4584 M-キッズ・バイオ 2021-02-15 08:00:00
5か年中期経営計画の策定並びに商号変更及び定款の一部変更に関するお知らせ [pdf]

                                                       2021 年2月 15 日

各    位


                            会   社   名 株式会社ジーンテクノサイエンス
                            代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 谷           匡   治
                                          (コード番号:4584 東証マザーズ)
                                      執    行   役   員
                            問 合 せ 先                    栄      靖   雄
                                      経 営 管 理 本 部 長
                                                   (TEL.03-6222-9547)



               5 か年中期経営計画の策定並びに
            商号変更及び定款の一部変更に関するお知らせ

    当社は、これまで成長戦略としてお伝えしてきました「GTS3.0」を発展させ、この度、さらなる企業価値
向上と社会貢献を目的に「バイオで価値を創造する-こども・家族・社会をつつむケアを目指して-」を
新たな企業理念とし、これに基づく 2021 年度(2022 年3月期)~2025 年度(2026 年3月期)までの5
か年を対象とした中期経営計画を策定いたしました。加えて上述の企業理念を国内外の皆様により認知
していただくことを目的に、商号変更及び定款の一部変更について、2021 年6月 29 日開催予定の第 21 回
定時株主総会に付議することを決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。


                            記


Ⅰ.中期経営計画の概要について
     当社は、2018 年度より新たな事業ステージを指す“GTS3.0「バイオで価値を創造するエンジニア
 リングカンパニー」”を目標に掲げ、これまでの事業活動で培ってきたバイオ技術に関するノウハウ
 及び知見を最大限活用し、新たな医療の開発・提供に取り組んでまいりました。
     この度、当社は従来より手掛けてきましたバイオ新薬、バイオシミラー事業に加え、2018 年度より
 取り組みを開始しました再生医療事業を成長戦略の軸として、上述の“GTS3.0”に代わり、「バイオ
 で価値を創造する-こども・家族・社会をつつむケアを目指して-」を新たな企業理念として打ち出す
 ことに決定いたしました。この新たな企業理念に基づき、様々な疾患に苦しむ患者様やそのご家族、
 関係者の皆様に、再生医療事業及びバイオ新薬事業からは新たな治療法を、バイオシミラー事業から
 は安価で高品質な医薬品を一日でも早くお届けできるよう、引き続き真摯に取り組んでまいります。
 また、企業としての利益と企業価値向上の追求に加え、アンメットメディカルニーズの充足、そして
 我が国の医療費削減や治療へのアクセス向上等の ESG を始めとした社会貢献を強く意識しながら、
 2021 年度から5か年における当社の事業方針と具体的な戦略を取り纏めた中期経営計画を策定し、始
 動します。
     再生医療事業においては、乳歯歯髄幹細胞(SHED)にかかる現パートナーとの取り組みと並行し
 て、2022 年度中の臨床入りに向けた脳性まひなどを対象とした研究開発活動を推進します。また、同
 事業において、子会社の株式会社日本再生医療が開発を進めている小児心臓内幹細胞(CSC:開発番
 号:JRM-001)については、着実な治験推進及び上市後の安定供給体制の確立に向けたパートナリン
 グ活動に注力してまいります。



                            1
  再生医療事業と共に今後の当社の成長を牽引するバイオ新薬事業においては、悪性リンパ腫などを
 対象とした First-in-Class 抗体医薬品の研究を推進し、本中期経営計画期間中のパートナリングを目
 指します。
  一方で、引き続き当社の安定経営を支える屋台骨であるバイオシミラー事業においては、早期黒字
 化と堅牢な財務基盤の構築に向けて、更なるパイプラインの上市と、利益最大化のための製造コスト
 低減施策を着実に推進してまいります。
  販管費については徹底的な効率化に向けた取り組みを継続する一方で、本中期経営計画を超えた更
 なる成長につながる研究開発投資は維持いたします。
  上述の取り組みの結果として、2022 年度に営業利益黒字化、2025 年度には売上高 30 億円、営業利
 益 10 億円の達成を目標といたします。
  詳細につきましては、別紙資料をご覧ください。


Ⅱ.商号の変更について
 1.新商号
   キッズウェル・バイオ株式会社(英文:Kidswell Bio Corporation)


 2.変更の理由
   当社は、バイオ新薬の研究開発を手掛ける北海道大学発バイオベンチャーとして創業し、2021 年
  3月1日に創業 20 周年を迎えます。バイオ新薬事業で培った技術・経験・ノウハウをバイオシミ
  ラー事業に応用することで堅実な財務基盤の構築を進めつつ、再生医療事業にも進出することで、
  バイオベンチャーとしての高い成長性の確保に取り組んでまいりました。
   この度、「Ⅰ.中期経営計画の概要について」に記載のとおり、「バイオで価値を創造する-こ
  ども・家族・社会をつつむケアを目指して-」を新たな企業理念として打ち出しました。具体的に
  は、バイオ技術を基盤とし、①バイオシミラーによる医療費削減でより多くの医療財源でこどもを
  支える、そして、②SHED 及び CSC の特性・強みを活かした再生医療、革新的なバイオ新薬、既存治
  療へのアクセス向上を可能とするバイオシミラー、これらを通じてより多くの大人がこどもを支え
  ることのできる世界の実現を目指します。
   大人が「こどもの力になる」こと、そして「こどもが力になれる」ことで、より多くのこどもが
  健やかに成長し、こどもも大人も皆で幸せになる世界の実現に向けてバイオ技術で貢献する企業で
  あることを皆様に認知いただくために、キッズウェル・バイオ株式会社に商号を変更するものであ
  ります。


 3.変更予定日
   2021 年7月1日


  (注)本商号変更は、2021 年6月 29 日開催予定の第 21 回定時株主総会において、定款の一部変更
     が承認されることが条件となります。


Ⅲ.定款の一部変更について
 1.変更理由
   上記「Ⅱ.商号の変更について」に記載の商号変更を行うべく、現行定款第1条(商号)を変更
   するものです。


 2.定款変更の内容
   変更の内容は以下のとおりであります。



                              2
                                             (下線は変更部分を示します。)
              現行定款                               変更案
            第1章   総   則                       第1章    総   則


(商号)                                 (商号)
第1条    当会社は、株式会社ジーンテクノサイ             第1条 当会社は、キッズウェル・バイオ株式
       エンスと称し、英文では、Gene Techno           会社と称し、英文では、Kidswell Bio
       Science Co.,Ltd.と表示する。            Corporation と表示する。


             (新   設)                             附   則
                                     (商号変更の時期)
                                     第1条(商号)の変更は、2021 年7月1日に効
                                     力を発生し、その効力発生日をもって本附則は
                                     削除する。



3.日程
  定款変更のための定時株主総会                2021年6月29日(予定)
  定款変更の効力発生日                    2021年7月1日(予定)


                                                              以   上




                                 3
2021年〜2025年度
5か年中期経営計画
こどもの⼒になること、こどもが⼒になれること
KIDS WELL, ALL WELL
                         2021年2月15日
                  株式会社ジーンテクノサイエンス
    目次


1   ビジョン

2   中期経営計画概要

3   中期研究開発計画概要
    こどもの⼒になること、こどもが⼒になれること
4   KIDS WELL, ALL WELL

5   社名変更に関するお知らせ

                             2
1.ビジョン
   GTSのビジョン
   基本戦略
   GTSが目指す姿
   「こども」にフォーカスした2つの好循環
   ESG及びSDGs(持続可能な開発目標)への取り組み




                                 3
GTSのビジョン


  企業理念/存在意義
          バイオで価値を創造する
    -こども・家族・社会をつつむケアを目指して-

   ミッション/使命
     病気に苦しむ患者様、特に病気のこどもたちに、
     早期に新たな治療薬・治療法を提供し、
     みんなが幸せに明るく暮らすことができる社会の実現に貢献する


     バリュー/⾏動規範
     「品質を通して、患者様の安全を最優先する」
     「常に患者様を想い、誠実に⾏動する」
     「革新性と多様性を活かし、あらゆるステークホルダーの価値向上に努める」

                                           4
                基本戦略
             3つの事業領域において、優良なバイオ技術を1つ1つつなぎ合わせ、
             革新的な製品やサービスを生み出し、日本のみならず広く世界に届ける

                                         ハイブリッド & バーチャル
                                             事業体制
            バイオシミラー事業                                                   再生医療事業

                                                                  •   乳⻭⻭髄幹細胞※の研究開発
      •   原薬の開発と供給                                                •   小児心臓内幹細胞※※の研究開発



  事業安定化と                                             安定性
                                                            成⻑性               ⾼い成⻑性を実現
                                                    早期⿊字化
 早期⿊字化を実現




                                                                       バイオ新薬事業

                                                                  •   抗体医薬を中心とした研究開発
※ SHED (Stem cells from Human Exfoliated Deciduous teeth)
※※ CSC (Cardiac Stem Cells)                                                              5
     GTSが目指す姿

             ビジョンを実現したGTSの姿

必要とされる治療薬・治療法の提供を実現しながら、
こどもたち、家族、地域社会の人々の健康を維持し、   ⾼い利益率を                ESG
      企業として健全な成⻑を続け、         実現                 社会貢献
   持続可能な社会保障体制の維持に貢献


                                                新
                                小               治
                                児       希       療               日
                                疾       少       法               本
                                患       疾                       ・
                  再生医療・バイオ新薬            患
                                    ・       医               全
                                    難       療       ア   治   世
                                    病       費       ク   療   界
                                                    セ   へ
                                            削       ス   の
                                            減       向
                                                    上
                      バイオシミラー
                                                                    6
    「こども」にフォーカスした2つの好循環

         こどもの⼒になること、こどもが⼒になれること
高品質で安価なバイオシミラーで治療へのアクセス拡大
       と医療費削減に貢献


          医療財源の再分配            健康な大人がこどもを⽀える
高額な医療費




    我が国の医療財源イメージ            こども         病気に苦しむ患者様

 高齢者        成人         患者     細胞         成人       高齢者
     医療財源の底上げ                      健康な人々が増え、⻑寿社会を⽀える

  ↑経済の持続的発展↑                            ↑新しい医療↑
                                   若い細胞(SHED・CSC)の特性・強みを
    こどもが社会で経済活動
                       治療     活⽤     再生医療に活⽤し新治療法を創出

                                                           7
   ESG及びSDGs(持続可能な開発目標)への取り組み




新しい医療の提供を通して ESGのうち   S(Social=社会)に対する貢献を追求



                                              8
2.中期経営計画概要
   中期経営計画 エグゼクティブ サマリー
   中期経営計画 ロードマップ
   新規導出候補の疾患




                          9
          中期経営計画 エグゼクティブ サマリー
① 数値目標                                                 当社は、3月期決算会社です。
 2022年度 営業利益の⿊字化
 2025年度 売上30億円 営業利益10億円の達成
② 成⻑戦略︓2025年度まで
導出候補品の拡充と持続拡⼤的な利益創出を可能とする事業基盤を確⽴する
              • 現パートナーとの取り組みを深化                               継続
再⽣医療(SHED)
              • 脳性まひ、脊髄損傷、難治性骨折などでの研究推進&パートナリング             2025年度
再⽣医療(CSC)     • JRM-001上市後の安定供給に向けたパートナーとの協業開始              2022年度
バイオ新薬         • 悪性リンパ腫、血管炎、肺高血圧症などでの研究推進&パートナリング            2025年度
バイオシミラー       • GBS-001、GBS-007、GBS-011の利益拡大、4製品目の上市          継続
その他コスト        • 販管費の徹底的な効率化と、更なる成⻑のための研究開発投資                  継続

③ 成⻑戦略︓2026年度以降
さらなる利益の上積みを狙いつつ、ビジョン実現に向けての⾜場を固める
             • 既存パイプラインを含む3製品の上市                             2030年度
再⽣医療(SHED)
             • 治療効果を強化した次世代型デザイナー細胞医療への取り組み                    継続
再⽣医療(CSC)    • 拡張型心筋症などの他の心疾患へ適応拡大                            継続
バイオ新薬        • 新規開発品の上市                                    2030年代前半
             • 高産⽣細胞株技術を活⽤した新規バイオシミラーの開発&パートナリング              継続
バイオシミラー
             • 2030年以降の利益に繋がる新規バイオシミラーの開発                     継続
(注)各戦略の詳細は、13p「中期研究開発計画概要」以降に掲載しております。                                  10
          中期経営計画 ロードマップ
A) 2022年度に⿊字化達成
B) 2025年度に売上30億円、営業利益10億円、それ以降の利益の⾶躍的拡大
C) 成⻑のための研究開発投資は継続

「さらなる成⻑のカギは再生医療、バイオ新薬でのパートナリング」
                                   B 利益拡⼤
                                   売上 30億円
                                   利益 10億円
                                                          ハイリターン実現
 営業利益
 単位︓百万円                                        再生医療&バイオ新薬の導出による
                  A 早期⿊字化                          さらなる利益拡⼤




                                             既存バイオシミラーの製造コスト削減と新規バイ
                                              オシミラーの上市により利益をさらに下⽀え

                                                        確実な利益の確保
     0
                                              C 成⻑のための研究開発投資は継続
△1,000

                              当初
△2,000                       ⿊字化
         2020年度    2022年度   想定時期    2025年度
                                                                      11
      パートナリングを目指す早期新薬パイプライン

脳性まひ    小児                  脊髄損傷    小児含む

治療法︓未確⽴                     治療法︓未確⽴
患者数︓3万人(2,000児/年)           患者数︓10万人(5,000件/年)
目 標︓姿勢の維持、⼿⾜運動能⼒の向上         目 標︓知覚の回復、歩⾏能⼒の向上
                   再生医療
難治性骨折              (SHED)

治療法︓外科⼿術                         悪性リンパ腫      小児含む
               市場性(製品あたり)
患者数︓10万件/年     国内 〜数百憶円         治療法︓化学療法、CAR-T療法
目 標︓⼿術の回避、慢性   海外 〜数千億円         患者数︓3万人/年
    痛からの解放                      新規性︓患者の免疫⼒に依存
                   バイオ新薬            しない細胞死の誘導

血管炎    小児含む                 肺⾼血圧症     小児含む

治療法︓免疫抑制剤、血管拡張薬             治療法︓血管拡張剤
患者数︓4万人                     患者数︓25万人
新規性︓既存薬では効果のない              新規性︓既存薬では効果のない患者
    血管壁での過剰炎症の抑制                への治療効果
                                                    12
3.中期研究開発計画概要
   再⽣医療事業    – SHED –
   再⽣医療事業    – CSC –
   バイオ新薬事業
   バイオシミラー事業




                         13
     再⽣医療事業(SHED)︓研究開発計画概要

再⽣能⼒と安全性から再⽣医療に最適な乳⻭⻭髄幹細胞(SHED)を活かし、
小児の先天性疾患のみならず、小児由来の活性の高い幹細胞で高齢者の疾患にも
適応可能な再⽣医療等製品の開発を目指す。


 第一世代           2030年度までに3製品の上市を目標とする
 第二世代           治療効果、疾患部位指向性等を強化した次世代型
                 デザイナー細胞医療に取り組む



 ドナー由来リスク                                   細胞⽼化

          臍帯由来                           骨髄由来

                         乳⻭由来            脂肪由来

                                    永久⻭由来

            0歳            5〜12歳          20〜55歳
  ドナー年齢

                                                   14
             再⽣医療事業(SHED)︓第⼀世代細胞治療
             2030年度に向けた成⻑を牽引するSHEDプロジェクト                                     (目標)

      第一世代           2022年度までに                        2030年度までに
      細胞治療           臨床試験の開始                            3製品の上市

                   2021年度                2025年度                         2030年度

      対象疾患     症状       既存治療法      期待効果      既存連携先          国内患者数        世界患者数
小児             摂食、      ⼝唇形成術                                            新⽣児1万人中
      ⼝唇⼝蓋裂                        顎骨再⽣      ORTHOREBIRTH   2,000人/年
               言語障害     +腸骨移植                                            15人

      腸管神経節細            腸管切除、
小児             腸閉塞                 神経節再⽣     持田製薬           100人         ー
      胞僅少症              人工肛門造設
                                             東京都医学総合研
小児
               四肢麻痺                神経保護・賦                   2,000人/年     10万人/年
      脳性まひ              未確⽴                  究所、名古屋大学、
               姿勢障害                活・再⽣                     累計3万人        累計170万人
                                             東京医科⻭科大学
小児             運動・感覚               神経保護・賦                   5,000人/年     2.5万件/年
      脊髄損傷              未確⽴                  名古屋大学
含む             機能損失                活・再⽣                     累計10万人       累計50万人(三極)

               慢性痛、                          北海道大学
      難治性骨折             外科手術       骨再⽣                      10万人/年       ー
               歩⾏障害                          総合せき損センター
               運動・感覚    神経再建術
      末梢神経麻痺                       末梢神経再⽣    大分大学           8,000手術/年    ー
               機能障害     (自家神経移植)

      骨関連      ※        ※          ※         昭和大学           ※            ※


※詳細   眼関連      ※        ※          ※         岐阜薬科大学         ※            ※
非開示                                                                                   15
      再⽣医療事業(SHED)︓第⼆世代細胞治療
第二世代︓⾼い治療目標を達成するために強化型細胞治療「デザイナー細胞」で医療の未来を切り開く

                           治療効果強化           =
       細胞治療        x                              『デザイナー細胞』
                          疾患部位指向性Up

      第一世代 細胞治療

                第二世代 デザイナー細胞 研究開発                臨床試験

      2021年度                   2025年度                    2030年度


  根
                                          第二世代『デザイナー細胞』
  治
  療    ワクチン       第一世代 細胞治療
                                        改変型細胞治療(幹細胞ベース)
  法   (予防・治療)                           遺伝子導入等で機能を付加・強化
                  非改変型幹細胞など


  対
  症    治療アプリ    低・中分子医薬
  療                                     抗体医薬                 核酸医薬
  法


                                   小児疾患
                               変性疾患                          遺伝子疾患
       感染症        ⽣活習慣病                 自己免疫疾患      がん
                              (神経・臓器)

                          戦略プロポーザル 『デザイナー細胞(国⽴研究開発法人科学技術振興機構)を参考に当社で作図 16
    再⽣医療事業(CSC)︓ JRM-001の上市
⼼臓内幹細胞(CSC)を⽤いた再生医療等製品 JRM-001の着実な開発と上市
                                 【市場概況】

                                 発症数は国内推定で
                                 年間~500名程度

                                 代替治療法の費⽤は
                         ⼼臓収縮能
                                 約1,800万円/人
                         ⼼不全症状
                          身体発育




現在推進中の機能性単⼼室症に苦しむお子さんを対象とした第三相臨床試験を早期に
 完了させる。

 2022年度までに、パートナー(製薬企業)との協業開始
 2024年度までに、JRM-001の製造販売承認を達成

パートナリングを通じて拡張型⼼筋症などの他の⼼疾患への適応拡⼤、および他家展開、
 海外展開を図る。
                                              17
        バイオ新薬事業︓研究開発計画概要

                 これまでにない全く新しい作⽤メカニズムの
                  抗体医薬品の創出にチャレンジする。               (目標)
First-in-Class         2025年度までに      2030年代前半で
抗体医薬品            提携先への導出・共同開発開始              上市

                 2021年度      2025年度      2030年度


   がん領域
     悪性リンパ腫に対する治療⽤抗体
         患者様の免疫⼒に依存せず、直接的な細胞死を誘導する新しい作⽤機序の
         治療⽤抗体の創出

   循環器領域
     肺⾼血圧症に対する治療⽤抗体
         肺⾼血圧症の根本原因物質候補となる物質に対する阻害抗体を作成し、
         新しい治療⽤抗体の創出
       血管炎に対する治療⽤抗体
         血管壁での過剰な炎症を引き起こす原因物質を特定し、その物質を阻害する
         新しい作⽤機序の治療⽤抗体の創出
                                                         18
     バイオ新薬事業︓新規開発品 (1)
(1)悪性リンパ腫に対する新たな治療⽤抗体の創出
【対象疾患】                              【市場概況】
 悪性リンパ腫                              既存治療法︓CAR-T細胞治療
 リンパ腫は白血球の一部(B細胞、T/NK細胞)が           キムリア、イエスカルタ、テカルタスなど
 ガン化する血液がん。小児がんの約10%を占める。           2020年度で全世界720億円の売上
【現在の治療法の課題】                         高だが、2026年頃には3,000億円
悪性度の高いリンパ腫に対する根治療法は少なく、死           を超えるという予想もある。
 亡率も高い
B細胞リンパ腫の一部に対してCAR-T細胞療法が開          化学療法等含めた医薬品の悪性リン
 発されたが、副作⽤が強い。また、治療費が高額(薬           パ 腫 国 内 市 場 は 2021 年 時 点 で 約
 価 3,349万円)で、医療財政を圧迫している。           800億円。

【当社の目指す方向】
免疫⼒の低下している悪性リンパ腫の患者様にも高い有効性を示す画期的な治療⽤抗体の創出
を目指す。悪性リンパ腫細胞に結合し、直接的に死滅させる全く新しい作⽤機序を有する抗体の
研究開発中。
     [これまで]   免疫細胞         [これから]
                      抗体                          抗体
                抗体
                受容体




                                       直接的ながん細胞死を誘導
                      攻撃
                                                               19
    バイオ新薬事業︓新規開発品 (2)
(2)血管炎に対する新たな治療⽤抗体の創出
【対象疾患】                          【市場概況(当社試算)】
 血管炎(川崎病など)                      川崎病
血管壁に炎症が起き、出血したり血栓を形成するため、臓器    ⽇本では毎年15,000人以上
 や組織機能が低下する難病。                  の子供が罹患。現在の治療法
炎症が起こる血管の種類により分類されるが、その中で、川崎   で約40億円相当の市場規模。
 病は川崎富作博士により1967年に発⾒された小児血管炎。    その他の血管炎
川崎病は、血管壁での過剰な炎症による発熱・発疹などの症    適応症が広がると1,000億円
 状の他に、冠動脈瘤を高効率に合併する重篤な疾患。その     超の市場規模(⽇本)と試算。
 原因は未解明。
【現在の治療法の課題】
標準療法は免疫グロブリン投与。安全性に懸念がある他、
 15%程度の子供には効果が充分でなく、根治療法の開発が
 喫緊の課題となっている。

【当社の目指す方向】
過剰な血管炎の原因を解明する研究を推進中で、根本原因の
物質特定を目指す。原因物質の特定後、それに対する阻害抗
体を作成し、川崎病を含む血管炎に対する画期的治療薬の創
出を目指す。
                                             20
    バイオ新薬事業︓新規開発品 (3)
(3)肺⾼血圧症に対する新たな治療⽤抗体の創出
【対象疾患】                          【市場概況(当社試算)】
 肺⾼血圧症                          潜在患者数は国内25万人程
肺高血圧症は、心臓から肺に血液を送る血管“肺動脈”の血    度と推定。仮に、年間治療費
 圧が高くなり、心臓と肺の機能障害をもたらす予後不良な進⾏   ⽤を400万円、潜在患者数の
 性の疾患群。                         25%相当の患者様が治療を
未治療の場合の5年⽣存が50%の致死性疾患で、左心室機    受けたとすると、約2,500億
 能不全、肺動脈肥厚、慢性閉塞性肺疾患など複数の原因が     円相当の市場規模となる。
 ある。
【現在の治療法の課題】
血管拡張薬による治療法があるが、病態の進⾏した患者様に
 は治療効果が限定的である。
患者数の多い左心機能不全や慢性閉塞性肺疾患に合併する
 肺高血圧症には効果が確認されていない。

【当社の目指す方向】
肺高血圧症の根本原因候補となる物質に対する阻害抗体を作
製中。今後、作⽤メカニズムと動物モデルでの有効性を検証し、
肺高血圧症に対する全く新しい治療薬の創出を目指す。
                                出典 京都府⽴医科大学循環器内科学HP
                                                      21
         バイオシミラー事業︓開発計画概要
     上市の実績 & ⾼効率な製造技術によるコスト競争⼒を基に、
          新たなバイオシミラー(BS)開発に挑む   (目標)
  ⾼品質&安価               2025年度までに        2030年度以降の利益に繋がる
  バイオシミラー           4製品の上市(既上市品含む)            バイオシミラーの開発

                2021年度             2025年度                 2030年度

【⾼産生技術】                            【バイオシミラーの上市実績】
製造コストを圧倒的に低減し、コスト競争⼒と採算性 2007年にバイオシミラー事業を開始してから約15年に
を確保するべく、人工染色体技術を有する株式会社 わたり培ってきた開発・事業化の知⾒、経験値を基に、
chromocenter、Tapboost® 技術 * を有するSOLA 2012年以降の圧倒的なトラックレコード。
Biosciences社との共同研究を推進中。               ・ GBS-001 フィルグラスチムBS(2013年度上市)
(* 産⽣細胞株内で目的タンパク質の⽴体構造を正しく整える技術)     ・ GBS-011 ダルベポエチンαBS(2019年度上市)
                                     ・ GBS-007 ラニビズマブBS(2020年度承認申請)
                                     ・ 4製品目の上市(2025年度までに)



【新たなパイプライン】
コスト競争⼒の⾼い新たなバイオシミラーの開発を推進する。年間薬剤費の高額なバイオ医薬品に対し、
患者様と医療財政負担を大幅に軽減するバイオシミラーの創出を目指す。
 《開発候補品》
 ニボルマブBS(オプジーボ)、ペムブロリズマブBS(キイトルーダ)、ラブリズマブBS(ユルトミリス)
 ブロルシズマブBS(ベオビュ)、ウステキヌマブBS(ステラーラ)等         *開発パートナーとの協議次第          22
4.こどもの⼒になること、こどもが⼒になれること
  KIDS WELL, ALL WELL




                           23
こども・家族・社会をつつむケアを目指して

                       家族

                教育
                     ALL WELL   友人
      再⽣医療
                機関

GTS   バイオ新薬

      バイオシミラー
                地域              医療
                社会              機関

                       ⾏政
                                     24
5.社名変更に関するお知らせ




                 25
    社名変更に関するお知らせ


 Kidswell Bio Corporation
 キッズウェル・バイオ株式会社

  Kids+wellness こどもの⼒になること、こどもが⼒になれること


        バイオで価値を創造する
  -こども・家族・社会をつつむケアを目指して-
    上記を自社の理念とし、その理念に対するコミットメントを
    社外の皆様に認知いただくために社名変更をいたします。
(注)本商号変更は、2021年6月29⽇開催予定の第21回定時株主総会において、定款の一部
   変更が承認されることが条件となります。
                                                26
             注意事項


 この資料は株式会社ジーンテクノサイエンス(以下、当社という)を
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作成されたものではありません。

 この資料に含まれている今後の戦略・計画、将来の⾒通し及び
その他将来の事象等に関する記載には、本資料の発表時点におい
て合理的に⼊手可能な情報に基づく当社の仮定、⾒込み等が
含まれます。そのため、実際の業績、開発進捗等は、今後の研究
開発の成否や将来における当局の対応、事業パートナーの状況等、
現時点では不明⼜は未確定な要因によって、本資料の記載とは
異なる結果となる可能性があります。



                                   27
   株式会社ジーンテクノサイエンス


          GTS
          3.0


バイオで価値を創造するエンジニアリングカンパニー



                           28