4583 M-カイオム 2020-07-21 15:00:00
国立研究開発法人国立がん研究センターとのがん治療用抗体CBA-1205の臨床第I相試験実施に関する契約締結のお知らせ [pdf]

                                                   2020 年7月 21 日
各 位
                             会 社 名   株式会社カイオム・バイオサイエンス
                             代表者名    代 表 取 締 役 社 長    小林       茂
                                       (コード:4583    東証マザーズ)
                             問合せ先    取締役 経営企画室長 美女平 在彦
                                             (TEL.03-6383-3746)



 国立研究開発法人国立がん研究センターとのがん治療用抗体 CBA-1205 の臨床第Ⅰ相試験実施
                    に関する契約締結のお知らせ


 当社は、がん治療用抗体 CBA-1205 につきまして、国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院
および東病院での治験審査委員会の審査を経て、同施設と臨床第Ⅰ相試験の実施に関する契約を締結
いたしましたので、お知らせいたします。


 CBA-1205 は DLK-1 を標的とするヒト化モノクローナル抗体で、現時点で DLK-1 を標的とする治療薬
は上市されておらず、臨床開発に進んでいる治療薬候補もないため、本治験は、DLK-1 を標的とする
治療薬として世界で初めて患者様に投与する第Ⅰ相試験となります。第Ⅰ相試験では CBA-1205 の安全
性と体内動態を確認し、探索的な有効性を調べることを目的とします。
 今後は、上記2施設において被験者登録を進め、患者様への投与を開始いたします。


 なお、本件による 2020 年 12 月期の通期業績への影響はありません。


                                                           以   上


<CBA-1205 について>
 CBA-1205 は、肝臓がんを中心とする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)
                                             「DLK-1
(Delta like 1 homolog)
                     」に選択的に結合する遺伝子組換えヒト IgG1 型モノクローナル抗体です。
糖鎖改変技術によって抗体依存性細胞傷害活性を増強させた抗体で、DLK-1 を発現するがん細胞に対
して強力な抗腫瘍活性を示します。DLK-1 は、幹細胞や前駆細胞といった未熟な細胞の増殖、分化を
制御する分子であり、肝臓がんなどに対して新しい治療の標的になる可能性がある分子です。