4579 J-ラクオリア創薬 2019-07-23 15:00:00
Nav1.7およびNav1.8ナトリウムチャネル遮断薬(アミド誘導体)の日本における特許査定のお知らせ [pdf]
2019年7月23日
各 位
会 社 名 ラクオリア創薬株式会社
代 表 者 名 代表取締役 谷 直 樹
(コード番号:4579)
問 合 せ 先 取締役専務執行役員 河田 喜一郎
(TEL.052-446-6100)
Nav1.7およびNav1.8ナトリウムチャネル遮断薬(アミド誘導体)の
日本における特許査定のお知らせ
当社が創出したNav1.7およびNav1.8ナトリウムチャネル遮断薬(アミド誘導体)の物質特許(出願番号
特願2018-557144)は、これまで日本で審査中でありましたが、本日、特許査定※の連絡を受けましたので
お知らせいたします。
今回の特許査定により、日本において当社の知的財産権が強化される事となりました。
当社が創出したナトリウムチャネル遮断薬は、Nav1.7およびNav1.8ナトリウムチャネルに対して特異的
に作用し、複数の疼痛モデル動物において高い有効性を示すことが確認されています。一方で、心臓で重
要な働きをするNav1.5ナトリウムチャネルに対して良好な選択性を示すことから、心血管系に対する副作
用を抑制する可能性のある画期的新薬として、様々な医療ニーズに応えることが期待されます。
選択的イオンチャネル遮断薬の創製は、当社の主力プロジェクトのひとつです。今回の選択的ナトリウ
ムチャネル遮断薬は、当社の強みであるイオンチャネル活性評価と疼痛領域に関する創薬経験を活かした
成果であり、今後も多くの治療用途を有するイオンチャネル創薬を進め、知的財産のポートフォリオの強
化・充実に努めてまいります。
なお、本特許査定により、2019年12月期(2019年1月1日~2019年12月31日)の当社業績への影響はご
ざいません。特許査定を受けたアミド誘導体は、今後の開発等を通じて、中長期的に当社の企業価値の向
上に寄与するものと考えています。
以 上
<ご参考>
【ナトリウムチャネルについて】
ナトリウムチャネルは、筋肉細胞や神経細胞などの興奮性細胞の細胞膜表面に多く発現するイオンチャ
ネルの一種であり、細胞内外の電位変化に応じて開口しナトリウムイオンを選択的に細胞内へ透過させま
す。ナトリウムチャネルが開口することで活動電位が発生し、知覚神経では痛みの伝達を担っています。
現在までに9種類(Nav1.1~Nav1.9)のナトリウムチャネルが報告されており、ナトリウムチャネルの遮
断薬は疼痛をはじめさまざまな疾患領域の治療薬として期待されています。
【特許査定について】
各国特許庁の審査によって「特許権を与える価値がある出願発明である」と判断された場合に示される
評価です。特許査定の後に特許料を納付することによって、登録特許となり、該当する国において特許権
が発生することになります。