4572 J-カルナバイオ 2021-11-08 15:30:00
2021年12月期 第3四半期決算説明資料 [pdf]

2021年12月期第3四半期
    決算説明資料

 カルナバイオサイエンス株式会社



                   証券コード:4572
    第3四半期のトピックス

      BTK阻害剤AS-0871の欧州フェーズ1単回投与用量漸増試験の治験報告書を受領し、結果の概要を発表(7月)

      BTK阻害剤AS-1763の欧州フェーズ1試験単回投与用量漸増パートの投与完了(7月)

      行使価額修正条項付第18回新株予約権の取得及び消却を実施(7月)

      行使価額修正条項付第19回新株予約権の発行(7月)

      新市場区分「グロース市場」選択に関する取締役会決議(9月)

      BTK阻害剤AS-1763の創製研究に関する論文の”Journal of Medicinal Chemistry”への掲載(9月)

      CDC7阻害剤AS-0141の創製研究に関する論文の”Journal of Medicinal Chemistry”への掲載(10月)




1
    創薬パイプライン
       <がん領域>
         化合物        標的         対象疾患      探索・前臨床   臨床    開発パートナー

        AS-0141   CDC7/ASK      がん                        自社

         低分子       キナーゼ        がん免疫

        AS-1763     BTK      血液がん・がん免疫                 自社/(中華圏のみ)

         低分子        ALK5     血液がん・がん免疫                    自社

         低分子       CDK1         がん                        自社


       <がん以外の疾患領域>
         化合物        標的         対象疾患      探索・前臨床   臨床    開発パートナー

         低分子       キナーゼ       精神神経疾患

        AS-0871     BTK      免疫・炎症疾患                      自社

         低分子        N/A        マラリア                       自社

         低分子       STING     免疫・炎症疾患                      自社


       *上記以外にも次世代パイプラインの構築を目的として探索研究を複数実施しています。



2
    AS-0871:非共有結合型BTK阻害剤

                                              AS-0871:免疫・炎症疾患を対象に開発

           低分子化合物
                                                  関節炎モデルで高い治療効果
           非共有結合型
                                                  全身性エリテマトーデスモデルで効果
           高いキナーゼ選択性
                                                  フェーズ1終了後、ライセンスアウトもしくは共同開発を目指す
           経口投与可能




            2020年      2021年         2022年                          2025年


                            フェーズ1                        フェーズ2              CSUで開発することで短期間での
                    SAD試験          MAD試験                                    POC取得が可能!
                                                       慢性特発性蕁麻疹(CSU)
                • 健康成人対象       •   健康成人対象
                               •   新製剤BAパート             • 小規模試験
                • 簡易製剤
                               •   MADパート               • 短期の試験期間
                     (完了)      •   SPTパート                                   リウマチ、全身性エリテマトーデ
                                    (準備中)                                   ス、多発性硬化症などの自己免疫
                                                   ライセンスアウトもしくは共同開発         疾患等への適応拡大




    ヒトPOC:新薬候補化合物のコンセプト(作用部位や作用機序)が有効性や安全性を含めて臨床で妥当であることが確認されること。


3
    AS-0871:開発進捗状況
     フェーズ1単回投与用量漸増(SAD)試験:完了
          2020年下期にオランダでフェーズ1試験を開始
          全ての用量(5 mg~900 mg)で安全性および忍容性を確認

     良好な薬物動態プロファイルを確認
          血中薬物濃度(CmaxおよびAUC)は用量依存的に増加
          血中濃度半減期は約7時間から9時間(100 mg以上)と良好な薬物動態プロファイルを確認

     強い薬力的作用を確認

          副次的薬力学評価試験において、AS-0871の投与量依存的かつ強力な好塩基球およびB細胞活性化の抑制作用を確認

     今後の臨床試験計画
          2021年下期から新製剤を用いた反復投与用量漸増(MAD)試験(3つのパートより構成)を開始予定
              BAパート:カプセル製剤及びタブレット製剤を用いたバイオアベイラビリティ(BA)を評価
              MADパート:2週間反復投与試験を実施し、安全性、忍容性、血中濃度、薬力学的作用を評価
              SPTパート:アンメット・メディカル・ニーズの高い慢性特発性蕁麻疹(CSU)を想定した抗原誘発皮膚反応試験(Skin Prick Test)を実
               施し、有効性を評価
          新カプセル製剤を用いたバイオアベイラビリティ(BA)パートを実施予定であり、当製剤のGMP製造を開始
          タブレット製剤についても検討しており、今後、ヒトBAパートで二つの新製剤を比較する予定
          BAパートの結果に基づき、MADパートを開始予定
          CSU以外の自己免疫疾患等への適応拡大の可能性を検討

4
    AS-0871: 優れたキナーゼ選択性
 不活性型BTKキナーゼを標的にして高選択的BTK阻害剤を創出                                       キナーゼ選択性プロファイリング

                                                                                         BTK



                                                                    BTK以外には同じTEC
                                                                    ファミリーのTECと
                                                                    BMXのみを阻害




      BTK[A]                                               BTK[U]




                                                                                  IC50
                                  BTK IC50 (nM)                               < 10 nM
                                                                         10 – 100 nM
                         BTK[A]                   BTK[U]               100 – 1000 nM
               AS-0871    3.4                      0.3

5
    AS-0871: 優れた薬効
       薬物動態/薬力学(PK/PD)解析                        受身皮膚アナフィラキシー反応マウスモデル

     AS-0871をマウスに経口投与後、血液中BTKの自己リン酸化阻害活性を解析した
                                                                    120

            溶媒群                                                     100
                                                                    80




                                                     % of Vehicle
                                                                    60
                                                                    40                 *
                                                                    20
                                                                     0
                                                                           溶媒群     AS-0871
                                                                                 (30 mg/kg)




                                                 コラーゲン誘発関節炎マウスモデル

                                                                     溶媒群




6
    AS-0871:フェーズ1試験
      SAD試験(完了)
      Step 1
                                 Step 2
      単回投与用量漸増試験 (SAD)
      •   6用量(8例/群)
      •   各用量:実薬6例、プラセボ2例
      •   安全性,忍容性の評価
                                 •   食事の影響
      •   薬物動態および薬力学的評価




                             全ての用量で安全性および忍容性を確認
                             薬物動態も良好
                             薬力学的評価として実施したB細胞および好塩基球の活性化も100 mg以上
                             の用量で強力に阻害
                             MAD試験は新製剤に切り替えて実施




7
    AS-0871の薬力学的作用
     副次的に評価した薬力学の試験で、AS-0871の投与量依存的に好塩基球およびB細胞の活性化が抑制され、100 mg以上の用量
      で強い阻害活性が持続的に観察されました。
     好塩基球は、アレルギー疾患の発症に重要なヒスタミンやロイコトリエンのような化学伝達物質の放出に関与しています。また
      B細胞は、リウマチや全身性エリトマトーデスのような自己免疫疾患において、異常なBCRシグナルによる自己抗体の産生に関
      わっていると考えられています。
     今回の臨床試験において、AS-0871は、B細胞および好塩基球の作用を抑制するのに十分な効果を示したことから、免疫・炎症
      疾患の治療に効果が期待できることが示されました。




8
    AS-1763:次世代BTK阻害剤

                                        AS-1763:血液がんを対象に開発

         低分子化合物
                                                   BTK野生型およびC481S変異型細胞株を使ったリンパ腫モデルで強力な抗腫瘍効果
         非共有結合型
                                                   がん免疫モデルにおいても効果を発揮
         高いキナーゼ選択性
                                                   自己免疫疾患にも適用拡大可能
         イブルチニブ耐性BTK(C481S変異体)にも強い
                                                   中華圏の権利をライセンスしたバイオノバ社が今後中国で実施する治験のデータを
          阻害活性を示す
                                                    活用し、臨床試験を加速予定
         経口投与可能




            2021年                    2022年                2023年              2025年


                    フェーズ1                            フェーズ1b          フェーズ2
                    SADパート   BAパート                   慢性リンパ性白血病/      慢性リンパ性白血病/
                • 健康成人対象     • 新製剤      米国IND        B細胞リンパ腫         B細胞リンパ腫
                • 簡易製剤                               • 用量漸増パート(単剤)   • イブルチニブナイーブ患者(単剤)
                                                     • 用量拡大パート(単剤)   • イブルチニブ耐性変異患者(単剤)
                    (完了)     (準備中)
                                                     • 併用療法(準備中)     • 併用療法




                                                                                     BA:バイオアベイラビリティ

9
     AS-1763:開発進捗状況

       健康成人を対象としたフェーズ1試験
          2021年上期に健康成人を対象としたフェーズ1試験をオランダで開始
          SADパートの全ての投与が完了
          安全性、忍容性、及び良好な薬物動態プロファイルを確認

       今後の臨床試験計画
          2021年下期から新製剤を用いたバイオアベイラビリティ(BA)パートを実施する予定
          新製剤のGMP製造を開始
          慢性リンパ性白血病/B細胞リンパ腫の患者を対象としたフェーズ1b試験を2022年に米国にて開始予定
          米国IND(新薬臨床試験開始届)に向けて、pre-INDミーティングの準備を開始
          臨床試験は導出先のバイオノバ社と相互に情報共有しながら効率よく進めていく予定




10
     AS-1763: 変異型BTKに対する強い阻害活性




                          野生型および変異型BTKに対する酵素阻害活性

                                             IC50 (nM)

                                    BTK[A]                     BTKC481S

                          AS-1763    0.85                         0.99

                                               J Med Chem. 2021 Oct 14;64(19):14129-14141.




11
     AS-1763: 強い細胞活性と高いキナーゼ選択性
       細胞を用いた各種阻害活性評価                                                                        キナーゼ選択性プロファイリング
                                                                                                                 BTK
                                                 IC50 (nM)

                                       AS-1763             イブルチニブ                             BTK以外に6キナーゼ
                                                                                              のみを阻害

      BTK自己リン酸化
                                          1.4                     1.1
      (Ramos細胞)

      CD69活性化
                                           11                     8.1
      (ヒト全血)

      がん細胞増殖
                                          1.8                    0.75
      OCI-Ly10細胞

      がん細胞増殖                                                                         50倍以上
                                           20                   1030
      OCI-Ly10 [BTK C481S]細胞                                                         強い活性


      正常細胞に対する影響                                                                                          IC50
                                         6370                   6870
      HEL299細胞                                                                                         < 1 nM
                                                                                                   1 – 10 nM
                   Ramos: ヒトバーキットリンパ腫細胞株                                                         10 – 100 nM
                   OCI-Ly10: ヒトB細胞非Hodgkinリンパ腫細胞株                                               100 – 300 nM
                   OCI-Ly10 [BTK C481S]: BTK[C481S]ノックインOCI-Ly10細胞株
                   HEL299: ヒト胎児肺細胞株
12                                     J Med Chem. 2021 Oct 14;64(19):14129-14141.
     AS-1763: ヒトB細胞リンパ腫に対する抗腫瘍効果

               ヒトB細胞非Hodgkinリンパ腫OCI-Ly10細胞株を                                   イブルチニブ耐性BTK[C481S]ノックインOCI-Ly10細胞株を
                皮下移植したマウス担癌モデル (n=8-10)                                          皮下移植したマウス担癌モデル (n=11)



                      800                                                                  2000

                                                               溶媒投与群                                                                      溶媒投与群




                                                                            腫瘍の大きさ (mm3)
       腫瘍の大きさ (mm3)




                      600                                                                  1500

                                                                                                                                          イブルチニブ投与群
                      400                                                                  1000
                                                         **
                                                               イブルチニブ投与群
                                                                                                                                          AS-1763投与群
                      200                                                                   500
                                                               AS-1763投与群                                                           ***
                                                         ***
                        0                                                                     0
                            30   40    50           60                                            37   42    47   52           57            62
                                 腫瘍移植後の日数                                                                   腫瘍移植後の日数

                                            イブルチニブ投与群:25 mg/kg QD                                                 イブルチニブ投与群:25 mg/kg QD
                                            AS-1763投与群:60 mg/kg BID                                               AS-1763投与群:60 mg/kg BID

                                                    **: p<0.01                                                                         ***: p<0.001
                                                    ***: p<0.001



                                                                                                                  J Med Chem. 2021 Oct 14;64(19):14129-14141.


13
     AS-0141:CDC7阻害剤

                                               AS-0141:がんを対象に開発

          低分子CDC7阻害剤                             様々ながん種のがん細胞の増殖を強く阻害
          高いキナーゼ選択性                              各種ヒト腫瘍移植動物モデルにおいて優れた抗腫瘍効果
          ファーストインクラスの可能性                         日本で固形がんを対象としたフェーズ1試験を実施
          経口投与可能




                 2021年                 2022年              2024年          2026年


                    フェーズ1                                          フェーズ2

                         固形がん                      固形がん            固形がん
                         • 用量漸増パート                  • 拡大パート        • 多施設
                         • 単施設                      • 多施設
                               (実施中)




14
     AS-0141:開発進捗状況

        患者を対象にしたフェーズ1試験
           2021年上期に切除不能進行・再発又は遠隔転移を伴う固形がん患者を対象としたフェーズ1試験を開始
           フェーズ1試験は、用量漸増パートおよび拡大パートの2段階
           安全性、忍容性、最大耐用量、探索的抗腫瘍効果、薬物動態/薬力学(PK/PD)等を評価するとともに、フェーズ2試
            験の推奨用量を決定することが主要目的
           現在、用量制限毒性(DLT)は認められておらず、コホート3(用量レベル3)に移行

        今後の臨床試験計画
           用量漸増を継続
           拡大パートの推奨用量を決定
           複数の種類の固形がんを対象に試験中




15
     CDC7阻害剤について
      CDC7キナーゼ阻害剤
     CDC7 (cell division cycle 7) は、セリン/スレオニンキナーゼの1種であり、細胞周期において染色体複製開始の制御に重要な役割をしていま
     す。がん細胞では、細胞周期の制御に異常をきたしているため、CDC7を阻害すると、不完全なDNA複製が引き金となって、染色体の不安定化
     を引き起こし、がん細胞に細胞死を誘導します。一方で、正常細胞は、細胞周期の制御が正常であるため、CDC7活性が阻害されても細胞は死ぬ
     ことはなく、この点からCDC7阻害剤は非常に副作用の少ない新しい治療薬になると期待されています。近年、様々ながんでCDC7が過剰発現し
     ていることが報告されており、CDC7阻害剤は、がんの新しい治療薬として期待が寄せられています。


                       <正常細胞>


                                G1                                  G1                AS-0141
                       M             CDC7                  M
                                                                         CDC7
                                            AS-0141                                     細胞周期の停止
                                                                           細胞周期
                                                                           チェックポイント                生存


                                 S                                   S
                           G2                                  G2


                       <がん細胞>

                                                      異常なM 期
                                G1                    に進行           G1                AS-0141
                       M             CDC7                  M
                                                                         CDC7
                                            AS-0141                                       アポトーシス
                                                                           細胞周期
                                                                           チェックポイント                細胞死

                                                                         異常なS期
                                 S                                   S   に進行
                           G2                                  G2



16
     AS-0141: ユニークな阻害様式
      AS-0141はCDC7キナーゼに対して時間依存性の阻害活                                       AS-0141は遅い解離速度をもつ可逆的CDC7キナーゼ阻害剤
       性を示す

                                                                            CDC7キナーゼと阻害剤をプレインキュベーション後に酵素反応を開始




                                                                                                             溶媒コントロール
                                                                                                             他CDC7阻害剤




                                                                             酵素反応
                                                                                                             AS-0141




                                                                                    0   50   100     150   200
           CDC7阻害活性 IC50値(1 mM ATP存在下)                                                       時間(分)

      プレインキュベーションなし       プレインキュベーションあり

           503 nM                      2.4 nM

                            J Med Chem. 2021 Oct 14;64(19):14153-14164.




17
     AS-0141: 高いキナーゼ選択性
        キナーゼ選択性プロファイリング                      ヒットキナーゼのIC50値(1 mM ATP存在下)

          1 mM ATP存在下、プレインキュベーションあり                           IC50 (nM)
                                                        プレインキュベーション
                                                       なし                       あり

                                              CDC7     503                      2.4
                                                             約210倍に向上


                                              PIM1      30                       34

                                              CLK1     212                     206

                                              CLK2     270                     227
                                      CDC7
                                              GSK3α    189                     251


                                             プレインキュベーションで阻害活性が向上するのはCDC7のみ

                                                                   J Med Chem. 2021 Oct 14;64(19):14153-14164.
                  IC50
              < 10 nM
         10 – 100 nM
       100 – 1000 nM

18
     AS-0141: 強い細胞活性

      持続性のあるキナーゼ阻害作用                                                                                                   様々ながん種のがん細胞の増殖を抑制
                                                                                                                                     44 Cancer cell lines (Oncolines at NTRC)
                                                                                                                         1
      がん細胞をAS-0141で処理後、薬剤を取り除いたのち、基質
                                                                                                                                                                                乳がん
      (MCM2)のリン酸化阻害作用を測定                                                                                                                                                        大腸がん
                                                                                                                       0.5                                                      血液がん
                                                                                                                                                                                腎がん




                                                                                                 Log10 IC50/IC50mean
                                                                                                                                                                                肺癌
                              DMSO           AS-0141                                                                     0
                                                                                                                                                                                皮膚がん
                                                                                                                                                                                頭頸部がん
        Time after wash-out   0h   24 h     0h     24 h                                                                                                                         膀胱がん




                                                                                        より効果あり
                                                                                                                                                                                骨肉腫
                                                               24時間後でも                                                 -0.5
                                                                                                                                                                                神経膠腫
               pMCM2                                                                                                                                                            卵巣がん
                                                               リン酸化を阻害                                                                                                          膵がん
                                                                                                                                                                                横紋筋肉腫
                                                                                                                                                                                子宮がん
                MCM2                                                                                                    -1



                β-actin                                                                                                -1.5




                                                                                                                                        MOLT-4


                                                                                                                                           ACHN
                                                                                                                                         AU-565

                                                                                                                                           BT-20
                                                                                                                                           SW48

                                                                                                                                         HCT-15




                                                                                                                                         MG-63




                                                                                                                                        AN3 CA
                                                                                                                              Jurkat clone E6-1



                                                                                                                                       NCI-H82


                                                                                                                                    RPMI-7951
                                                                                                                                            A375




                                                                                                                                        SK-N-AS
                                                                                                                                       U-87 MG
                                                                                                                                         BT-549
                                                                                                                                         SW620
                                                                                                                                       HCT-116

                                                                                                                                         SW480
                                                                                                                                        LS 174T




                                                                                                                                         SHP-77

                                                                                                                                         MeWo

                                                                                                                                              J82



                                                                                                                                            PA-1
                                                                                                                                       OVCAR-3
                                                                                                                                        Hs 578T



                                                                                                                                          DLD-1




                                                                                                                                      NCI-H460
                                                                                                                                     CCRF-CEM

                                                                                                                                           769-P
                                                                                                                                          A-498
                                                                                                                                           786-0


                                                                                                                                          A-549
                                                                                                                                          A-427




                                                                                                                                         U-2 OS
                                                                                                                                            LoVo
                                                                                                                                               SR
                                                                                                                                           K-562




                                                                                                                                          A-172



                                                                                                                                         SJRH30
                                                                                                                                          A-204
                                                                                                                                          C-33 A
                                                                                                                                         CAL-27
                                                                                                                                            FaDu




                                                                                                                                         BxPC-3
                                          J Med Chem. 2021 Oct 14;64(19):14153-14164.




19
     AS-0141: 優れた抗腫瘍効果
       ヒト結腸直腸癌細胞株SW620を皮下移植したマウス担癌モデルに対するAS-0141の抗腫瘍効果



                                  腫瘍の大きさ平均推移(n=10)                                           最終日の腫瘍重量
                                                                                                   ***
                                                                                 2.5
                       1500                                                                  ***
                                                          溶媒投与群

                                                                                 2.0
        腫瘍の大きさ (mm3)




                                                                      腫瘍重量 (g)
                       1000
                                                                                 1.5


                                                                                 1.0
                        500                                 AS-0141
                                                      ***   投与群②

                                                                                 0.5
                                                      ***   AS-0141
                                                            投与群①
                          0
                              0    5      10    15   20          25              0.0
                                                                                       溶媒群         AS-0141          AS-0141
                                       薬剤投与開始後の日数                                                  投与群①             投与群②
                                                      ***: p<0.001                                                                    ***: p<0.001
                                                                                                             AS-0141投与群①: 60 mg/kg TID, 4d ON/2d OFF
                                                                                                             AS-0141投与群②: 120 mg/kg QD




                                                                                                                              J Med Chem. 2021 Oct 14;64(19):14153-14164.

20
     創薬支援事業の状況
      創薬支援事業の売上は、通期計画に対する進捗率はやや低いものの、自社開発品の売上増で営業利益は順調に
       推移。
        米国では、ギリアド社とのライセンス契約に関連した売上が順調に継続し、前年比では減収だが計画を
         上回って推移。
        国内の売上は、キナーゼタンパク質製品が計画を上回って好調に推移するもプロファイリング、代理店
         ビジネス(セルベースアッセイ受託、結晶化サービス)が計画を下回って推移。代理店ビジネスは自社
         開発品との比較で利益率が低いため、営業利益への影響は限定的。
        NanoBRETTMテクノロジーを用いた細胞評価の受託試験サービスは、前年同期比で大幅に売上が拡大。
         新サービスのフルパネルアッセイ(192種類のキナーゼ)を投入し、さらなる拡大を目指す。
        中国での売上は、新型コロナウィルスの影響で輸入通関が遅延したため、 一時的に9月~10月の売上が
         減少。受注は順調であるため、代理店と連携して迅速な納品を目指す。

      通期売上計画の達成に向けて
        成長領域(米国新興バイオベンチャー)のさらなる受注増を目指す。
        キナーゼ開発のノウハウを生かし、当社オリジナル特注タンパク質受注を強化する。
        AI創薬企業のWetラボの役割を担うことでプロファイリングサービスの受注増を目指す。



21
     2021年12月期第3四半期 連結経営成績の概況


                      2020年    2021年                   2021年
        (百万円)        第3四半期     第3四半期       前年同期比       通期計画               要因
                       実績        実績
                                                                 • 国内売上が伸び悩み、通期計画に対する
                                               △211        923
       売上高               847        636      △24.9%
                                                                   進捗率は計画をやや下回る
                                                                 • 前年同期は導出に伴う契約一時金を受領


       営業損益             △615    △1,169         △553    △1,811


       経常損益             △625    △1,171         △546    △1,816


       当期純損益            △649    △1,178         △528    △1,825

                                               +368      1,981
       研究開発費             941      1,310      +39.1%
                                                                 • 臨床試験費用への投資


       (注1) 百万円未満は切り捨てして表示しています。
       (注2) 「営業損益」「経常損益」「当期純損益」はそれぞれ損失を計上しているため、前年同期増減率を表示していません。
       (注3) 2021年12⽉期計画値は、2021年2⽉12⽇公表値です。




22
     2021年12月期第3四半期 事業別業績の概況

                      2020年    2021年              2021年
         (百万円)       第3四半期     第3四半期     前年比      通期計画     進捗率            要因
                       実績       実績
                                           △211      923
        連結売上高            847      636    △24.9%
                                                           69.0%

                                           △158      923
                                                                    国内売上が伸び悩み、通期計画に
            創薬支援         794      636    △19.9%
                                                           69.0%    対する進捗率は計画をやや下回る

                                                                    前年同期は導出に伴い契約一時金
               創薬         53        ―       △53        ―       ―    を受領


        連結営業損益         △615    △1,169      △553   △1,811       ―
                                                                    利益率の高いキナーゼタンパク質
                                           △148      207
            創薬支援         347      199    △42.7%
                                                           95.8%    の売上増により、通期計画に対し
                                                                    て高い進捗率


               創薬      △963    △1,368      △404   △2,019       ―    臨床試験費用への投資



       (注1) 百万円未満は切り捨てして表示しています。
       (注2) 「営業損益」「経常損益」「当期純損益」はそれぞれ損失を計上しているため、前年同期増減率を表示していません。
       (注3) 2021年12⽉期計画値は、2021年2⽉12⽇公表値です。


23
     2021年12月期 第3四半期 創薬支援事業売上高推移

                                                  国内: 前年比26.8%減
             創薬支援事業 地域別累計売上高推移(連結)               •   プロファイリングの減収を、利益率の高いキ
         (百万円)                                       ナーゼタンパク質がカバー。
                                                 •   代理店ビジネスの売り上げは鈍化するも、利益
       900
                         794                         率が低いため、営業利益に対する影響は少な
       800    734                                    い。
                         49
       700       81      54        636     その他    米国: 前年比22.4%減
       600       64                46            •   ギリアド社とのライセンス契約に関連した売上
                                           欧州
                                   62                が継続し、前年比では減収だが期初計画を上回
       500                                           る。
                         499               北米
       400                                       •   NanoBRETの売上は前年比で大幅増。
                 404
                                   387     国内    •   代理店ビジネス(セルベースアッセイ受託)が
       300                                           計画を下回って推移。
       200
                                                  欧州: 前年比13.6%増
       100       184     191       139           •   キナーゼタンパク質、プロファイリング、
        0                                            NanoBRETTMサービスが好調。
             2019年3Q   2020年3Q   2021年3Q          その他: 前年比5.2%減
                                                 •   中国での受注は順調。
                                                 •   9月~10月は、一時的に中国輸入通関遅延によ
                                                     り、売上計上に影響。


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     バランスシートの状況(連結)

                                    2021年12月期
            (百万円)       2020年12月期               増減額                   増減理由
                                     第3四半期末

        流   動   資   産       4,708       4,084    △624
            現金及び預金          4,299       3,790    △508
        固   定   資   産         127         127         +0

        資   産   合   計       4,835       4,211    △624

        流   動   負   債         727         584    △142

        固   定   負   債         284         147    △136      長期借入金△105、社債△28


        負   債   合   計       1,011         731    △279

        純 資 産 合 計           3,824       3,479    △344      資本金及び資本剰余金+810, 利益剰余金△1,178


        負債・純資産合計            4,835       4,211    △624


        自 己 資 本 比 率         79.0%       82.4%
        一株当たり純資産           308.0円      264.4円
        PBR(株価純資産倍率)         3.9倍        4.2倍
        (参考)当社株価           1,212円      1,099円                        (注)当社株価:各期末終値


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               カルナ《CARNA》は、ローマ神話に登場
               する人間の健康を守る女神で、cardiac
               (心臓)の語源とも言われています。バイ
               オサイエンス《BIOSCIENCES》は、生物
               科学と言われ、生物学(Biology)と生命      カルナバイオサイエンス株式会社
               科学(Life Science)から、つくられた言
               葉です。「生命科学の世紀」とも言われる
                                           経営管理本部 経営企画部
               21世紀の初めに、カルナバイオサイエン         〒650-0047
               ス社とともに新しい女神“カルナ”が誕生し        兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-5 BMA3F
               ました。
                                           https://www.carnabio.com/
                                           ir-team@carnabio.com