4583 M-カイオム 2019-11-26 15:00:00
がん治療用抗体ADCT-701研究開発進捗に伴うマイルストーン達成のお知らせ [pdf]

                                                       2019 年 11 月 26 日
各   位
                                 会 社 名   株式会社カイオム・バイオサイエンス
                                 代表者名    代 表 取 締 役 社 長    小林     茂
                                            (コード:4583 東証マザーズ)
                                 問合せ先    取締役 経営企画室長 美女平 在彦
                                                  (TEL.03-6383-3746)


        がん治療用抗体 ADCT-701 研究開発進捗に伴うマイルストーン達成のお知らせ


 当社が、ADC Therapeutics 社(本社、イパリンジェス、スイス、以下、ADCT 社)にライセンスアウ
トしたがん治療用抗体 ADCT-701 につきまして、ADCT 社と 2017 年 9 月 27 日付で締結したライセンス
契約※に定める研究開発進捗に伴うマイルストーンが達成されましたのでお知らせいたします。

 ADCT 社とのライセンス契約において、当社はがん治療用抗体 LIV-1205 の Antibody Drug Conjugate
(以下、ADC)開発用途に限定した全世界での独占的なサブライセンス権付の開発、製造および販売
権を付与しており、同社では開発コード ADCT-701 として臨床試験実施に向けた非臨床試験が実施され
ております。今回達成したマイルストーンは ADCT-701 の IND(新薬臨床試験開始届)申請準備に必要
な毒性試験が終了したことによるものであり、契約に基づき受領する 25 万 US ドル(約 27 百万円)
は、2019 年 12 月期第4四半期に事業収益として計上することになります。

 なお、本件が 2019 年 12 月期の通期業績に与える影響は軽微であります。

※ 2017 年9月 27 日付適時開示「がん治療用抗体 LIV-1205 に関するライセンス契約締結のお知らせ」
 をご参照ください。

                                                                 以   上


<ADC について>
 抗体薬物複合体(Antibody Drug Conjugate)のことを指します。ADC の特徴は、悪性腫瘍や炎症性
疾患等の目的の組織や細胞表面タンパク質(抗原)に特異的に結合する抗体に抗がん剤等の薬物を結
合させることにより、薬剤を病変部位に選択的に到達させ、細胞内に放出させることで、がん細胞等
を死滅させることができます。

<ADC Therapeutics 社について>
  ADCT 社はスイスのローザンヌ地方に本社を置く ADC 開発のリーダーで、ADC 技術を用いて、固形が
んおよび血液がんの両方を対象とした独自のがん治療薬を開発しています。現在は、 ADCT-301 と
ADCT-402、ADCT-601、ADCT-602 の4つの ADC の臨床試験を実施しております。
  なお、ADC Therapeutics 社に関する詳細情報は、ウェブサイトをご覧下さい。
  http://www.adctherapeutics.com/

<LIV-1205 について>
 LIV-1205 は当社が開発している CBA-1205 の元抗体であり、肝臓がんを中心とする固形がんの細胞
表面に発現している抗原(標的分子)      「DLK-1(Deltalike 1 homolog)」に結合し、がんの増殖活性を
阻害するヒト化モノクローナル抗体です。DLK-1 は、幹細胞や前駆細胞といった未熟な細胞の増殖、
分化を制御すると考えられており、肝臓がんの細胞表面に発現し、その増殖に関与していることが発
見された、新しいがん治療の標的になりうる可能性がある分子です。