4575 M-CANBAS 2019-01-11 15:00:00
東京大学との共同研究契約拡大延長のお知らせ [pdf]

                                                       2019年1月11日
各 位
                                  会 社 名   株 式 会 社 キ ャ ン バ ス
                                  代表者名     代表取締役社長      河邊 拓己
                                            (コード番号:4575 東証マザーズ)
                                  問 合 せ    取締役最高財務責任者兼管理部長
                                  先         加登住 眞(電話 055-954-3666)



                    東京大学との共同研究契約拡大延長のお知らせ



     当社は、国立大学法人東京大学医学部附属病院との間で、当社が創出し開発中の抗癌剤候補化合物CBP501の
膵臓癌発症モデルマウスによる薬効試験について共同研究契約(当初2016年3月1日から2017年3月31日まで、のち延長
※1
     し2019年3月31日まで)を締結し共同研究を実施しておりましたが、このたび、この共同研究期間をさらに3年間延長
して2022年3月31日までとし、併せて、共同研究内容を拡大する旨の合意が成立し、2019年4月1日を効力発生日と
する共同研究変更契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。


【研究目的】     (変更前)
           CBP501単独投与および他の抗癌剤との併用投与による膵臓癌への薬効を、膵臓癌発症モデルマウ
           スを用いて確認する。
           (変更後)
           CBP501を含むキャンバスの研究開発に関連する医薬品・医薬品候補化合物及びそれらの併用による
           膵臓癌への薬効・安全性等を、膵臓癌発症モデルマウスを用いて確認する。


     CBP501、CBP-A08など当社が開発中の抗癌剤候補化合物は癌微小環境に作用することがわかっており、従来は
難治性癌で最新の免疫チェックポイント抗体も無効とされている膵臓癌でも、単独もしくは他の治療との併用によって薬
効が発揮されることが期待されます。
     本共同研究では、東京大学医学部附属病院伊地知秀明講師が作製したヒト膵臓癌に最も近い膵臓癌発症モデルマ
ウス※2 を当社の研究開発にかかる実験に活用し、CBP501・CBP-A08を含むキャンバスの研究開発に関連する医薬
品単独、および他の医薬品・医薬品候補化合物(免疫チェックポイント阻害剤を含む)との併用による薬効・安全性等を
確認します。薬効が見られた場合には、組織染色などの手法を用いて、当該薬効が発揮されるメカニズムを詳細に解
析します。
     またこれに伴い、本共同研究の期間は3年延長され、「2016年3月1日から2022年3月31日まで」に変更されます。


     なお、本件共同研究の拡大延長に伴い当社から東京大学附属病院に対し約4百万円の研究経費負担が発生します
が、これによる当期業績への影響はきわめて軽微です。
     一方で、本件共同研究は、進行中のCBP501開発に有益なデータが供給されると期待できるほか、後続パイプライ
ンの創出にも寄与することから、中長期的な当社企業価値の向上に好影響をもたらすと考えています。


                                                               以上


     ※1・・・ 2017年3月30日付当社プレスリリース「東京大学との共同研究契約期間延長のお知らせ」参照
     ※2・・・ 本共同研究で東京大学医学部附属病院伊地知秀明講師から導入する膵臓癌発症モデルマウスは、ヒト膵
        臓癌を免疫不全マウスに移植したモデルや他のマウスの癌を膵臓に移植した従来のものとは異なり、膵臓
        癌をマウスに発症させたものです。膵臓癌の微小環境を最も良く実現しており、今回の研究目的に適した病
        態モデル動物です。