4579 J-ラクオリア創薬 2019-02-13 12:30:00
胃食道逆流症治療薬tegoprazanの中南米におけるサブライセンス契約締結並びに一時金受領のお知らせ [pdf]

                                                           2019年2月13日
各     位
                                   会 社 名 ラクオリア創薬株式会社
                                   代 表 者 名 代表取締役        谷      直 樹
                                                 (コード番号:4579)
                                   問 合 せ 先 取締役専務執行役員    河田 喜一郎
                                                  (TEL.052-446-6100)



          胃食道逆流症治療薬tegoprazanの中南米におけるサブライセンス契約締結
                         並びに一時金受領のお知らせ


    本日、当社がCJヘルスケア株式会社(本社:韓国ソウル市、共同代表取締役:Seok-Hee Kang, Sang-Hyun
Yoon、以下「CJ社」 へ導出したtegoprazan(RQ-00000004/CJ-12420/韓国販売名
            )                                                 :K-CAB®、
                                                       (韓国登録商標)
以下「tegoprazan」)につきまして、CJ社がLaboratorios Carnot(本社:メキシコ・メキシコシティ、以
下「Carnot社」)との間でサブライセンス契約締結を発表しましたので、以下のとおりお知らせいたしま
す。これにより、当社は一時金を受領することが確定しました。


    Tegoprazanは、当社が創出したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive Acid
Blocker : P-CAB)と呼ばれる新しい作用機序の胃酸分泌抑制剤です。P-CABは、胃食道逆流症治療の第一
選択薬であるプロトンポンプ阻害剤(PPI)とは異なるメカニズムで、PPIよりも速やかにかつ持続的に胃
酸分泌を抑制することから、PPIに代わる新しい酸関連疾患治療薬となることが期待されております。


    当社はCJ社との間で、tegoprazanについて、2010年9月に東アジア地域を、2014年11月に東南アジア地
域を、2017年12月にはROW(Rest Of World:中南米、ロシア、東欧及び中東地域)を対象とした開発・販
売及び製造の再実施許諾権(サブライセンス権)付き独占的ライセンス契約を締結しました。韓国におけ
る臨床試験は順調に進捗し、近々、韓国にて「K-CAB® 50mg錠」が上市される見込みです。CJ社はまた、中
国及びベトナムにサブライセンス権を付与しており、tegoprazanの市場を順次開拓しております。


    この度、CJ社とCarnot社との間で、tegoprazanの中南米17か国(メキシコ、アルゼンチンを含む)を対
象としたサブライセンス契約が締結されました。CJ社によると、本契約の規模は総額8,400万ドルと推定
されています。本契約に基づき、CJ社はCarnot社にtegoprazanを10年間供給します。当社は、CJ社とのラ
イセンス契約に基づき、一時金並びにtegoprazanにより得た収益に応じてロイヤルティ収入を受領する予
定です。


    Carnot社は1941年に設立された歴史ある製薬企業であり、中南米を対象として広範囲に事業を展開して
おり、同社の活動の中心となるメキシコでは消化器疾患治療薬のNo.1のマーケットシェアを獲得していま
す。CJ社では、メキシコにおけるtegoprazanの販売開始時期を2022年と予想しています。




    CJ社の社長兼CEOであるSeok-Hee Kang氏は、「新薬K-CAB®が南米に進出することは非常に意義のあるこ
とと考えています。K-CAB®をグローバルに展開することで、K-CAB®が世界のGERD市場のブロックバスター
に成長することを楽しみにしています。
                 」とコメントしております。


 当社は今後も引き続き、CJ社との連携をより強固にし、今後のサブライセンス契約支援並びに開発支援
を継続して実施し、プロジェクトの進捗に伴うマイルストン収益及び販売後のロイヤルティ収益の獲得を
目指します。また、当社は、これまで得られた知見をもとに、tegoprazanの日米欧を対象としたライセン
ス活動を展開し、tegoprazanによる胃食道逆流症治療の選択肢を広げることで、患者さまのQOLの向上に
一層貢献できるよう努めてまいります。


 なお、本件により、当社が2019年2月8日に公表した2019年12月期(2019年1月1日~2019年12月31日)
通期連結業績予想に変更はありません。当社は、CJ社のサブライセンス地域拡大により、中長期的に当社
の企業価値の向上に寄与するものと考えております。

                                                       以   上