、         2,000人/年    10万人/年
      脳性まひ              未確⽴
                姿勢障害               賦活・再⽣    東京医科⻭科大学       累計3万人       累計170万人

小児              運動・感覚              神経保護・                   5,000人/年    2.5万件/年
      脊髄損傷              未確⽴                 名古屋大学
含む              機能損失               賦活・再⽣                   累計10万人      累計50万人(三極)

                慢性痛、                        北海道大学
      難治性骨折             外科⼿術       骨再⽣                     10万人/年      ー
                歩⾏障害                        総合せき損センター
                運動・感覚   神経再建術
      末梢神経麻痺                       末梢神経再⽣   大分大学           8,000⼿術/年   ー
                機能障害    (⾃家神経移植)

      骨関連       ※       ※          ※        昭和大学           ※           ※

※詳細
非開示   眼関連       ※       ※          ※        岐阜薬科大学         ※           ※

                                                                                    11
デザイナー細胞 グローバル展開も視野に活動本格化

第⼆世代︓⾼い治療目標を達成するために強化型細胞治療「デザイナー細胞」で医療の未来を切り開く

                           治療効果強化           =
       細胞治療        x                              『デザイナー細胞』
                          疾患部位指向性Up

      第⼀世代 細胞治療

                第⼆世代 デザイナー細胞 研究開発                臨床試験

      2021年度                   2025年度                    2030年度


  根
                                          第⼆世代『デザイナー細胞』
  治
  療    ワクチン       第⼀世代 細胞治療
                                        改変型細胞治療(幹細胞ベース)
  法   (予防・治療)                           遺伝子導入等で機能を付加・強化
                  非改変型幹細胞など


  対
  症    治療アプリ    低・中分子医薬
  療                                      抗体医薬                核酸医薬
  法


                                   小児疾患
                               変性疾患                          遺伝子疾患
       感染症        ⽣活習慣病                 ⾃己免疫疾患      がん
                              (神経・臓器)

                          戦略プロポーザル 『デザイナー細胞(国⽴研究開発法人科学技術振興機構)を参考に弊社で作図   12
MCBにより再⽣医療事業(SHED)が加速
■ SHED 研究開発
  ターゲット                                 提携                 製造販売
                 基礎研究 非臨床試験                   臨床試験                 上市
 疾患の選定                                  導出                  承認

 脊髄損傷              複数パイプラインで
 脳性まひ
                   有効性を確認                    最終製品製造のためのSHED原料の完成
 難治性骨折等
                                                       ↓
                                               製薬企業との提携・導出を促進


■原料の製造(法に基づいた製造体制)
 ドナー募集                          培養               ⽇本発の、多様な応用可能性を持つ
                  抜⻭
 (乳⻭)                          (MCB)             中間製品として、海外も含めて提供
                                                ※細胞医薬だけでなく、臨床用エクソソームの製造
 ChiVo Net     東大病院           ニコン・セル・            原料としても提供
             昭和大学⻭科病院         イノベーション



                 エ ス カ ト ル
                                              MCBの完成で研究開発
       (SHED Source Supply Service)            及び事業展開が加速
                                                  現在、鋭意製造中
  SHED中間製品提供をサービスとして事業化
                                                                          13
S-Quatre           SM
                        - 乳⻭からはじまる未来医療 -
 SHED Source Supply Service                    乳⻭⻭髄幹細胞(”SHED”)中間製品提供サービス


         乳⻭をご提供いただける                           全⾝状態および乳⻭の状態
         ドナー候補の募集                              を医師と⻭科医師が確認



                                                 東大病院&昭和大学⻭科病院



                        SHEDを培養し               抜去乳⻭と付帯情報を⼊⼿
                        中間製品
                        (マスターセルバンク
                        “MCB”)を製造
                        ニコン・セル・イノベーション           東大病院&昭和大学⻭科病院


          中間製品の品質や特性を確認
                                                      SHEDを原料とする
                                                      再⽣医療等製品の開発


S-QuatreSM︓4個のSから、フランス語の4を表すquatreとSを合わせた造語)                           14
「こども」にフォーカスした2つの好循環

          こどもの⼒になること、こどもが⼒になれること
 ⾼品質で安価なバイオシミラーで治療へのアクセス拡大
        と医療費削減に貢献


           医療財源の再分配            健康な大人がこどもを⽀える
 ⾼額な医療費




     我が国の医療財源イメージ            こども         病気に苦しむ患者様

  ⾼齢者        成人         患者     細胞         成人       ⾼齢者
      医療財源の底上げ                      健康な人々が増え、⻑寿社会を⽀える

   ↑経済の持続的発展↑                            ↑新しい医療↑
                                    若い細胞(SHED・CSC)の特性・強みを
     こどもが社会で経済活動
                        治療     活用     再⽣医療に活用し新治療法を創出

                                                            15
2023年3月期
⿊字化に向けて




           16
中期経営計画 ロードマップ

A) 2022年度に⿊字化達成
B) 2025年度に売上30億円、営業利益10億円、それ以降の利益の⾶躍的拡大
C) 成⻑のための研究開発投資は継続

「さらなる成⻑のカギは再⽣医療、バイオ新薬でのパートナリング」
                                   B 利益拡大
                                   売上 30億円
                                   利益 10億円
                                                          ハイリターン実現
 営業利益
 単位︓百万円                                        再⽣医療&バイオ新薬の導出による
                  A 早期⿊字化                          さらなる利益拡大




                                             既存バイオシミラーの製造コスト削減と新規バイ
                                              オシミラーの上市により利益をさらに下⽀え

                                                        確実な利益の確保
     0
                                              C 成⻑のための研究開発投資は継続
△1,000

                              当初
△2,000                       ⿊字化
         2020年度    2022年度   想定時期    2025年度
                                                                      17
2023年3月期 ⿊字化に向けて

21年3月期実績及び22年3月期予想                           新規BS製品の売上等を⾒込む
                                                                                単位︓千円

          2021年3月期
                                         2022年3月期
  科目         実績                                                         2023年3月期
                         業績予想        来期の業績予想を固めていく際にベースとなる数字

                                                 BS第4製品目の製造プロセス確⽴、
売上⾼          996,543     1,900,000   1,350,000
                                                 MCB完成に係る⼀時的な売上は除外     バイオシミラー3製品売上
                                                                       開発マイルストンによる収入
                                                 BS第4製品目の製造プロセス確⽴、      (+導出時の収入他)
売上原価         119,571     1,020,000    350,000
                                                 MCB完成に係る⼀時的な原価は除外


                                                                         粗利は10億円を
売上総利益        876,971       880,000   1,000,000   GTS史上初の10億円
                                                                          下回らない

販売費及び                                                今期はBSの
            1,846,659    2,600,000   1,520,000
⼀般管理費                                                 粗利のみ
                                                                         販管費は維持
その他販管費       882,791       800,000    800,000


                                                 GBS-007の商用に関する開発費用は     導出加速に向けて
研究開発費        963,868     1,800,000    720,000    今期最終と⾒込むため除外            メリハリの利いた
                                                 JRM-001関連費用は除外※        研究開発投資の実施



営業利益        △969,687    △1,720,000   △520,000
                                                                         ⿊字化
※JRM-001は、来期以降パートナリングを前提にコストへのインパクトはなくなることから分析値からは除外しています。
                                                                                       18
来期=2023年3月期 数値計画のイメージ
         2022年3月期       増減イメージ           2023年3月期
            分析値                             計画イメージ


売上⾼      13.5億円
                      GBS-007        13.5億円以上
                    通期売上分が上乗せ         BS、開発マイルストン等で確実な売上増
                                        +導出時の収⼊でさらなるアップサイド




売上総利益      10億円          同上             10億円以上
             BSのみ

                     製造コストのさらなる低減           5~8億円
研究開発費       7億円      導出確率を⾼めるための
                      効率的な研究開発投資
                                          GBS-007製造開発費はピークアウト
                                       JRM-001は提携に基づく開発費負担減
                                         2025年度の数値目標達成のためには
                                              5億円の研究開発投資は必須




その他販管費      8億円         現状維持                 7~8億円
                                                  コスト管理を徹底
                                     売上に連動しない実質的な固定費は6.5億円



営業利益⿊字化は売上総利益12億円超で実現
 今期の実質的な利益分析値から⾒ると、+2億円の増益で十分
→GBS-007 通年での売上計上、開発マイルストン等で達成予定
 導出⼀時⾦次第では、⿊字化最大化を睨みつつも将来の成⻑に向けた研究開発費を積み増し
                                                                19
まとめ

            KWBの企業価値の向上に大きく貢献する
               SHED再⽣医療事業の進展

   S-Quatre の構築
           SM




 MCBのGMP製造開始
 SHEDの非臨床試験の進展
 デザイナー細胞プロジェクトの本格開始



                   ⿊字化への道筋を明確化


 GBS-007(ラニビズマブBS)の上市による売上寄与
 第4のバイオシミラーの開発進展
 KWBのビジネスモデルでは5億円の研究開発投資でも、将来の成⻑を充分に実現可能

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こどもの⼒になること、こどもが⼒になれること

KIDS WELL, ALL WELL