4584 M-キッズ・バイオ 2020-05-25 15:30:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月25日
上場会社名 株式会社ジーンテクノサイエンス 上場取引所 東
コード番号 4584 URL https://www.g-gts.com
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 谷 匡治
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員経営管理本部長 (氏名) 栄 靖雄 TEL 03 - 6222 - 9547
定時株主総会開催予定日 2020年6月30日 有価証券報告書提出予定日 2020年7月31日
配当支払開始予定日 ―
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 (機関投資家・アナリスト向け)
(百万円未満切捨て)
1. 2020年3月期の連結業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する当期
売上高 営業利益 経常利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 1,077 ― △1,161 ― △1,187 ― △7,316 ―
2019年3月期 ― ― ― ― ― ― ― ―
(注)包括利益 2020年3月期 △7,339百万円 (―%) 2019年3月期 ―百万円 (―%)
潜在株式調整後1株当たり 自己資本当期純利
1株当たり当期純利益 総資産経常利益率 売上高営業利益率
当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2020年3月期 △264.65 ― △511.6 △33.1 △107.8
2019年3月期 ― ― ― ― ―
(参考) 持分法投資損益 2020年3月期 ―百万円 2019年3月期 ―百万円
(注)1.2020年3月期より連結財務諸表を作成しているため、2019年3月期の数値及び対前期増減率については記載しておりません。また、自己資本当期純利
益率及び総資産経常利益率は連結初年度のため、それぞれ期末自己資本及び期末総資産額に基づいて計算しております。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 3,592 1,487 39.8 51.73
2019年3月期 ― ― ― ―
(参考) 自己資本 2020年3月期 1,430百万円 2019年3月期 ―百万円
(注)2020年3月期より連結財務諸表を作成しているため、2019年3月期の数値は記載しておりません。
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金及び現金同等物期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 △1,325 △137 1,221 2,032
2019年3月期 ― ― ― ―
(注)2020年3月期より連結財務諸表を作成しているため、2019年3月期の数値は記載しておりません。
2. 配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2019年3月期 ― 0.00 ― 0.00 0.00 ― ― ―
2020年3月期 ― 0.00 ― 0.00 0.00 ― ― ―
2021年3月期(予想) ― 0.00 ― 0.00 0.00 ―
3. 2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日∼2021年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益 純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
通期 972 △9.8 △1,672 ― △1,688 ― △1,691 ― △60.31
(注)当社は主として年次での業績管理を行っていることから、通期の業績予想のみ記載しております。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 有
新規 1 社 (社名) 株式会社セルテクノロジー 、 除外 ― 社 (社名)
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 27,646,986 株 2019年3月期 20,342,446 株
② 期末自己株式数 2020年3月期 92 株 2019年3月期 ―株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 27,645,408 株 2019年3月期 19,530,307 株
(参考)個別業績の概要
2020年3月期の個別業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 964 △5.6 △969 ― △1,007 ― △7,316 ―
2019年3月期 1,021 △3.6 △805 ― △816 ― △856 ―
潜在株式調整後1株当たり当期純
1株当たり当期純利益
利益
円銭 円銭
2020年3月期 △264.65 ―
2019年3月期 △43.84 ―
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 3,524 1,487 40.6 51.73
2019年3月期 3,151 2,731 85.6 132.55
(参考) 自己資本 2020年3月期 1,430百万円 2019年3月期 2,696百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達
成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び
業績予想のご利用に当たっての注意事項等については、添付資料P.4「1.経営成績等の概況 (4) 今後の見通し」をご覧ください。
(決算補足説明資料の入手方法)
決算補足説明資料はTDnetで同日開示しています。
当社は、2020年5月26日(火)に機関投資家・アナリスト向け説明会を開催する予定です。この説明会は本決算補足説明資料を用いて実施いたします。
(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………………………… 3
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………………………… 4
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 4
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 5
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………… 5
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 7
連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………………… 7
連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 8
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………… 9
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 10
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 11
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 11
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 11
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 12
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 13
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(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当社は、新たな事業ステージを指すGTS3.0「バイオで価値を創造するエンジニアリングカンパニー」を目標に掲
げ、これまでの事業活動で得てきたバイオ技術に関するノウハウ及び知見を最大限活用し、従来より手掛けてきた
希少疾患、難病に加えて、小児疾患を重点的なターゲットと定め、これらの疾患に悩む患者様、そのご家族や介護
者の方を含めた包括的なケアを目指して、新薬のみならず新たな医療の開発・提供に取り組んでおります。具体的
には、バイオ後続品事業で安定的な収益基盤を確立させつつ、バイオ新薬事業及び再生医療における細胞治療分野
を軸とした新規バイオ事業で成長性を追求しております。
当連結会計年度における各事業の進捗状況は以下のとおりであります。
① バイオ後続品事業
富士製薬工業㈱と持田製薬㈱による好中球減少症治療薬「フィルグラスチムBS」に続く品目として、㈱三和化学
研究所と共同開発を行っていたダルベポエチンアルファバイオ後続品が、同社によって2019年11月27日より販売開
始されました。今後、当社は同製品の売上高に応じたロイヤリティを受領することとなります。さらに、バイオ後
続品事業をより拡充すべく取り組んだ結果、同12月に癸巳化成㈱とアフリベルセプトバイオ後続品にかかる共同開
発契約の締結に至り、開発をスタートさせました。また、千寿製薬㈱と共同開発を行っている眼科治療領域のバイ
オ後続品につきましては、2020年2月に国内における第Ⅲ相臨床試験の最終患者の観察期間が終了いたしました。
② バイオ新薬事業
次世代型抗体医薬品等の研究開発を進めた結果、2020年1月に、がん細胞内侵入能力を有する抗体を用いた抗が
ん剤の開発を目的として札幌医科大学との共同研究契約、同じくがん細胞殺傷効果を有する新たな抗体の取得を目
的としてMabGenesis㈱との共同研究契約をそれぞれ締結いたしました。
③ 新規バイオ事業
当社は、GTS3.0の実現に向けて再生医療分野における新規バイオ事業を鋭意推進しております。当連結会計年度
において、再生医療事業の研究開発において重要な研究ソースとなる歯髄幹細胞及び心臓内幹細胞を取り扱う㈱セ
ルテクノロジー及び㈱日本再生医療を完全子会社化し、その両幹細胞を活用したプロジェクトの推進、アカデミア
及び企業との共同研究または提携を推進しております。
歯髄幹細胞については、歯髄幹細胞の疾患に対する適性を見極め、骨及び神経疾患といった分野で新たな治療法
を提供できる可能性を複数のアカデミア及び企業に評価いただき、パイプラインの拡充に至りました。具体的に
は、当連結会計年度中に昭和大学と骨関連疾患、岐阜薬科大学と眼関連疾患、東京都医学総合研究所・名古屋大学
医学部付属病院・東京医科歯科大学と脳性麻痺、大分大学と末梢神経麻痺、名古屋大学と脊髄損傷に関する共同研
究契約をそれぞれ締結しました。加えて、2019年5月にはORTHOREBIRTH㈱と口唇口蓋裂の治療法創出に向けた共同
研究開発契約、2020年3月には持田製薬㈱との腸管神経節細胞僅少症等の消化器領域における希少疾患・難病に対
する再生医療等製品の共同事業化契約を締結しました。
心臓内幹細胞については、これまで資本提携関係にあった㈱日本再生医療を完全子会社化することで、小児の重
篤な心臓疾患である機能的単心室症を主な対象とした再生医療等製品の開発品(開発番号JRM-001)を当社のパイ
プラインに加えました。
また、再生医療分野での事業を進展させていくための重要なステップとして、当社及び㈱日本再生医療の開発経
験、ノウハウなどを活用することにより、㈱ニコンとの業務提携に基づき開発中であった、歯髄幹細胞を再生医療
等製品として製品化するための基となるマスターセルバンク(MCB)製造法を改良し、2020年3月にMCB製造法を確
立しました。これに加え、臨床試験の開始に向けてパートナー企業等との連携を強化していくために、MCBを原料
とした最終製品の製造法確立に向けた取り組みを開始したことから当初の契約金額を上回る金額として、当連結会
計年度に、受注損失引当金繰入額(売上原価)355,243千円を計上しています。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は1,077,737千円、営業損失は1,161,396千円、経常損失は1,187,254千
円、親会社株主に帰属する当期純損失は7,316,396千円となりました。また、当連結会計年度は連結財務諸表作成
初年度であるため、前年度との比較は行っておりません。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う当連結会
計年度における業績への影響はありませんでした。
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2020年3月期 決算短信
(2)当期の財政状態の概況
(資産)
当連結会計年度末における総資産の残高は3,592,139千円となりました。その主な内訳は、現金及び預金
2,032,575千円、売掛金651,686千円、前渡金274,954千円及び投資有価証券249,161千円であります。
(負債)
当連結会計年度末における負債の残高は2,104,748千円となりました。その主な内訳は、受注損失引当金355,243
千円、転換社債型新株予約権付社債600,000千円及び長期借入金600,000千円であります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は1,487,390千円となりました。その主な内訳は、資本金611,711千円、
資本剰余金9,917,311千円及び利益剰余金△9,077,244千円であります。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、2,032,575千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により減少した資金は1,325,059千円となりました。これは主に、受注損失引当金の増加355,243千円
があったものの、減損損失5,982,139千円を含む税金等調整前当期純損失を7,314,255千円計上したほか、たな卸
資産の増加101,099千円及び未払金の減少125,236千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は137,206千円となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出100,349
千円及び関係会社貸付けによる支出50,000千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により増加した資金は1,221,771千円となりました。これは主に、長期借入れによる収入582,000千円、
転換社債型新株予約権付社債の発行による収入599,708千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入
40,325千円があったことによるものであります。
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2020年3月期 決算短信
(4)今後の見通し
次期における各事業の見通しは以下のとおりであります。
① バイオ後続品事業
当社の売上高の土台となるフィルグラスチムBSの販売状況については安定した売上を維持できており、さらにダ
ルべポエチンアルファBSの上市に伴い、今後恒常的なロイヤリティ収益を得ることとなりました。これらを踏まえ
た結果、次期の売上高は前年並みを維持できる見込みであります。
また、開発活動といたしましては、千寿製薬㈱と開発中の眼科治療領域のバイオ後続品は、2020年2月に国内に
おける第Ⅲ相臨床試験の最終患者の観察期間を終了し、製造販売承認申請取得を目指して同社と引き続き協働する
とともに並行してOcumension Therapeuticsに続く海外導出を積極的に推進してまいります。さらに、癸巳化成㈱
とのアフリベルセプトバイオ後続品についても開発活動を継続してまいります。その他開発候補品目についても、
生産技術の確立及び非臨床試験を着実に実施し、既存あるいは新規提携先による早期の臨床試験入りを目指して引
き続き取り組んでまいります。
② バイオ新薬事業
次世代型抗体医薬品等の研究開発を進めた結果、2020年1月に、がん細胞内侵入能力を有する抗体を用いた抗が
ん剤の開発を目的として札幌医科大学との共同研究契約、同じくがん細胞殺傷効果を有する新たな抗体の取得を目
的としてMabGenesis㈱との共同研究契約をそれぞれ締結し、次期においても開発を鋭意推進してまいります。ま
た、このほかにも新たな創薬シーズを拡充するべく、大学等の研究機関及び事業会社等と連携しながら当社研究所
における研究開発活動も促進してまいります。
③ 新規バイオ事業
当社は、GTS3.0の実現に向けて再生医療分野における新規バイオ事業を鋭意推進しております。当連結会計年度
において、再生医療事業の研究開発において重要な研究ソースとなる歯髄幹細胞及び心臓内幹細胞を取り扱う㈱セ
ルテクノロジー及び㈱日本再生医療を完全子会社化し、その両幹細胞を活用したプロジェクトの推進、アカデミア
及び企業との共同研究または提携を実現してまいりました。
歯髄幹細胞については、歯髄幹細胞の疾患に対する適性を見極め、骨及び神経疾患といった分野で新たな治療法
を提供できる可能性を複数のアカデミア及び企業に評価いただき、パイプラインの拡充に至りました。具体的に
は、昭和大学と骨関連疾患、岐阜薬科大学と眼関連疾患、東京都医学総合研究所・名古屋大学医学部付属病院・東
京医科歯科大学と脳性麻痺、大分大学と末梢神経麻痺、名古屋大学と脊髄損傷に関する共同研究を進めておりま
す。加えて、2019年5月にはORTHOREBIRTH㈱と口唇口蓋裂の治療法創出に向けた共同研究開発契約、2020年3月に
は持田製薬㈱との腸管神経節細胞僅少症等の消化器領域における希少疾患・難病に対する再生医療等製品の共同事
業化契約を締結するなど着実な実績を積み上げております。いずれも未だ基礎研究段階ではありますが、今後もさ
らなる発展を目指し、鋭意取り組んでまいります。
心臓内幹細胞については、これまで資本提携関係にあった㈱日本再生医療を完全子会社化することで、両者のさ
らなる連携の効率化及びバイオ医薬品の上市経験のある当社が当事者として関わることで開発の迅速化が見込めま
す。特に同社の重要なパイプラインであった開発番号JRM-001は、小児の重篤な心臓疾患である機能的単心室症を
主な対象とした再生医療等製品であり既に臨床試験を行っております。当社及び㈱日本再生医療は、今後もグルー
プとして当該開発品目の早期承認取得に向け、鋭意取り組んでまいります。その他においても両幹細胞を活用し
て、当社が掲げる希少疾患、難病及び小児疾患の治療法確立といった目標を達成するために再生医療における細胞
治療分野を軸とした研究開発及びアカデミア及び企業との共同研究及び提携実現を加速させてまいります。
以上から、上述のバイオ後続品事業で経営の安定化を図り、従来から取り組んでいるバイオ新薬事業並びに再生
医療事業をはじめとした新規バイオ事業を将来の成長基盤と位置付け、安定・成長の両面から企業価値を向上させ
るべく次期以降も各事業を鋭意推進してまいります。なお、これらの研究開発費用として、次期の研究開発費総額
は1,720,000千円(当期実績は898,158千円)となる見込みであります。
このような状況を踏まえ、次期の連結の業績につきましては、売上高972,000千円(当期実績は1,077,737千
円)、営業損失1,672,000千円(当期実績は1,161,396千円の営業損失)、経常損失1,688,000千円(当期実績は
1,187,254千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失1,691,000千円(当期実績は7,316,396千円の当期
純損失)を見込んでおりますが、上記の施策への取組みを通じて、さらなる企業価値向上を積極的に追求してまい
る所存です。
業績予想につきましては、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいてお
り、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異
なる可能性があります。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う業績への影響を現時点で適切に予想するこ
とは難しいことから、業績予想にはこの影響を織り込んでおりません。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、国際会計基準に基づく連結財務諸表を作成するための体制整備の負担等を考慮し、日本基準に基
づき連結財務諸表を作成しております。
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2020年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
当連結会計年度
(2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,032,575
売掛金 651,686
仕掛品 254,260
前渡金 274,954
その他 108,856
流動資産合計 3,322,333
固定資産
有形固定資産
建物 56,488
減価償却累計額 △11,636
減損損失累計額 △43,130
建物(純額) 1,720
工具、器具及び備品 66,343
減価償却累計額 △23,966
減損損失累計額 △42,120
工具、器具及び備品(純額) 256
有形固定資産合計 1,977
無形固定資産 57
投資その他の資産
投資有価証券 249,161
その他 18,608
投資その他の資産合計 267,770
固定資産合計 269,805
資産合計 3,592,139
負債の部
流動負債
買掛金 8,763
短期借入金 25,000
未払金 208,370
未払法人税等 46,935
前受金 222,978
受注損失引当金 355,243
その他 13,688
流動負債合計 880,979
固定負債
転換社債型新株予約権付社債 600,000
長期借入金 600,000
退職給付に係る負債 19,320
その他 4,448
固定負債合計 1,223,768
負債合計 2,104,748
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2020年3月期 決算短信
(単位:千円)
当連結会計年度
(2020年3月31日)
純資産の部
株主資本
資本金 611,711
資本剰余金 9,917,311
利益剰余金 △9,077,244
自己株式 △73
株主資本合計 1,451,704
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △21,540
その他の包括利益累計額合計 △21,540
新株予約権 57,226
純資産合計 1,487,390
負債純資産合計 3,592,139
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2020年3月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:千円)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
売上高 1,077,737
売上原価 653,158
売上総利益 424,579
販売費及び一般管理費
退職給付費用 4,800
給料及び手当 187,716
研究開発費 898,158
その他 495,301
販売費及び一般管理費合計 1,585,975
営業損失(△) △1,161,396
営業外収益
受取利息 117
雑収入 1,380
営業外収益合計 1,498
営業外費用
支払利息 5,207
支払手数料 18,000
為替差損 1,524
雑損失 2,624
営業外費用合計 27,355
経常損失(△) △1,187,254
特別利益
投資有価証券売却益 4,419
新株予約権戻入益 1,173
特別利益合計 5,592
特別損失
固定資産除却損 854
減損損失 5,982,139
段階取得に係る差損 149,600
特別損失合計 6,132,594
税金等調整前当期純損失(△) △7,314,255
法人税、住民税及び事業税 2,140
法人税等合計 2,140
当期純損失(△) △7,316,396
非支配株主に帰属する当期純損失(△) -
親会社株主に帰属する当期純損失(△) △7,316,396
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(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:千円)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当期純損失(△) △7,316,396
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △23,151
その他の包括利益合計 △23,151
包括利益 △7,339,548
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △7,339,548
非支配株主に係る包括利益 -
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(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 591,338 3,864,323 △1,760,848 - 2,694,813
当期変動額
新株の発行 20,372 20,372 40,745
株式交換による増加 6,032,615 6,032,615
親会社株主に帰属する
当期純損失(△)
△7,316,396 △7,316,396
自己株式の取得 △73 △73
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 20,372 6,052,988 △7,316,396 △73 △1,243,108
当期末残高 611,711 9,917,311 △9,077,244 △73 1,451,704
その他の包括利益累計額
新株予約権 純資産合計
その他有価証券評価 その他の包括利益累計
差額金 額合計
当期首残高 1,611 1,611 34,844 2,731,269
当期変動額
新株の発行 40,745
株式交換による増加 6,032,615
親会社株主に帰属する
当期純損失(△)
△7,316,396
自己株式の取得 △73
株主資本以外の項目の
△23,151 △23,151 22,381 △769
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △23,151 △23,151 22,381 △1,243,878
当期末残高 △21,540 △21,540 57,226 1,487,390
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(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純損失(△) △7,314,255
減価償却費 382
減損損失 5,982,139
段階取得に係る差損益(△は益) 149,600
受注損失引当金の増減額(△は減少) 355,243
受取利息及び受取配当金 △117
支払利息 5,207
投資有価証券売却損益(△は益) △4,419
固定資産除却損 854
支払手数料 18,000
売上債権の増減額(△は増加) △89,711
たな卸資産の増減額(△は増加) △101,099
前渡金の増減額(△は増加) △55,861
仕入債務の増減額(△は減少) △82,311
未払金の増減額(△は減少) △125,236
その他 △55,145
小計 △1,316,732
利息及び配当金の受取額 117
利息の支払額 △5,922
法人税等の支払額 △2,521
営業活動によるキャッシュ・フロー △1,325,059
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △1,935
投資有価証券の取得による支出 △100,349
投資有価証券の売却による収入 4,720
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入 12,934
関係会社貸付けによる支出 △50,000
その他 △2,576
投資活動によるキャッシュ・フロー △137,206
財務活動によるキャッシュ・フロー
長期借入れによる収入 582,000
転換社債型新株予約権付社債の発行による収入 599,708
新株予約権の行使による株式の発行による収入 40,325
新株予約権の発行による収入 3,272
その他 △3,534
財務活動によるキャッシュ・フロー 1,221,771
現金及び現金同等物に係る換算差額 -
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △240,494
現金及び現金同等物の期首残高 2,009,373
株式交換による現金及び現金同等物の増加額 263,696
現金及び現金同等物の期末残高 2,032,575
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(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社グループは、医薬品開発事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
【関連情報】
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円)
バイオ後続品事業 バイオ新薬事業 新規バイオ事業 合計
外部顧客への売上高 864,345 - 213,391 1,077,737
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しており
ます。
(2) 有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
顧客の名称又は氏名 売上高(千円) 関連するセグメント名
富士製薬工業㈱ 683,062 医薬品開発事業
A社 164,208 医薬品開発事業
(注)A社との契約において秘密保持条項が存在するため、社名の公表は控えさせていただきます。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
当社グループは、医薬品開発事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。
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(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 51.73円
1株当たり当期純損失 264.65円
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失である
ため記載しておりません。
2.1株当たり当期純損失の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純損失(千円) 7,316,396
普通株主に帰属しない金額(千円) -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期
7,316,396
純損失(千円)
普通株式の期中平均株式数(株) 27,645,408
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後 第2回無担保転換社債型新株予約
1株当たり当期純利益の算定に含めなかった 権付社債(券面総額600,000千円)
潜在株式の概要 及び新株予約権5種類(新株予約
権の数8,678個)。
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(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
(重要な後発事象)
第三者割当による第3回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第10回新株予約権の発行
2020年3月23日開催の取締役会における第三者割当の方法による第3回無担保転換社債型新株予約権付社債及
び第10回新株予約権の発行に関する決議に基づき、2020年4月8日付で当該発行に係る払込みが完了いたしまし
た。その概要は次のとおりであります。
1.第3回無担保転換社債型新株予約権付社債
(1) 発行価額の総額 600,000,000円
(2) 発行価額 額面100円につき金100円
(3) 払込期日(発行日) 2020年4月8日
(4) 募集の方法及び割当先 第三者割当の方法により、CVI Investments, Inc.に割り当てる。
(5) 利率 利息は付さない。
(6) 償還金額 額面100円につき金100円
(7) 償還期限 2023年7月31日
(8) 新株予約権に関する事項
① 新株予約権の総数 30個
② 新株予約権の目的となる株式の種類 当社普通株式
本新株予約権の行使により当社が当社普通株式を新たに発行し又は
これに代えて当社の保有する当社普通株式を処分する数は、行使請
③ 新株予約権の目的となる株式の数 求に係る本社債の払込金額の総額を下記④記載の転換価額で除した
数とする。ただし、行使により生じる1株未満の端数は切り捨て、
現金による調整は行わない。
1株当たり479円(当初)
転換価額は、2021年1月9日、2021年7月9日、2022年1月9日、
2022年7月9日、2023年1月9日及び2023年7月9日(以下、個別
に又は総称して「CB修正日」という。)において、当該CB修正日に
先立つ15連続取引日において東京証券取引所における当社普通株式
の普通取引の売買高加重平均価格の最も低い2つの価額の合計金額
④ 転換価額
を2で除した金額(1円未満の端数切り上げ)の91%に相当する金
額の1円未満の端数を切り上げた金額、又は当該CB修正日において
有効な転換価額のいずれか低い方に修正される。ただし、CB修正日
にかかる修正後の転換価額が240円(以下、「下限転換価額」とい
う。)を下回ることとなる場合には転換価額は下限転換価額とす
る。
⑤ 行使期間 2020年4月8日から2023年7月31日まで
会社計算規則第17条の定めるところに従って算定された資本金等増
加限度額に0.5を乗じた金額とし、計算の結果1円未満の端数を生じ
⑥ 新株予約権の行使により株式を発行
る場合はその端数を切り上げた額とする。増加する資本準備金の額
する場合の資本組入額
は、資本金等増加限度額より増加する資本金の額を減じた額とす
る。
(9) 担保・保証の有無 なし。
(10) 資金の使途 JRM-001開発における国内第Ⅲ相臨床試験実施に伴う費用に充当する。
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(株)ジーンテクノサイエンス (4584)
2020年3月期 決算短信
2.第10回新株予約権
(1) 払込期日(発行日) 2020年4月8日
(2) 募集の方法及び割当先 第三者割当の方法により、CVI Investments, Inc.に割り当てる。
(3) 新株予約権の総数 16,284個
(4) 新株予約権の目的となる株式の種類 当社普通株式
(5) 新株予約権の目的となる株式の数 1,628,400株
(6) 新株予約権の発行価額の総額 4,852,632円
(7) 新株予約権の発行価額 新株予約権1個につき298円
(8) 新株予約権の行使に際して出資され 780,003,600円 (注)
る財産の価額の総額
1株当たり479円(当初)
行使価額は、2021年1月9日、2021年7月9日、2022年1月9日、
2022年7月9日、2023年1月9日、2023年7月9日、2024年1月9
日及び2024年7月9日(以下、「本新株予約権修正日」という。)
の各日において、当該本新株予約権修正日に先立つ15連続取引日に
おいて、東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の売買高
(9) 行使価額及び行使価額の修正条件
加重平均価格の最も低い2つの価額の合計金額を2で除した金額
(1円未満の端数切り上げ)の90%に相当する金額の1円未満の端
数を切り上げた金額、又は当該本新株予約権修正日において有効な
行使価額のいずれか低い金額に修正される。ただし、修正後の行使
価額が240円(以下、「下限行使価額」という。)を下回ることとな
る場合には行使価額は下限行使価額とする。
(10) 行使期間 2020年4月9日から2024年7月9日まで
会社計算規則第17条の定めるところに従って算定された資本金等増
加限度額に0.5を乗じた金額とし、計算の結果1円未満の端数を生じ
(11) 新株予約権の行使により株式を発行
る場合はその端数を切り上げた額とする。増加する資本準備金の額
する場合の資本組入額
は、資本金等増加限度額より増加する資本金の額を減じた額とす
る。
(12) 資金の使途 心臓内幹細胞を用いた再生医療等製品の開発費用に充当する。
(注)本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額の総額は、当初行使価額で全ての本新株予約権が行使され
たと仮定した場合の金額であります。行使価額が修正又は調整された場合には、調達資金の額は減少します。
また、本新株予約権の行使期間内に行使が行われない場合及び当社が取得した本新株予約権を消却した場合に
は、調達資金の額は減少します。
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