4575 M-CANBAS 2020-06-17 15:15:00
CBP501フェーズ1b試験拡大相(膵臓癌)組入れ完了のお知らせ [pdf]

                                                        2020年6月17日
各 位
                                会社名       株 式 会 社  キ ャ ン バ ス
                                代表者名       代表取締役社長       河邊 拓己
                                             (コード番号:4575 東証マザーズ)
                                問合せ先       取締役最高財務責任者兼管理部長
                                             加登住 眞(電話 055-954-3666)



               CBP501フェーズ1b試験拡大相(膵臓癌)組入れ完了のお知らせ



 当社がかねてから米国で実施しているCBP501フェーズ1b試験拡大相のうち膵臓癌について、評価可能症例が10
例に到達したことが本日確認され、膵臓癌患者組入れが完了いたしましたので、お知らせします。

 当社は、2018年12月にCBP501・シスプラチン・ニボルマブ(オプジーボ)の3剤併用による臨床試験(フェーズ1b
拡大相)を開始し、当初は2019年中に膵臓癌・MSS直腸大腸癌*1 それぞれ評価可能10例を組入れる計画でしたが、
膵臓癌に関しては「評価不能」症例の発生によって、またMSS直腸大腸癌については組入ペースの鈍化により、いず
れも当初の見通しよりも遅延していました。

 膵臓癌の組入れが完了したことについて、当社代表取締役社長河邊拓己は次のようにコメントしています。

 「組入れの終盤に評価不能症例が多数発生して当初想定していた組入れ完了時期を大きく遅延し、さらに新型コロ
ナウイルス感染症の拡大など新たな遅延要因も生じていましたが、外部からの注目度の高い膵臓癌についてこのたび
評価可能症例が10例に達し組入れが完了したことを嬉しく思っています。
 既にASCO年次総会で発表*2 したとおり 、多数の既治療歴のある症例において長期間の病勢安定(SD)が高率で
観察され、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)が同種の臨床試験を上回っているなど、有望な中間解析
結果が得られています。
 この成果を、現在の当社の最優先課題である提携パートナー獲得活動に活かしていく所存です。
 また、膵臓癌の組入れ完了は、フェーズ1b試験拡大相のもう一つの対象癌腫であるMSS直腸大腸癌の組入れにも
好影響を及ぼすと期待しています。
 当社は引き続き、フェーズ1b試験の進捗とこれに伴う当社企業価値の向上に努めます」

                                                                  以上



 *1 MSS・・・マイクロサテライト安定。直腸大腸癌の大半を占めるマイクロサテライト安定直腸大腸癌(大腸癌全体の85%程度
      であり、ステージIVに限れば95%以上)においては、抗PD-1抗体単独の奏効率はほぼゼロとされています。
 *2 『(続報)ASCO年次総会におけるCBP501臨床試験データ発表について』(2020年6月1日公表)をご参照ください。