4570 J-免疫生物研究所 2020-05-14 15:30:00
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月14日
上場会社名 株式会社免疫生物研究所 上場取引所 東
コード番号 4570 URL http://www.ibl-japan.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 清藤 勉
問合せ先責任者 (役職名) 取締役事業グループ管理本部長 (氏名) 中川 正人 TEL 0274-22-2889
定時株主総会開催予定日 2020年6月26日 有価証券報告書提出予定日 2020年6月29日
配当支払開始予定日 ―
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1. 2020年3月期の連結業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する当期
売上高 営業利益 経常利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 576 △26.2 △595 ― △678 ― △668 ―
2019年3月期 781 3.0 △173 ― △155 ― △167 ―
(注)包括利益 2020年3月期 △668百万円 (―%) 2019年3月期 △167百万円 (―%)
潜在株式調整後1株当たり 自己資本当期純利
1株当たり当期純利益 総資産経常利益率 売上高営業利益率
当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2020年3月期 △76.00 ― △32.7 △25.3 △103.2
2019年3月期 △19.82 ― △8.1 △5.0 △22.2
(参考) 持分法投資損益 2020年3月期 △94百万円 2019年3月期 ―百万円
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 2,372 1,948 82.0 208.97
2019年3月期 2,988 2,145 71.7 245.47
(参考) 自己資本 2020年3月期 1,946百万円 2019年3月期 2,141百万円
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金及び現金同等物期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 △608 10 81 974
2019年3月期 △243 △593 △126 1,491
2. 配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2019年3月期 ― 0.00 ― 0.00 0.00 ― ― ―
2020年3月期 ― 0.00 ― 0.00 0.00 ― ― ―
2021年3月期(予想) ― 0.00 ― 0.00 0.00 ―
3. 2021年 3月期の連結業績予想(2020年 4月 1日∼2021年 3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益 純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
通期 ― ― ― ― ― ― ― ― ―
2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、研究活動や経済活動等が制限される中、現時点では、収束
時期の見通しが立っていないことから、連結業績予想の合理的な算定は困難であるため、未定とさせていただきます。今後、業績予想の算定が可能になった時
点で、速やかに公表いたします。
なお、中期経営計画につきましても同様の理由により、未定とさせていただき、算定が可能になった時点で、速やかに公表いたします。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ― 社 (社名) 、 除外 ― 社 (社名)
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 9,314,590 株 2019年3月期 8,724,590 株
② 期末自己株式数 2020年3月期 1,130 株 2019年3月期 1,130 株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 8,790,399 株 2019年3月期 8,438,028 株
(参考)個別業績の概要
2020年3月期の個別業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 500 △20.7 △516 ― △503 ― △547 ―
2019年3月期 630 △2.0 △180 ― △159 ― △179 ―
潜在株式調整後1株当たり当期純
1株当たり当期純利益
利益
円銭 円銭
2020年3月期 △62.24 ―
2019年3月期 △21.21 ―
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 2,439 2,064 84.5 221.41
2019年3月期 2,911 2,140 73.4 244.88
(参考) 自己資本 2020年3月期 2,062百万円 2019年3月期 2,136百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際
の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる仮定及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、3ペー
ジの「1.経営成績等の概況 (4) 今後の見通し」をご覧ください。
株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… 3
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… 3
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… 6
3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………… 7
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………… 7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… 8
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………… 9
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………10
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………11
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………11
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………11
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………11
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………14
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………14
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルスが全世界に影響を及ぼし、厳しい状況となってお
り、今後についてもより大きな影響を及ぼす恐れがあり、予断を許さない状況にあります。また当社グループが属
する医薬品業界は、国内においては薬価制度の抜本改革、後発医薬品の使用促進や医療費抑制の流れにより厳しい
ものとなっております。こうした状況のもと、当社グループの業績につきましては、診断・試薬事業、検査事業及
び化粧品関連事業における売上高が大きく落ち込んだことが影響し、売上高は576,692千円(前年同期比26.2%
減)となりました。販売費及び一般管理費については、遺伝子組換えカイコ事業において、ヒト型コラーゲンⅠお
よびⅢの生産力増強を図り三笠研究所の改修工事をおこなったことや抗HIV抗体をはじめとするバイオ医薬品開発
の進捗に伴い研究開発費が増加したこと、および診断・試薬事業部門において医薬用体外診断薬の開発・製造・販
売の強化を図るため、本社(藤岡研究所)内に管理製品保管庫棟を新設いたしました。その結果、営業損失は
595,359千円(前年同期は173,680千円の営業損失)となりました。また営業外損益につきましては、持分法による
投資損失94,290千円等を計上いたしました。その結果、経常損失は678,762千円(前年同期は155,747千円の経常損
失)となりました。特別損益につきましては、関係会社株式売却益15,917千円の計上や持分法適用会社の持分割合
変動による持分変動利益4,390千円を計上しております。以上により、親会社株主に帰属する当期純損失は668,125
千円(前年同期は167,319千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
<診断・試薬事業>
研究用試薬関連の売上高につきましては、抗体製品は、脳神経関連の抗体や海外企業向けIVD原料の販売が好調に
推移し、国内販売、海外販売ともに前年同期比で増加しております。一方、主力のEIAキットは、海外販売につきま
しては販売代理店網を充実させ前期までは順調に販売増加となりましたが、当期はCRO向けの大型プロジェクトの終
了等により前年に比べ大幅に減少となってしまいました。国内販売におきましても、第4四半期の年度末需要が予想
を大幅に下回ったことや試薬市場の停滞、新製品上市の遅れ等の影響により、前年同期と比べ大幅に減少しており
ます。また、試薬受託の売上も前年同期比で減少となっております。
医薬用関連の売上高につきましては、主力である動物用体外診断用医薬品の牛海綿状脳症測定キット(BSEキ
ット)の需要縮小や欧州向けに原料供給をしている製品の販売が減少したこと等により、前年に比べ大幅に減少し
ております。
その結果、当セグメントの売上高は471,203千円(前年同期比19.9%減)、営業損失は124,457千円(前年同期は
67,079千円の営業利益)となりました。
<遺伝子組換えカイコ事業>
当事業においては、各種抗体や受託等の売上が前年同期に比べ増加しておりますが、現段階においては遺伝子組
換えカイコを用いた医薬品製造を実現させるべく、前期に引き続き抗HIV抗体をはじめとするバイオ医薬品開発なら
びに、その製造技術の開発を進めているところであり、事業の重点を研究開発に置いております。また、「抗HIV抗
体及びその製造方法」に関する国内特許の共同出願手続きを完了しており(2019年9月17日開示『「抗HIV抗体及び
その製造方法」に関する特許出願のお知らせ』参照)、当該研究については、着実にその成果に向けて進捗してお
ります。
その結果、当セグメントの売上高は25,245千円(前年同期比17.5%減)、営業損失は391,891千円(前年同期は
247,914千円の営業損失)となりました。
<検査事業>
当事業においては、主力事業の血中リポタンパク質プロファイリングサービス「LipoSEARCH」において、大型案
件が例年受注できておりましたが、当期につきましては中規模から小規模案件が中心となり、受注案件数自体も減
少したことから、昨年来の売上を大きく減少させることになりました。また、解析システムの早期海外導出を目指
してまいりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、導出予定企業との商談が停止となり、未だ受注
には至っておりません。こうしたことから前年同期と比較して売上が大幅に減少しております。一方で、動物向け
サービスの「LipoTEST」においては、ほぼ前年並みの売上を維持しております。
その結果、当セグメントの売上高は71,636千円(前年同期比43.8%減)、営業損失は26,227千円(前年同期は
12,847千円の営業利益)となりました。
<化粧品関連事業>
当事業においては、「ネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンⅠ」配合化粧品「フレヴァン」シリーズにつきまして、
国内通信販売の売上は前年同期と比較し微減となりましたが、欧州向け出荷が開始されました。また、中国向けの
商標問題および販売は、アルファベット名「frais vent」の商標登録について、当局の情報を継続して収集し対応
しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により当局及び取引先との連絡が取れない状況となりまし
た。そのため、中国向け販売が再開出来ず、前年同期と比べ大幅に減少しております。
その結果、当セグメントの売上高は12,873千円(前年同期比69.9%減)、営業損失は、当初中国へ向けて販売を
計画していた製品について、中国への出荷時期の目途が立たないため、中国向け製品の評価損を保守的に計上した
こともあり53,741千円(前年同期は6,654千円の営業損失)となりました。
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
(2)当期の財政状態の概況
・ 流動資産
当連結会計年度における流動資産の残高は、前連結会計年度と比較して24.6%減の1,592,990千円となりまし
た。この主な要因は、新株予約権行使による増資での資金増加要因はありましたが、営業キャッシュ・フローで
の資金の支出の影響が大きかったことにより「現金及び預金」が減少したこと等によるものであります。
・ 固定資産
当連結会計年度における固定資産の残高は、前連結会計年度と比較して11.0%減の779,999千円となりました。
この主な要因は、持分法による投資損失等の計上により投資有価証券が90,982千円減少したこと等によるもので
あります。
・ 流動負債
当連結会計年度における流動負債の残高は、前連結会計年度と比較して27.7%減の397,762千円となりました。
この主な要因は社債の償還による「1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債」の77,704千円の減少や約定
弁済による「1年内返済予定の長期借入金」の42,956千円の減少及び未払債務の減少等による「その他」の35,686
千円の減少等によるものであります。
・ 固定負債
当連結会計年度における固定負の残高は、前連結会計年度と比較して90.8%減の26,769千円となりました。こ
の主な要因は、発行している転換社債型新株予約権付社債200.000千円の償還期限が1年以内となったため流動負
債へ振り替えたこと、及び返済期限が1年内となった長期借入金66,000千円を流動負債へ振替えたことが大きな要
因となっております。
・ 純資産
当連結会計年度における純資産の残高は、前連結会計年度と比較して9.1%減の1,946,291円となりました。この
主な要因は、新株予約権の行使により資本金、資本準備金がそれぞれ236,531千円増加したものの、「親会社株主
に帰属する当期純損失」668,125千円の計上等により減少となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度に比べ
517,351千円減少し974,456千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により支出した資金は608,746千円(前年は243,935千円の支出)となりました。
この主な要因は、当社グループでは当面の間、購入した有形固定資産及び無形固定資産として計上すべき資産を
同勘定科目で計上せず、即時費用処理を行っており、キャッシュ・フロー上もその購入に係る支出は営業キャッシ
ュ・フローとして計上しております。こうしたことと相俟って税金等調整前当期純損失を658,691千円計上したこ
と等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により獲得した資金は10,818千円(前年は593,279千円の支出)となりました。
この主な要因は、関係会社株式の売却により17,000千円の収入があったこと等によりものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は81,195千円(前年は126,320千円の支出)となりました。
この主な要因は、長期借入金の返済による支出108,956千円や転換社債型新株予約権付社債の償還により支出
277,704千円といった資金支出要因がありましたが、新株予約権の行使による株式の発行による収入での資金獲得
が467,855千円あったことによるものであります。
(4)今後の見通し
当社グループにおける新型コロナウイルス感染の影響につきましては、当社グループ内において、従業員の感染
防止及び感染拡大防止並びに従業員家族の安全確保のため、テレワークの導入及び外勤営業の自粛並びに交代勤
務等の対応策により事業活動の縮小が予想されます。また、国内外の取引先や研究機関においても同様な事業活
動となっており、2021年3月期の売上は、厳しい状況が見込みまれます。このような状況の中、当社グループのセ
グメント別の今後の見通しは、次のとおりであります。
なお、2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、研究活
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
動や経済活動等が制限される中、現時点では、収束時期の見通しが立っていないことから、連結業績予想の合理
的な算定は困難であるため、未定とさせていただきます。今後、業績予想の算定が可能になった時点で、速やか
に公表いたします。
なお、中期経営計画につきましても同様の理由により、未定とさせていただき、算定が可能になった時点で、
速やかに公表いたします。
(診断・試薬事業)
当事業においては、国内外の展示会の半数が中止または、延期が決定し、また、国内外の外勤が伴う営業活動
も自粛しており、足元の売上は、前年を大きく下回っております。そのような状況の中、電話会議システムによ
る営業活動や有用情報のメール配信等をこまめに実施し、売上の確保に努めてまいります。また、開発部門にお
いては、人員の強化を図り、新製品開発のスピードアップを図ってまいります。
当事業の研究開発の状況につきましては、下記の通りです。
〇医薬品シーズとしての可能性がある研究開発(下線は、前年度記載内容)
アミロイドβに関しては、京都大学、千葉大学と共同で、神経毒性を強く有するといわれている毒性オリゴマ
ーに対する抗体、及び測定系を開発し、発売を開始いたしました。本製品に用いている毒性オリゴマー特異的抗
体は、医薬品シーズとしての可能性も考えられるため、モデルマウスによる大規模な治療実験を継続しておりま
す。
⇒本研究開発は、4年間以上継続してまいりましたが、医薬シーズに繋がる決定的な成果が得られていないことや
現状の当社の財務状況を鑑み、一旦中止とし他の有用な研究開発に資金を集中してまいります。
・(新規記載)
⇒ABCONTEK社と、ダニ媒介性感染症であるSFTSを治療するための抗体医薬品候補「ACT101」を共同開発し、
早期に承認を目指し、2023年度の販売開始を目標としております。なお、このSFTSの治療には、現在、対症
療法しかなく、死亡例も出ていますが、有効な薬剤やワクチンは開発されていません。
〇下記の体外診断用医薬品の上市を目指します。(下線は、前年度記載内容)
・(2020年3月期中販売開始予定)認知症関連タンパク質として、アミロイドβを中心とした種々のタンパク質
に対する抗体・測定系の開発を進めており、各種製品を広くラインアップしております。アミロイドβと並び重
要なターゲット分子であるタウタンパク質に関しても測定系を開発し、海外向けに研究用試薬として販売を開始
いたしました。また、国内では体外診断用医薬品として上市を目指しております 。
⇒(販売開始)国内において、体外診断用医薬品「Tauタンパク-IBL」「pTauタンパク-IBL」をリリース致しまし
た。(2019年11月7日付)
・(2020年3月期中販売開始予定)学校法人埼玉医科大学が所有する、難聴・めまいの原因を生化学的に診断で
きる世界初のバイオマーカー「CTP(cochlintomo-protein)」に関する発明に関して、株式会社コスミックコーポ
レーションに日本国内での薬事申請・販売の権利を譲渡し、現在、同社が主体となって、体外診断用医薬品の承
認申請に向けてデータ採取、資料作成を行い申請準備中であります。なお、同製品の製造は、当社が行います。
⇒(2021年3月期中の販売開始予定)株式会社コスミックコーポレーションは、2019年6月26日に体外診断用医薬
品製造販売承認申請をおこない、PMDAと協議を行っております。
・(2021年3月期中販売開始予定)筋ジストロフィー患者の尿中に存在するタイチンというタンパク質に対する、
筋ジストロフィーの病気診断・病態のモニタリングマーカーとして測定系を開発し、研究用試薬として販売を開
始いたしました。また、国内では体外診断用医薬品として上市を目指しております。
⇒(2022年3月期販売開始予定)2020年10月に体外診断用医薬品製造販売承認申請を予定し、申請準備中であり
ます。
・(販売開始未定)中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)は、我が国の心臓移植症例から見出された新規疾患単位で
あり、心筋細胞、冠動脈血管平滑筋細胞(SMC)に中性脂肪が蓄積することによって、重度の心不全、不整脈、虚
血性心疾患などを呈する難病です。大阪大学と共同でTGCV関連タンパクであるATGLに対する抗体及び測定系の開
発を行っております。
⇒(販売開始未定)弊社においてATGLに対する抗体及び測定系の開発が終了し、現在、共同研究先において評価
を行っております。
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
・(新規記載)
⇒(2021年3月期中の販売開始予定 )クロウ・深瀬(POEMS)症候群は、骨髄の中にある形質細胞という細胞の異
常増殖によっておこる疾患で、国の難病に指定されています(指定難病16)。この疾患においては、血清中VEGF
(血管内皮増殖因子)値が異常に高値となることが示されており、血清中VEGF値の測定が疾患の診断補助及び治
療・経過モニタリングとして有用であることが報告されています。
当社は、 製薬企業と共同で、血清中VEGF値を測定する体外診断用医薬品の開発を行い、終了しております。今
後は、製薬企業により、製造販売承認の取得、保険適用申請を行ってまいります。また、本製品の安定的な製造、
供給は、当社が担当してまいります。
(遺伝子組換えカイコ事業)
当事業では、抗HIV抗体の医薬品原薬として、2023年3月度の導出を目指して、資金と人材を集中し、株式会社
CUREDとともに共同開発を推進しております。
《抗HIV抗体の研究開発の状況》
(開示済み内容)
〇医薬品製造において最も懸念される遺伝子組換えカイコの系統・バンク管理等に関する当プロジェクトの計画
に対して、PMDA より同意を得ることができました。(詳細は、2019年3月4日付け公表「遺伝子組換えカイコによ
る医薬品製造に関するPMDA戦略相談の結果について」参照)
〇遺伝子組換えカイコで生産した抗HIV抗体をウイルス感染カニクイザルに投与する試験を実施し、本抗体による
ウイルス抑制効果を確認しました。このように、遺伝子組換えカイコによる抗HIV抗体の製造に関して、その有効
性が確認できましたので、当該製造方法の知的財産権を確保するため、特許出願に至りました。(詳細は、2019
年9月17日付け公表「抗HIV 抗体及びその製造方法」に関する特許出願のお知らせ」参照)
(現時点の状況)
カニクイザルを用いた薬効薬理試験を継続するとともに、製造面においては、GMP準拠の製造体制構築を進めて
おります。カイコの飼育、およびカイコ繭からの抽出・精製に関わる各種製造パラメータを最適化することで、
高品質の抗HIV抗体の製造が可能になりました。GMPレベルの品質管理体制の整備も順調に進んでおります。
(今後について)
10万頭規模で遺伝子組換えカイコを飼育し、非臨床試験用原薬の製造を開始します。同時に、抗HIV抗体の有効
性および安全性を保証する各種試験を進めます。
(課題)
現在実施している非臨床試験へ向けての抗HIV抗体の開発およびGMP体制下での製造には、数億円単位のコスト
がかかる見込みであり、資金の需要が増えてまいります。しかしながら、遺伝子組換えカイコ事業を支える他の
グループ事業の業績は、新型コロナウイルス感染の影響により業績低迷が予想され、また、株価の低迷により資
金調達も厳しい状況のため、研究開発の遅延が予想されます。また、抗HIV抗体の商業化へ向け、製造コストの削
減が課題となっております。
当社グループは、上記課題の解決に向け全社一丸となって、邁進してまいります。
※抗HIV抗体の医薬品原料の導出は、2023年3月期中を目指します。
(検査事業)
当事業は、主力商品である、高速液体クロマトグラフィーを用いた独自分析技術によるリポタンパク質プロフ
ァイル分析業務「LipoSEARCH」の測定受託サービス、及びIBLのELISA製品を中心としたELISA測定受託サービス
を、大手製薬企業、食品関連企業、大学などのアカデミアに対して提供しております。今後さらに、LipoSEARCH
に加え、新規サービスも導入してまいります。
営業面においても、診断・試薬事業部門と営業活動を共有化し、特に、IBLのELISA測定受託サービスを中心に
販促活動を強化してまいります。
2021年3月期においても、国内では、日本栄養食料学会、日本動脈硬化学会、などへの学会展示、海外では欧米
の展示会などへの参加を予定しておりますが、新型コロナウイルス感染の影響により、変更を余儀なくされる可
能性もあります。また、海外に向けた測定システムの導出については、具体的な交渉を始めたところであります
が、同様に、交渉が停滞している状況です。
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
IBLにおける当事業として、IBL藤岡研究所内に開設した登録衛生検査所「IBL解析センター」では、IBL独自の
ELISA測定キットを用いた研究検査の受託測定などを開始しております。さらに、大手検査会社との提携により、
検査受託を軌道に乗せることを目指してまいります。
(化粧品関連事業)
〇国内販売
国内販売においては、通販事業にユーザーを呼び込む施策として、SNSを活用し、新規顧客の獲得を目指してま
いります。さらに、カスタマーセンターを強化し、新規顧客から定期顧客への誘導に注力してまいります。
〇海外販売(中国)
新型コロナウイルス感染の影響により、中国での商標登録問題の解決及び化粧品市場へのアプローチが出来ま
せんでしたが、徐々に社会活動も再開され、現地代理人との情報交換も始まっております。
なお、商標(フレヴァン)につきまして、中国向け販売代理店により、フレヴァンの中国語名の商標登録が完
了(一度は拒絶されましたが、再審請求の結果、取得)しました。一方、アルファベット名「frais vent」の商
標につきましては、現地代理人より連絡があり、下期中の取得を目指してまいります。さらに、化粧品の本格的
な販売活動につきましては、第4四半期の開始に向け準備を進めてまいります。
〇海外販売(欧州・その他)
欧州に向けて、2020年3月期の第4四半期に販売した「フレヴァン・シリーズ」は、その後の新型コロナウイル
ス感染拡大により、欧州内の展開がとまり、また、欧州で参加を予定していた世界最大級の展示会も延期となり、
現地代理店も在宅勤務で、販売活動が出来ない状況となっております。
〇ヒト型コラーゲンⅢ
化粧品業界待望の「ネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンⅢ(ベビーコラーゲン)」は、2020年3月期中の販売を予
定しておりましたが、北海道三笠研究所の飼育施設改修の遅れや北海道内における新型コロナウイルス感染の影
響により新規の飼育員の確保が困難になり、2021年3月期にずれ込むこととなりました。出来るだけ早期に大量飼
育の体制を整え、販売開始を目指してまいります。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社では現在、日本基準を適用して財務諸表を作成しております。今後も日本基準の適用を継続していく予定であ
ります。
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 1,543,966 1,033,617
受取手形及び売掛金 208,985 171,093
商品及び製品 91,509 56,963
仕掛品 127,215 133,522
原材料及び貯蔵品 118,769 154,302
その他 21,332 43,489
流動資産合計 2,111,776 1,592,990
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 810,163 773,283
減価償却累計額 △810,163 △773,283
建物及び構築物(純額) - -
機械装置及び運搬具 73,948 73,948
減価償却累計額 △73,948 △73,948
機械装置及び運搬具(純額) - -
土地 114,019 113,781
その他 587,504 567,642
減価償却累計額 △587,504 △567,642
その他(純額) - -
有形固定資産合計 114,019 113,781
無形固定資産 - -
投資その他の資産
投資有価証券 686,555 595,572
繰延税金資産 4,437 -
その他 71,525 70,645
投資その他の資産合計 762,517 666,217
固定資産合計 876,537 779,999
資産合計 2,988,314 2,372,989
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 4,784 4,978
1年内返済予定の長期借入金 108,956 66,000
1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社
277,704 200,000
債
未払法人税等 17,025 20,171
賞与引当金 18,189 18,537
その他 123,762 88,075
流動負債合計 550,422 397,762
固定負債
長期借入金 86,000 20,000
転換社債型新株予約権付社債 200,000 -
退職給付に係る負債 6,128 6,769
固定負債合計 292,128 26,769
負債合計 842,550 424,532
純資産の部
株主資本
資本金 2,792,510 3,029,041
資本剰余金 1,824,890 2,061,421
利益剰余金 △2,474,056 △3,142,182
自己株式 △1,990 △1,990
株主資本合計 2,141,355 1,946,291
新株予約権 4,408 2,166
純資産合計 2,145,763 1,948,457
負債純資産合計 2,988,314 2,372,989
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 781,215 576,692
売上原価 320,925 359,355
売上総利益 460,290 217,337
販売費及び一般管理費
役員報酬 36,324 38,124
給料及び手当 91,175 97,254
賞与 5,814 5,652
賞与引当金繰入額 6,081 6,245
退職給付費用 5,031 3,085
法定福利費 17,389 17,591
旅費及び交通費 12,887 13,704
支払報酬 44,751 47,547
研究開発費 236,668 318,353
その他 177,847 265,136
販売費及び一般管理費合計 633,971 812,696
営業損失(△) △173,680 △595,359
営業外収益
受取利息 70 86
受取配当金 600 600
為替差益 4,206 -
助成金収入 15,006 11,429
保険解約返戻金 - 2,725
その他 1,685 1,683
営業外収益合計 21,569 16,524
営業外費用
支払利息 1,347 932
為替差損 - 1,737
新株発行費 2,232 2,964
持分法による投資損失 - 94,290
その他 55 2
営業外費用合計 3,636 99,928
経常損失(△) △155,747 △678,762
特別利益
持分変動利益 - 4,390
関係会社株式売却益 - 15,917
特別利益合計 - 20,308
特別損失
減損損失 8,255 237
特別損失合計 8,255 237
税金等調整前当期純損失(△) △164,002 △658,691
法人税、住民税及び事業税 4,752 4,996
法人税等調整額 △1,435 4,437
法人税等合計 3,317 9,433
当期純損失(△) △167,319 △668,125
親会社株主に帰属する当期純損失(△) △167,319 △668,125
連結包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期純損失(△) △167,319 △668,125
包括利益 △167,319 △668,125
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △167,319 △668,125
非支配株主に係る包括利益 - -
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
新株予約権 純資産合計
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 2,636,302 1,668,682 △2,289,625 △1,990 2,013,369 4,408 2,017,777
当期変動額
親会社株主に帰属す
△167,319 △167,319 △167,319
る当期純損失(△)
持分法の適用範囲の
△17,111 △17,111 △17,111
変動
新株の発行(新株予
156,208 156,208 312,417 312,417
約権の行使)
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 ― ―
額)
当期変動額合計 156,208 156,208 △184,431 ― 127,985 ― 127,985
当期末残高 2,792,510 1,824,890 △2,474,056 △1,990 2,141,355 4,408 2,145,763
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
新株予約権 純資産合計
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 2,792,510 1,824,890 △2,474,056 △1,990 2,141,355 4,408 2,145,763
当期変動額
親会社株主に帰属す
△668,125 △668,125 △668,125
る当期純損失(△)
持分法の適用範囲の
― ─
変動
新株の発行(新株予
236,531 236,531 473,062 473,062
約権の行使)
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 ― △2,242 △2,242
額)
当期変動額合計 236,531 236,531 △668,125 ─ △195,063 △2,242 △197,305
当期末残高 3,029,041 2,061,421 △3,142,182 △1,990 1,946,291 2,166 1,948,457
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純損失(△) △164,002 △658,691
減損損失 8,255 237
受取利息及び受取配当金 △670 △686
支払利息 1,347 932
為替差損益(△は益) △4,468 618
新株発行費 2,232 2,964
持分法による投資損益(△は益) - 94,290
持分変動損益(△は益) - △4,390
関係会社株式売却損益(△は益) - △15,917
売上債権の増減額(△は増加) △5,871 37,891
たな卸資産の増減額(△は増加) △59,795 △7,295
仕入債務の増減額(△は減少) △2,988 193
未払金の増減額(△は減少) 8,482 △24,641
未収消費税等の増減額(△は増加) △11,670 △19,020
その他 △9,787 △8,426
小計 △238,936 △601,940
利息及び配当金の受取額 670 686
利息の支払額 △1,251 △843
法人税等の支払額 △4,417 △6,648
営業活動によるキャッシュ・フロー △243,935 △608,746
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金等の預入による支出 △62,157 △62,161
定期預金等の払戻による収入 68,153 56,157
関係会社株式の取得による支出 △598,400 -
関係会社株式の売却による収入 - 17,000
その他 △876 △178
投資活動によるキャッシュ・フロー △593,279 10,818
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 10,000 -
長期借入れによる収入 30,000 -
長期借入金の返済による支出 △164,088 △108,956
転換社債型新株予約権付社債の償還による支出 - △277,704
新株予約権の行使による株式の発行による収入 - 467,855
その他 △2,232 -
財務活動によるキャッシュ・フロー △126,320 81,195
現金及び現金同等物に係る換算差額 4,468 △618
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △959,067 △517,351
現金及び現金同等物の期首残高 2,450,875 1,491,808
現金及び現金同等物の期末残高 1,491,808 974,456
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当社は、当連結累計期間において新株予約権の行使に伴う新株発行を実施いたしました。この結果、当第38期連結
累計期間において資本金及び資本準備金がそれぞれ236,531千円増加し、当連結会計期間末において資本金が
3,029,041千円、資本剰余金が2,061,421千円となっております。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締
役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検証を行う対象となっているものであります。
当社グループは、事業別に区分された事業ごとに国内及び海外の包括的な事業戦略を立案し、事業活動を展開し
ております。したがって当社グループは、事業内容を基礎とした「診断・試薬事業」、「遺伝子組換えカイコ事
業」、「検査事業」及び「化粧品関連事業」の4つを報告セグメントとしております。
(2) 報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
「診断・試薬事業」は、研究用試薬関連の製造・仕入及び販売を行うとともに、医薬用関連は、医薬品の研究開
発及び体外診断用医薬品の製造・仕入及び販売を行っております。「遺伝子組換えカイコ事業」は「遺伝子組換え
カイコ」の繭を用いた関連製品の販売を行うとともに、医薬品原料の研究開発を重点的に行っております。「検査
事業」は脂質代謝解析技術を利用した生活習慣病領域での創薬・研究支援に加え、予防・診断支援などを行ってお
ります。また、「化粧品関連事業」は化粧品等の販売を行っております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」におけ
る記載と概ね同一であります。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント 連結
調整額
財務諸表
診断・試薬 遺伝子組換え 化粧品関連 (注)2
検査事業 合計 計上額
事業 カイコ事業 事業
売上高
外部顧客への売上高 582,778 30,232 125,400 42,803 781,215 ― 781,215
セグメント間の
5,235 373 1,992 ― 7,601 △7,601 ―
内部売上高又は振替高
計 588,014 30,606 127,392 42,803 788,817 △7,601 781,215
セグメント利益又は損失
67,079 △247,914 12,847 △6,654 △174,640 960 △173,680
(△)
セグメント資産 1,906,031 855,351 101,986 124,945 2,988,314 ― 2,988,314
セグメント負債 695,363 74,147 24,992 48,047 842,550 ― 842,550
その他の項目
減価償却費 ― ― ― ― ― ― ―
有形固定資産及び無形
― ― ― ― ― ― ―
固定資産の増加額
(注)1. セグメント損失は連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
2. セグメント損失の調整額960千円には、セグメント間取引消去960千円が含まれております。
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント 連結
調整額
財務諸表
診断・試薬 遺伝子組換え 化粧品関連 (注)2
検査事業 合計 計上額
事業 カイコ事業 事業
売上高
外部顧客への売上高 468,614 25,245 69,959 12,873 576,692 ― 576,692
セグメント間の
2,588 ― 1,677 ― 4,266 △4,266 ―
内部売上高又は振替高
計 471,203 25,245 71,636 12,873 580,958 △4,266 576,692
セグメント利益又は損失
△124,457 △391,891 △26,227 △53,741 △596,319 960 △595,359
(△)
セグメント資産 1,486,688 769,223 60,806 56,270 2,372,989 ― 2,372,989
セグメント負債 313,907 60,943 7,742 41,939 424,532 ― 424,532
その他の項目
減価償却費 ― ― ― ― ― ― ―
有形固定資産及び無形
― ― ― ― ― ― ―
固定資産の増加額
(注)1. セグメント損失は連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
2. セグメント損失の調整額960千円には、セグメント間取引消去960千円が含まれております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円)
遺伝子組換え
診断・試薬事業 検査事業 化粧品関連事業 合計
カイコ事業
外部顧客への売上高 582,778 30,232 125,400 42,803 781,215
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:千円)
日本 米国 ドイツ その他 合計
604,849 84,409 59,790 32,166 781,215
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:千円)
顧客の名称又は氏名 売上高 関連するセグメント名
岩井化学薬品㈱ 82,812 診断・試薬事業
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円)
遺伝子組換え
診断・試薬事業 検査事業 化粧品関連事業 合計
カイコ事業
外部顧客への売上高 468,614 25,245 69,959 12,873 576,692
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:千円)
日本 米国 ドイツ その他 合計
430,231 81,444 39,206 25,809 576,692
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:千円)
顧客の名称又は氏名 売上高 関連するセグメント名
岩井化学薬品㈱ 54,534 診断・試薬事業、遺伝子組換えカイコ事業
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
遺伝子組換え
診断・試薬事業 検査事業 化粧品関連事業 計
カイコ事業
減損損失 235 8,019 ― ― 8,255
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
遺伝子組換え
診断・試薬事業 検査事業 化粧品関連事業 計
カイコ事業
減損損失 237 0 ─ ─ 237
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
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株式会社免疫生物研究所(4570) 令和2年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 245.47円 208.97円
1株当たり当期純損失(△) △19.82円 △76.00円
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であ
るため記載しておりません。
2.1株当たり当期純損失の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純損失(千円)(△) △167,319 △668,125
普通株主に帰属しない金額(千円) ― ─
普通株式に係る親会社株主に帰属する
△167,319 △668,125
当期純損失(千円)(△)
普通株式の期中平均株式数(株) 8,438,028 8,790,399
新株予約権の数 144個 新株予約権の数 77個
(内訳) (内訳)
第1回無担保転換社債型新株 第1回無担保転換社債型新株
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり 予約権 20個 予約権 20個
当期純利益の算定に含まれなかった潜在株式の概要 第2回無担保転換社債型新株 第3回新株予約権 57個
予約権 8個
第3回新株予約権 116個
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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