4584 M-キッズ・バイオ 2020-07-10 16:00:00
同仁グループとの連携強化による新たな歯髄幹細胞事業体制の構築に関するお知らせ [pdf]
2020 年7月 10 日
各 位
会 社 名 株式会社ジーンテクノサイエンス
代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 谷 匡 治
(コード番号:4584 東証マザーズ)
執 行 役 員
問 合 せ 先 栄 靖 雄
経 営 管 理 本 部 長
(TEL.03-6222-9547)
同仁グループとの連携強化による
新たな歯髄幹細胞事業体制の構築に関するお知らせ
当社は、本日開催の取締役会にて、バイオシミラー事業、バイオ新薬事業、新規バイオ事業を3本柱
とする医療用医薬品の研究開発に経営資源を集中すること、またそれに伴い、当社完全子会社である株
式会社セルテクノロジー(以下、「セルテクノロジー」といいます。)が提供する歯髄細胞バンク®及
び培養上清事業については当社の業務提携先である株式会社同仁グループ(以下、「同仁グループ」と
いいます。)との協力体制の下でさらなる成長を目指すこと(以下、「本方針」といいます。)を決議
いたしました。本方針に基づき、歯髄幹細胞再生医療等製品の研究開発にかかるセルテクノロジーの資
産・負債及び製薬企業との契約等(第一三共株式会社、エーザイ株式会社、積水化学工業株式会社、株
式会社ニコン等との契約を含むがこれらに限らない。)は、セルテクノロジーから当社が事業譲受(以
下、「本事業譲受」といいます。)を受け、その後、当社が保有するセルテクノロジーの発行済株式の
全てを同仁グループに譲渡いたします(以下、「本株式譲渡」といいます。)。なお、本株式譲渡に伴
い、セルテクノロジーの完全子会社であり培養上清事業を運営する株式会社レムケア(以下、「レムケ
ア」といいます。)についても株式譲渡後は同仁グループの傘下となります。
記
【本事業譲受及び本株式譲渡の目的及び概要】
当社は、2018 年度より新たな事業ステージを指す GTS3.0「バイオで価値を創造するエンジニアリン
グカンパニー」を目標に掲げ、これまでの事業活動で得てきたバイオ技術に関するノウハウ及び知見
を最大限活用し、従来より手掛けてきた希少疾患、難病に加えて、小児疾患を重点的なターゲットと
定め、これらの疾患に悩む患者様、そのご家族や介護者の方を含めた包括的なケアを目指して、新薬
のみならず新たな医療法の開発・提供に取り組んでおります。
また、当社は、開発リスクが少ないバイオシミラー事業で安定的な収益を獲得し、財務基盤を強化
しながら、バイオ新薬事業及び再生医療分野を軸とした新規バイオ事業で将来の成長性を追及するハ
イブリッド事業体制を敷いており、新規バイオ事業の事業基盤を早期に確立するため、2019 年4月1
日付で、セルテクノロジーを株式交換にて完全子会社化しております。
2019 年 1 月 17 日付「株式交換による株式会社セルテクノロジーの完全子会社化に関するお知らせ」
にてお知らせしましたとおり、セルテクノロジーは、再生医療事業における有望な研究ソースである
歯髄幹細胞の製造技術を確立し、この歯髄幹細胞を利用した新しい医療技術や再生医療等製品の研究
開発及び研究開発支援を主な事業として行っております。セルテクノロジーが採取・保管している歯
髄幹細胞は脱落乳歯等から容易に採取可能であるため、骨髄、脂肪組織、臍帯血由来の幹細胞に比べ
て採取タイミングも多く、かつドナーの身体への負担が少ないなど確保しやすい特徴があります。ま
た、歯髄幹細胞は、他の幹細胞と異なり骨、軟骨及び神経細胞に分化し易い特徴を有しているため、
従来の幹細胞では治療が難しかった疾患の治療が期待されます。セルテクノロジーの子会社化以降、
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当社はこの歯髄幹細胞の特長及び疾患に対する適性を見極めながら新たな治療法の確立に向け再生医
療等製品の研究開発を促進するべく取り組んでまいりました。
昨年度、当社は、持田製薬株式会社との共同事業化契約の締結をはじめとする歯髄幹細胞再生医療
等製品にかかる複数の契約の締結、心臓内幹細胞再生医療等製品の開発を進める株式会社日本再生医
療の完全子会社化、癸巳化成株式会社とのアフリベルセプトバイオシミラーの共同開発契約の締結
等、バイオシミラー事業、バイオ新薬事業、新規バイオ事業を3本柱とする医療用医薬品の研究開発
パイプラインを大きく充実させております。また、株式会社ニコンとの業務提携に基づき進めてきた
歯髄幹細胞を再生医療等製品として製品化するための基となるマスターセルバンクの構築について
も、製造方法の開発を完了しております。今期以降、これらの研究開発パイプラインに積極的に経営
資源を投入することで、新たな治療を一日も早く患者様にお届けするとともに、当社の成長を加速さ
せることができるものと考えております。
一方で、2020 年2月 14 日付で業務提携契約を締結した同仁グループは、既に細胞保管事業と培養
上清事業を提供するなど再生医療分野において強固な事業基盤を有しており、当社の歯髄幹細胞と同
仁グループの事業基盤を組み合わせた新たな事業展開について協議を重ねてまいりました。その結
果、セルテクノロジーの歯髄細胞バンク®及び培養上清事業を同仁グループの類似事業と組み合わ
せ、両社が長年培ってきた事業ノウハウ・ネットワーク等を共有することで、当該事業の成長を加速
し、価値の最大化を図ることに合意しております。なお、歯髄細胞バンク®及び培養上清事業を譲渡
後も、同仁グループとの業務提携契約に基づき、当社の歯髄幹細胞に関する知見・技術・ノウハウ等
を提供することで、当該事業の成長を支援してまいります。
今後、当社は既存パイプラインの研究開発及び更なるパイプラインの獲得に全経営資源を集中する
とともに、これらの研究開発活動を通じて獲得する歯髄幹細胞に関する知見・技術・ノウハウ等を活
用し、同仁グループによる歯髄細胞バンク®及び培養上清事業を支援することで、それぞれの事業の
価値最大化に努め、GTS3.0 の早期実現を目指してまいります。
本方針に基づき、歯髄幹細胞再生医療等製品の研究開発にかかるセルテクノロジーの資産・負債及
び製薬企業や大学等研究機関との契約等(第一三共株式会社、エーザイ株式会社、積水化学工業株式
会社、株式会社ニコン等との契約を含むがこれらに限らない。)は、セルテクノロジーから当社が事
業譲受を受け、その後、当社が保有するセルテクノロジーの発行済株式の全てを同仁グループに譲渡
いたしますが、本事業譲受及び本株式譲渡に関する詳細は、当社適時開示「連結子会社からの一部事
業譲受及び子会社等の異動を伴う株式の譲渡に関するお知らせ」をご確認ください。また、別紙補足
説明資料もご参照ください。
なお、同仁グループは、国内外において企業・大学・官公庁とのネットワークを有し、医薬品・医
療機器・研究試薬等の販売を行うとともに再生医療技術を用いた細胞培養・保管に係る事業を展開し
ており、本契約の相手先としては最適であると判断しております。
以 上
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株式会社ジーンテクノサイエンス
証券コード:4584
同仁グループとの連携強化による
新たな⻭髄幹細胞事業体制の構築について
2020年7月10日
注意事項
この資料は株式会社ジーンテクノサイエンス(以下、当社という)を
ご理解いただくために作成されたものであり、投資勧誘を目的として作
成されたものではありません。
この資料に含まれている今後の戦略・計画、将来の⾒通し及びその
他将来の事象等に関する記載には、本資料の発表時点において合
理的に⼊⼿可能な情報に基づく当社の仮定、⾒込み等が含まれま
す。そのため、実際の業績、開発進捗等は、今後の研究開発の成否
や将来における当局の対応、事業パートナーの状況等、現時点では
不明⼜は未確定な要因によって、本資料の記載とは異なる結果とな
る可能性があります。
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GTSが目指す事業の方向性
GTS
3.0
バイオで価値を創造する 治療法が不⼗分な疾患に対する
エンジニアリングカンパニー 医療を提供し、新しい領域を開拓する
-患者、家族、介護者を含め、包括的なケアを目指して- GTSの注⼒領域
⼩児疾患(若年性疾患含む)
希少疾患
難病
アジアの疾患
新規バイオ事業(再⽣医療/細胞治療)による新しい治療法の創出
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株式会社同仁グループとの業務提携
2020年2月14日 公表
株式会社同仁グループとの再⽣医療及びヘルスケア領域における
事業展開のための業務提携契約締結のお知らせ
GTS 業務提携 同仁グループ
再⽣医療技術を⽤いた
⻭髄幹細胞事業
細胞培養・保管事業
同仁グループの事業基盤と当社の⻭髄幹細胞を組み合わせて新たな事業展開を検討開始
双方の企業価値の向上を目指す
Challenge GTS3.0 6
株式会社同仁グループ
グローバルにライフサイエンス・ヘルスケアに関わる事業を展開する企業グループ
名称 株式会社同仁グループ
所在地 熊本県熊本市南区流通団地1-44-2
代表者の役職・氏名 代表取締役 上野 景真
株式会社 ケミカル同仁 研究試薬・診断試薬・医療機器・研究機器の販売
株式会社 同仁がん免疫研究所 細胞の培養・加工、および保管・管理、再⽣医療技術の提供
グループ会社/事業内容 株式会社 同仁ライフ 介護事業
株式会社 同仁製薬 再⽣医療技術に基づく医薬品・化粧品の研究開発等
他4社
資本⾦ 100百万円
設⽴年⽉⽇ 2019年4月26日(グループ持株会社化に伴い設⽴)
Challenge GTS3.0 7
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本事業譲渡及び本株式譲渡の目的
セルテクノロジーの医薬品研究開発事業は当社が譲り受け、当社はコアビジネス
である医薬品研究開発に経営資源の全てを集中させ、さらなる事業加速を図る。
医薬品研究開発事業譲渡後のセルテクノロジー株式は同仁グループに譲渡し、
⻭髄細胞バンク及び培養上清事業は、同仁グループの事業ノウハウを活用してこ
れまで以上に発展させる。
ポイント
本提携により「GTS3.0収益化へのロードマップ」及び想定する⿊字化時期の変更はない
医薬品開発に経営資源を集中させることで事業化を加速。新規パイプラインのさらなる拡
充を目指し、これまで以上に積極的にアップサイドを追及していく
セルテクノロジーが所有する医薬品研究開発に関する事業、企業や大学等研究機関と
の契約(第一三共株式会社、エーザイ株式会社、積水化学工業株式会社、株式会
社ニコン等)は当社が事業譲渡にて引き継ぐ
⻭髄細胞バンク及び培養上清事業は、同仁グループの国内外ネットワークや事業ノウハウ
等を活⽤することで当社単独で⾏うよりもさらなる発展が⾒込める。当社は⻭髄幹細胞に
関する知⾒・技術を提供、支援する体制を構築し、中⻑期的なライセンス収⼊を確保
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⻭髄幹細胞事業体制(本契約締結前)
業務提携
GTS 同仁グループ
バイオシミラー事業 バイオ新薬事業 新規バイオ事業
セルテクノロジー
⻭髄幹細胞
医薬品研究開発
医薬品研究開発事業
⻭髄細胞バンク®
培養上清事業
⻭髄細胞バンク 関連事業®
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⻭髄幹細胞事業体制(本契約締結後)
⻭髄幹細胞に関する知⾒・技術の提供
業務提携
GTS 同仁グループ
ライセンス収入
バイオシミラー事業 バイオ新薬事業 新規バイオ事業
セルテクノロジー
⻭髄幹細胞
医薬品研究開発
医薬品研究開発事業
⻭髄細胞バンク®
培養上清事業
⻭髄細胞バンク 関連事業®
Challenge GTS3.0 11
同仁との提携を通した2事業の相互発展
医薬品研究開発事業
経営資源 経営資源
バイオシミラー事業
バイオシミラー事業
経営資源
提携シナジー①
バイオ新薬事業 • 医薬品開発に経営資源集中によ
を集中 り開発の加速と効率化
GTS
• 早期⿊字化の蓋然性を⾼める
新規バイオ事業 • セルテクノロジーが所有していた医
バイオ新薬事業 薬品研究開発に関する事業及び
契約等はGTSへ譲渡
⻭髄細胞バンク®
新規バイオ事業
培養上清事業
⻭髄幹細胞に関する
事業ノウハウ 知⾒・技術 提携シナジー②
国内外ネットワーク • 同仁の国内外ネットワーク、事業
ノウハウ等を組み合わせることで、
⻭髄細胞バンク® GTS単独以上の成果とさらなる
同仁 発展を⾒込む
• 中⻑期的なライセンス収⼊を確
培養上清事業
保
⻭髄細胞バンク®関連事業 Challenge GTS3.0 12
経営資源の集中により研究開発を加速︕
■GTSのターゲット疾患(⻭髄幹細胞及び⼼臓内幹細胞)
口唇口蓋裂 小児 脳性まひ 小児
症状︓ 摂食、言語障害 症状︓ 四肢麻痺
治療法︓ 口唇形成術+腸骨移植 治療法︓未確⽴
患者数︓ 新生児 2,000人/年 患者数︓新生児 2,000人/年
治療目標︓顎骨再生 治療目標︓神経、⾎管再生
腸管神経節細胞僅少症 小児 脊髄損傷
症状︓ 腸閉塞(死亡率 22%) 症状︓ 運動機能/感覚知覚機能 損失
(腸管蠕動運動不全) 治療法︓ 未確⽴
治療法︓ 腸管切除、人⼯肛門造設 患者数︓ 5,000人/年、10万人
患者数︓ 100人(指定難病101) 治療目標︓神経再生
治療目標︓神経節再生
機能的単心室症 小児 末梢神経麻痺
症状︓ ⼼機能低下、⼼不全 症状︓ 運動・感覚機能障害
治療法︓ 右⼼バイパス手術 治療法︓ 神経再建術
患者数︓ 400~500人/年 患者数︓ 8,000手術/年
治療目標︓⼼機能改善 治療目標︓末梢神経再生 Challenge GTS3.0 13
GTS3.0 × 同仁 -さらなる事業成⻑を目指して-
1 ・提携による経営資源の集中 GTS
・研究開発の加速
・中⻑期的なライセンス収入
・企業、アカデミアとの事業提携促進
・⻭髄幹細胞の認知度向上 ・臨床開発の知⾒を蓄積
3 ・⻭髄細胞バンク&培養上清 2 ・対象疾患の拡大
好循環
の利用者増加
同仁
⻭髄細胞バンク
(⾃家⻭髄細胞保管サービス)
+α
拡大運営
⻭髄幹細胞由来培養上清
(美容クリニック、化粧品原料等)
事業ノウハウ
ネットワーク
Challenge GTS3.0 14
株式会社ジーンテクノサイエンス
GTS
3.0
バイオで価値を創造するエンジニアリングカンパニー