4579 J-ラクオリア創薬 2020-12-22 15:00:00
P2X7受容体拮抗薬としてのテトラヒドロキノリン誘導体の日本における特許査定のお知らせ [pdf]
2020年12月22日
各 位
会 社 名 ラクオリア創薬株式会社
代 表 者 名 代表取締役 谷 直 樹
(コード番号:4579)
問 合 せ 先 取締役 河田 喜一郎
(TEL.052-446-6100)
P2X7受容体拮抗薬としてのテトラヒドロキノリン誘導体の
日本における特許査定のお知らせ
当社と旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:青木喜和、以下「旭化成フ
ァーマ」との共同研究により創出したP2X7受容体拮抗薬であるテトラヒドロキノリン誘導体の物質特許
(出願番号 特願2019-550864)は、これまで日本で審査中でありましたが、本日、特許査定※の連絡を受
けましたのでお知らせいたします。
今回の特許査定により、日本において、当社および旭化成ファーマの知的財産権が強化される事となり
ました。
P2X7受容体は、中枢神経系のグリア細胞に多く発現しているイオンチャネルの一種であり、慢性疼痛の
形成や維持過程に深く関与していることが知られています。慢性疼痛の中でも神経障害性疼痛は、既存の
鎮痛薬が十分に奏効せず、副作用の問題もあることから、医療ニーズの高い疾患とされています。
今回のテトラヒドロキノリン誘導体は、イオンチャネル創薬の技術と疼痛領域に強みのある当社と、豊
富な医薬品研究開発のノウハウを持つ旭化成ファーマとの共同研究の成果です。テトラヒドロキノリン誘
導体は、2018年3月に旭化成ファーマに導出し、同社で神経障害性疼痛の適用を目指して順調に開発が進
められています。
当社および旭化成ファーマは、両社ともに重点領域の一つと位置づけている疼痛領域において患者さん
に新たな治療の選択肢を提供することを目指し、患者さんのQOLの向上に一層貢献できるよう努めてまい
ります。
なお、本特許査定により、2020年12月期(2020年1月1日~2020年12月31日)の当社業績への影響はご
ざいません。特許査定を受けたテトラヒドロキノリン誘導体は、今後の開発等を通じて、中長期的に当社
の企業価値の向上に寄与するものと考えています。
以 上
<ご参考>
【特許査定について】
各国特許庁の審査によって「特許権を与える価値がある出願発明である」と判断された場合に示される
評価です。特許査定の後に特許料を納付することによって、登録特許となり、該当する国において特許権
が発生することになります。