4576 J-DWTI 2019-10-16 15:30:00
標的タンパク質分解誘導薬の開発に関する共同研究契約締結のお知らせ [pdf]

                                                           2019 年 10 月 16 日
各     位
                                   会社名       株 式 会 社 デ・ウエスタン・セラピテクス研 究 所
                                   代表者名      代表取締役社長             日高 有一
                                                       ( コ ー ド 番 号 :4 5 7 6 )
                                   問合せ先      取締役総務管理部長            川上    哲也
                                             TEL       0 52-2 1 8-87 8 5




                標的タンパク質分解誘導薬の開発に関する
                   共同研究契約締結のお知らせ



    当 社 は 、ユ ビ エ ン ス 株 式 会 社( 代 表 取 締 役 社 長:武 内 博 文 、東 京 都 中 央 区 、以 下 、
「ユビエンス」)と の 間 で 、標 的 タ ン パ ク 質 分 解 誘 導 薬( 注 1 )の 創 出 を 目 的 と し た 共
同 研 究 契 約( 以 下 、 本 共 同 研 究 」
               「            )を 締 結 す る こ と を 決 定 い た し ま し た の で 、お 知
らせいたします。


    標的タンパク質分解誘導薬は、疾患に関連する異常なタンパク質をユビキチン
(注2)
       化 し 特 異 的 に 分 解 す る も の で 、現 在 は 、国 内 外 で が ん 領 域 を 中 心 に 創 薬 研 究
が進められております。


    本共同研究では、眼科疾患等を対象に標的タンパク質分解誘導薬の創出に向け
た共同研究を実施いたします。当社の基盤技術の1つであるキナーゼ阻害剤(注3)
の 独 自 化 合 物 ラ イ ブ ラ リ ー( 注 4 )か ら 化 合 物 の 提 供 、も し く は 当 社 で 新 た に 化 合 物
の創製を行い、ユビエンスの知見をもとに両社でその化合物を標的タンパク質分
解誘導薬に変換し、分解特性の評価を行います。


    近 年 の 創 薬 ト レ ン ド は 、抗 体 医 薬 や 細 胞 医 薬 、再 生 医 療 な ど 、医 薬 品 の 開 発 は 多
様 化 し て お り ま す 。当 社 は「 パ イ プ ラ イ ン の 拡 充 」と「 事 業 領 域 の 拡 大 」を 重 点 施
策として創薬研究を行っておりますが、自社の経営資源を活用し新たな取り組み
として本共同研究を進めてまいります。


    な お 、 本 件 に よ る 2019 年 12 月 期 の 業 績 予 想 の 変 更 は あ り ま せ ん 。


ユビエンス株式会社について
(1)名 称          ユビエンス株式会社
(2)代 表 者        武内    博文
(3)所 在 地        東 京 都 中 央 区 日 本 橋 堀 留 町 1-9-10   上 野 ビ ル 8F
(4)設 立 年 月      2018 年 4 月 ( ※ 2018 年 12 月 営 業 開 始 )
(5)資 本 金      2 百 万 円 ( 2018 年 12 月 期 )
(6)事 業 内 容    医薬品の研究開発
(7)問 合 せ 先    recep_info@ubience.com ( IR 担 当 宛 )


                                                                  以   上


用語解説

(注 1 )標 的 タ ン パ ク 質 分 解 誘 導 薬
ユビキチンリガーゼに結合する小分子と標的タンパク質に結合するリガンド(薬
物)をリンカーでつないだ二機能性化合物のことです。本化合物は、疾患の原因
と 考 え ら れ る 標 的 タ ン パ ク 質 を 細 胞 内 タ ン パ ク 分 解 シ ス テ ム で あ る ユ ビ キ チ ン -プ
ロテアソーム系を利用することで分解し、治療効果を発揮することが期待されて
います。

(注 2 )ユ ビ キ チ ン
体 内 で 様 々 な 役 割 を 果 た し て い る 76 個 の ア ミ ノ 酸 か ら な る タ ン パ ク 質 の こ と を 指
します。細胞内で不要になったタンパク質が分解する際に、タンパク質にユビキ
チンを付与(ユビキチン化)することで、分解に導く役割もあることが分かって
います。

(注 3 )阻 害 剤
生体内の様々な酵素分子に結合して、その酵素の活性を低下若しくは消失させる
物質を指します。化学物質が特定の酵素の活性を低下若しくは消失させることに
より、病気の治療薬として利用されることがあります。

(注 4 )化 合 物 ラ イ ブ ラ リ ー
化合物ライブラリーとは、当社が長年にわたり蓄積してきた新薬候補化合物のタ
ネとなる化合物群です。これらの化合物の一つ一つが特徴的な性質を有してお
り、基礎研究や新薬候補化合物発見に利用されます。