令和２年４月14日
決算発表・補足説明資料（1/2） ダイト株式会社
（証券コード4577）
令和２年５月期・第３四半期連結決算の概要
Ⅰ． 令和２年５月期・第３四半期連結累計期間の概況について
医薬品業界におきましては、平成29年６月閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2017」において「2020年
９月までに、後発医薬品の使用割合を80％とし、できる限り早期に達成できるよう、更なる使用促進策を検討する」と明記さ
れ、国のジェネリック医薬品使用促進政策が実施され、令和元年10月～12月期には数量シェアが77.1％（日本ジェネリック
製薬協会調べ）となり、ジェネリック医薬品の普及は拡大しております。さらに令和元年６月閣議決定された「経済財政運営
と改革の基本方針2019」では「後発医薬品の使用促進について、安定供給や品質の更なる信頼性確保を図りつつ、2020
年９月までの後発医薬品使用割合80％の実現に向け、インセンティブ強化も含めて引き続き取り組む」ことが明記されていま
す。
しかしながら令和元年10月には消費税率引き上げに伴う薬価改定が実施され、令和２年４月には２年に１回の通常の
薬価改定が実施されました。さらに令和３年度からは薬価改定を毎年実施することが決まっており、医薬品業界の事業環境
は厳しいものとなることが予想され、当社としても一層の経営効率化への努力が求められております。
当社グループにおける原薬につきましては、血圧降下剤原薬及び消炎鎮痛剤原薬等のジェネリック医薬品向け原薬の販売
増加に加えて、仕入商品の一部品目の販売増加もあり順調に推移し、売上高は18,515百万円（前年同期比12.3％
増）となりました。
製剤につきましては、自社開発ジェネリック医薬品の販売、医療用医薬品における新薬や長期収載品の製造受託及び一般
医薬品の販売増加があり順調に推移し、売上高は15,669百万円（前年同期比14.4％増）となりました。
健康食品他につきましては、市場における競争激化等により、厳しい状況で推移し、売上高は188百万円（前年同期比
13.1％減）となりました。
Ⅱ． 連結損益の状況（累計）
① 損益実績 (百万円)
令和元年5月期・第３Ｑ 令和２年5月期・第３Ｑ 対前期比較 令和２年5月期 計画
進捗率
金額 % 金額 % 増減額 増減率% 金額 %
売上高 30,401 100.0% 34,372 100.0% +3,971 +13.1% 43,500 100.0% 79.0%
売上原価 23,745 78.1% 26,825 78.0% +3,080 +13.0%
売上総利益 6,656 21.9% 7,546 22.0% +890 +13.4%
販管費 2,990 9.8% 2,962 8.6% △28 △0.9%
営業利益 3,665 12.1% 4,584 13.3% +919 +25.1% 4,700 10.8% 97.5%
営業外収益 111 0.4% 92 0.3% △19 △17.1%
営業外費用 24 0.1% 34 0.1% +10 +41.7%
経常利益 3,753 12.3% 4,642 13.5% +889 +23.7% 4,750 10.9% 97.7%
特別利益 194 0.6% 204 0.6% +10 +5.2%
特別損失 184 0.6% 71 0.2% △113 △61.4%
税引前利益 3,763 12.4% 4,775 13.9% +1,012 +26.9%
親会社株主に帰属
する四半期純利益
2,550 8.4% 3,241 9.4% +691 +27.1% 3,300 7.6% 98.2%
* 連結子会社数 ３社 （大和薬品工業㈱、Daito Pharmaceuticals America, Inc.、大桐製薬（中国）有限責任公司）
* 返品調整引当金戻入額は、売上原価に含めております。
② 品目別売上高 (百万円)
令和元年5月期・第３Ｑ 令和２年5月期・第３Ｑ 対前期比較
金額 % 金額 % 増減額 増減率%
原 薬 16,485 54.2% 18,515 53.9% +2,030 +12.3%
製 剤 13,699 45.1% 15,669 45.6% +1,970 +14.4%
健康食品他 217 0.7% 188 0.5% △29 △13.1%
合 計 30,401 100.0% 34,372 100.0% +3,971 +13.1%
Ⅲ． 設備投資の状況（累計） (百万円)
令和元年5月期・第３Ｑ 令和２年5月期・第３Ｑ 対前期比
金 額 金 額 増減額
有形固定資産の投資額（発生ベース） 2,615 2,313 △302
無形固定資産の投資額（ 〃 ） 17 27 +10
合 計 2,632 2,340 △292
令和２年４月14日
決算発表・補足説明資料（2/2） ダイト株式会社
（証券コード4577）
主な設備投資の内訳 (百万円)
設備内容 金額 備考
・ 包装製造設備等 754 ダイト 包装設備の増強・更新
・ 高薬理製剤製造設備 569 ダイト 高薬理製剤棟の製造設備の増設
・ 原薬製造設備等 237 ダイト 原薬設備の増強・更新
・ 製剤製造設備等 217 ダイト 製剤設備の増強・更新
Ⅳ． 減価償却費の状況（累計） (百万円)
令和元年5月期・第３Ｑ 令和２年5月期・第３Ｑ 対前期比
金 額 金 額 増減額
有形固定資産 2,004 2,127 +123
無形固定資産等 42 28 △14
合 計 2,047 2,156 +109
Ⅴ． 研究開発費の状況（累計） (百万円)
令和元年5月期・第３Ｑ 令和２年5月期・第３Ｑ 対前期比
金 額 金 額 増減額
研究開発費 1,205 966 △239
令和２年５月期・通期連結決算の予想
令和２年５月期の通期連結業績予想につきましては、令和元年７月12日に公表いたしました予想数値を修正しておりません。
Ⅰ． 連結損益の予想 (百万円)
令和元年5月期 通期 令和２年5月期 通期予想 対前期比較
金額 % 金額 % 増減額 増減率%
売上高 41,134 100.0% 43,500 100.0% +2,366 +5.7%
営業利益 4,547 11.1% 4,700 10.8% +153 +3.4%
経常利益 4,641 11.3% 4,750 10.9% +109 +2.3%
親会社株主に帰属
する当期純利益
3,513 8.5% 3,300 7.6% △213 △6.1%
Ⅱ． 品目別売上高 (百万円)
令和元年5月期 通期 令和２年5月期 通期予想 対前期比較
金額 % 金額 % 増減額 増減率%
原 薬 22,075 53.7% 23,600 54.3% +1,525 +6.9%
製 剤 18,758 45.6% 19,600 45.1% +842 +4.5%
健康食品他 300 0.7% 300 0.7% 0 0.0%
合 計 41,134 100.0% 43,500 100.0% +2,366 +5.7%
Ⅲ． 設備投資の状況 (百万円)
令和元年５月期 令和２年5月期 予想 対前期比
金 額 金 額 増減額
有形固定資産の投資額（発生ベース） 3,066 3,200 +134
無形固定資産の投資額（ 〃 ） 31 100 +69
合 計 3,097 3,300 +203
主な設備投資の内訳 (百万円)
設備内容 金額 備考
・ 包装製造設備等 1,000 ダイト 製剤包装ラインの品目多様化改造
・ 高薬理製剤製造設備 600 ダイト 高薬理製剤棟の製造設備の増設 ※設備投資総額2,000百万円、2020年末に完工予定。
・ 原薬製造設備等 400 ダイト 原薬設備の増強・更新
・ 製剤製造設備等 300 ダイト 製剤設備の増強・更新
Ⅳ． 減価償却費の状況 (百万円)
令和元年５月期 令和２年5月期 予想 対前期比
金 額 金 額 増減額
有形固定資産 2,800 3,020 +220
無形固定資産等 51 30 △21
合 計 2,852 3,050 +198
以上