4583 M-カイオム 2020-08-03 16:00:00
がん治療用抗体CBA-1205の第I相試験における第一例目の被験者への投与開始のお知らせ [pdf]

                                                    2020 年8月3日
各 位
                             会 社 名   株式会社カイオム・バイオサイエンス
                             代表者名    代 表 取 締 役 社 長     小林       茂
                                       (コード:4583    東証マザーズ)
                             問合せ先    取締役 経営企画室長 美女平 在彦
                                               (TEL.03-6383-3746)



 がん治療用抗体 CBA-1205 の第Ⅰ相試験における第一例目の被験者への投与開始のお知らせ



 この度、当社が開発中のがん治療用抗体 CBA-1205 の第Ⅰ相試験において、第一例目の被験者への投
与が開始(FPI:First Patient In)されましたので、お知らせいたします。


 本試験では、固形がん患者様を対象に CBA-1205 の安全性、忍容性および体内動態を確認することに
加え、後半パートでは肝細胞がん患者様を対象に探索的な有効性も調べることを目的としております。
本試験は国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院および東病院の2施設で実施されておりま
す。
 (2020 年 7 月 21 日付「国立研究開発法人国立がん研究センターとのがん治療用抗体 CBA-1205 の
臨床第Ⅰ相試験実施に関する契約締結のお知らせ」参照)今後の進捗につきましては、適宜ご報告い
たします。


 本件による 2020 年 12 月期の通期業績への影響はありません。


                                                            以   上


<CBA-1205 について>
 CBA-1205 は、肝臓がんを中心とする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)
                                             「DLK-1
(Delta like 1 homolog)
                     」に選択的に結合する遺伝子組換えヒト IgG1 型モノクローナル抗体です。
糖鎖改変技術によって抗体依存性細胞傷害活性(ADCC 活性)を増強させた抗体で、DLK-1 を発現する
がん細胞を移植したマウスに対して強力な抗腫瘍活性を示します。DLK-1 は、幹細胞や前駆細胞と
いった未熟な細胞の増殖、分化を制御する分子であり、肝臓がんなどに対して新しい治療の標的にな
る可能性がある分子です。現在、DLK-1 を標的とする治療薬および臨床開発に進んでいる治療薬候補
もないため、今回の第Ⅰ相試験は、DLK-1 を標的として世界で初めて実施する治験となります。