4583 M-カイオム 2021-05-14 17:00:00
Mologic Ltd.との共同研究契約締結のお知らせ [pdf]

                                                               2021 年5月 14 日
各 位
                                         会 社 名   株式会社カイオム・バイオサイエンス
                                         代表者名    代 表 取 締 役 社 長    小 林     茂
                                                   (コード:4583     東証マザーズ)
                                         問合せ先    取締役経営企画室長        美女平 在彦
                                                         (TEL.03-6383-3746)




                   Mologic Ltd.との共同研究契約締結のお知らせ


 当社は、本日付けで、Mologic Ltd.(本社、英国・ベッドフォードシャー、以下、Mologic 社)との間
で、当社の抗体作製技術 ADLib®システムを用いて診断薬用の抗体を作製する共同研究契約を締結しま
したのでお知らせします。


 本契約は最長 1 年間の共同研究契約であり、当社は ADLib®システムを用いて複数の感染症等の抗原
に対する抗体を作製し、Mologic 社と共同で診断薬候補として評価を行います。「ADLib®システムは、
潜在的かつ繊細な特徴を持つ抗原に対する抗体を取得するのに、非常に適した in vitro 技術であり、
我々が手掛ける診断薬用途で差別化することが可能な技術です。
                            」と、Mologic 社の共同設立者で最高
科学責任者のポール・デイヴィス氏がコメントしています。これまで当社は、Mologic 社の個別のプロ
グラムにおいて抗体作製の受託サービスを提供してきましたが、本契約で包括的に提携することによ
り、Mologic 社が取り組む先進的な診断薬によるグローバルヘルスへの貢献を最大化するため、当社の
抗体作製技術およびノウハウを積極的に活用し、迅速な抗体作製を実施することが可能となります。
結核やマラリアといった感染症に苦しむ低・中所得国をはじめとして、全世界で正確かつ迅速な診断
薬への需要が非常に高まる中、Mologic 社との協業により、抗体作製の速さ等の ADLib®システムの強み
を活かしてグローバルヘルス向上に貢献できることを期待しております。
 なお、当社は本契約に伴いMologic社から研究費を受領し、また、診断薬によって収益が得られた場
合には、その一部をロイヤルティとして受領する見込みです。本契約にかかる経済条件の詳細は先方
との協議により非開示となっております。


 本契約締結は 2021 年 12 月期業績への寄与を見込んでおりますが、業績見通しに影響を与える場合
は、速やかに開示いたします。
                                                                      以   上


 (https://mologic.co.uk/)
 Mologic 社は、英国ベッドフォードシャーに本社を置く、ラテラルフロー法および迅速な診断方法、
製品、サービス開発の分野のリーディングカンパニーであり、コア技術を活用して「ポイント・オブ・
ケア(患者さんに近いところでの診療)」の観点から、世界中の組織・研究者・臨床医に迅速で信頼性
の高い診断法を提供しています。
 Mologic 社は、診断機器および診断薬のポートフォリオを持つと同時に、最先端の技術と経験を委受
託で提供しています。また、小・中規模の生産を行うことにより、プロトタイプからスケールアップし


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た生産のサポートも行っています。Mologic 社の研究は、迅速かつ正確な「ポイント・オブ・ケア」と
しての診断が差別化を可能とする領域において、マーケットや疾患の枠を超えて幅広い適用可能性が
あります。
 Mologic 社は Centre for Advanced Rapid Diagnostics (CARD)部門を通じて、変革のためのイノベ
ーティブな科学的探索を行っています。CARD の目的は、グローバルヘルス・プログラムの成功にとっ
て重要な、使い易さ・低コスト・高感度を備える次世代診断薬を開発し、幅広く提供することにありま
す。


 < ADLib®システムについて>
 ニワトリ DT40 細胞の抗体遺伝子の組換え活性化によって抗体を作製する技術であり、1)治療薬や
診断薬の候補抗体の作製が迅速である(セレクションからスクリーニングまで最短 10 日間程度で完
了)
 、2)独自の多様化メカニズムに基づいた抗体作製が可能、3)得られた抗体の標的に対する結合力
の強化(親和性向上)が容易、といった特長を有しております。ADLib®は当社の登録商標です。




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