4579 J-ラクオリア創薬 2019-09-18 15:00:00
胃食道逆流症治療薬tegoprazanのインドネシアにおけるサブライセンス契約締結並びに一時金受領のお知らせ [pdf]
2019年9月18日
各 位
会 社 名 ラクオリア創薬株式会社
代 表 者 名 代表取締役 谷 直 樹
(コード番号:4579)
問 合 せ 先 取締役専務執行役員 河田 喜一郎
(TEL.052-446-6100)
胃食道逆流症治療薬tegoprazanのインドネシアにおけるサブライセンス契約締結
並びに一時金受領のお知らせ
本日、当社がCJヘルスケア株式会社(本社:韓国ソウル市、代表取締役:Seok-Hee Kang、以下「CJ社」)
へ導出したtegoprazan(RQ-00000004/CJ-12420/韓国販売名 :K-CAB®、
(韓国登録商標) 以下「tegoprazan」)
につきまして、CJ社とKalbe Farma(本社:インドネシア・ジャカルタ、以下「Kalbe社」
)との間でサブ
ライセンス契約締結の連絡を受けましたので、以下のとおりお知らせいたします。これにより、当社は一
時金を受領することが確定しました。
Tegoprazanは、当社が創出したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive Acid
Blocker : P-CAB)と呼ばれる新しい作用機序の胃酸分泌抑制剤です。P-CABは、胃食道逆流症治療の第一
選択薬であるプロトンポンプ阻害剤(PPI)とは異なるメカニズムで、PPIよりも速やかにかつ持続的に胃
酸分泌を抑制することから、PPIに代わる新しい酸関連疾患治療薬となることが期待されております。
当社はCJ社との間で、tegoprazanについて、2010年9月に東アジア地域を、2014年11月に東南アジア地
域を、2017年12月にはROW(Rest Of World:中南米、ロシア、東欧及び中東地域)を対象とした開発・販
売及び製造の再実施許諾権(サブライセンス権)付き独占的ライセンス契約を締結しました。CJ社は韓国
でtegoprazanの開発を進め、2019年3月に韓国で30番目の新薬として上市することに成功いたしまし
た。そのほかの国や地域についても、CJ社は中国、ベトナム、中南米の有力企業にtegoprazanのサブ
ライセンス権を付与しており、市場を順次開拓しております。
このたびCJ社とサブライセンス契約を締結したKalbe社は、1966年に設立されたインドネシア最大の製
薬企業であり、健康食品や動物用ヘルスケア製品など広範囲に事業を展開しています。CJ社によると、
Kalbe社の2017年の売上は1兆5,000億ウォン規模であり、インドネシアの消化器疾患治療薬(PPI)のNo.1
のマーケットシェアを獲得しています。
本契約に基づき、CJ社はKalbe社に販売開始後5年間K-CAB®錠を供給し、Kalbe社はインドネシアにおけ
るtegoprazanの独占販売権を受けます。本件を受け、当社は、CJ社とのライセンス契約に基づき、一時金
並びにtegoprazanにより得た収益に応じてロイヤルティ収入を受領する予定です。なお、インドネシアに
おけるtegoprazanの販売開始時期は2022年と予想されています。
当社は今後も引き続き、CJ社との連携をより強固にし、今後のサブライセンス契約支援並びに開発支援
を継続して実施し、プロジェクトの進捗に伴うマイルストン収益及び販売後のロイヤルティ収益の獲得を
目指します。また、当社は、これまで得られた知見をもとに、tegoprazanの日米欧を対象としたライセン
ス活動を展開し、tegoprazanによる胃食道逆流症治療の選択肢を広げることで、患者さまのQOLの向上に
一層貢献できるよう努めてまいります。
なお、本件により、当社が2019年9月6日に公表した2019年12月期(2019年1月1日~2019年12月31日)
通期連結業績予想に変更はありません。当社は、CJ社のサブライセンス地域拡大により、中長期的に当社
の企業価値の向上に寄与するものと考えております。
以 上