4572 J-カルナバイオ 2020-05-12 15:30:00
2020年12月期第1四半期 決算説明資料 [pdf]

                                2020年12⽉期
                              第1四半期決算説明資料


                                           カルナバイオサイエンス株式会社



 証券コード︓4572
Carna Biosciences, Inc. All rights reserved.
第1四半期のトピックス


      BTK阻害剤AS-0871のオランダにおけるCTA(臨床試験許認可申請)承認
           (2⽉)
      中国バイオノバ・ファーマシューティカルズとBTK阻害剤AS-1763 の中
           華圏におけるライセンス契約を締結(3⽉)
      監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移⾏(3⽉)




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新型コロナウィルス感染症に対する
取り組み・事業への影響
   感染拡⼤防⽌への対応
           管理部⾨、営業部⾨の従業員はできる限り在宅勤務を⾏っています。
           ラボにおいて研究、タンパク質製造、受託試験などに従事する従業員は、シフト制で出
            勤し、デスクワークは在宅で⾏うなど、接触機会を減らす対策をとっています。
           顧客へのコンタクトはWeb会議、電話、メールなどを活⽤し、訪問を中⽌しています。
   創薬事業への影響
            本社ラボにおける創薬研究は、上記対策のもとに継続しています。
            前臨床試験等の外部委託先も試験従事者の安全および同様な感染拡⼤防⽌対策
             を取りながら、試験を継続しております。
            臨床試験については、被験者の安全ならびに医療関係者の⽅々の負担軽減を最優先
             として、試験の再計画について協議しています。
            当社においても、新型コロナウィルス感染症の重症化の治療にも有効な新薬の研究にも
             取り組んでいきたいと考えています。
   創薬⽀援事業への影響
            創薬⽀援事業の製品・サービスの提供は、上記の対策を取りながら、通常と同様に⾏っ
             ています。
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2020年12⽉期 第1四半期
連結経営成績の概況

                              2019年            2020年
      (百万円)                                                      2020年
                             第1四半期             第1四半期   前年同期⽐                      要因
                                                                 通期計画
                               実績                実績
                                                          +165            ・創薬⽀援事業が⽶国で伸⻑
      売上⾼                             169        335    +97.1%
                                                                  1,036   ・導出に伴う契約⼀時⾦を受領

                                                                          ・⾃社製品・サービスの伸⻑、契約⼀時⾦
      営業損益                        △233          △165      +68    △1,779   受領により粗利益が増加


      経常損益                        △235          △168      +67    △1,794

      当期純損益                       △236          △184      +52    △1,822

                                                          +100
      研究開発費                           228        328    +43.7%
                                                                  2,040   ・前臨床試験費⽤への投資




 (注1) 百万円未満は切り捨てして表⽰しています。
 (注2) 「営業損益」「経常損益」「当期純損益」はそれぞれ損失を計上しているため、前年同期増減率を表⽰していません。
 (注3) 2020年12⽉期計画値は、2020年2⽉7⽇公表値です。




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2020年12⽉期 第1四半期
事業別業績の概況

                             2019年             2020年
    (百万円)                                                        2020年
                            第1四半期              第1四半期   前年⽐                進捗率             要因
                                                                 通期計画
                              実績                 実績
                                                         +165
 連結売上⾼                              169          335   +97.1%
                                                                  1,036   32.3%

                                                         +112
         創薬⽀援                       169          282   +65.9%
                                                                  1,036   27.2%   ⽶国で伸⻑



                創薬                      ―         53     +53         ―       ―    導出に伴い契約⼀時⾦を受領



 連結営業損益                          △233           △165     +68     △1,779      ―

                                                         +101                     ⾃社製品・サービスの売上増により利益
         創薬⽀援                          30        132   333.8%
                                                                    375   35.2%   率が改善


                創薬               △263           △297     △33     △2,155      ―    前臨床試験費⽤への投資



 (注1) 百万円未満は切り捨てして表⽰しています。
 (注2) 「営業損益」「経常損益」「当期純損益」はそれぞれ損失を計上しているため、対前年同期増減率および対通期計画⽐進捗率を表⽰していません。
 (注3) 2020年12⽉期計画値は、2020年2⽉7⽇公表値です。



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                                                             5
2020年12⽉期 第1四半期
創薬⽀援事業売上⾼推移


            創薬⽀援事業 地域別累計売上⾼推移(連結)                                                     国内︓ 前年⽐0.6%減
(百万円)
                                                                                      プロファイリング受託、NanoBRETアッセ
 300                                                          282                     イサービスが好調。
                                                                     13 
                                                                                      ⽶国︓ 前年⽐174.3%増
 250                                                          14 
                   211                                                         その他    ギリアド社とのライセンス契約に関連した
                           18                                                         売上が寄与して伸⻑。メガファーマおよび
 200
                                           169                                 欧州     新興バイオベンチャー向けも好調。
                    30                                15 
 150
                                                              183 
                                                                               北⽶     欧州︓ 前年⽐11.1%減
                    49                          16 
                                                                                      キナーゼタンパク質は前年並みの売上
                                                66                             国内     だったものの、プロファイリング受託、セル
 100
                                                                                      ベースアッセイなどが減収。
  50               112                                                                その他︓ 前年⽐12.6%減
                                                71            70 
                                                                                      中国向けの売上は1〜2⽉が低調だった
    0                                                                                 ものの、3⽉以降回復。前年同期に好調
               2018年1Q                  2019年1Q             2020年1Q                   だった韓国向けの売上減少により、その
                                                                                      他地域全体では減収。




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                                                                           6
バランスシートの状況(連結)
                                                                                                    (単位︓百万円)
                                                        2020年12⽉期
                                     2019年12⽉期                          増減額                  増減理由
                                                         第1四半期末

      流       動       資       産                 5,274       5,548         +273
            現⾦及び預⾦                              4,915       5,229         +313
      固       定       資       産                  101           95             △5

      資       産       合       計                 5,376       5,644         +267

      流       動       負       債                 1,055         669         △385     未払法⼈税等△114、未払⾦△96


      固       定       負       債                  467          404          △63     ⻑期借⼊⾦△49、社債△14

      負       債       合       計                 1,523       1,073         △449

      純 資 産 合 計                                 3,853       4,570         +717     資本⾦及び資本剰余⾦+907、利益剰余⾦△184

      負債・純資産合計                                  5,376       5,644         +267

      ⾃ ⼰ 資 本 ⽐ 率                              71.5%        80.9%
      ⼀株当たり純資産                                 329.8円      374.2円
      PBR(株価純資産倍率)                              6.4倍         3.5倍
      (参考)当社株価                                 2,123円      1,309円
                                                                        (注)当社株価:各期末終値

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                                                                    7
資⾦調達
                           創薬ビジョン2030の実現に向けて
                     画期的な薬を持続的に⽣み出すリーディング「創薬」企業へ
     資⾦調達の⽬的
     財務基盤を強化し、研究開発を加速させることで事業価値最⼤化を⽬指すため、以下の費⽤に充
     当します。
      BTK阻害剤(AS-0871およびAS-1763)の前臨床試験費⽤および臨床試験費⽤
      今後前臨床試験段階に進むその他の開発化合物の前臨床試験費⽤
      新規パイプラインの創製および導⼊の費⽤

      資⾦調達の状況
                         回号                          ⾏使状況(2020年4⽉末まで)

                                               累計⾏使株式数 1,195,000株(発⾏総数の73.5%)
             第18回新株予約権
                                               累計⾏使価額    2,173百万円

      2020年3⽉末の現⾦及び預⾦は5,229百万円であり、研究開発を計画どおり進めるための⼗
          分な資⾦を保有しています。
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                                                         8
豊富な創薬パイプライン

      化合物                        標的              対象疾患      探索   前臨床    臨床      開発パートナー
    SRA141
                           CDC7/ASK               がん                  IND完了
   (AS-141)

      低分⼦                      キナーゼ              がん免疫

      低分⼦                      キナーゼ             精神神経疾患

    AS-0871                      BTK            免疫炎症疾患                CTA完了      ⾃社

    AS-1763                      BTK           ⾎液がん・がん免疫                      ⾃社 /
                                                                                 (中華圏のみ)

      低分⼦                  Wnt-signal           がん、がん免疫                          ⾃社

      低分⼦               TGFβ signaling ⾎液がん・がん免疫                                 ⾃社

      低分⼦                      キナーゼ             免疫炎症疾患                           ⾃社

      低分⼦                        N/A             マラリア                            ⾃社

      低分⼦                      CDK1               がん                             ⾃社

      低分⼦                      STING           炎症性免疫疾患                           ⾃社


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CDC7阻害薬 SRA141︓がん
(シエラ・オンコロジー社へ導出)


      ⽶国におけるIND申請(新薬臨床試験開始届)が完了しており、臨床試験が開始
           されますと当社は最初のマイルストーン収⼊(4百万ドル)を受領することになります。

      シエラ社は、momelotinibのフェーズ3試験にリソースを集中させるため、SRA141の
           開発に関して、様々な戦略オプションを検討すると発表。

      当社はシエラ社と密に連携しながら、SRA141の開発状況をモニターしていきます。




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AS-0871:⾮共有結合型BTK阻害剤

                                               AS-0871︓炎症性免疫疾患を対象に開発


              低分⼦BTK阻害剤                             関節炎モデルで⾼い治療効果
              ⾮共有結合型                                全⾝性エリテマトーデスモデルで効果
              ⾼いキナーゼ選択性                             2020年2⽉にCTA承認




           2019年12⽉にオランダ当局にCTA(欧州における臨床試験許認可申請)を提出し、2020年2⽉に承認。
           第1四半期中に健康成⼈を対象とした臨床試験(フェーズ1試験)を開始する準備ができておりましたが、欧
               州での新型コロナウィルス感染拡⼤により、治験開始が延期となりました。現在のところ、上期中の治験開始を
               計画しておりますが、感染拡⼤の収束状況によってさらに遅延する可能性もあります。
           フェーズ1試験の終了後からフェーズ2試験の開始までに時間的余裕をもたせた開発計画を⽴てており、フェー
               ズ1試験の開始が数か⽉程度遅れても、全体的な臨床開発計画への影響は少ない⾒込みです。しかし、感
               染拡⼤が⻑期に渡り収束しない場合には、開発の全体計画に遅れが⽣じる可能性があります。




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AS-0871:優れた安全性と薬効

    ⾮常に⾼いキナーゼ選択性

                                                               コラーゲン誘発関節炎マウスモデル
                                 イブルチニブ
                                                                における⾼い治療効果




                                     AS-0871




  279 キナーゼ

    アレルギー反応の抑制




                        溶媒                     AS-0871




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AS-1763:⾮共有結合型BTK阻害剤

                                               AS-1763︓⾎液がんを対象に開発

              ⾮共有結合型                              リンパ腫モデルで強⼒な抗腫瘍効果
              ⾼いキナーゼ選択性                           2020年のCTA申請に向けて、前臨床試験を実施中
              イブルチニブ耐性BTK(C481S変                  がん免疫モデルにおいても効果を発揮
                  異体)にも強い阻害活性を⽰す                   ⾃⼰免疫疾患にも適⽤拡⼤可能


           ⽶国において、抗がん剤の臨床試験実施にあたり、患者様のリクルートに関する競争が激しくなっている状況
               を踏まえてAS-1763の開発⽅針を以下の通り、変更いたします。

                          すでにAS-0871のCTAにより欧州での基盤が出来上がっていることから、⽶国IND
                              から欧州CTAに戦略変更し、フェーズ1開始を加速
                          中華圏における開発・商業化の権利を中国バイオノバ・ファーマシューティカルズにライ
                              センスし、中国で治験を実施することで臨床試験を加速


                            これらの戦略により、開発期間を短縮し、先⾏する競合との差を縮めていく予定


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AS-1763︓バイオノバ社と中華圏における
ライセンス契約を締結

  次世代型BTK阻害剤AS-1763の中華圏における開発・商業化の権利を、中国バイオノバ・ファーマ
  シューティカルズに導出
   契約⾦額                            契約⼀時⾦(受領済み)のほか、開発状況や上市などに応じたマイルストーン
                                    最⼤で約205百万ドル(約215億円)
   ロイヤリティ                          中華圏における上市後の売上⾼に応じた最⼤2桁の料率の段階的ロイヤリティ


                                                 AS-1763
                                                 ライセンス




                                                 アップフロント
                           中華圏を除く                マイルストーン   中華圏の開発・商業化の権利
                         全世界での権利を保有              ロイヤリティー


                                                臨床試験データ




                                                臨床試験を加速
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AS-1763:優れた安全性と薬効

    ⾮常に⾼いキナーゼ選択性



                                                     ⾎液がんモデルにおける⾼い抗腫瘍効果

                                                                 薬物⾮投与群




                                                    腫瘍サイズ(mm3)
    BTK変異体に対しても⾼活性


                                                                     投与⽇数
                                                                            *** P<0.0001




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創薬⽀援事業の状況

   創薬⽀援事業の売上は前年同期⽐65.9%増の282百万円
           ⽶国における売上は、ギリアド社向けおよびメガファーマ・新興バイオベンチャー向け売上
            の寄与などにより、前年同期⽐174.3%増。
           新規サービスとして注⼒しているNanoBRETTMテクノロジーを⽤いたアッセイサービスが欧
            ⽶に加え、国内でも順調に拡⼤。

   新型コロナウィルス感染症の創薬⽀援事業への影響
            当社製品・サービスの提供は、可能な限り在宅勤務を活⽤しながら、通常通り⾏っ
             ています。
            国内︓これまでのところ影響は⼤きくありません。
            北⽶・欧州︓これまでのところ影響は⼤きくありませんが、厳しい外出制限が続く場
             合は、影響が⼤きくなる可能性もあります。
            中国︓1〜2⽉は企業活動停⽌の影響がみられたものの、3⽉以降、売上は回復
             しています。



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          今後とも⼀層のご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


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                                               カルナ《CARNA》は、ローマ神話に登場する⼈間
                                               の健康を守る⼥神で、cardiac(⼼臓)の語源    経営管理本部 経営企画部
                                               とも⾔われています。バイオサイエンス
                                               《BIOSCIENCES》は、⽣物科学と⾔われ、⽣
                                                                           〒650-0047
                                               物学(Biology)と⽣命科学(Life       兵庫県神⼾市中央区港島南町1-5-5 BMA3F
                                               Science)から、つくられた⾔葉です。「⽣命科
                                               学の世紀」とも⾔われる21世紀の初めに、カルナ     https://www.carnabio.com/
                                               バイオサイエンス社とともに新しい⼥神“カルナ”が
                                               誕⽣しました
                                                                           ir-team@carnabio.com




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       はありません。
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       あり、当社はいかなる場合においてもその責任は負いません。



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