4583 M-カイオム 2019-02-14 16:00:00
決算補足資料 2018年12月期 [pdf]

                                                              証券コード:4583




2018年12月期
決算補足資料
2019年2月14日




   医療のアンメットニーズに創薬の光を
     To accelerate drug discovery and development of mAb
   for therapeutics to overcome current medical unmet-needs



株式会社カイオム・バイオサイエンス
    目次                                                         2



              1.2018年12月期 決算概要

              2.2018年12月期 事業進捗
               - 事業進捗ハイライト
               - 創薬事業
               - 創薬支援事業

              3.今後の見通し

              (参考)事業概要


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                                                                                                          3




               2018年12月期 決算概要




                                                               Copyright © 2017 Chiome Bioscience Inc. All Rights Reserved.




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    損益計算書                                                                                            4
                                      2017年             2018年
                                                                     増減               増減の理由等
                                      12月期              12月期

  売上高                                       259                212   △47
                                                                            • 抗セマフォリン3A抗体に関するSemaThera社オプ
  (創薬事業)                                      59                 2   △57      ション料計上(2017年12月期はCBA-1205ライセ
                                                                              ンス契約一時金を計上)
                                                                            • 抗体作製委託研究およびたんぱく質調整サービス受
  (創薬支援事業)                                  200                210     10     託収入、新規顧客獲得により5%増加

  売上原価・販管費                              1,147             1,751       604
                                                                            • CBA-1205の臨床試験に向けた原薬等開発委託費用
   (研究開発費)                                  592           1,230       637   • 臨床開発パイプラインT cell engager抗体および
                                                                              Tribody™技術取得費用

   (その他)                                    555                521   △33
                                                                              [ 売上高 ]
  営業損失(△)                               △887 △1,539                  △651
                                                                              新規顧客獲得により創薬支援事業売上
  経常損失(△)                               △883 △1,533                  △650     5%増加、安定収益の獲得へ。

                                                                              [ 研究開発費 ]
  当期純損失(△)                              △882 △1,533                  △650     初期臨床開発に向けて先行投資の増加。
   ※ 百万円未満は切り捨てして表示しています。                                                     CMC開発は予定通り順調な進捗。
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    貸借対照表                                                                               5

                                                               2017年12月期        2018年12月期

      流動資産                                                           4,196            2,609

          (現預金)                                                      4,027            2,328

      固定資産                                                             222              221

      資産合計                                                           4,419            2,831

      流動負債                                                             161              113

      固定負債                                                                 40           41

      負債合計                                                             201              154
      純資産合計                                                          4,217            2,676
      負債・純資産合計                                                       4,419            2,831
       ※ 百万円未満は切り捨てして表示しています。



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    キャッシュフロー計算書                                                                    6

                                                               2017年12月期    2018年12月期

    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                △867        △1,688

    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                △137               -

    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                  478         △10

    現金および現金同等物の増減額                                                  △525        △1,698

    現金および現金同等物の期首残高                                                 4,553        4,027

    現金および現金同等物の期末残高                                                 4,027        2,328

  ※ 百万円未満は切り捨てして表示しています。

 【営業活動によるキャッシュフローの主なマイナス要因】
 ・T-Cell engager抗体Tribody™であるがん治療用候補抗体CBA-1535および、これを
  作製するTrisoma®技術の取得
 ・CBA-1205の臨床開発に向けた原薬および製剤開発委託費

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                                                                                                          7




               2018年12月期 事業進捗




                                                               Copyright © 2017 Chiome Bioscience Inc. All Rights Reserved.




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    事業進捗ハイライト                                                  8
            創薬事業

           導出に向けた新規契約獲得と新規パイプラインの獲得
        ✔ ADLib®システムで創製した抗体のオプション契約締結(BMAA)
        ✔ 臨床試験に向けた順調な進捗(ADCT-701、CBA-1205)
        ✔ 前臨床パイプラインの拡充(CBA-1535取得)


        創薬支援事業

          国内の主要な抗体医薬企業との取引が増加
        ✔ 小野薬品工業との包括的委受託基本契約および追加委受託契約締結
        ✔ 協和発酵キリンのほか国内大手製薬企業やアカデミアとの新規取引開始
        ✔ 中外製薬との委託研究取引基本契約延長、契約期間2年から3年へ

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    創薬事業(パイプライン)                                                                                 9
 導出品
  開発コード               標的分子             疾患領域                    創薬研究    前臨床試験        臨床試験      導出先
                                                                                              2017.9~
  ADCT-701              DLK-1             がん                          2019年後半に治験届予定
(LIV-1205 ADC)



 自社パイプライン
 開発コード                標的分子             疾患領域                    創薬研究    前臨床試験        臨床試験     ステータス

 CBA-1205              DLK-1              がん                          2020年以降にPh-1入り予定       自社開発中
(ADCC enhanced)


 CBA-1535            5T4×CD3                                                                  2018.12
                                          がん                          契約締結、開発プロジェクト発足
 (Tribody™)            ×5T4                                                                   新規取得

  LIV-2008
                      TROP-2              がん                             複数社で評価中             導出活動中
   /2008b

                                      糖尿病黄斑                                                 2018.3
     BMAA             SEMA3A                                      SemaThera社において独占的評価実施中    オプション付き
                                       浮腫、他
                                                                    早ければ2019年3月頃に結果が判明      評価契約締結


   創薬研究                                 がん
   プロジェクト              非開示             感染症                       2019年末には新たな導出パッケージ完成を目指す       -
   (5件※)                               中枢神経

  ※ 早期ステージアップ・導出契約獲得を目指して、優先的に開発する5プロジェクトを選定(2018年4Q)
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    創薬事業(パイプライン)                                               トピックス                                10

                 がん治療用抗体(T cell Engager抗体)と抗体改変技術を取得。
                   CBA-1535としてTribody™の世界初の臨床開発へ

      「CBA-1535」
        英国Biotecnol社がTribody技術を用いて創製
         したT cell Engager抗体「Tb-535H」                                     anti-5T4
                                                                                    CBA-1535
                                                                                    (5T4×5T4×CD3)   anti-CD3
        2018年12月資産譲渡契約により当社が取得
                                                                          human                      human




        当社開発コード「CBA-1535」として
         Tribody™の世界初の初期臨床開発へ。
        想定される適応疾患は、悪性中皮腫、小細胞
         肺がんや非小細胞肺がんなどのアンメット                                           T cell engager
                                                                       多くの固形がんに発現が見られるタンパク質
         ニーズが高い領域                                                      5T4と免疫細胞であるT細胞上のタンパク質
        特許:日本・米国・欧州などで出願中                                             CD3を結合する抗体で、T細胞の増殖と活性化
                                                                       を誘導し強力な細胞障害活性を発揮する。
      「Tribody™」- Immuno-Oncology(がん免疫治療)
      Tribody™は、Biotecnol社が開発したTrisoma®技術により作製される複数の抗原に対する特異性を
      持つ多重特異性抗体の総称で、1つの分子の中に3つの異なる抗原結合部位があり、異なる機能を組
      み合わせることができる。例えば、結合部位の1つはT細胞やNK細胞のような抗腫瘍活性を有する
      免疫細胞をがん細胞へ誘導するように設計し、残りの2つの結合部位が同じがんで発現している異な
      る抗原を認識するように設計するなどが可能。これにより有効性の高い抗体医薬品の開発が期待され
      る。

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    創薬事業(パイプライン)                                               トピックス                          11

                               CBA-1535の適応疾患の候補
                           アンメットニーズの高い「悪性胸膜中皮腫」とは

     悪性胸膜中皮腫は肺の外側や胸膜から発生する悪性腫瘍でありその多くがアスベスト(石綿)*吸
      引によると考えられる。
             *アスベストは高度成長期の建築物に断熱材として使用されビルの建て替えに伴う解体工事により飛散する。
     ステージI, IIは外科療法、III, IVは放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)および緩和療法。全
      ステージの平均5年生存率は10%強といわれる。
                                                                          日本の患者数は今後ピークを迎える
     アスベストへの暴露から平均40年程度を経て発症
      するため、現在先進国で患者数がピークをむかえ、
      開発途上国で今後増加が見込まれる。

                                         <中皮腫の症状>
                                         胸膜中皮腫では、胸痛、咳(せき)、
                                         大量の胸水による呼吸困難や胸部圧
       アスベスト                             迫感が起こる。また、原因不明の発
                                         熱や体重減少がみられる場合もある。
                                         腹膜中皮腫では腹水によって腹部の
                                                                       早大村山教授
                                         しこりや腫脹、疼痛が起こる。
                中皮腫
                                                                       2000-2039年の悪性中皮腫による累積死亡者数予
                                                                       測中央値は103,000人(95%CI 4-26万人)


      解決すべきアンメットニーズ
       非常に予後が悪く有効な治療薬の選択肢が少ない疾患に対してimmuno-oncology(がん免疫
      治療)で挑戦する。

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    創薬事業(パイプライン)-導出品-                                                              12
          ADCT-701(ヒト化抗DLK-1モノクローナル抗体の薬物複合体)標的分子:DLK-1
           ADC Therapeutics社に導出(2017年9月)*、臨床開発に向けた前臨床試験の最終
            段階(GLP試験)および治験薬製造が順調に進捗し、2019年後半にも治験申請
            (IND)、臨床試験の実施が見込まれる。
          *ADC Therapeutics社との契約(ライセンス契約)
           ADC(Antibody Drug Conjugate:抗体薬物複合体)開発用途に限定して、当社がADCT社に、
           全世界における独占的なサブライセンス権付の開発、製造および販売権を許諾する。

      解決すべきアンメットニーズ
       DLK-1を発現する固形腫瘍のうち、標準療法で十分な効果が得られない患者さんに効果を有する
      治療薬を提供する。


          2018年4月米国がん学会(AACR)の年次集会でのポスター発表
          タイトル:
             ADCT-701, a novel pyrrolobenzodiazepine (PBD) dimer-based antibody-drug
             conjugate (ADC) targeting DLK-1-exprssing tumors

          発表要旨:
            ADCT-701は、DLK-1を発現する癌モデルのin vitroおよびin vivoの試験において、強力
           かつ特異的な抗腫瘍活性を示し、ラットモデルで優れた血中安定性と忍容性が示された。
           (ポスター資料:https://adctherapeutics.com/downloads/1529348412.pdf)


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    CBA-1205(ADCC活性増強型 ヒト化抗DLK-1モノクローナル抗体)                                 標的分子:DLK-1
                                                                            ファーストインクラス
      経緯                               旧 ㈱リブテックで創製されたマウスハイブリドーマ法で取得した抗体。
      ADCC活性                           糖鎖改変技術:GlymaxX (ProBioGen)
      想定適応疾患                           難治性の癌腫である肝細胞がん、肺がん等
      期待                               DLK-1は幹細胞や前駆細胞のような未熟な細胞の増殖・分化を制御し、
                                       これまでに肝臓がんをはじめとする複数のがん細胞表面においても発現し、
                                       その増殖に関与していることが明らかとなった新しいがん治療の標的になる
                                       可能性がある分子。ファーストインクラス。
      知財                               日本・米国・欧州・中国他で特許成立。


     臨床開発に向けてADCC活性を高めた抗体産生細胞株のMaster Cell Bank(MCB)
          の構築が完了。
     動物モデルでは既存薬との優れた併用効果も観察。
     2018年9月に臨床開発部を発足し、現在、臨床開発契約の検討およびCRO選定を実
          施。2020年以降、臨床試験開始予定。
    解決すべきアンメットニーズ
     予後が悪いDlk-1発現の肝細胞がんを始めとした悪性度の高い腫瘍に対する新たな治療薬を提供
    する。


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        LIV-2008/2008b(ヒト化抗TROP-2モノクローナル抗体)                          標的分子:TROP-2



      経緯                              旧 ㈱リブテックで創製されたマウスハイブリドーマ法で取得した抗体。

      想定適応疾患                          乳がん(TNBC)、大腸がん、膵がん、前立腺がん等
      期待                              TROP-2は、正常組織に比べ、乳がん、大腸がんのほか、膵がん、前立腺がん、肺が
                                      ん等の複数の固形がんにおいて発現が増大しており、がんの悪性度に関連していること
                                      が複数報告されている分子。
                                      naked抗体に加えてADC(抗体薬物複合体)等の強い薬効を期待した開発を狙
                                      う。
      知財                              日本・米国・欧州・中国他で特許成立。



     これまでに取得したIn vivo試験のデータで構築されるデータパッケージを用い、海
          外の製薬企業を中心に導出活動中。現在複数社で評価中。

    解決すべきアンメットニーズ
     薬物等との複合体により、TROP-2が発現する腫瘍に対して先行品で十分な治療ができない患者
    さんに対する治療薬を提供する。



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             BMAA(ヒト化抗セマフォリン3Aモノクローナル抗体)                       標的分子:SEMA3A
                                                                      ファーストインクラス

       経緯                             当社独自の抗体作製技術ADLib®システムで取得した抗セマフォリン抗体
                                      をヒト化した抗体。
                                      横浜市立大学五嶋良郎教授との共同研究により選択性と機能阻害活性を兼
                                      ね備えた抗体として確立。

       想定適応疾患                         糖尿病黄斑浮腫(DME)
       期待                             DMEに対して唯一使われている抗血管新生薬(抗VEGF薬:アイリーア、
                                      ルセンティス)よりも早い段階でDMEの発症を抑える薬剤。
       知財                             日本・米国・欧州で特許成立。

     SemaThera社においてオプション契約(2018年3月)*に基づく評価を実施中。この
         評価期間中にオプション権の行使または不行使を判断する。
      *カナダのバイオテック企業SemaThera社との契約
            糖尿病黄斑浮腫および非眼科領域を含む糖尿病合併症等に関する治療薬および診断薬開発の
            ために本抗体に関する当社の特許の全世界における独占的実施許諾のオプション権を付与


     解決すべきアンメットニーズ
      成人の失明の主な原因疾患である糖尿病黄斑浮腫に対し、従来と異なるメカニズムに基づき抗
     血管新生薬よりも早い段階でDMEを抑える新たな薬剤の提供。

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             BMAA(ヒト化抗セマフォリン3Aモノクローナル抗体)                                              標的分子:SEMA3A
                                                                                                       ファーストインクラス


         糖尿病網膜症・糖尿病黄斑浮腫(DME)とは

       糖尿病網膜症は糖尿病の3大合併症のひとつで、日本では成人の失明原因の第一位。血
        糖値の高い状態が続くことで、網膜の血管が傷ついたり詰まったりして起きる病気。自
        覚症状がないまま進行する。
       糖尿病黄斑浮腫は、網膜の血管にこぶができたり血管から血液中の成分が漏れ出し網膜
        内に溜まっている状態。黄斑浮腫は、網膜症の病期に関係なく発症しその進展に伴って
        著しい視力障害が生じる。(黄斑は網膜中心部の視力の鋭敏な部分)
       BMAAは糖尿病黄斑浮腫(DME)に対して唯一使われている抗血管新生薬(抗VEGF
        薬)よりも早い段階でDMEの発症を抑える薬剤としての開発が期待できる。
          <黄斑浮腫の症状と見え方>                                        <BMAAの薬剤としての期待>




                                                                       508 Cell Metabolism 18, 505–518, October 1, 2013

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    創薬事業(創薬プロジェクト、他)                                                                             17
              創薬研究プロジェクトの状況

     パイプライン拡充のために国内研究機関と連携をしながら、アンメットニーズが存在す
         る疾患領域での共同研究を実施。有望なものはプロジェクト化。
     第4四半期には既存プロジェクトのうち優先的に開発を行う5プロジェクトを選定。
         ⇒研究活動を加速し、早期ステージアップおよび導出を狙う。

                  コアコンピタンスの強化

     Chiome’s mAb Discovery Engine(技術ポートフォリオ)の充足のため、技術改良の
         ための共同研究実施中。また、他社技術も取り込み技術力の強化を図る。

                    抗体作製                                        抗体エンジニアリング

        ADLib®システム                                             親和性向上
                                                                                    高機能抗体の作製へ
                                                                        抗体評価        ・高親和性抗体
                                                   多様な抗体を               機能・親和性・物性   ・Bispecific /Tribody™抗体
                                                   速く多く取得                           ・ADC抗体
                    動物免疫                                                            ・T Cell redirection
                                                               多価抗体作製
                 タンパク質・細胞・DNA                                                        Immuno oncology など


       B cell cloning           ハイブリドーマ                                  試験用抗体生産


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    創薬支援事業                                                                                   18
              製薬企業との取引                                         2019年以降の売上拡大に向けて足元が固まる
     中外製薬グループとの委託研究取引基本契約に基づく取引を中心に、国内外企業お
      よび研究機関に向けて、タンパク質調製・抗体作製サービスを実施
     今期は小野薬品工業、協和発酵キリンほか製薬会社との新規取引を開始。
     5月、小野薬品工業と包括的委受託基本契約を締結、10月には追加の委受託契約を
      締結し同社のための研究リソースを当社内に確保。
     2019年度末までに、さらに2~3社の製薬会社との新規契約獲得を目指す。

                                                                               2018年      + 2~3社
      <主要な取引先>
                                                                   2018年

                                                          2016年

                                 2012年


      2011年                                         CHUGAI PHARMABODY RESEARCH PTE. LTD




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                                                                                                       19




               今後の見通し




                                                               Copyright © 2017 Chiome Bioscience Inc. All Rights Reserved.




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    今後の見通し(2019年12月期)                                                             20
              創薬事業
      • ADCT-701:臨床開発第1相試験の開始(3Q以降)
      • BMAA:SemaThera社による独占的評価およびオプション行使の可否
      • CBA-1205:治験薬製造およびGLP-tox等の試験の実施
                 2020年以降の第1相試験開始を目標
      • CBA-1535:臨床開発に向けた準備開始、原薬および治験薬製造へ
                 2021年後半以降の第1相試験開始を目標
            CBA-1535の初期臨床試験に向けた開発費用を主な使途とした資金調達の実施(第14回新株予約権発行)



         創薬支援事業                                                      創薬支援事業売上高
                                                               400

      • 既存取引の安定化・拡大                                            300


      • 製薬企業2~3社程度との新規契約締結                                     200

                                                               100
      • 売上高320百万円の達成                                             0

                                                                     2018年実績   2019年予想



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    第三者割当による第14回新株予約権の発行                                                                       21
       メリルリンチ日本証券株式会社を割当先とした行使価額修正条項付き第14回
       新株予約権を発行を決議(2018年12月20日取締役会)

          新株予約権個数                                          6,428個
          潜在株式数                                            6,428,000株
          調達予定額                                            1,482百万円
          行使期間                                             2年(2019年1月9日~2021年1月8日)
          当初行使価額                                           233円(下限行使価額 140円)


      <第14回新株予約権発行の目的>

                                  具体的な資金使途                                金額          支出予定時期

         ① がん治療用抗体(CBA-1535)の初期臨床試験                                                2019年4月
                                                                        1,200百万円
           並びに原薬および製剤開発の研究開発資金                                                           ~2021年12月


                                                                                   2019年1月
         ② 新規治療用抗体創製に向けた基礎研究開発資金                                         282百万円
                                                                                         ~2020年12月




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                                                                                                       22




               (参考)事業概要




                                                               Copyright © 2017 Chiome Bioscience Inc. All Rights Reserved.




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   会社概要                                                                              23

      アンメットニーズに対する治療用抗体創製を手掛けるバイオベンチャー

                                                               ■設   立 2005年2月
                             Mission
                                                               ■上   場 2011年12月
                            医療のアンメットニーズに創薬の光を                         東証マザーズ (4583)
             Mission                                           ■代   表 小林 茂
                                                               ■所 在 地 [本社および技術研究所]
                                 Vision                               東京都渋谷区本町三丁目12番1号
                                      アンメットニーズに対する                    [創薬研究所]
              Vision                  抗体医薬の開発候補品を生み出す                 神奈川県川崎市宮前区野川907
                                      No.1ベンチャー企業へ             ■従 業 員 49名
                                                                     (研究員36名 うちPhD19名)
経営方針                                                           ■事業内容 抗体医薬品の研究開発等
                                                                              (2018年12月31日現在)
 健全な経営と信頼性の確保を第一に、社会とともに成
  長する企業を目指す。
 創造と科学をもってアンメットニーズに対する治療薬                                     < アンメット(メディカル)ニーズ >
  を解発して患者さんに貢献する。                                              現状の医療では満たされていないニーズ、つまり、
  -サイエンスと患者さんの架け橋になる-                                          いまだ有効な治療法や薬剤がない疾患に対する医療
                                                               ニーズのことです。今もなお、世界にはアンメット
 外部連携により継続的なパイプライン創出と企業価値
                                                               ニーズが数多く存在しており、新薬の開発が待たれ
  向上を実現する。                                                     ています。


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    事業を支えるコア・コンピタンス                                                                                  24
                                      技術プラットフォーム(Chiome’s mAb Discovery Engine)
                タンパク質調製                                               抗体作製                   抗体作製
       発現培養                                                ADLib®システム                    親和性向上

                                                                                                    抗体評価
                                                                                                  機能・親和性・物性
                             Recombinant
                             proteins
                                                                                         多価抗体作製
                                                                      動物免疫
                                精製                                 タンパク質・細胞・DNA
              Membrane
              proteins
                                                           B cell cloning   ハイブリドーマ                試験用抗体生産


        独自技術を含む複数の抗体作製技術と、タンパクや抗体エンジニアリングに関する高度な技術
        やノウハウを有し、これを統合的に駆使することによって、治療標的に対する最適な治療用抗体
        の創製に取り組むことが可能となります。

                                                    コア・コンピタンスを軸に、
                                                  創薬事業と創薬支援事業を展開


                                 創薬事業                                                 創薬支援事業
           アンメットニーズの高い領域における抗体                                              製薬企業等に抗体創薬に変わる技術
           創薬開発を行い導出するビジネス                                                  サービスを提供する受託ビジネス
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   収益モデル                                                                                    25
    一般的な医薬品開発の流れと当社の収益モデル
                                                         2~3年          5~7年    1~2年

                                                                       Ⅰ   Ⅱ
                      基礎・探索研究                                  前臨床試験            承認審査   上市
                                                                       臨床試験

                      開発の早期段階における製薬企業等への医薬候補品導出による契約
                      一時金、マイルストーン、ロイヤリティ収入等
     創                                             製薬企業への導出
     薬                                            (ライセンスアウト)
     事
     業

                                                契約一時金              開発マイルストーン       ロイヤルティ


     創                抗体作製、創薬支援等に
     薬                よるサービス料収入等
     支
                          研究機関・製薬企業等
     援
                           へのサービス提供
     事
     業
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   今後の成長性                                                                      26

  技術プラットフォームをコアに「継続的な創薬」と「高品質な研究支援機能を提供」

                                                               成長期        安定・拡大期

              継続的なリード抗体の創出と導出
                           ADCT-701
                               BMAA
                   ( Anti-Sema3A antibody )
                                                                       創薬事業
                           CBA-1205
                                                                       成長の源泉
    企業価値




                           CBA-1535
                            LIV-2008
                        New pipelines
                           New pipeline
                                                                      創薬支援事業

                                                                     安定的な収益の獲得
                         技術プラットフォーム
                                                                時間
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   用語解説                                                                                  27
   用語                               説明
                                    現状の医療では満たされていないニーズのこと。有効な治療法や薬剤がない、薬剤があって
   アンメットニーズ                         も使い勝手が悪い、副作用が強い、一時的に症状を抑えても再発する、時間とともに悪化す
                                    るような場合、あるいは治療費が非常に高額になるような場合のこと。
                                    事業化・製品化の可能性はあるものの、まだ“種(シーズ)”の状態であり、そのままでは顧
   シーズ                              客に提供できない技術やノウハウのことを指す。当社の場合、研究初期段階のターゲット抗
                                    原やその候補、抗体等が有力な候補となる。
                                    新しい薬効としてはじめて承認される新医薬品のこと。特に新規性・有用性が高く、化学構
   ファーストインクラス                       造や作用メカニズムが従来の医薬品と異なるなど、従来の治療体系を大幅に変えるような独
                                    創的な新医薬品をいう。
                                    導出後の臨床試験等の進捗にともない、その節目(マイルストーン)ごとに受領する収入の
   マイルストーン
                                    こと。
                                    臨床試験は、少数の治験参加者に投与し、薬の安全性と薬が体内に入ってどのような動きを
                                    するのかを明らかにする第1相試験(フェーズ1)、比較的少数の患者さんに投与し、薬の
   臨床試験                             効き目、副作用、使い方を調べる第2相試験(フェーズ2)、並びに多数の患者さんに薬を
                                    投与し効果と安全性を確かめる第3相試験(フェーズ3)の3段階がある。初期臨床試験は
                                    主に第1相試験および初期の第2相試験のことを指す。
   ロイヤルティ                           製品が販売(上市)された後に、その販売額の一定比率を受領する収入のこと。
                                    抗体薬物複合体(Antibody drug conjugate)のこと。例えば、悪性腫瘍の細胞表面だけに
                                    存在するタンパク質(抗原)に特異的に結合する抗体に毒性の高い薬剤を結合させると、そ
   ADC
                                    のADCは悪性腫瘍だけを死滅させることができる。このため、ADCは比較的副作用が少なく
                                    効き目の強い薬剤となる可能性がある。
                                    抗体依存性細胞傷害活性(Antibody-Dependent-Cellular-Cytotoxicity)のこと。抗体薬に
                                    はがん細胞の表面に発現する標的抗原に結合し抗腫瘍効果を示す直接的な作用のほかに、患
                                    者さん自身の免疫細胞を介して抗腫瘍効果を発揮しうる作用がある。そのため、抗体薬が生
   ADCC活性
                                    体内の免疫細胞をがん周囲に呼び寄せ、集まった免疫細胞を活性化することによって、より
                                    大きな治療効果を期待できることがある。このような作用をADCC(抗体依存性細胞傷害)活
                                    性という。

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   用語解説                                                                          28
   用語                         説明
   ADLib®システム                 カイオムが独自で開発した抗体作製プラットフォーム。

                              抗原をトリやマウスなどの実験動物に免疫した後、その動物からBリンパ細胞を含む脾臓やリンパ
   B cell cloning
                              節を取り出し、目的の抗原に結合する単一のBリンパ細胞を選択(クローニング)する手法。
                              Contract Research Organizationの略称。製薬会社が医薬品開発のために行う治験業務(臨床開
                              発)を受託・代行する企業のこと。臨床試験の企画支援、モニタリング、データマネジメント、
   CRO
                              薬事申請、非臨床試験等、製薬会社との委受託契約に基づき、それらのサービスの一部または全
                              てを提供する。

   GLP                        Good Laboratory Practiceの略称。医薬品の安全性に関する前臨床試験の実施の基準。

                              Master Cell Bankの略。抗体などタンパク質を医薬品として製造する際に用いる安定発現細胞株。
   MCB
                              恒常的に安定して抗体などを製造することができる。

                              リンパ球の一種で、免疫反応の司令塔として重要な役割を果たす細胞。T細胞はその機能によって、
   T細胞                        免疫応答を促進するヘルパーT細胞、逆に免疫反応を抑制するサプレッサーT細胞、病原体に感染
                              した細胞や癌細胞を直接殺すキラーT細胞などに分類される。

                              1つまたは2つの抗原結合部位でがん細胞上の標的分子に結合し、一方でT細胞に発現するCD3に
   T cell engager抗体           結合することによりT細胞の増殖と活性化を誘導し、T細胞による強力な細胞障害活性を発揮する
                              抗体のこと。




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医療のアンメットニーズに創薬の光を
  To accelerate drug discovery and development of mAb
for therapeutics to overcome current medical unmet-needs




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