4579 J-ラクオリア創薬 2021-09-22 16:00:00
香港Xgene Pharmaceutical Co. Ltd.との新規TRPM8遮断薬に関するライセンス契約締結のお知らせ [pdf]

                                                                        2021年9月22日
各     位
                                      会 社 名 ラクオリア創薬株式会社
                                      代 表 者 名 代表取締役        武内     博文
                                                    (コード番号:4579)
                                      問 合 せ 先 事業戦略部長       須藤     正樹
                                                     (TEL.052-446-6100)


             香港Xgene Pharmaceutical Co. Ltd.との新規TRPM8遮断薬に関する
                         ライセンス契約締結のお知らせ

 当社は、本日開催の取締役会において、Xgene Pharmaceutical Co. Ltd.(昌郁醫藥有限公司;本社:香港、
CEO: 徐景宏 博士、以下「Xgene社」
                     )との間で、当社が創製した新規TRPM8遮断薬に関するライセンス契約(以
下「本契約」
     )を締結することを決議しましたのでお知らせいたします。なお、本契約締結は、東京証券取引所
の規則に定める適時開示には該当いたしませんが、有用な情報と判断したため、任意開示いたします。そのた
め、開示事項の項目・内容を一部省略しております。


1. 契約締結の理由
 イオンチャネル創薬の技術に強みを持つ当社と新たな慢性疼痛治療薬の開発に臨むXgene社の意図が合致し
たことから、本契約の締結に至りました。


2. 契約の内容等
 本契約は、当社が創製した新規TRPM8遮断薬であるRQ-00434739(以下、「本化合物」)に関するライセンス契
約です。本契約に基づき、当社はXgene社に本化合物の日本を除く全世界を対象とした独占的な開発・製造・販
売権を供与します。当社は、その対価として契約一時金を受領すると共に、開発段階に応じたマイルストン、
および販売額に応じたロイヤルティを受け取る権利を得ます。なお、具体的な達成条件や金額等につきまして
は、契約上、非開示とさせて頂きます。今後、Xgene社は、本化合物を有効成分とする新規治療薬の開発に向け、
規制当局が求める前臨床試験を速やかに実施し、第Ⅰ相臨床試験に進むことを計画しています。
 当社およびXgene社は、今回のライセンス契約を通じて、両社ともに重点領域の一つと位置づけている疼痛領
域におけるパイプラインのより一層の充実を図るとともに、患者さまに新たな治療の選択肢を提供することで、
患者さまのQOLの向上に一層貢献できるよう努めてまいります。

3. 契約相手先の概要
    (1)名称                 Xgene Pharmaceutical Co. Ltd.(昌郁醫藥有限公司)
    (2)所在地                Room 901 Yip Fung Building, 2-12 D’Aguilar Street, Central,
                          Hong Kong
    (3)代表者                徐景宏 博士(Ching-Hung Hsu, Ph.D.)
    (4)事業内容               医薬品の研究開発(疼痛を含む神経疾患領域)
    (5)設立年月日              2016 年 3 月 18 日
    (6)大株主(持株比率)          Xgene Pharmaceutical Inc. (100%)
    (7)上場会社と当該会社との関係      資      本      関      係 該当事項はありません。
                          人      的      関      係 該当事項はありません。
                          取      引      関      係 該当事項はありません。
                          関連当事者への該当状況 該当事項はありません。
※契約相手先の要請により、資本金、経営成績および財務情報を記載しておりません。
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4. 日程
   (1)取締役会決議日         2021年9月22日
   (2)契約締結日           2021年9月22日


5. 今後の見通し
 本件により当社は契約一時金を受領し、2021年12月期第3四半期に事業収益として計上いたします。本件に
よる2021年12月期通期業績に対する影響につきましては、2021年6月30日に公表した2021年12月期(2021年1
月1日~2021年12月31日)の通期連結業績予想に変更はありません。

                                                                        以   上

<ご参考>
【イオンチャネルについて】
 イオンチャネルとは、細胞の内外へイオンを透過させる膜タンパク質の総称です。
神経のシグナル伝達、筋肉の収縮、ホルモンの分泌などの様々な生理現象にイオンチャネルが深く関わってお
り、イオンチャネルの制御によって幅広い疾患を治療できる可能性があります。


【TPRM8遮断薬について】
 TRPM8は、28度以下の冷刺激またはメントール(ミントの成分)によって活性化される温度感受性イオンチ
ャネルであり、慢性疼痛をはじめとする様々な慢性疾患への関与が示唆されています。当社が創製したTRPM8
遮断薬であるRQ-00434739は、慢性疼痛のモデル動物において既存薬とは異なる作用機序で効果を示し、この
ことから、今なお治療満足度の低い慢性疼痛に対する画期的な新薬となることが期待されます。


【Xgene社について】
 Xgene Pharmaceutical Co. Ltd. (昌郁醫藥有限公司)は、Xgene Pharmaceutical Inc.(本社:ケイマン
諸島、CEO: 徐景宏 博士)の子会社です。Xgene Pharmaceutical Inc.は、2015年の設立以来、神経疾患領域
における未充足のニーズを満たす画期的な治療薬の開発に取り組んでいます。同社のアプロ―チは、独自のリ
ンカー技術によって異なる二つの薬剤分子を結合させることで、複数の標的に作用しうる複合体分子を作り出
すというものです。このような複合体分子を用いることで、薬剤分子を単独で用いた場合に比べて吸収・代謝
等の薬物動態特性を改善することができます。複数の複合体分子の前臨床試験の結果から、同社のリンカー技
術が薬効の向上や毒性の低減に有効であることが示されています。詳細は同社のホームページ
https://xgenepharm.com (英語サイト)をご覧ください。




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