4576 J-DWTI 2019-02-18 15:30:00
眼科手術補助剤「DW-1002(一般名:BBG250)」の日本の白内障手術を対象としたライセンス契約(覚書)締結及び契約一時金受領のお知らせ [pdf]
2019 年2月 18 日
各 位
会社名 株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
代表者名 代表取締役社長 日高 有一
(コード番号:4576)
問合せ先 取締役総務管理部長 川上 哲也
TEL 052-218-8785
眼科手術補助剤「DW-1002(一般名:BBG250)」の日本の白内障手術を対象と
したライセンス契約(覚書)締結及び契約一時金受領のお知らせ
本日、当社とわかもと製薬株式会社(以下、「わかもと製薬」)は、眼科手術補助剤「DW-
1002」の日本の白内障(注1)手術時の水晶体前嚢(注2)染色を対象とする独占的通常実施権をわ
かもと製薬に対し付与するライセンス契約(以下、
「本契約」)を締結いたしましたので、お知
らせいたします。
本契約の主な内容は、以下のとおりです。
・当社は、日本における白内障手術時の水晶体前嚢染色についての BBG250 を含有する医薬品
の開発、使用、販売に関する独占的通常実施権をわかもと製薬に付与する。
・開発はわかもと製薬の費用負担により進められ、当社は本開発を支援する。
・契約形態は、現在わかもと製薬と締結しているDW-1002 の実施権許諾契約書の対象疾患を
拡大する覚書を締結する。
・当社は、覚書の締結により契約一時金を受領し、製品の販売後は販売高に応じたロイヤリテ
ィを受領する。
わかもと製薬には、DW-1002 の日本の硝子体手術における内境界膜染色についてもライセ
ンスアウトしていることから、本契約締結によって、開発を効率的に行える等の効果があるだ
けではなく、早期販売に向けた取り組みが進められることを期待しております。
今後の開発計画につきましては、決まり次第、速やかにお知らせいたします。
なお、上記のとおり、当社は本契約締結により契約一時金を受領いたしますが、2019 年 12 月
期業績予想に織り込み済みのため、業績予想に変更はありません。
以 上
わかもと製薬株式会社について
(1) 名 称 わかもと製薬株式会社
(2) 所 在 地 東京都中央区日本橋本町二丁目2番2号
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 堀尾 良宏
(4) 事 業 内 容 医療用医薬品・一般用医薬品 製造販売
(5) 資 本 金 3,395 百万円(2018/12/31 現在)
「DW-1002」について
国立大学法人九州大学の研究グループが発見した BBG250(Brilliant Blue G-250)という染
色性の高い色素を主成分とした眼科手術補助剤を、株式会社産学連携機構九州からの独占的ラ
イセンスに基づき開発している開発品です。
上記の眼科手術補助剤に関する日本以外の全世界向けの独占的なサブライセンスを Dutch
Ophthalmic Research Center International B.V.(以下、
「DORC」)に付与しており、DORC は、
2010 年9月から欧州等において、この眼科手術補助剤を製造 販売しております。
・ この製品は、
BBG250 の高い染色性を利用して、眼内にある内境界膜を安全に染色し、眼科手術における内境
界膜剥離を行いやすくするものです。
一方、日本国内については、わかもと製薬に眼科手術用途の内境界膜染色についての独占的
サブライセンスを付与しており、わかもと製薬が製造販売承認の取得に向けて開発を進めてお
ります。なお、白内障手術については、2018 年8月に九州大学病院が主体となる医師主導治験
(注 3)
(第Ⅲ相臨床試験)が終了しております。
「DW-1002」にかかる各開発品の現時点での進捗は以下のとおりです。
開発コード 適応症 市場 開発段階 進捗状況
内境界膜剥離 欧州 上市 販売中
内境界膜剥離 米国 第Ⅲ相臨床試験 DORC 社にて開発中
DW-1002
内境界膜染色 日本 第Ⅲ相臨床試験 わかもと製薬にて開発中
白内障手術 日本 第Ⅲ相臨床試験 わかもと製薬にライセンスアウト
用語解説
(注1)白内障
水晶体が白く濁り、視力障害を引き起こす病気です。主な原因は加齢によるもので、症状
が進行している場合には、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入する手術が行われま
す。日本では年間およそ 120 万件の手術が行われています。
(注2)水晶体前嚢
水晶体の表面は、水晶体嚢という薄い透明の膜で覆われています。水晶体嚢の前面が前
嚢、後面が後嚢と呼ばれています。
(注3)医師主導治験
医師・医療機関が主体となって行う臨床試験のことです。