4572 J-カルナバイオ 2020-11-09 15:30:00
2020年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年11月9日
上 場 会 社 名 カルナバイオサイエンス株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4572 URL https://www.carnabio.com
代 表 者 (役職名)代表取締役社長 (氏名)吉野公一郎
問合せ先責任者 (役職名)取締役経営管理本部長 (氏名)山本詠美 (TEL)078-302-7075
四半期報告書提出予定日 2020年11月10日 配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 有
四半期決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2020年12月期第3四半期の連結業績(2020年1月1日~2020年9月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年12月期第3四半期 847 △70.4 △615 ─ △625 ─ △649 ─
2019年12月期第3四半期 2,862 387.7 1,357 ─ 1,346 ─ 1,113 ─
(注) 包括利益 2020年12月期第3四半期 △654 百万円 ( ─%) 2019年12月期第3四半期 1,112 百万円 ( ─%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2020年12月期第3四半期 △52.93 ─
2019年12月期第3四半期 104.16 102.07
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2020年12月期第3四半期 5,227 4,289 82.0
2019年12月期 5,376 3,853 71.5
(参考) 自己資本 2020年12月期第3四半期 4,286 百万円 2019年12月期 3,842 百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年12月期 ─ 0.00 ─ 0.00 0.00
2020年12月期 ─ 0.00 ─
2020年12月期(予想) 0.00 0.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2020年12月期の連結業績予想(2020年1月1日~2020年12月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 1,036 △67.7 △1,779 ― △1,794 ― △1,822 ― △156.45
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 : 無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
新規 ─社 (社名) 、除外 ─社 (社名)
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年12月期3Q 12,407,100株 2019年12月期 11,654,500株
② 期末自己株式数 2020年12月期3Q 5,124株 2019年12月期 5,124株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年12月期3Q 12,264,603株 2019年12月期3Q 10,686,332株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社グループが現在入手している情報及び合理的であ
ると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
カルナバイオサイエンス株式会社(4572) 2020年12月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………3
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………4
(1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………4
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………6
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………8
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………8
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………8
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カルナバイオサイエンス株式会社(4572) 2020年12月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当社は、創薬事業においては、アンメット・メディカル・ニーズの高い未だ有効な治療方法が確立されていない疾
患を中心に、特にがん、免疫炎症疾患を重点領域として画期的な新薬の開発を目指して研究開発に取り組み、また、
創薬支援事業においては、新たなキナーゼ阻害薬創製のための製品・サービスを製薬企業等へ提供するため、営業活
動に取り組んでおります。
当社の2つのBTK阻害剤ポートフォリオのうち、炎症性免疫疾患を対象として開発を進めているBTK阻害剤AS-0871の
オランダにおける第I相臨床試験は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大により投与開始が延期となっていました
が、8月25日に投与を開始いたしました。本試験は、健康成人男女を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検、用量
漸増単回経口投与試験であり、最大で延べ64名の被験者を対象に安全性、忍容性、薬物動態および副次的に薬力学を
評価します。現在、安全性に問題は見られず、被験者へ投与する用量を漸増して試験を行っております。
イブルチニブ耐性の血液がんを治療標的とした次世代BTK阻害剤AS-1763については、臨床試験開始に必要なGLP基準
(医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施基準)での毒性試験が終了し、治験に用いるGMP基準(医薬品等の製造管
理および品質管理の基準)での製剤の準備を進めています。2020年中のCTA(欧州における臨床試験許認可申請)を目
指し、必要文書の作成を行っています。また、AS-1763の価値をより早期に最大化するため、中華圏(中華人民共和国
および台湾)における開発・商業化の権利を中国バイオノバ・ファーマシューティカルズ(以下「バイオノバ社」)
に供与する契約を2020年3月に締結しております。今後、中国においてバイオノバ社が臨床試験を実施することにな
り、当社はバイオノバ社が実施したAS-1763に関するより多くの臨床試験データを収集・利用することで、AS-1763の
治験を加速できると考えております。当社は、中華圏における今後のAS-1763の開発進捗に伴い、バイオノバ社から最
大で約205百万ドル(約215億円)を受け取ることになり、さらに、AS-1763 の中華圏における上市後の売上高に応じ
た最大2桁の料率の段階的ロイヤリティを受け取ります。
当社は、2020年6月に、当社が創製したCDC7阻害剤AS-0141に関するシエラ・オンコロジー社(以下「シエラ社」)
との2016年5月26日付けライセンス契約を終了し、同剤の開発・販売・製造に関する全権利を当社が再取得いたしま
した。本件は、シエラ社が経営方針を変更し、臨床試験のフェーズ3段階にある同社の別のパイプラインに経営資源
を集中的に投資すると決定したことを受けたものです。 AS-0141はシエラ社によって米国におけるIND申請(新薬臨床
試験開始届)が完了しており、当社はシエラ社が実施したすべての前臨床試験データ、原薬および治験薬等を譲り受
けました。他社先行品の臨床試験成績の解析および科学的エビデンスに基づき、より成功確度の高い新たな開発戦略
を策定しております。また米国での新型コロナウィルス感染状況を考慮し、日本での治験実施を準備中です。
創薬支援事業においては、当第3四半期連結累計期間の売上高は794百万円(前年同四半期比8.2%増)となりまし
た。2019年6月に締結した米国のギリアド・サイエンシズ社との新規がん免疫療法の創薬プログラムに関するライセ
ンス契約に関連し、同社による当該プログラムの開発をサポートするため、当社の脂質キナーゼ阻害剤に関する創薬
基盤技術を一定期間、独占的に同社に供与することになっており、これに関連した売上が当第3四半期連結累計期間
の売上を押し上げました。新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、製薬企業等の研究所が一時的に閉鎖されて
いたことから、欧米の一部顧客からの受注および中国からの受注に影響がみられましたが、国内での影響は限定的で
した。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は847百万円(前年同四半期比70.4%減)、営業損失は615百万円
(前年同四半期は1,357百万円の営業利益)、経常損失は625百万円(前年同四半期は1,346百万円の経常利益)、親会
社株主に帰属する四半期純損失は649百万円(前年同四半期は1,113百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)と
なりました。なお、前年同四半期からの業績の大幅な変動は、ギリアド・サイエンシズ社との上記ライセンス契約締
結に伴い、前年同四半期累計期間に契約一時金2,128百万円を受領したことが要因です。
セグメント別の業績は次の通りです。
①創薬事業
当第3四半期連結累計期間において、バイオノバ社とAS-1763の中華圏におけるライセンス契約を締結したこと
により、契約一時金を受領いたしました。また、前臨床試験や臨床試験開始に向けた積極的な投資により、研究
開発費は867百万円(前年同四半期比15.9%増)となりました。以上の結果、創薬事業の売上高は53百万円(前年
同四半期比97.5%減)、営業損失は963百万円(前年同四半期は1,099百万円の営業利益)となりました。
②創薬支援事業
キナーゼタンパク質の販売、アッセイ開発、プロファイリング・スクリーニングサービス及びセルベースアッ
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カルナバイオサイエンス株式会社(4572) 2020年12月期 第3四半期決算短信
セイサービスの提供等により、創薬支援事業の売上高は794百万円(前年同四半期比8.2%増)、営業利益は347百
万円(前年同四半期比35.2%増)となりました。売上高の内訳は、国内売上が191百万円(前年同四半期比3.6%
増)、北米地域は499百万円(前年同四半期比23.6%増)、欧州地域は54百万円(前年同四半期比15.3%減)、そ
の他地域は49百万円(前年同四半期比39.0%減)です。
(2)財政状態に関する説明
当第3四半期連結会計期間末における総資産は5,227百万円となり、前連結会計年度末と比べて148百万円減少しま
した。その内訳は、現金及び預金の減少165百万円等であります。
負債は938百万円となり、前連結会計年度末と比べて585百万円減少しました。その内訳は、1年内返済予定の長期借
入金の減少76百万円、未払金の減少126百万円、未払法人税等の減少120百万円、長期借入金の減少126百万円等であり
ます。
純資産は4,289百万円となり、前連結会計年度末と比べて436百万円増加しました。その内訳は、株式の発行による
資本金及び資本剰余金の増加1,097百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失649百万円の計上等であります。
また、自己資本比率は82.0%(前連結会計年度末は71.5%)となりました。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2020年2月7日公表の「2019年12月 決算短信〔日本基準〕(連結)」に記載の2020年12月期の連結業績予想に変
更はありません。
本連結決算短信公表時点までにおいて、新型コロナウィルス感染症の当社の売上及び事業活動への影響は限定的で
すが、今後の世界各地での感染拡大の状況によっては、連結業績予想に影響がある可能性があります。
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カルナバイオサイエンス株式会社(4572) 2020年12月期 第3四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年12月31日) (2020年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 4,915,056 4,749,416
売掛金 117,499 91,235
商品及び製品 62,864 63,350
仕掛品 10,266 11,592
原材料及び貯蔵品 26,284 24,029
その他 142,921 173,811
流動資産合計 5,274,893 5,113,435
固定資産
有形固定資産 29,799 27,059
無形固定資産 234 3,832
投資その他の資産 71,683 83,512
固定資産合計 101,717 114,404
資産合計 5,376,610 5,227,840
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カルナバイオサイエンス株式会社(4572) 2020年12月期 第3四半期決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年12月31日) (2020年9月30日)
負債の部
流動負債
買掛金 3,173 1,000
1年内償還予定の社債 28,000 28,000
1年内返済予定の長期借入金 270,972 194,633
未払金 276,120 149,622
未払法人税等 120,822 ―
その他 356,073 251,391
流動負債合計 1,055,162 624,647
固定負債
社債 88,000 60,000
長期借入金 341,784 214,894
資産除去債務 36,255 36,693
その他 1,886 1,793
固定負債合計 467,926 313,381
負債合計 1,523,088 938,028
純資産の部
株主資本
資本金 4,657,466 558,829
資本剰余金 3,475,491 4,310,038
利益剰余金 △4,289,192 △576,582
自己株式 △222 △222
株主資本合計 3,843,543 4,292,063
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △354 34
繰延ヘッジ損益 ― △78
為替換算調整勘定 △496 △5,757
その他の包括利益累計額合計 △851 △5,802
新株予約権 10,830 3,550
純資産合計 3,853,522 4,289,811
負債純資産合計 5,376,610 5,227,840
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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
売上高 2,862,260 847,647
売上原価 150,254 132,750
売上総利益 2,712,006 714,897
販売費及び一般管理費 1,354,991 1,330,581
営業利益又は営業損失(△) 1,357,015 △615,684
営業外収益
受取利息 320 109
受取配当金 283 291
助成金収入 ― 999
為替差益 6,211 ―
その他 162 118
営業外収益合計 6,978 1,518
営業外費用
支払利息 5,628 5,921
支払保証料 1,362 1,109
株式交付費 5,078 4,373
新株予約権発行費 5,465 ―
為替差損 ― 18
その他 330 14
営業外費用合計 17,864 11,437
経常利益又は経常損失(△) 1,346,129 △625,604
特別利益
新株予約権戻入益 ― 1,000
特別利益合計 ― 1,000
特別損失
減損損失 25,936 22,782
特別損失合計 25,936 22,782
税金等調整前四半期純利益又は税金等調整前四半期
1,320,192 △647,386
純損失(△)
法人税、住民税及び事業税 207,260 1,859
法人税等調整額 △116 △107
法人税等合計 207,143 1,751
四半期純利益又は四半期純損失(△) 1,113,049 △649,138
親会社株主に帰属する四半期純利益又は親会社株主
1,113,049 △649,138
に帰属する四半期純損失(△)
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カルナバイオサイエンス株式会社(4572) 2020年12月期 第3四半期決算短信
四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
四半期純利益又は四半期純損失(△) 1,113,049 △649,138
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 503 388
繰延ヘッジ損益 △134 △78
為替換算調整勘定 △782 △5,260
その他の包括利益合計 △413 △4,950
四半期包括利益 1,112,635 △654,089
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 1,112,635 △654,089
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(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
株主資本の著しい変動
当第3四半期連結累計期間において、新株予約権の権利行使により、資本金が719,176千円、資本剰余金が
719,176千円増加しました。また、当社の取締役及び従業員に対する譲渡制限付株式報酬として新株式の発行
を行い、資本金が21,372千円、資本剰余金が21,372千円増加しました。
この結果、当第3四半期連結会計期間末において、資本金が4,332,118千円、資本剰余金が3,150,143千円
となっております。
当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)
株主資本の著しい変動
当第3四半期連結累計期間において、新株予約権の権利行使により、資本金が517,021千円、資本剰余金が
517,021千円、当社の取締役及び従業員に対する譲渡制限付株式報酬として新株式の発行を行ったことによ
り、資本金が31,807千円、資本剰余金が31,807千円それぞれ増加しました。
また、2020年3月26日開催の定時株主総会の決議に基づく資本金の額の減少及び剰余金の処分により、資
本金が4,647,466千円減少し、資本剰余金が285,718千円、利益剰余金が4,361,748千円増加しました。
この結果、当第3四半期連結会計期間末において、資本金が558,829千円、資本剰余金が4,310,038千円、
利益剰余金が△576,582千円となっております。
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