4583 M-カイオム 2020-05-27 15:40:00
第三者割当による第17回新株予約権発行に関する補足説明資料 [pdf]

                                                                証券コード:4583




第三者割当による第17回新株予約権発⾏
    に関する補⾜説明資料




   株式会社カイオム・バイオサイエンス
            2020年5月27日

     医療のアンメットニーズに創薬の光を
     To accelerate drug discovery and development of mAb
     for therapeutics to overcome current medical unmet-needs
    カイオムの経営理念・⽬指す⽅向性
                                        Mission
                                               医療のアンメットニーズに創薬の光を
                    Mission
                                                    Vision
                                                               アンメットニーズに対する抗体医薬の開発候補
                     Vision                                    品を生み出すNo.1ベンチャー企業を目指す

                 抗体創薬の技術を生かし、アンメットニーズに対する開発候補品を
                  継続的に創出し、まだ⾒ぬ治療薬を待つ患者さんへ貢献する

   技術コア:Chiome’s mAb Discovery Engine
                               タンパク質調製                                  抗体作製               抗体エンジニアリング
                         発現培養                                  ADLib®システム                 親和性向上

                                                                                                  抗体評価
                                                                                                  機能・親和性・物性
                                      Recombinant
                                      proteins                           動物免疫
                                                                      タンパク質・細胞・DNA        多価抗体作製
                                          精製
                            Membrane
                            proteins
                                                               B cell cloning   ハイブリドーマ            試験用抗体生産

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   当社事業と収益モデル
     当社事業
                                                          コア・コンピタンスを軸に、
                                                        創薬事業と創薬支援事業を展開


                                     創薬事業                                            創薬支援事業
               アンメットニーズの⾼い領域における抗体創薬を⾏い                                     製薬企業等に抗体創薬にかかわる技術サービスを
                        導出するビジネス                                                  提供する受託ビジネス

     ⼀般的な医薬品開発の流れと当社の収益モデル
                         2〜3年                                               5〜7年      1〜2年
                                                                        Ⅰ    Ⅱ   Ⅲ
                       基礎・探索研究                                 前臨床試験                  承認審査       上市
                                                                            臨床試験
                  開発の早期段階における製薬企業等への医薬候補品導出による契約⼀時⾦、マイルストーン収入、
        創         ロイヤルティ収入等
                               製薬企業への導出
        薬                     (ライセンスアウト)
        事
        業


                                                 契約⼀時⾦                 開発マイルストーン収入           ロイヤルティ
        創
        薬             抗体作製、創薬支援等による
        支             サービス料収⼊等
        援
        事                     研究機関・製薬企業等
        業                      へのサービス提供


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   今後の成⻑戦略

  技術プラットフォームをコアに「継続的な創薬」と「高品質な研究支援機能を提供」

                                                               成⻑期        安定・拡大期

              継続的なリード抗体の創出と導出
                           ADCT-701
                               BMAA
                    (Anti-Sema3A antibody)
                                                                       創薬事業
                           CBA-1205
                                                                       成⻑の源泉
    企業価値




                           CBA-1535
                            LIV-2008
                        New pipelines
                           New pipeline
                                                                      創薬支援事業

                                                                     安定的な収益の獲得
                         技術プラットフォーム
                                                                時間
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    新株予約権の発⾏の⽬的と資⾦使途

    医療のアンメットニーズに創薬の光を当てる抗体創薬ベンチャーとし
    てまだ⾒ぬ治療薬を待つ患者さんに貢献し、当社の企業価値を向上さ
    せる下記研究開発を推進するために必要な資⾦を確保いたします。

         継続的な新規創薬による創薬パイプラインの強化
         当社のコアコンピタンスである技術プラットフォームの強化

                               具体的な資⾦使途                        ⾦額(百万円)        支出予定時期


   ①新規ADC抗体の開発のための薬効薬理試験費⽤、がん・
                                                                   1,764   2020年7月〜2022年12月
    感染症領域等の創薬プロジェクトに関する研究費


   ②多重特異性抗体作製技術(Tribody ™ )を用いた新規パ
                                                                    250    2020年7⽉〜2022年6⽉
    イプラインの創製



   ③新規抗体作製技術及び創薬パイプラインの獲得                                           400    2021年1⽉〜2022年12月



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    創薬事業(パイプライン) 2020年5月27日時点
 導出品
  開発コード               標的分子             疾患領域                    創薬研究   前臨床試験       臨床試験     導出先
                                                                                           2017.9〜
  ADCT-701              DLK-1             がん            ADCT社によりIND申請に向けた準備が進⾏中
(LIV-1205 ADC)



 自社パイプライン
 開発コード                標的分子             疾患領域                    創薬研究   前臨床試験       臨床試験    ステータス

 CBA-1205              DLK-1              がん           年内のPh-1における初回投与を⾒込む                自社開発中
(ADCC enhanced)


 CBA-1535            5T4×CD3
                                          がん           21年後半以降の英国での臨床試験許認可(CTA)申請を⾒込む     自社開発中
 (Tribody™)            ×5T4

  LIV-2008                                             複数の海外製薬企業が導入評価試験等を実施中
                      TROP-2              がん                                              導出活動中
   /2008b

                                      糖尿病⻩斑 SemaThera社による評価継続中                           2018.3
     BMAA             SEMA3A                                                             オプション付き
                                       浮腫、他                                              評価契約締結


   創薬研究                                 がん
   プロジェクト              非開示              感染症            本調達により注⼒(詳細はP7に記載)                    −
   (6件)                                中枢神経



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    本資⾦調達における資⾦使途
 自社パイプライン
 開発コード                標的分子             疾患領域                    創薬研究    前臨床試験       臨床試験       ステータス

 CBA-1205              DLK-1              がん                                                  自社開発中
(ADCC enhanced)


 CBA-1535            5T4×CD3
                                          がん                                                  自社開発中
 (Tribody™)            ×5T4

  LIV-2008
                      TROP-2              がん                                                  導出活動中
   /2008b

                                      糖尿病⻩斑                                                  2018.3
     BMAA             SEMA3A                                                                 オプション付き
                                       浮腫、他                                                  評価契約締結

                                        がん
        X              非開示                                      調達資⾦の使途①       新規パイプラインの拡充
                                       感染症 他

                                        がん               調達資⾦の使途①
 創薬研究                  非開示              感染症                            がん領域プロジェクトで2019年末までに新規特許出願を完了、
 プロジェクト                                中枢神経                             外部企業とADC領域で評価を実施中
                                                                       新たなプロジェクトでの特許出願を目指す
 創薬研究
                        非開示             がん      他        調達資⾦          標的分⼦の新たな組み合わせによる新規がん免疫療法薬等の
 プロジェクト
                                                         の使途②           新たなパイプラインの創出を目指す
(Tribody™)

                                  ※新規創薬⼒を⾼めるため当社技術コア強化に向けた外部技術等へのアクセスを積極的に⾏い、
                                   状況に応じて外部から創薬シーズの取得も検討いたします…調達資⾦の使途③

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    本新株予約権の概要
    株価動向によらず、最⼤発⾏株式数は7,000,000株(2019年12月31日の総
    議決権数に対し21.04%)に固定。
                                                                        第17回新株予約権
   割当日                                                  2020年6月12日(金)
   新株予約権個数                                              70,000個
                                                        7,000,000株
   潜在株式数(最⼤希薄化率)
                                                        (2019年12月31日の総議決権数に対し21.04%)
   資⾦調達額                                                2,414,070,000円(差引手取概算額)
   ⾏使期間                                                 2020年6月15日(月)∼2022年6月14日(火)
   割当予定先及び割当方法                                          SMBC日興証券に第三者割当
   当初⾏使価額                                               345円
   上限⾏使価額                                               なし
   ⾏使価額修正                                               行使請求の効力発生日の普通株式の普通取引の終日の売買
                                                        高加重平均価格の92%に相当する金額に修正
   下限⾏使価額                                               207円(発行決議日前営業日終値×60%)
   その他                                                  行使の指定(コミットメント)、行使停止、取得条項、譲渡制限



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    本新株予約権に関するQ&A
                 質問                                            回答   参照ページ
                 SMBC⽇興証券より、第三者割当による本新株予約権の発⾏及び本ファシリティ契約
                 の提案を受け、資⾦調達⾦額や時期を当社が相当程度コントロールすることにより、急
今回の資⾦調達スキームを選んだ理
                 激な希薄化を回避するとともに、既存株主の利益に配慮しつつ株価動向に合わせた資本         P.8
由は?
                 調達が可能となる、本ファシリティ契約付の本新株予約権の発⾏が現時点における最良
                 の選択であると判断しました。
                 コミットメント条項により、本新株予約権の⾏使を希望する場合には、⼀定の期間内に
                 ⾏使すべき本新株予約権の数を指定することができます。加えて、⾏使停⽌指定条項に
本スキームの主な特徴は?     より、当社は、当社の判断によりSMBC⽇興証券に対して本新株予約権を⾏使するこ         P.8
                 とができない期間を指定することができ、資⾦需要や株価動向等を⾒極めながら、資⾦
                 調達の時期や⾏使される本新株予約権の量を⼀定程度コントロールすることができます。
                 本新株予約権の目的である当社普通株式の数は7,000,000株で一定であるため、株価動
                 向によらず、本新株予約権の⾏使の結果交付されることとなる当社普通株式数が限定さ
                 れていることにより、希薄化を限定し、既存株主の利益に配慮しています。また、本新
本資⾦調達スキームのメリットは?                                                P.8,9
                 株予約権には上限⾏使価額が設定されていないため、株価上昇時には希薄化を抑制しつ
                 つ調達⾦額が増⼤するというメリットを当社が享受できることで、既存株主の利益に配
                 慮した資⾦調達が可能となっています。
                 ①SMBC⽇興証券が本新株予約権を⾏使した場合に限り、資⾦調達がなされるものと
                 なっているため、満額の資⾦を短期間で調達することは困難です。②⾏使価額の修正に
                 より全ての新株予約権が⾏使されても満額の資⾦調達ができない可能性があります。③
本資⾦調達スキームのデメリット  株価や出来⾼等の状況によっては権利⾏使が進まず、資⾦調達及び資本増強がなされな
                                                               P.9,10
は?               い可能性があります。加えて、当社は、2022年6月14日に、その時点で残存する本新株
                 予約権の全部を、本新株予約権1個当たりにつき払込⾦額と同額で直ちに買い取る義務
                 を負います。④最⼤希薄化株数が限定された場合においても、本新株予約権全てが⾏使
                 されるとは限らないため、⾏使終了まで最終的な希薄化を確定させることができません。
                 ⾏使可能期間は2年間(2020年6月15日から2022年6月14日)ですが、本ファシリティ
                 契約は、当社とSMBC⽇興証券との間で、SMBC⽇興証券が本新株予約権を⾏使す
                 るよう最⼤限努⼒することや、コミットメント条項、⾏使停⽌指定条項等について取り
株式はいつ発⾏されますか?株価へ
                 決めるものであります。これらの取り決めにより、⾏使可能期間において本新株予約権         P.8
の配慮はどうなっていますか?
                 の⾏使が進むことで当社の資⾦調達及び資本増強を図りつつ、資⾦需要や株価動向等を
                 ⾒極めながら、当社の判断により⾏使指定や停⽌指定を⾏うことで資⾦調達の時期や⾏
                 使される本新株予約権の量をコントロールすることが可能となります。

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    本新株予約権に関するQ&A
                 質問                                            回答                         参照ページ
                                          本新株予約権の全てが⾏使された場合には、2019年12月31日の総議決権数332,771個
希薄化の規模は?                                                                                   P.8
                                          に対して21.04%の希薄化が生じます。
                  公募増資による当社普通株式の発⾏は、短期間で多額の資⾦調達を⾏うことが可能では
公募増資等と比較して株価への影響
                  あるものの、同時に1株当たり利益の希薄化も短期間に⼤きく引き起こされるため、株                                  P.10
は?
                  価に対する直接的な影響がより大きいと考えられます。
                  SMBC⽇興証券より提案を受けた本資⾦調達の⼿法及びその条件は、既存株主の利益
                  に配慮し当社株式の急激な希薄化を抑制するとともに、株価動向等を⾒極めながらエク
                  イティ性資⾦を調達し、本資⾦調達の⽬的及び中期的な経営⽬標の達成に向けて、財務
                  の柔軟性を確保しながら安定的かつ強固な経営基盤を確⽴することに重点を置いている
割当先としてSMBC日興証券を選ん
                  当社のニーズに最も合致しているものと判断しました。その上で、SMBC日興証券が                                  P.17
だ理由は?
                  今回の資⾦調達の実施にあたり⼗分な信⽤⼒を有すること、国内外に厚い顧客基盤を有
                  する証券会社であり今回発⾏を予定している本新株予約権の⾏使により交付される普通
                  株式の円滑な売却が期待されること等を総合的に勘案して、SMBC⽇興証券への割当
                  てを決定しました。
今回、SMBC⽇興証券へ貸株を⾏う
                  当社・当社の役員・役員関係者からの貸株を⾏う予定はありません。                                          P.18
予定はありますか?
                                          前回の調達資⾦は、主としてがん治療⽤抗体の初期臨床試験や製剤開発のための研究開
                                          発資⾦としておりましたが、今回の調達資⾦は、主として探索研究段階にある創薬プロ
前回(第14回新株予約権)の資⾦
                                          ジェクトに充当予定であり、ステージの異なる複数のパイプラインを保有することによ          P.3
調達との違いは?
                                          る安定的な成⻑を企図した研究開発に注⼒し、状況に応じて有望なシーズ(アーリース
                                          テージ)の導⼊も⾏うこととしております。
                                          第14回新株予約権により調達した1,336百万円については、当初資⾦使途である①がん
                                          治療⽤抗体(CBA-1535)の初期臨床試験並びに原薬及び製剤開発のための研究開発資
                                          ⾦(充当予定⾦額1,200百万円)、②新規治療⽤抗体創製に向けた基礎研究開発資⾦
                                          (当初充当予定⾦額282百万円から146百万円を減じ、136百万円としております)への
前回(第14回新株予約権)の資⾦                                                                           P.3
                                          充当を進めており、これまでに当該調達資⾦のうち①に200百万円を充当済み、②は136
の充当状況は?
                                          百万円の充当が完了しております。①にかかるCBA-1535の開発状況としては、治験薬
                                          製造の委託機関にスイスのCelonic社を選定し、⾃社での初期臨床試験の準備を着実に進
                                          めており、残余資⾦の1,000百万円については、引き続き治験薬製造等の初期臨床試験
                                          準備に係る費⽤及び初期臨床試験の実施費⽤として今後充当していく予定です。

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    本新株予約権に関するQ&A
                 質問                                            回答                     参照ページ
                 本新株予約権には下限⾏使価額が設定されているため、株価下落時における当社普通株
                 式1株当たり価値の希薄化というデメリットを⼀定限度に制限できることで、既存株主
もし株価が下落し続けた場合はどう
                 の利益に配慮した資⾦調達が可能となっています。具体的には、本新株予約権の下限⾏                                P.9
なりますか?
                 使価額を207円(発⾏決議⽇の直前取引⽇の終値の60%に相当する⾦額)に設定しまし
                 た。
                 本資⾦を使⽤する優先順位としましては、まずプレスリリース本⽂記載の使途「新規
                 ADC抗体の開発のための薬効薬理試験費⽤、がん・感染症領域等の創薬プロジェクトに
資⾦調達が想定どおりに進まない場 関する研究費」に充当する予定であり、調達額が予定に満たない場合には、当該時点で
                                                                                       P.12
合の対応はどうなりますか?    未充当の資⾦使途には充当できなくなる可能性があります。そのような場合には、他の
                 ⽅法による資⾦調達の実施、事業収⼊や⼿元現預⾦の活⽤等を検討する可能性がありま
                 す。

                                          第三者割当による本新株予約権の発⾏による影響は、その効果が中⻑期的におよぶもの
                                          であり、当期(2020年12月期)の業績に与える影響は軽微であります。なお、今回の
今期業績に与える影響は?                                                                          P.18,19
                                          調達資⾦は、プレスリリース本⽂記載の使途に充当することにより、将来の業績に寄与
                                          するものと考えております。




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医療のアンメットニーズに創薬の光を
 To accelerate drug discovery and development of mAb
 for therapeutics to overcome current medical unmet-needs
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              基づき、通常予測し得る範囲で判断したものであり、多分に不確定な要素を
              含んでおります。実際の業績等は様々な要因の変化等により、本資料記載の
              ⾒通しとは異なる結果を⽣じる可能性があります。

              ●将来の展望に関する表明は、様々なリスクや不確かさを内在しております。

              ●今後、新たな情報や将来の出来事等が発生した場合でも、当社は本発表に
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