4575 M-CANBAS 2020-03-17 16:25:00
ファルマバレープロジェクトとの共同研究契約(2件)の期間延長のお知らせ [pdf]

                                                               2020年3月17日
各 位
                            会社名                株式会社        キ   ャ   ン    バ    ス
                            代表者名                代表取締役社長            河邊       拓己
                                                  (コード番号:4575 東証マザーズ)
                            問合せ先        取締役最高財務責任者兼管理部長 加登住 眞



           ファルマバレープロジェクトとの共同研究契約(2件)の期間延長のお知らせ



 当社は、静岡県が推進するファルマバレープロジェクトの一環として、公益財団法人ふじのくに医療城下町推
進機構(旧称:公益財団法人静岡県産業振興財団)との間で、
 「ファルマバレーセンターが有する化合物ライブラリーを用いた創薬スクリーニング」
 および
 「静岡県立大学大学院薬学研究院創薬探索センターが有するIDO/TDO阻害剤候補化合物の構造最適化お
よび評価」
について、いずれも2016年に共同研究契約を締結し共同研究を進めておりますが、このたび、現在までの進
捗・成果、将来の展開に鑑み、これら2件の共同研究契約の期間をいずれも2022年3月31日まで2年間延長
することとなりましたので、お知らせします。


 ファルマバレープロジェクト(富士山麓先端健康産業集積プロジェクト)とは、静岡県が県東部地域を中心に医
療健康産業クラスターの形成を目指し推進しているものです。公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構
(旧称:公益財団法人静岡県産業振興財団)ファルマバレーセンターは、このプロジェクトの中核支援機関です。
 ( ファルマバレープロジェクトウェブサイト http://www.fuji-pvc.jp/project/ )


 当社が開発中の抗癌剤候補物質CBP501にかかる臨床試験から得られたデータを検証した結果、CBP501
には癌微小環境への働きを通じた免疫系への作用機序があることがわかりました。
 当社は、この知見をもとに、基礎研究の軸足を癌免疫領域に移し、新たな免疫系抗癌剤候補化合物の探索
創出を進めています。その成果のひとつとして、従来用いてきた「正常細胞と癌細胞の細胞周期の違いに着目
したスクリーニング」とは異なる、新しい創薬スクリーニング系を確立しました。


 創薬スクリーニングの共同研究では、静岡県環境衛生科学研究所から提供を受ける化合物ライブラリーをも
とに、当社が新しい創薬スクリーニング系を用いて新たな免疫系抗癌剤候補化合物を探索創出することを目指
しています。
 また、IDO/TDO阻害剤の共同研究では、静岡県立大学大学院薬学研究院創薬探索センターの有する
IDO/TDO阻害剤候補化合物の生物活性を当社が検討し、新たな免疫系抗癌剤候補化合物を創出することを
目指しています。
 いずれも、当社の中長期的な研究開発の中軸となるプロジェクトです。


 本件による当期業績への影響はありませんが、これらの共同研究から新規候補化合物を獲得できた場合に
は、創薬パイプラインの拡充など中長期的な企業価値の向上に寄与することが期待されます。


                                                                            以上