4583 M-カイオム 2020-11-10 16:00:00
2020年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕 (非連結) [pdf]
2020年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年11月10日
上場会社名 株式会社カイオム・バイオサイエンス 上場取引所 東
コード番号 4583 URL http://www.chiome.co.jp
代表者 (役職名)代表取締役社長 (氏名)小林 茂
問合せ先責任者 (役職名)取締役経営企画室長 (氏名)美女平 在彦 TEL 03-6383-3746
四半期報告書提出予定日 2020年11月10日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無:有
四半期決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2020年12月期第3四半期の業績(2020年1月1日~2020年9月30日)
(1)経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年12月期第3四半期 312 10.5 △1,080 - △1,087 - △1,087 -
2019年12月期第3四半期 282 97.8 △1,169 - △1,177 - △1,170 -
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2020年12月期第3四半期 △31.33 -
2019年12月期第3四半期 △37.92 -
(注)潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり四半期純損失であるた
め記載しておりません。
(2)財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2020年12月期第3四半期 3,565 3,145 87.4
2019年12月期 2,808 2,621 92.6
(参考)自己資本 2020年12月期第3四半期 3,117百万円 2019年12月期 2,599百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 期末 合計 第3四半期末
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年12月期 - 0.00 0.00 0.00 -
2020年12月期 - 0.00 -
2020年12月期(予想) 0.00 0.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
3.2020年12月期の業績予想(2020年1月1日~2020年12月31日)
当社は「創薬事業」「創薬支援事業」の2つを報告セグメントとしております。創薬事業においては、現時点で合理的
な業績予想の算定が困難であるため、当社の業績予想は創薬支援事業の数値(売上高480百万円)のみ公表しておりま
す。それに伴い、全社の業績予想についても記載しておりません。なお、直近に公表されている業績予想からの修正はあ
りません。
※ 注記事項
(1)四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年12月期3Q 38,731,800株 2019年12月期 33,283,500株
② 期末自己株式数 2020年12月期3Q 146株 2019年12月期 146株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年12月期3Q 34,724,921株 2019年12月期3Q 30,858,923株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です。
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は、様々な要因により異なる可能性があります。
業績予想の前提条件及びその他関連する事項については、添付資料3ページ「1.当四半期決算に関する定性的情
報(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
株式会社カイオム・バイオサイエンス(4583) 2020年12月期 第3四半期決算短信(非連結)
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………………………… 3
2.四半期財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………………… 4
(1)四半期貸借対照表 ………………………………………………………………………………………………… 4
(2)四半期損益計算書 ………………………………………………………………………………………………… 6
(3)四半期財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………………… 7
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 7
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 7
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 7
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株式会社カイオム・バイオサイエンス(4583) 2020年12月期 第3四半期決算短信(非連結)
1.当四半期決算に関する定性的情報
文中の将来に関する事項は、当第3四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期累計期間においては、全世界的な新型コロナウィルス感染症の感染拡大にともない経済活動が制限さ
れるなど、国内外の経済環境は依然として先行き不透明な状況が継続しております。このような外部環境の中、当社
の当第3四半期累計期間における売上高につきましては、主として創薬支援事業における研究受託取引の拡大によ
り、312,284千円(前年同期比29,594千円増加)となりました。営業損失につきましては、自社で開発中のCBA-1205
の臨床試験実施に関わる費用等を中心に研究開発費を計上したことにより、1,080,016千円(前年同期は1,169,015千
円の営業損失)となりました。また、経常損失は1,087,149千円(前年同期は1,177,300千円の経常損失)、四半期純
損失は1,087,916千円(前年同期は1,170,202千円の四半期純損失)となりました。当第3四半期累計期間における当
社の事業活動の概況は次のとおりです。
当社は、医療のアンメットニーズの高い領域における抗体医薬品を創出する創薬事業と、製薬企業等に抗体創薬に
かかわる技術サービスを提供する創薬支援事業を展開しております。
創薬事業においては、自社開発中のファースト・イン・クラス抗体CBA-1205は2020年3月に日本国内で治験届を提
出し、8月より第Ⅰ相試験における患者さんへの投与が開始され順調に進捗しております。多重特異性抗体である
CBA-1535は治験薬製造に向けて予定通りにCMC開発を進めております。探索段階にある創薬プロジェクトでは、リー
ド抗体の創出、および知財化に向けた研究開発を継続して取り組んでおります。また、新たな創薬プロジェクト発足
にむけた創薬企業やアカデミアとの共同研究に加え、Tribody技術を生かしたテーマを始動させるなど、今後の開発
パイプラインの質・量の拡充に向けた取り組みを進めております。
・開発パイプライン
2017年9月にスイスのADC Therapeutics社にADC用途に限定して導出したADCT-701については、ADCT社でIND申請に
向けた準備が進められております。
CBA-1205については、治験実施に必要なGLP下での毒性試験等の前臨床開発を終了し、2020年3月に日本国内で治
験届を提出いたしました。2020年7月には国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院および東病院の2施設と
臨床第Ⅰ相試験実施に関する契約を締結し、2020年8月より第Ⅰ相試験における患者さんへの投与が開始されており
ます。なお本試験の前半では固形がん患者さんを対象に安全性、忍容性および体内動態を確認することに加え、後半
パートでは肝細胞がんの患者さんを対象に探索的な有効性も調べることを目的としております。
CBA-1535については、治験薬製造を委託しているCMOにおいて、現在、治験薬製造の準備を進めており、2021年後
半以降の英国での臨床試験許認可(CTA)申請を目標として取り組んでおります。
LIV-2008については、複数の海外製薬企業において導入評価試験等が実施されております。
BMAAについては、2018年3月にカナダのSemaThera社と共同開発ライセンス及び独占的オプション契約を締結して
おりますが、評価3年目に入ったことにより、当該オプション期間に対応するオプション料については当第3四半期
累計期間に対応する金額を売上高に計上しております。
・創薬プロジェクト
その他、探索段階にある6つの創薬プロジェクトが進行していますが、さらなるパイプライン拡充に向けた研究開
発にも取り組んでおります。創薬プロジェクトのうち、がんの標的分子(非開示)をターゲットとするプロジェクト
においては前期末に新規特許出願を完了しており、現在は外部企業との連携によるADC領域でのフィージビリティ
ー・スタディーを実施しております。
以上の結果、創薬事業における当第3四半期累計期間の業績は、売上高2,430千円(前年同四半期比318千円増
加)、研究開発費951,027千円(前年同四半期比92,446千円減少)、セグメント損失は949,048千円(前年同四半期
は1,041,557千円のセグメント損失)となりました。
創薬支援事業は、当社の安定的な収益確保に資する事業であり、当社の独自の抗体作製手法であるADLib®システム
やB cell cloning法等の抗体技術プラットフォームを活かした抗体作製業務のほか、タンパク質調製業務、ADLib®シ
ステムを用いた抗体の親和性向上業務を受託し、製薬企業等の研究支援を展開しております。
当第3四半期累計期間においては、新型コロナウィルス感染症の感染拡大にともなう緊急事態宣言の発出等によ
り、当社や一部顧客において一時的な稼働低減等があったものの堅調に持ち直し、影響は限定的なものとなりまし
た。既存顧客との安定的な取引に加え、ヒトADLib®システムを活用した新規抗体作製に伴う売上を計上しておりま
す。また、新型コロナウィルスに対する抗体作製受託案件には継続して対応しており、当第3四半期累計期間におけ
る完了案件に対する売上高を計上しております。
なお、本事業の取引については当社のサービスが一定の評価を得て現在拡大基調にあるため、当第3四半期累計期
間においては、当社業務キャパシティ向上のための技術研究所の改修及び機器の増設を実施しており、今後も継続的
に取引規模の拡大を目指してまいります。
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株式会社カイオム・バイオサイエンス(4583) 2020年12月期 第3四半期決算短信(非連結)
創薬支援事業における当第3四半期累計期間の業績は、国内製薬企業を中心として取引が拡大した結果、売上高
309,854千円(前年同四半期比29,276千円増加)となりました。利益面では、今後の創薬支援事業の拡大を見越した
設備機器の先行投資費用の計上により、セグメント利益は144,007千円(前年同四半期比25,803千円減少)、セグメ
ント利益率は46.5%(目標50%)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は、現金及び預金の増加などにより、前事業年度末に比べ757,791千円増
加の3,565,882千円となりました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債の残高は420,181千円となり、前事業年度末と比較して233,599千円増加いた
しました。これは主に、創薬支援事業の設備投資等に関連した短期借入金の増加などによるものです。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産の残高は3,145,700千円となり、前事業年度末と比較して524,191千円増加
いたしました。これは主に、四半期純損失の計上による利益剰余金の減少があったものの、新株予約権の行使により
資本金及び資本剰余金が増加したことによるものであります。
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明
2020年2月14日に発表いたしました2020年12月期の業績予想に変更はありません。
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2.四半期財務諸表及び主な注記
(1)四半期貸借対照表
(単位:千円)
前事業年度 当第3四半期会計期間
(2019年12月31日) (2020年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,105,976 2,881,315
売掛金 95,138 54,556
たな卸資産 66,626 89,307
前渡金 217,658 173,905
未収消費税等 35,693 49,181
その他 39,934 68,194
流動資産合計 2,561,028 3,316,460
固定資産
有形固定資産
機械及び装置 316,629 293,771
減価償却累計額 △308,343 △287,456
機械及び装置(純額) 8,285 6,315
工具、器具及び備品 103,416 100,746
減価償却累計額 △100,595 △98,987
工具、器具及び備品(純額) 2,820 1,758
有形固定資産合計 11,106 8,073
投資その他の資産
投資有価証券 150,000 150,000
長期前払費用 12,048 13,920
敷金及び保証金 73,908 77,427
投資その他の資産合計 235,956 241,347
固定資産合計 247,062 249,421
資産合計 2,808,090 3,565,882
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(単位:千円)
前事業年度 当第3四半期会計期間
(2019年12月31日) (2020年9月30日)
負債の部
流動負債
買掛金 29,936 51,790
短期借入金 - 199,000
未払金 33,438 78,840
未払費用 17,663 15,756
未払法人税等 38,106 -
前受金 15,956 24,624
預り金 5,239 5,896
前受収益 554 -
賞与引当金 4,237 2,507
流動負債合計 145,133 378,415
固定負債
資産除去債務 41,447 41,765
固定負債合計 41,447 41,765
負債合計 186,581 420,181
純資産の部
株主資本
資本金 6,132,216 1,303,096
資本剰余金 6,122,216 2,902,877
利益剰余金 △9,654,653 △1,087,916
自己株式 △292 △292
株主資本合計 2,599,488 3,117,765
新株予約権 22,020 27,935
純資産合計 2,621,508 3,145,700
負債純資産合計 2,808,090 3,565,882
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(2)四半期損益計算書
(第3四半期累計期間)
(単位:千円)
前第3四半期累計期間 当第3四半期累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
売上高 282,690 312,284
売上原価 110,962 166,299
売上総利益 171,727 145,985
販売費及び一般管理費
研究開発費 1,043,474 951,027
その他 297,269 274,974
販売費及び一般管理費合計 1,340,743 1,226,002
営業損失(△) △1,169,015 △1,080,016
営業外収益
受取利息 27 33
為替差益 5,205 442
補助金収入 - 3,951
その他 211 198
営業外収益合計 5,444 4,625
営業外費用
支払利息 - 622
株式交付費 4,812 4,954
新株予約権発行費 8,916 5,936
その他 - 245
営業外費用合計 13,729 11,759
経常損失(△) △1,177,300 △1,087,149
特別利益
新株予約権戻入益 8,912 1,048
特別利益合計 8,912 1,048
税引前四半期純損失(△) △1,168,387 △1,086,101
法人税、住民税及び事業税 1,815 1,815
法人税等合計 1,815 1,815
四半期純損失(△) △1,170,202 △1,087,916
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(3)四半期財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
2020年3月27日開催の定時株主総会の決議に基づき、2020年5月1日付で減資の効力が発生し、資本金が
5,632,216千円及び資本準備金が4,022,436千円それぞれ減少し、利益剰余金が9,654,653千円増加しております。
また、新株予約権の権利行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ803,096千円増加し、当第3四半期会計期間
末において資本金が1,303,096千円、資本剰余金が2,902,877千円になっております。
(重要な後発事象)
(新株予約権の行使による増資)
当第3四半期会計期間終了後、2020年10月31日までの間に、行使価額修正条項付第17回新株予約権の一部につ
いて権利行使が行われております。当該新株予約権の権利行使の概要は、次のとおりであります。
(1)発行した株式の種類及び株式数 普通株式 558,600株
(2)増加した資本金 62,177千円
(3)増加した資本準備金 62,177千円
これにより、2020年10月31日現在の普通株式の発行済株式総数は39,290,400株、資本金は1,365,273千円、資本
剰余金は2,965,054千円となっております。
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