4583 Ｍ－カイオム 2020-04-22 17:15:00

がん治療用候補抗体 CBA-1535に関連する日本特許付与決定についてのお知らせ [pdf]

                                                       2020 年 4 月 22 日
各 位
                                  会 社 名   株式会社カイオム・バイオサイエンス
                                  代表者名    代 表 取 締 役 社 長     小林 茂
                                             （コード：4583 東証マザーズ）
                                  問合せ先    取締役経営企画室長 美女平 在彦
                                                   （TEL．03-6383-3746）



      がん治療用候補抗体 CBA-1535 に関連する日本特許付与決定についてのお知らせ



 本日、当社で開発を進めているがん治療用候補抗体 CBA-1535 に関する特許出願について、日本における特
許付与の決定通知を受領いたしましたので、お知らせいたします。


 本特許は多重特異性抗体 TribodyTM 技術を活用し創製したがん治療用候補抗体 CBA-1535 に関連する特許です。
今回特許付与の決定通知を受領いたしました日本に加えて、米国、欧州、中国などで特許出願をしております。
これは CBA-1535 の知財基盤を強化するものであると考えております。


  【発明の名称】     5T4 及び CD3 に対する３つの結合ドメインを含む融合タンパク質
  【特許出願番号】 特願 2017-532005
  【特許権者】      株式会社カイオム・バイオサイエンス


 本件が 2020 年 12 月期業績に与える影響はありません。


＜ CBA-1535 について＞
  CBA-1535 は３つの抗原結合部位のうち、２つは多くの固形がんに発現がみられるタンパク質 5T4 に結合し、
残りの１つが免疫細胞であるＴ細胞上のタンパク質 CD3 に結合する、Tribody™技術を用いて創製されたがん治
療用候補抗体です。現在、2021 年後半以降 の英国での臨床試験許認可（CTA）申請を目標とし、CMC 開発を進
めております。CBA-1535 は患者が元来保有している免疫機構を司るＴ細胞の働きを促進することでがん細胞
を攻撃します。想定される適応疾患としては、悪性中皮腫、小細胞肺がんや非小細胞肺がんなどのアンメット
ニーズが高い領域での開発が期待されます。
                   （当社は 2018 年 12 月に本抗体及び Tribody™技術を Biotecnol 社
から資産譲受により取得しております。
                 ）


＜Tribody™技術について＞
 Tribody™は分子工学的手法により作製した複数の抗原に対する特異性を持つ多重特異性抗体で、１つの分子
の中に３つの異なる抗原結合部位があり、異なる機能を組み合わせることができます。例えば、結合部位の１
つはＴ細胞や NK 細胞のような抗腫瘍活性を有する免疫細胞(エフェクター細胞)をがん細胞へ誘導するように
設計し、残りの２つの結合部位ががん特異的抗原の異なるエピトープに結合、または、同じがんで発現してい
る異なる抗原を認識するように設計することが可能です。そのことにより安全性及び有効性の高い抗体医薬品
の開発が期待されます。Tribody™技術にかかる商標として Trisoma®が登録されております。



                                                                  以上