4572 J-カルナバイオ 2021-06-14 15:30:00
CDC7阻害剤AS-0141 国内第I相臨床試験投与開始に関するお知らせ [pdf]

                                                         2021年6月14日
  各    位
                                    会 社 名   カルナバイオサイエンス株式会社
                                    代表者名    代表取締役社長     吉野 公一郎
                                                  (コード番号:4572)
                                    問合せ先    取締役経営管理本部長 山本 詠美
                                                 (TEL: 078-302-7075)


           CDC7阻害剤AS-0141 国内第Ⅰ相臨床試験投与開始に関するお知らせ

 当社は、切除不能進行・再発又は遠隔転移を伴う固形がん患者を対象としたAS-0141の非盲検第I相
臨床試験において、最初の患者への投与を開始しましたのでお知らせいたします。
 AS-0141は当社が創製したCell division cycle 7 (CDC7)キナーゼの強力かつ選択的な阻害剤であ
り、新規のがん治療薬として期待されています。
 AS-0141の第I相臨床試験は、日本国内にて実施し、切除不能進行・再発又は遠隔転移を伴う固形がん
患者を対象として、用量漸増パートおよび拡大パートの2つのパートを計画しています。用量漸増パ
ートでは、薬剤の投与量を増やしながら安全性と忍容性を評価し、また薬物動態や薬力学についても
調べます。本パートで決定した最大耐用量と推奨用量に基づき、拡大パートでは、より多くの患者で本
剤の推奨用量での安全性および有効性を評価いたします。
 当社の代表取締役社長である吉野公一郎は次のように述べています。
                               「AS-0141は、当社が創製した
CDC7阻害剤で、これまでの抗がん剤とは異なる作用機序を有することから画期的な抗がん剤となるこ
とを期待しています。一日も早くがん患者様の治療に貢献できるよう、国内での臨床試験を進めてい
きます。
   」
 当社の臨床開発部長兼CarnaBio USAのチーフデベロップメントオフィサーである有村昭典は次のよ
うに述べています。
        「AS-0141は、細胞周期を制御するCDC7キナーゼを選択的かつ強力に阻害するため、
様々なタイプのがんに効果を示すことが期待されます。前臨床試験のデータに基づき、本第Ⅰ相試験
で、より効果のあるがんを選択して着実に臨床試験を進め、がん患者さんに新たな治療の選択肢を提
供していきたいと考えています。
              」
 なお、本件が2021年12月期の連結業績予想に与える影響はありません。
                                                                以上


CDC7 阻害剤 AS-0141 について
 AS-0141 は当社が創製した CDC7 キナーゼを選択的に強く阻害する医薬品候補化合物です。CDC7 (cell
division cycle 7) キナーゼは、細胞周期において染色体複製開始の制御に重要な役割をしていますが、
細胞周期制御が異常であるがん細胞において CDC7 活性を阻害すると、がん細胞が死ぬことが知られてい
ます。一方で、正常細胞は、細胞周期が正常であるため、CDC7 活性が阻害されても死ぬことはなく、こ
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の点から CDC7 阻害剤は非常に副作用の少ない新しい治療薬になると期待されています。CDC7 は、いくつ
かのがんで過剰発現していることが報告されており、CDC7 阻害薬は、これらのがんの新しい治療薬とし
て期待が寄せられています。カルナバイオサイエンスでは、特異的な CDC7 阻害剤 AS-0141 の創出に成功
しており、様々ながんを標的とした画期的な治療薬の開発を目指しています。




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