4572 J-カルナバイオ 2019-12-20 09:45:00
BTK阻害剤AS-0871の欧州における臨床試験許認可申請(CTA)のお知らせ [pdf]

                                                      2019年12月20日
 各    位
                                 会 社 名   カルナバイオサイエンス株式会社
                                 代表者名    代表取締役社長     吉野 公一郎
                                               (コード番号:4572)
                                 問合せ先    取締役経営管理本部長 山本 詠美
                                              (TEL: 078-302-7075)


        BTK阻害剤AS-0871の欧州における臨床試験許認可申請(CTA)のお知らせ


 当社は、臨床試験開始に向けて前臨床試験を行っておりましたBTK阻害剤AS-0871につきまして、オ
ランダ当局にCTA(Clinical Trial Application, 臨床試験許認可申請)を提出しましたのでお知らせ
いたします。
 AS-0871は当社が創製したブルトン型チロシンキナーゼ(Bruton's tyrosine kinase, BTK)を標的と
する非共有結合型BTK阻害剤であり、その高いキナーゼ選択性から、炎症性免疫疾患を対象として開発
を進めています。オランダ当局による審査完了後、現地での試験準備が整い次第、健康成人を対象とし
た臨床試験(フェーズ1試験)を開始する予定です。
 当社の代表取締役社長である吉野公一郎は、上記報告を受けて次のように述べています。
                                        「本CTAは、
当社が目標としてきた自社で行う臨床試験の第一歩であり、当社初の臨床試験が速やかに開始され、
多くの患者様の治療に貢献できることを期待しています。
                         」
 なお、本件が2019年12月期の連結業績予想に与える影響はありません。
                                                             以上


BTK阻害剤AS-0871について
BTK (Bruton’s Tyrosine Kinase) は、B細胞、マクロファージやマスト細胞などのシグナル伝達に重
要な役割をしていることが知られています。これらの細胞が活性化されると、自己抗体や炎症性サイ
トカインなどの産生が促進され、関節リウマチなどの自己免疫疾患や様々な炎症性疾患を引き起こす
と考えられていますが、BTK阻害薬は、これらのシグナル伝達を直接阻害するため、これらの細胞が関
与する様々な炎症性免疫疾患の新規治療薬として期待されています。AS-0871はキナーゼ選択性が極め
て高い非共有結合型のBTK阻害剤であり、安全性が重視される炎症性免疫疾患を対象に研究開発を進め
ています。