4575 M-CANBAS 2020-02-12 15:00:00
2020年6月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結) [pdf]
2020年6月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年2月12日
上場会社名 株式会社キャンバス 上場取引所 東
コード番号 4575 URL http://www.canbas.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)河邊 拓己
問合せ先責任者 (役職名) 取締役最高財務責任者兼管理部長 (氏名)加登住 眞 TEL 055-954-3666
四半期報告書提出予定日 2020年2月12日
配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無: 有
四半期決算説明会開催の有無 : 有 (証券アナリスト、機関投資家向け)
(百万円未満切捨て)
1.2020年6月期第2四半期の業績(2019年7月1日~2019年12月31日)
(1)経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
事業収益 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年6月期第2四半期 55 △9.1 △267 - △271 - △272 -
2019年6月期第2四半期 61 10.0 △235 - △236 - △157 -
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2020年6月期第2四半期 △39.80 -
2019年6月期第2四半期 △28.13 -
(2)財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2020年6月期第2四半期 1,417 391 21.4
2019年6月期 875 656 65.7
(参考)自己資本 2020年6月期第2四半期 303百万円 2019年6月期 575百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年6月期 - 0.00 - 0.00 0.00
2020年6月期 - 0.00
2020年6月期(予想) - 0.00 0.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無: 無
3.2020年6月期の業績予想(2019年7月1日~2020年6月30日)
(%表示は、対前期増減率)
1株当たり
事業収益 営業利益 経常利益 当期純利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 110 △4.8 △709 - △712 - △713 - △104.48
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無: 無
※ 注記事項
(1)四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用: 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年6月期2Q 6,834,040株 2019年6月期 6,834,040株
② 期末自己株式数 2020年6月期2Q 436株 2019年6月期 390株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年6月期2Q 6,833,618株 2019年6月期2Q 5,599,812株
※ 四半期決算短信は公認会計士または監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
上記に記載した予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、多分に不確定な要素を含んで
います。実際の実績等は、業績の変化等により、上記予想数値と異なる場合があります。業績予想のご利用にあたっ
ての注意事項等については、[添付資料] 2ページ「業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご参照ください。
(株)キャンバス(4575) 2020年6月期 第2四半期決算短信(非連結)
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………………………… 2
2.四半期財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………………… 3
(1)四半期貸借対照表 ………………………………………………………………………………………………… 3
(2)四半期損益計算書 ………………………………………………………………………………………………… 4
第2四半期累計期間 ………………………………………………………………………………………………… 4
(3)四半期キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………………… 5
(4)四半期財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………………… 6
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 6
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 6
3.その他 …………………………………………………………………………………………………………………… 7
継続企業の前提に関する重要事象等 …………………………………………………………………………………… 7
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(株)キャンバス(4575) 2020年6月期 第2四半期決算短信(非連結)
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当社の属する抗癌剤開発の領域は、臨床上の治療満足度が未だ低くアンメットニーズが大きいことなどから、世界
の製薬企業や当社同様のベンチャー企業(創薬ベンチャー)が、それぞれの強み・特色を活かした画期的新薬の開発
を目指し、研究開発に日々しのぎを削っています。
この中で当社は、独特の創薬アプローチを活かした基礎研究および臨床開発に取り組みました。
当社の開発パイプライン中で最も先行している化合物CBP501は、当社独自のスクリーニング(薬剤探索)から獲得
された、多様な細胞機能に関わる蛋白質カルモジュリンの制御機能を調整し複数の作用により抗癌活性を示す、独特
の抗癌剤(カルモジュリンモジュレーター)です。米国FDAの規制下において、悪性胸膜中皮腫および非小細胞肺癌
を対象とする2つの臨床第2相試験を終了した後、新たに得られた知見を踏まえ、免疫チェックポイント阻害抗体との
併用による臨床試験(フェーズ1b試験)を実施しています。同臨床試験は現在、後半部分である拡大相(対象:膵臓
癌・直腸大腸癌)の段階にあります。
また、2つ目の候補化合物CBS9106は、同じスクリーニングから獲得された、可逆的XPO1阻害剤です。当社は同化合
物について、開発・製造・商業化にかかる全世界における独占的権利を供与するライセンス契約を米国 Stemline
Therapeutics, Inc.(以下「Stemline社」)との間で締結しています。これに伴い当社は、当第2四半期累計期間に
おいて、技術アドバイザリーフィー55百万円を事業収益として計上しています。
さらに当社は、これら2つの候補化合物の開発を推進すると共に、これらの開発の過程で新たに得られた知見を踏
まえて創出したCBP-A08をはじめとする新規候補化合物の創出・開発パイプラインの拡充に向けて、当社独自の薬剤
スクリーニング法による探索研究を実施しています。
以上の結果、当第2四半期累計期間の研究開発費は、前年同四半期比7百万円増加の197百万円となりました。販売
費及び一般管理費は、前年同四半期比19百万円増加の125百万円となりました。研究開発費と合わせた事業費用は、
前年同四半期比26百万円増加の323百万円となりました。
この結果、事業収益は前年同四半期比5百万円減の55百万円、営業損失は前年同四半期比31百万円損失増の267百万
円、経常損失は前年同四半期比34百万円損失増の271百万円、四半期純損失は前年同四半期比114百万円損失増の272
百万円となりました。
なお、営業外損益として、営業外費用に転換社債型新株予約権付社債にかかる支払利息1,273千円、為替差損2,239
千円を計上しています。
(2)財政状態に関する説明
当第2四半期会計期間末の総資産は1,417百万円となり、前事業年度末比541百万円の増加となりました。資産の部
においては、主として財務活動によるキャッシュ増加が営業活動によるキャッシュ減少を上回ったことにより流動資
産の現金及び預金が565百万円増加し、Stemline社に対する売掛金が59百万円減少しました。負債の部においては、
臨床試験の進行に伴い流動負債の未払金が59百万円増加しました。また、固定負債に転換社債型新株予約権付社債の
未転換分749百万円を計上しています。純資産の部においては、四半期純損失の計上により利益剰余金が272百万円減
少しました。
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明
当社は癌をターゲットとして医薬品の研究開発を行う創薬企業です。現時点では上市された製品はなく、CBP501を
はじめとした候補化合物の研究開発を進める先行投資の段階にあります。
また、当社は現在、CBP501および次世代パイプライン化合物について、臨床開発およびアライアンス活動を積極的
に実施しています。
CBP501については、悪性胸膜中皮腫および非小細胞肺癌に対する臨床第2相試験成績が得られているほか、その後
の基礎研究ならびに現在実施中の臨床第1b相試験(フェーズ1b試験)の前半部分である用量漸増相(終了)および後
半部分である拡大相(実施中、対象:膵臓癌・直腸大腸癌)において新たな知見が獲得されつつあり、これら材料を
もとにアライアンス活動を継続しています。
CBS9106については、その開発・製造・商業化にかかる全世界における独占的権利を供与するライセンス契約を
Stemline社と締結しており、現在同社は、CBS9106臨床第1相試験を進めています。この契約に基づき当社は、当第2
四半期累計期間において、技術アドバイザリーフィー55百万円を事業収益として計上しています。
当社は、提携交渉およびフェーズ1b試験進捗に伴う不確実性を含むこれらの状況を総合的に勘案し、当事業年度に
ついては、事業収益を110百万円と見込み、その場合の営業損失709百万円、経常損失712百万円、当期純損失713百万
円を見込んでいます。
なお、仮に当事業年度において新たな提携パートナー獲得が出来なかった場合でも、当第2四半期会計期間末時点
で当社は事業活動を維持するために十分な現金および預金残高を保有しており、短期から中期的な資金繰り上の問題
はないと考えていますが、現在進めているアライアンス活動で新規提携パートナーからの収益の獲得に努めるほか、
適切な時期に資金調達等を行い、今後、当社が継続して事業を推進していくための資金の確保に努めていきます。
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2.四半期財務諸表及び主な注記
(1)四半期貸借対照表
(単位:千円)
前事業年度 当第2四半期会計期間
(2019年6月30日) (2019年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 763,674 1,328,705
売掛金 61,442 1,506
その他 18,979 55,428
流動資産合計 844,096 1,385,641
固定資産
投資その他の資産 31,277 31,489
固定資産合計 31,277 31,489
資産合計 875,373 1,417,130
負債の部
流動負債
未払金 190,550 249,667
未払法人税等 26,658 24,291
その他 1,874 1,986
流動負債合計 219,083 275,944
固定負債
転換社債型新株予約権付社債 - 749,994
固定負債合計 - 749,994
負債合計 219,083 1,025,938
純資産の部
株主資本
資本金 4,514,392 4,514,392
資本剰余金 4,501,242 4,501,242
利益剰余金 △8,439,989 △8,712,025
自己株式 △215 △258
株主資本合計 575,429 303,351
新株予約権 80,860 87,840
純資産合計 656,290 391,192
負債純資産合計 875,373 1,417,130
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(2)四半期損益計算書
(第2四半期累計期間)
(単位:千円)
前第2四半期累計期間 当第2四半期累計期間
(自 2018年 7月 1日 (自 2019年 7月 1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
事業収益 61,002 55,452
事業費用
研究開発費 190,462 197,497
販売費及び一般管理費 106,475 125,863
事業費用合計 296,937 323,361
営業損失(△) △235,935 △267,909
営業外収益
受取利息 147 96
その他 5 4
営業外収益合計 153 101
営業外費用
支払利息 652 1,273
株式交付費 90 90
為替差損 399 2,239
営業外費用合計 1,141 3,603
経常損失(△) △236,923 △271,411
特別利益
受取補償金 80,000 -
特別利益合計 80,000 -
税引前四半期純損失(△) △156,923 △271,411
法人税、住民税及び事業税 625 625
法人税等合計 625 625
四半期純損失(△) △157,548 △272,036
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(3)四半期キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前第2四半期累計期間 当第2四半期累計期間
(自 2018年 7月 1日 (自 2019年 7月 1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期純損失(△) △156,923 △271,411
受取利息 △147 △96
為替差損益(△は益) △282 △1,373
売上債権の増減額(△は増加) 48,997 59,935
その他 22,866 23,559
小計 △85,489 △189,386
利息の受取額 147 96
法人税等の支払額 △1,250 △1,250
営業活動によるキャッシュ・フロー △86,592 △190,539
投資活動によるキャッシュ・フロー
敷金及び保証金の回収による収入 - 50
投資活動によるキャッシュ・フロー - 50
財務活動によるキャッシュ・フロー
社債の発行による収入 209,220 749,994
新株予約権の発行による収入 860 4,194
自己株式の取得による支出 - △42
財務活動によるキャッシュ・フロー 210,080 754,146
現金及び現金同等物に係る換算差額 282 1,373
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 123,770 565,030
現金及び現金同等物の期首残高 466,277 763,674
現金及び現金同等物の四半期末残高 590,047 1,328,705
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(株)キャンバス(4575) 2020年6月期 第2四半期決算短信(非連結)
(4)四半期財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
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3.その他
継続企業の前提に関する重要事象等
当社が手がける創薬事業は、医薬品として承認された製品の売上による事業収益の計上までに多額の資金と長い
時間を要する等の特色があります。当社は創業以来現時点まで製品の売上による事業収益を計上しておらず、ま
た、現時点において、医薬品として承認された製品、承認が確実となっている開発品のいずれも有していません。
現在開発を進めている医薬品候補化合物は、CBP501については臨床第1b相試験、CBS9106については臨床第1相試
験の段階にあります。これらの候補化合物の開発が今後順調に進捗し医薬品として承認され事業収益に寄与する保
証はなく、また、順調に進捗した場合にはさらに多額の資金を投入して開発を進める必要があり、この資金の源泉
となる製薬企業等との提携等が必要となるところ、当社は現時点において、CBP501については製薬企業等との提携
関係を有しておらず、CBS9106については提携パートナーを有しているものの、これによる収益は当社の事業費用
の全額を賄うには至っていません。この状況により当社には、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状
況が存在しています。
当該状況を解消すべく、当社は、CBP501臨床試験の結果を踏まえた戦略提携の成立を最重要課題として収益の獲
得に努めます。CBS9106に関しては、ライセンス先であるStemline社の臨床試験推進への協力によって所定のマイ
ルストーン収入等の早期実現を図っていきます。また、必要に応じて資金調達等を実施することも検討していきま
す。
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