4575 M-CANBAS 2020-11-05 16:15:00
資金使途の変更に関するお知らせ [pdf]
2020年11月5日
各 位
会社名 株式会社 キ ャ ン バ ス
代表者名 代表取締役社長 河邊拓己
(コード番号:4575 東証マザーズ)
問合せ先 取締役最高財務責任者 加登住 眞
ir@canbas.co.jp
資金使途の変更に関するお知らせ
当社は、本日開催の取締役会において、2019年10月10日付「第三者割当により発行される第15回新株予約
権及び第3回無担保転換社債型新株予約権付社債の発行に関するお知らせ」にて公表しました第三者割当により
発行される第15回新株予約権(以下、「前回新株予約権」といいます。)及び第3回無担保転換社債型新株予
約権付社債(以下、「前回転換社債」といいます。)の発行(以下、「前回ファイナンス」といいます。)に
より調達した資金の使途及び支出予定時期を一部変更することを決議いたしましたので、 下記のとおりお知ら
せいたします。
1. 変更の理由
当社は、2019年10月発行の前回新株予約権及び前回転換社債の発行並びに前回新株予約権の一部行使に
よって約916百万円の資金を既に調達しており、このうち約348百万円については、前回ファイナンス時
に公表した資金使途(以下、「前回資金使途」といいます。)に充当しております。
一方、前回新株予約権については、その行使は現在までに約40%にとどまっていることに加え、2020年5
月1日付及び2020年11月1日付で行使価額の下方修正が行われ、行使価額が当初の895円から716円に修
正されました。また、今回ファイナンス(以下に定義します。)により前回新株予約権の行使価額調整が
行われ、2020年11月24日以降、行使価額は698円に調整されます。これにより、前回新株予約権による
手取見込金額が当初の予定よりも約94百万円減少する見込みとなり、これに伴い前回ファイナンス全体の
差引手取概算額も当初予定の1,244百万円から1,150百万円に減少しました。
上記の前回ファイナンスによる資金の調達状況と、当社が進めてきたCBP501臨床第1b相試験の結果を踏
まえ、当社は、別途公表のとおり、本日開催の取締役会において、第三者割当による第16回新株予約権の
発行(以下、「今回ファイナンス」といいます。)を決議いたしました。
これに伴い、前回新株予約権及び前回転換社債の発行並びに前回新株予約権の一部行使により調達した資
金約916百万円の資金使途及び支出予定時期並びに残存する前回新株予約権の行使により今後調達が見込
まれる資金約234百万円の支出予定時期を変更し、今回ファイナンスにより調達する資金の使途及び支出
予定時期の見通しと統合することといたしました。
2. 変更の経緯及び内容
(1) 前回資金使途①:CBP501臨床試験(フェーズ1b試験拡大相)費用及び次相以降の臨床試験に使用する薬
剤の製造製剤化等の準備費用
前回ファイナンスによる既調達資金916百万円のうち、当初予定していた支出予定時期である2019年10
月から2020年6月までに前回資金使途①に充当した金額は、206百万円です。
CBP501臨床試験(フェーズ1b試験拡大相)は膵臓癌・直腸大腸癌の2癌腫を対象として実施しました
が、膵臓癌については組入れた症例が予め定めた基準である2回目のCT測定に至らない「評価不能」症例
が最終段階で想定外に頻出したこと、直腸癌については組入れ全体のペースが想定よりも鈍かったことか
ら、臨床試験に要する期間が長期化し、このため臨床試験環境の維持などに必要な支出が増大しました。
(但し、前回ファイナンスの支出予定時期を過ぎた2020年7月から10月までの期間における支出額約
122百万円には手元現金を充当したため、前回ファイナンスによる調達資金の充当額は当初の想定よりも
減少しました。)
また、同試験費用にかかる臨床試験実施施設等からの請求時期が遅延していること、次相臨床試験で使用
する薬剤の準備等についてはいまだ原薬製造工程の一部への着手にとどまっていることから、支出予定時
期も遅延しています。
これらにより、金額については当初計画の500百万円を476百万円に、支出予定時期については当初計画
の「2019年10月∼2020年6月」から「2019年10月∼2020年6月及び2020年11月∼2022年7月」
に変更します。(上記の通り2020年7月から10月までの期間は手元資金を充当したため、支出予定期間に
空白が生じます。)
(2) 前回ファイナンス時の資金使途②:運転資金(基礎研究費用、販売費及び一般管理費)
前回ファイナンスによる既調達資金916百万円のうち、当初予定していた支出予定時期である2020年7月
から2020年10月までに前回資金使途②に充当した金額は、142百万円です。既調達資金916百万円から
この142百万円と上記(1)の変更後金額476百万円を差引いた298百万円を、2020年11月以降も引き続き
運転資金に充当する予定です。
当社における運転資金(基礎研究費用、販売費及び一般管理費)は概ね年額約450百万円で推移してお
り、298百万円の充当は2021年5月頃までとなる見込みです。
なお、今回ファイナンスが実行された場合、前回新株予約権と本新株予約権における行使価額を含む発行
条件等の違いのため、前回新株予約権の行使は本新株予約権の行使完了後となることが想定されます。そ
のため、残存する前回新株予約権の行使による調達見込み資金約234百万円を運転資金に調達できるの
は、今回ファイナンスによる調達金額を運転資金に充当した後の期間となります。従って、前回ファイナ
ンスの資金使途②運転資金(基礎研究費用、販売費及び一般管理費)の金額については、644百万円を
674百万円に、支出予定時期については、当初計画の「2020年7月∼2021年12月」から、「2020年7
月∼2021年5月及び2021年8月∼2022年1月」に変更します。
(3) 前回資金使途③:CBP-A08前臨床試験準備費用
2020年5月1日及び2020年11月1日に実施された前回新株予約権の行使価額修正及び今回ファイナンス
に伴う前回新株予約権の行使価額調整により、調達額が当初の予定よりも約94百万円減少する見込みであ
ることから、事業計画を修正してCBP-A08前臨床試験の優先順位を下げ、この準備を当面ペンディングと
することとしました。このため、前回ファイナンス資金使途からは除外することとします。
上記(1)∼(3)を総合すると下表のとおりです。変更部分に下線を付しています。
【変更前】
具体的な使途 金額(百万円) 支出予定時期
資金使途①
CBP501臨床試験(フェーズ1b試験拡大相)
500 2019年10月∼2020年6月
費用及び次相以降の臨床試験に使用する薬剤の
製造製剤化等の準備費用
資金使途②
運転資金 644 2020年7月∼2021年12月
(基礎研究費用、販売費及び一般管理費)
資金使途③
100 2020年1月∼2022年12月
CBP-A08 前臨床試験準備費用
差引手取概算額 1,244百万円
【変更後】
具体的な使途 金額(百万円) 支出予定時期
資金使途①
2019年10月∼2020年6月
CBP501臨床試験(フェーズ1b試験拡大相)
及び
費用及び次相以降の臨床試験に使用する薬剤の 476
2020年11月∼2022年7月
製造製剤化等の準備費用
資金使途② 2020年7月∼2021年5月頃
運転資金 674 及び
(基礎研究費用、販売費及び一般管理費) 2021年8月∼2022年1月
資金使途③
0 中止
CBP-A08 前臨床試験準備費用
差引手取概算額 1,150百万円
■(ご参考)今回ファイナンスの資金使途との統合
前回ファイナンスの資金使途および支出予定時期(上記修正後)と今回ファイナンスの資金使途および支
出予定時期を統合すると下表のとおりです。
金額(百万円)
具体的な使途 前回 今回 支出予定時期
ファイナンス ファイナンス
前回資金使途① 2019年10月
臨
CBP501臨床試験(フェーズ1b試験 476 ∼2020年6月
床
拡大相)費用及び次相以降の臨床試 (既充当206 及び
試
験に使用する薬剤の製造製剤化等の +未充当270) 2020年11月
験
準備費用 ∼2022年7月
費
今回資金使途① 2021年4月
用 990
CBP501次相臨床試験費用 ∼2023年3月
前回資金使途②
440
運転資金 2020年7月
(既充当142
(基礎研究費用、販売費及び一般管 ∼2021年5月
+未充当298)
理費)
運 今回資金使途②
転 運転資金 2021年6月
85
資 (基礎研究費用、販売費及び一般管 ∼2021年7月
金 理費)
前回資金使途②
運転資金 234 2021年8月
(基礎研究費用、販売費及び一般管 (未調達) ∼2022年1月
理費)
前回資金使途③
0 中止
CBP-A08 前臨床試験準備費用
差引手取概算額 1,150 1,075
なお、本件資金使途変更は、2020年8月11日付「2020年6月期決算短信」において公表した当期業績予想
に及ぼす影響はありません。
以上