令和元年7月12日
決算発表・補足説明資料（1/2） ダイト株式会社
（証券コード4577）
令和元年５月期・期末連結決算の概要
Ⅰ． 令和元年５月期・期末連結累計期間の概況について
医薬品業界におきましては、平成29年６月閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2017」において「2020年
９月までに、後発医薬品の使用割合を80％とし、できる限り早期に達成できるよう、更なる使用促進策を検討する」と明記さ
れ、国のジェネリック医薬品使用促進政策が実施され、平成31年1月～3月期には数量シェアが75.7％（日本ジェネリック製
薬協会調べ）となり、ジェネリック医薬品の普及は拡大しております。しかしながら薬価引き下げなどによる薬剤費抑制の方針も
示されており、平成29年12月には、２年に１度の薬価改定を令和３年度から毎年実施することや、後発薬が普及している
先発薬の価格を大幅に引き下げることなどを柱とした薬価制度改革の骨子が中医協で了承されるなど、医薬品業界の事業環
境は厳しいものとなることが予想され、当社としても一層の経営効率化への努力が求められております。
当社グループにおける原薬につきましては、一部仕入商品の販売減少があったものの、血圧降下剤原薬及び消炎鎮痛剤原
薬等のジェネリック医薬品向け原薬の販売が増加し堅調に推移いたしました。
製剤につきましては、一般用医薬品の販売の減少があったものの、自社開発ジェネリック医薬品の販売及び医療用医薬品に
おける新薬や長期収載品の製造受託の販売の増加があり堅調に推移いたしました。
健康食品他につきましては、市場における競争激化等により、厳しい状況で推移いたしました。
以上により売上高は41,134百万円（前期比3.2％増）となり、営業利益は4,547百万円（前期比9.3％増）、経常
利益は4,641百万円（前期比9.4％増）、また、親会社株主に帰属する当期純利益は、地域未来投資促進法に基づく法
人税額の税額控除等があり3,513百万円（前期比15.5％増）となりました。
次期の連結業績につきましては、第八製剤棟（高薬理棟）の減価償却費が増えるものの本年より本格的な稼動をする事
なども踏まえ、売上高43,500百万円（前期比5.7％増）、営業利益4,700百万円（前期比3.4％増）、経常利益
4,750百万円（前期比2.3％増）、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては当期発生した法人税額の税額控
除等の発生がないため3,300百万円（前期比6.1％減）を予想しております。
Ⅱ． 連結損益の状況
① 損益実績 (百万円)
平成30年5月期 令和元年5月期 対前期比較 令和元年5月期 計画
進捗率
金額 % 金額 % 増減額 増減率% 金額 %
売上高 39,875 100.0% 41,134 100.0% +1,259 +3.2% 40,800 100.0% 100.8%
売上原価 31,757 79.6% 32,463 78.9% +706 +2.2%
売上総利益 8,118 20.4% 8,671 21.1% +553 +6.8%
販管費 3,957 9.9% 4,124 10.0% +167 +4.2%
営業利益 4,161 10.4% 4,547 11.1% +386 +9.3% 4,300 10.5% 105.7%
営業外収益 125 0.3% 126 0.3% +1 +0.8%
営業外費用 42 0.1% 31 0.1% △11 △26.2%
経常利益 4,244 10.6% 4,641 11.3% +397 +9.4% 4,350 10.7% 106.7%
特別利益 29 0.1% 217 0.5% +188 +648.3%
特別損失 10 0.0% 239 0.6% +229 +2290%
税引前利益 4,263 10.7% 4,618 11.2% +355 +8.3%
親会社株主に帰属
する当期純利益
3,041 7.6% 3,513 8.5% +472 +15.5% 3,100 7.6% 113.3%
* 連結子会社数 ３社 （大和薬品工業㈱、Daito Pharmaceuticals America, Inc.、大桐製薬（中国）有限責任公司）
* 返品調整引当金繰入額及び戻入額は、売上原価に含めております。
② 品目別売上高 (百万円)
平成30年5月期 令和元年5月期 対前期比較
金額 % 金額 % 増減額 増減率%
原 薬 20,848 52.3% 22,075 53.7% +1,227 +5.9%
製 剤 18,706 46.9% 18,758 45.6% +52 +0.3%
健康食品他 320 0.8% 300 0.7% △20 △6.2%
合 計 39,875 100.0% 41,134 100.0% +1,259 +3.2%
Ⅲ． 設備投資の状況 (百万円)
平成30年5月期 令和元年5月期 対前期比
金 額 金 額 増減額
有形固定資産の投資額（発生ベース） 3,603 3,066 △537
無形固定資産の投資額（ 〃 ） 51 31 △20
合 計 3,655 3,097 △558
令和元年7月12日
決算発表・補足説明資料（2/2） ダイト株式会社
（証券コード4577）
主な設備投資の内訳 (百万円)
設備内容 金額 備考
・ 高薬理R＆Dセンター内に試験設備を増設 400 ダイト 高薬理試験設備の増強
・ 包装製造設備等 416 ダイト 製剤包装ラインの品目多様化改造
・ 高薬理製剤製造設備 1,384 ダイト 高薬理製剤棟の新設
Ⅳ． 減価償却費の状況 (百万円)
平成30年5月期 令和元年5月期 対前期比
金 額 金 額 増減額
有形固定資産 2,803 2,800 △3
無形固定資産等 49 51 +2
合 計 2,853 2,852 △1
Ⅴ． 研究開発費の状況 (百万円)
平成30年5月期 令和元年5月期 対前期比
金 額 金 額 増減額
研究開発費 1,522 1,608 +86
令和２年５月期・通期連結決算の予想
令和２年５月期の通期連結業績予想については、以下の通りであります。
Ⅰ． 連結損益の予想 (百万円)
令和元年5月期 通期 令和２年5月期 通期予想 対前期比較
金額 % 金額 % 増減額 増減率%
売上高 41,134 100.0% 43,500 100.0% +2,366 +5.7%
営業利益 4,547 11.1% 4,700 10.8% +153 +3.4%
経常利益 4,641 11.3% 4,750 10.9% +109 +2.3%
親会社株主に帰属
する当期純利益
3,513 8.5% 3,300 7.6% △213 △6.1%
Ⅱ． 品目別売上高 (百万円)
令和元年5月期 通期 令和２年5月期 通期予想 対前期比較
金額 % 金額 % 増減額 増減率%
原 薬 22,075 53.7% 23,600 54.3% +1,525 +6.9%
製 剤 18,758 45.6% 19,600 45.1% +842 +4.5%
健康食品他 300 0.7% 300 0.7% 0 0.0%
合 計 41,134 100.0% 43,500 100.0% +2,366 +5.7%
Ⅲ． 設備投資の状況 (百万円)
令和元年５月期 令和２年5月期 予想 対前期比
金 額 金 額 増減額
有形固定資産の投資額（発生ベース） 3,066 3,200 +134
無形固定資産の投資額（ 〃 ） 31 100 +69
合 計 3,097 3,300 +203
主な設備投資の内訳 (百万円)
設備内容 金額 備考
・ 包装製造設備等 1,000 ダイト 製剤包装ラインの品目多様化改造
・ 高薬理製剤製造設備 600 ダイト 高薬理製剤棟の製造設備の増設 ※設備投資総額2,000百万円、2020年末に完工予定。
・ 原薬製造設備等 400 ダイト 原薬設備の増強・更新
・ 製剤製造設備等 300 ダイト 製剤設備の増強・更新
Ⅳ． 減価償却費の状況 (百万円)
令和元年５月期 令和２年5月期 予想 対前期比
金 額 金 額 増減額
有形固定資産 2,800 3,020 +220
無形固定資産等 51 30 △21
合 計 2,852 3,050 +198
以上