4570 J-免疫生物研究所 2019-05-14 15:30:00
2019年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                              2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                       2019年5月14日
上場会社名 株式会社免疫生物研究所                                                                                 上場取引所         東
コード番号 4570    URL http://www.ibl-japan.co.jp
代表者      (役職名) 代表取締役社長                        (氏名) 清藤 勉
問合せ先責任者 (役職名) 取締役事業グループ管理本部長                  (氏名) 中川 正人                                      TEL 0274-22-2889
定時株主総会開催予定日       2019年6月27日                 有価証券報告書提出予定日                               2019年6月28日
配当支払開始予定日         ―
決算補足説明資料作成の有無 :         有
決算説明会開催の有無        :     有 (機関投資家・アナリスト向け)
                                                                                                              (百万円未満切捨て)

1. 2019年3月期の連結業績(2018年4月1日∼2019年3月31日)
(1) 連結経営成績                                                                                               (%表示は対前期増減率)
                                                                                                 親会社株主に帰属する当期
                  売上高                           営業利益                        経常利益
                                                                                                     純利益
                 百万円                 %          百万円           %             百万円              %            百万円             %
 2019年3月期          781           3.0            △173    ―                   △155     ―                    △167       ―
 2018年3月期          758           2.3             △48    ―                    △49     ―                    △52        ―
(注)包括利益 2019年3月期  △167百万円 (―%) 2018年3月期  △52百万円 (―%)

                                     潜在株式調整後1株当たり 自己資本当期純利
             1株当たり当期純利益                                                             総資産経常利益率 売上高営業利益率
                                        当期純利益        益率
                              円銭                       円銭                       %                    %                    %
 2019年3月期                  △19.82    ―                                      △8.1                  △5.0               △22.2
 2018年3月期                   △7.01    ―                                      △3.1                  △1.5                △6.4
(参考) 持分法投資損益           2019年3月期 ―百万円               2018年3月期 ―百万円

(2) 連結財政状態
                  総資産                            純資産                     自己資本比率                      1株当たり純資産
                              百万円                           百万円                          %                               円銭
 2019年3月期                  2,988                        2,145                         71.7                           245.47
 2018年3月期                  3,295                        2,017                         61.1                           241.64
(参考) 自己資本        2019年3月期 2,141百万円               2018年3月期 2,013百万円

(3) 連結キャッシュ・フローの状況
            営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー                                    現金及び現金同等物期末残高
                              百万円                           百万円                        百万円                            百万円
 2019年3月期                     △243                         △593                        △126                           1,491
 2018年3月期                       73                          △6                         △138                           2,450

2. 配当の状況
                                                年間配当金                                       配当金総額        配当性向 純資産配当
               第1四半期末         第2四半期末            第3四半期末        期末                合計           (合計)         (連結) 率(連結)
                         円銭              円銭            円銭            円銭              円銭          百万円             %        %
2018年3月期           ―                     0.00     ―                  0.00            0.00        ―         ―         ―
2019年3月期           ―                     0.00     ―                  0.00            0.00        ―         ―         ―
2020年3月期(予想)       ―                     0.00     ―                  0.00            0.00                  ―




3. 2020年 3月期の連結業績予想(2019年 4月 1日∼2020年 3月31日)
                                                                                                         (%表示は、対前期増減率)
                                                                                    親会社株主に帰属する 1株当たり当期
                  売上高                     営業利益                    経常利益
                                                                                      当期純利益      純利益
                 百万円            %          百万円         %          百万円           %           百万円           %              円銭
    通期             991        27.0        △391     ―              △550      ―            △565        ―               △64.76
(注) 当社グループの業績予想は、「中期経営計画」をベースに作成しており、その達成(施策等)においては、年間を通して評価を行っております。そのため、
業績予想は通期業績予想値のみを開示いたしました。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
     新規 ― 社  (社名)               、  除外   ― 社                      (社名)

(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 無
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 無
     ④ 修正再表示               : 無

(3) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)          2019年3月期           8,724,590 株 2018年3月期               8,333,090 株
     ② 期末自己株式数                    2019年3月期               1,130 株 2018年3月期                   1,130 株
     ③ 期中平均株式数                    2019年3月期           8,438,028 株 2018年3月期               7,506,770 株



(参考)個別業績の概要
2019年3月期の個別業績(2018年4月1日∼2019年3月31日)
(1) 個別経営成績                                                                       (%表示は対前期増減率)
                売上高                  営業利益                 経常利益                  当期純利益
                百万円       %          百万円         %        百万円              %     百万円             %
2019年3月期         630    △2.0         △180    ―            △159     ―             △179       ―
2018年3月期         643    △1.5          △50    ―             △48     ―             △63        ―

                                    潜在株式調整後1株当たり当期純
             1株当たり当期純利益
                                          利益
                               円銭                       円銭
 2019年3月期                 △21.21             ―
 2018年3月期                  △8.51             ―

(2) 個別財政状態
                総資産                  純資産              自己資本比率                   1株当たり純資産
                        百万円                  百万円                       %                        円銭
 2019年3月期                2,911                2,140                73.4                      244.88
 2018年3月期                3,242                2,007                61.8                      240.37
(参考) 自己資本     2019年3月期 2,136百万円       2018年3月期 2,002百万円

※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際
の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる仮定及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、4ペー
ジの「1.経営成績等の概況  (4) 今後の見通し」をご覧ください。
・当社は、2019年5月31日(金)に機関投資家・アナリスト向け決算説明会を開催する予定です。この説明会で配布した資料等については、開催後速やかに当社
ホームページで掲載する予定です。
                          株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


○添付資料の目次

  1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………… 2
   (1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… 2
   (2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… 3
   (3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… 3
   (4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… 4
  2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… 6
  3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………… 7
   (1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………… 7
   (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… 8
   (3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………… 9
   (4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………10
   (5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………11
    (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………11
    (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………11
    (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………11
    (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………14
    (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………14
  4.その他 …………………………………………………………………………………………………15
    役員の異動 ……………………………………………………………………………………………15




                          1
                                株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
     当連結会計年度におけるわが国経済は、景気に足踏み感が漂うものの雇用環境や家計部門は緩やかに回復してお
    ります。しかしながら消費税の増税による景気後退懸念などから不透明な状況となっております。
     当社グループの主力事業が属するわが国医薬品業界においては、ジェネリック医薬品の処方拡大や薬価制度の抜
    本改革といった医療費抑制の流れが加速するなど、引き続き厳しい環境下に推移いたしました。
     このような状況の下、当社グループのセグメント別での業績は、次のとおりとなりました。
    <診断・試薬事業>
     研究用試薬関連の領域は、非常に流動的であり、競争が激しい市場でありますが、売上は前期比微増となりまし
    た。研究用試薬関連につきましては、主力製品であるEIA測定キット・抗体において、国内販売が落ち込む一方、数
    年前から本格的に取り組み始めた海外の販促活動が奏功し、新たな地域における代理店網を拡大していることから
    売上増加となっております。また、受託については、今まで培ってきた抗体領域での定評のもと、ポリクローナル
    抗体作製、モノクローナル抗体作製、ELISA構築などを行っており、関連売上を含めて前期とほぼ同等の売上を計上
    することができました。
     医薬品関連につきましては、主力の体外診断用医薬品の牛海綿状脳症測定キットにおいては、当社製品がほぼ独
    占状態にありますが、BSE全頭検査において、2013年に厚生労働省による全頭検査見直しにより、需要が不安定
    となっているため、当期については前期と比べ売上は減少いたしました。一方、海外でのアミロイドβ関連の製品
    は売上が増加いたしました。
     その結果、当セグメントの売上高は588,014千円、(前年同期比2.9%減)、営業利益67,079千円(前年同期比
    47.4%減)となりました。
    <遺伝子組換えカイコ事業>
      当事業においては、各種抗体等の受託の売上のほか、iPS細胞等の培養足場材として有用であるラミニン511-E8が
    次第に認知度を高めており、売上が増加いたしました。
     一方、当事業では、遺伝子組換えカイコを用いた医薬品製造を実現させるべく、その製造技術の開発を進めてい
    るところであり、事業の重点を研究開発に置いております。なかでも抗HIV抗体に関しては、株式会社CUREDが
    所有する抗HIV抗体のADCC活性を当社の遺伝子組換えカイコ技術を用いて飛躍的に増強させ、HIV感染症の治癒を可
    能にする画期的な抗体医薬品の開発を進めております。現在、薬効・薬理試験が順調に進展しており、試験結果を
    開示する準備を進めているところです。また、医薬品製造において最も懸念される遺伝子組換えカイコの系統・バ
    ンク管理等に関してPMDAへ戦略相談を行い、当社が計画している①遺伝子組換えカイコの作出工程および系統管理
    方法、②遺伝子組換えカイコの大量飼育工程における品質・工程管理およびGMP管理の開始点に関する考え方に対し
    て同意を得ることができております。
     その結果、当セグメントの売上高は30,606千円(前年同期比40.1%増)、営業損失は247,914千円(前年同期は
    179,240千円の営業損失)となりました。
     なお、当事業においては、継続して積極的に研究開発費を投じ、中長期的に企業価値の向上を目指します。
    <検査事業>
      当期の売上は前期と比較し9.8%増加しております。当事業の主力サービスであるLipoSEARCHによる血中リポタン
    パク質の詳細なプロファイリング検査において、製薬企業からの大口の受注が寄与し、またメタボ軽減のトレンド
    から、食品企業からの取引も増加しつつあります。生活習慣病関連においては、国内よりも海外の方がより深刻な
    状況であり、測定ニーズも高いことが予想されることから、海外での売上を増加するべく、海外導出を検討してお
    ります。現在、そのためのシステムを構築し、検証作業を行っているところであります。
     また、診断・試薬部門と共同でELISA測定の受注を始めてから3年となり、前期には大幅な売上の増加を果たして
    おります。当期も前期に匹敵する受注を獲得することができ、主力のLipoSEARCH測定に次ぐ第2の柱の事業として
    育ちつつあります。
     その結果、当セグメントの売上高は127,392千円、(前年同期比9.8%増)、営業利益12,847千円(前年同期比
    20.8%増)となりました。
    <化粧品関連事業>
     当事業においては、「ネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンⅠ」配合化粧品「フレヴァン」シリーズの国内通信販売
    の売上は減少いたしましたが、中国での販売が承認されたことから、中国向けの販売を開始し、売上高が増加して
    おります。しかしながら、当第4四半期連結会計期間に予定していた中国向けの販売においては、製品デリバリー
    等の影響や中国販売代理店と知的財産権等の取扱について協議しているため、出荷は2020年3月期第2四半期連結
    会計期間を見込んでおります。また、新たに台湾、ベトナム等の東南アジアへの販売ルートの開拓が進行しており
    ます。
    化粧品原料「ネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンⅠ」については、欧州代理店において、欧州での効果試験が完了し、
    販売が開始されました。
     その結果、当セグメントの売上高は42,803千円、(前年同期比101.3%増)、営業損失6,654千円(前年同期は


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                              株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


 8,651千円の営業損失)となりました。


  これらの結果、連結業績は下記のとおりとなりました。
  売上高は781,215千円(前年同期比3.0%増)となりました。営業損益においては経費節減に努めている一方、遺
 伝子組換えカイコ事業での研究開発への注力や業務改善を目的とする基幹システムのシステム開発費用一括計上な
 どにより販管費が増加したことから営業損失は173,680千円(前年同期は48,791千円の営業損失)、経常損益につき
 ましては、遺伝子組換えカイコ事業の研究項目への国からの助成金の収入や為替差益の計上等によりまして、経常
 損失は155,747千円(前年同期は49,013千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は、保有する土地の減
 損損失を計上したこと等により167,319千円(前年同期は52,637千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりま
 した。
(2)当期の財政状態の概況
 ・ 流動資産
   当連結会計年度における流動資産の残高は、前連結会計年度と比較して29.6%減の2,111,776千円となりまし
  た。減少した主な要因は、投資有価証券の取得や、親会社株主に帰属する当期純損失の計上及び借入金の返済等
  により「現金及び預金」が減少したこと等によるものであります。
 ・ 固定資産
   当連結会計年度における固定資産の残高は、前連結会計年度と比較して195.3%増の876,537千円となりまし
  た。この要因は、当期において、遺伝子組換えカイコ事業での重要な共同研究開発先である株式会社CUREDへの出
  資等によるものであります。
 ・ 流動負債
   当連結会計年度における流動負債の残高は、前連結会計年度と比較して82.2%増の550,422千円となりました。
  発行している転換社債型新株予約権付社債のうち償還期限が1年内を迎えた銘柄277,704千円及び返済期限が1年内
  となった長期借入金113,456千円を固定負債から振替えたこと、借入金を150,588千円返済したことよるものが大
  きな要因となっております。
 ・ 固定負債
   当連結会計年度における固定負債の残高は、前連結会計年度と比較して70.0%減の292,128千円となりました。
  発行している転換社債型新株予約権付社債のうち償還期限が1年内を迎えた銘柄277,704千円及び返済期限が1年内
  となった長期借入金113,456千円を流動負債へ振替えたことが大きな要因となっております。
 ・ 純資産
   当連結会計年度における純資産の残高は、前連結会計年度と比較して6.3%増の2,145,763円となりました。当期
 は「親会社株主に帰属する当期純損失」163,319千円を計上しましたが、新株予約権の行使により資本金、資本準
 備金がそれぞれ156,208千円増加したこと等によるものです。


(3)当期のキャッシュ・フローの概況
    当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度に比べ
  959,067千円減少し1,491,808千円となりました。
    当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)
   営業活動により支出した資金は243,935千円(前年は73,847千円の獲得)となりました。
   当社グループでは当面の間、購入した有形固定資産及び無形固定資産として計上すべき資産を同勘定科目で計上
  せず、即時費用処理を行っており、キャッシュ・フロー上もその購入に係る支出は営業キャッシュ・フローとして
  計上しております。こうしたことが相俟って税金等調整前当期純損失を164,002千円計上及び化粧品関連事業での
  在庫の増強のためたな卸資産が増加したこと等によるものであります。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)
   投資活動により支出した資金は593,279千円(前年は6,278千円の支出)となりました。
   この主な要因は、株式会社CUREDの第三者割当増資を引き受け持分法適用関連会社となり、この出資による支出
  が598,400千円あったことによるものであります。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)
   財務活動により支出した資金は126,320千円(前年は138,300千円の支出)となりました。
   この主な要因は、長期借入金の返済による支出164,088千円によるものであります。




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                               株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


(4)今後の見通し
   今後の当社グループは、抗HIV抗体を始め医薬品原料導出を目指した研究開発を推進してまいります。また、診
  断・試薬事業においては、研究・製造施設の増築により、医薬品シーズの開発や体外診断用医薬品の開発・製造・
  販売に注力し、事業価値の向上を目指してまいります。さらに化粧品関連事業においては、全世界に向けて販路を
  構築し、飛躍的な事業価値の向上を目指してまいります。
   なお、当社グループの固定資産購入時の会計処理は、購入時全額即時費用処理を行っているため、損益に大きな
  影響を及ぼします。

  当社グループのセグメント別の次期の見通しは、次のとおりであります。
  (診断・試薬事業)
   当事業においては、創業以来37年以上、バイオ・ライフサイエンスの領域にて事業を営んできております。試薬
  事業の領域は、非常に流動的であり、競争が激しいグローバル社会において、安定した収益を生み出すことが困難
  な領域となっております。同事業が安定した収益を生み出すためには、体外診断用医薬品の領域の製品化が必要で
  あると認識しております。そのため、当事業では、ここ数年間、体外診断用医薬品の研究開発に注力し、数品目の
  製品化の目途が立って参りました。2020年3月期において、体外診断用医薬品製造設備を整備するため、製品倉庫
  及び管理棟を建設し、早期に体外診断用医薬品の上市を目指して参ります。
   また、株式会社生命科学インスティテュート共同研究を実施しているMuse細胞のマーカーであるSSEA-3に対する
  抗体「抗SSEA-3 (15B11)抗体」につきましては、協議を継続しております。

  《中期経営計画における研究開発は、下記の通りです。》
  〇医薬品シーズとしての可能性がある研究開発
    アミロイドβに関しては、京都大学、千葉大学と共同で、神経毒性を強く有するといわれている毒性オリゴマー
  に対する抗体、及び測定系を開発し、発売を開始いたしました。本製品に用いている毒性オリゴマー特異的抗体
  は、医薬品シーズとしての可能性も考えられるため、モデルマウスによる大規模な治療実験を継続しております。
  〇今後、下記の体外診断用医薬品の上市を目指します。
  ・(2020年3月期中販売開始予定)認知症関連タンパク質として、アミロイドβを中心とした種々のタンパク質に
  対する抗体・測定系の開発を進めており、各種製品を広くラインアップしております。アミロイドβと並び重要な
  ターゲット分子であるタウタンパク質に関しても測定系を開発し、海外向けに研究用試薬として販売を開始いたし
  ました。また、国内では体外診断用医薬品として上市を目指しております 。
  ・(2020年3月期中販売開始予定)学校法人埼玉医科大学が所有する、難聴・めまいの原因を生化学的に診断でき
  る世界初のバイオマーカー「CTP(cochlintomo-protein)」に関する発明に関して、株式会社コスミックコーポレー
  ションに日本国内での薬事申請・販売の権利を譲渡し、現在、同社が主体となって、体外診断用医薬品の承認申請
  に向けてデータ採取、資料作成を行い申請準備中であります。なお、同製品の製造は、当社が行います。
  ・(2021年3月期中販売開始予定)筋ジストロフィー患者の尿中に存在するタイチンというタンパク質に対する、
  筋ジストロフィーの病気診断・病態のモニタリングマーカーとして測定系を開発し、研究用試薬として販売を開始
  いたしました。また、国内では体外診断用医薬品として上市を目指しております。
  ・(販売開始未定)中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)は、我が国の心臓移植症例から見出された新規疾患単位であ
  り、心筋細胞、冠動脈血管平滑筋細胞(SMC)に中性脂肪が蓄積することによって、重度の心不全、不整脈、虚血
  性心疾患などを呈する難病です。大阪大学と共同でTGCV関連タンパクであるATGLに対する抗体及び測定系の開発を
  行っております。
    これらの結果、次期の通期の診断・試薬事業の業績につきましては、売上高は、前年同期に比べ12.2%増の
  656,000千円を見込んでおります。しかしながら、営業損益につきましては、診断・試薬事業における体外診断用
  医薬品及び医薬品シーズの開発に注力するとともに、早期に体外診断用医薬品の上市を目指すために体外診断用医
  薬品製造にかかわる倉庫及び管理棟を建設(当社グループの固定資産購入時の会計処理は、購入時全額即時費用処
  理)する予定です。その結果、営業損失147,000千円(前年同期は67,079千円の営業利益)を見込んでおります。

  (遺伝子組換えカイコ事業)
   当事業では、株式会社CUREDが所有する抗HIV抗体のADCC活性を当社の遺伝子組換えカイコ技術を用いて飛
  躍的に増強させ、HIV感染症の治癒を可能にする画期的な抗体医薬品の開発を進めております。現在、薬効・薬理
  試験は順調に進展しており、今後、当社と株式会社CUREDは、抗HIV抗体の医薬品原薬としての導出を目指し
  て共同開発を推進してまいります。
  《抗HIV抗体の医薬品原料導出のスケジュール》
  現在:
  〇医薬品製造において最も懸念される遺伝子組換えカイコの系統・バンク管理等に関する当プロジェクトの計画に
  対して、PMDA より下記同意を得ることができました。
  ①遺伝子組換えカイコの作出工程および系統管理方法の適切性について


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                                              株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


②遺伝子組換えカイコの大量飼育工程における品質・工程管理およびGMP 管理の開始点に関する考え方の適切性に
ついて
〇薬効・薬理試験は、順調に進展しております。
※ 同 試 験 の 成 果 に つ い て は、 試 験 結 果 が 纏 ま り 次 第、 開 示 ( 2020 年 3 月 期 上 期 中 を 目 指 し て お り ま す 。) 致 し ま
す。
今後:
・遺伝子組換えカイコの系統・バンク管理システムの妥当性を裏付けるデータを取得し、より具体的な管理体制を
構築してまいります。
・GLP準拠の非臨床試験に向けて、カイコ大量飼育技術を確立し、高度に品質管理されたカイコ繭の生産体制を開
発いたします。
・カイコ繭からの抗体抽出・精製技術を開発し、GMPグレードの原薬製造体制を確立いたします。
・フェーズⅢ以降の同原薬製造工場の建設(2023年3月期完成予定)に向け準備を開始いたします。
・飼育規模拡大に不可欠な桑の葉の確保及び人工飼料のコスト低減を図るために、提携パートナーの獲得及び設備
の建設を進めてまいります。
※抗HIV抗体の医薬品原料の導出は、2023年3月期中を目指します。
  抗HIV抗体の医薬品原料の導出   料の導出は         年3月期中を目指します

  上記以外で、注力している研究開発は、下記の通りです。
○医薬品の実用化を目指す研究開発
・糖鎖構造の特徴から高ADCC活性抗体が生産できる遺伝子組換えカイコの利点を生かし、癌等を治療する抗体を製
造し、バイオベターとして実用化することを目指します。
○動物医薬品の実用化を目指す研究開発
・動物用医薬品メーカーと共同で、遺伝子組換えカイコによって動物用医薬品原料となるタンパク質の生産を進め
ております。遺伝子組換えカイコ生産技術の利点を最大限に生かし、高い安全性および有効性が要求される動物用
医薬品の原料として活用することを目指します。
○売上高の拡大を目指します。
・体外診断用医薬品に使用する抗体を、遺伝子組換えカイコにより生産する技術の特徴を活用して、大手体外診断
用医薬品メーカーへ、抗体の供給を行っております。メーカーからの大幅な増産希望に対応するため、現在、生産
設備の拡張およびスケールアップ技術の開発を検討しております。
・iPS細胞等の培養足場材として有効であるラミニン511-E8 フラグメント(ラミニン511-E8)を遺伝子組換えカイ
コにより製造し、株式会社ニッピおよび株式会社マトリクソームを通して一般販売をおこなっております。カイコ
で生産した製品(iMatrix-511 silk)の性能および価格的優位性が認知され、販売量は右肩上がりに増加しており
ます。
○今後の検討課題。
  医薬品原薬としての抗HIV抗体製造や売上拡大が見込まれている大手体外診断用医薬品メーカーへの抗体供給、
及びiMatrix-511 silk並びにネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンの生産に必要な遺伝子組換えカイコの飼育規模が劇
的に拡大するため、人工飼料のコスト増が予想されます。この課題を解決するため、桑の葉の確保及び人工飼料の
コスト低減が求められており、そのための提携パートナーの獲得及び設備の建設を進めてまいります。
  これらの結果、次期の通期の遺伝子組換えカイコ事業の業績につきましては、売上高は、前年同期に比べ0.0%
増の30,700千円を見込んでおります。しかしながら、営業損益につきましては、三笠研究所における設備投資や抗
体医薬品の実用化を目指し、継続して研究開発費を積極的に投資するため、営業損失321,000千円(前年同期は
247,914千円の営業損失)を見込んでおります。

(検査事業)
 当事業は、主力商品である、高速液体クロマトグラフィーを用いた独自分析技術によるリポタンパク質プロファ
イル分析業務「LipoSEARCH」の測定受託サービス、及びIBLのELISA製品を中心としたELISA測定受託サービスを、
大手製薬企業、食品関連企業、大学などのアカデミアに対して提供しております。営業面においても、診断・試薬
事業部門との営業活動を共有化し、国内外の学会展示を共同で行うなど、双方のマーケット市場において販促活動
を強化しております。
 2020年3月期においても、国内では、日本栄養食料学会、日本動脈硬化学会、国際フードファクター会議などへ
の学会展示を予定しており、これらの学会で当事業の主力である、LipoSEARCHのプロモーションを行うことで、国
内外での新規ユーザーの獲得をめざしてまいります。海外に向けては、欧州動脈硬化学会、欧米の展示会などに参
加し、情報収集すると共に、受託測定に加えて、測定システムの導出も検討してまいります。
 これらの結果、次期の通期の検査事業の業績につきましては、売上高は、前年同期に比べ19.3%増の152,000千
円、営業利益は、前年同期に比べ94.6%増の25,000千円を見込んでおります。




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  (化粧品関連事業)
    当事業においては、ネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンⅠ配合化粧品「フレヴァン」の販売においては、中国代理
  店との協議を2020年3月期第1四半期において終了する見込みであり第2四半期には販売の再開を見込んでおりま
  す。また、新たに台湾、ベトナム等の東南アジアへの販売ルートの開拓が進行しております。さらに、欧州代理店
  においても「フレヴァン」の販売にむけて、欧州等の展示会への出展を計画しております。
    化粧品原料「ネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンⅠ」については、欧州代理店において、欧州での効果試験が完了
  し、今後、販売増を目指して参ります。また、化粧品業界待望の「ネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンⅢ(ベビーコ
  ラーゲン)」を2020年3月期中に販売を開始し、売上の拡大を目指して参ります。なお、三笠研究所において、
  「ネオシルクⓇ-ヒト型コラーゲンⅠ及びⅢ」の製造設備を整備し、安定供給を図ってまいります。
    これらの結果、次期の通期の化粧品関連事業の業績につきましては、売上高は、前年同期に比べ257.5%増の
  153,000千円、営業利益52,000千円(前年同期は6,654千円の営業損失)を見込んでおります。

    これらの結果、次期の通期の連結業績につきましては、売上高は、前年同期に比べ27.0%増の991,700千円を見
  込んでおります。しかしながら、営業損益につきましては、診断・試薬事業及び遺伝子組換えカイコ事業における
  設備投資ならびに遺伝子組換えカイコを用いた抗体医薬品の実用化を目指し、継続して研究開発費を積極的に投資
  するため、営業損失391,000千円(前年同期は173,680千円の営業損失)を見込んでおります。また、経常損失につ
  きましては、株式会社CUREDを持分法適用関連会社化(2019年2月27日開示「株式会社CUREDの第三者割
  当増資の引受(持分法適用関連会社化)」したことにより持分法損失及びのれんの償却の影響により550,000千円
  (前年同期は155,747千円の経常損失)を見込んでおり、親会社株主に帰属する当期純損失につきましては、
  565,000千円(前年同期は167,319千円の親会社株主に帰属する当期純損失)を見込んでおります。なお、当社グル
  ープの2020年3月期の利益は、マイナスとなっておりますが、2022年3月期において遺伝子組換えカイコ事業の損失
  を他事業でカバーし黒字化を見込んでおります。
    さらに、2023年3月期においては、抗HIV抗体の医薬品原料の導出を予定しており、2023年3月期以降は、企
  業価値を拡大し安定した収益を見込んでおります。


2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
 当社では現在、日本基準を適用して財務諸表を作成しております。今後も日本基準の適用を継続していく予定であ
ります。




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                          株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
                                                        (単位:千円)
                               前連結会計年度             当連結会計年度
                              (2018年3月31日)        (2019年3月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                             2,510,029           1,543,966
   受取手形及び売掛金                            203,114             208,985
   商品及び製品                                48,612              91,509
   仕掛品                                  122,986             127,215
   原材料及び貯蔵品                             106,099             118,769
   繰延税金資産                                   432                  -
   その他                                    6,939              21,332
   流動資産合計                             2,998,213           2,111,776
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物                            810,163             810,163
      減価償却累計額                         △810,163            △810,163
      建物及び構築物(純額)                            -                   -
     機械装置及び運搬具                           78,898              73,948
      減価償却累計額                          △78,898             △73,948
      機械装置及び運搬具(純額)                          -                   -
     土地                                 122,274             114,019
     その他                                589,153             587,504
      減価償却累計額                         △589,153            △587,504
      その他(純額)                                -                   -
     有形固定資産合計                           122,274             114,019
   無形固定資産                                    -                   -
   投資その他の資産
     投資有価証券                             105,266             686,555
     繰延税金資産                               2,569               4,437
     その他                                 66,691              71,525
     投資その他の資産合計                         174,526             762,517
   固定資産合計                               296,801             876,537
 資産合計                                 3,295,015           2,988,314
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                              7,772               4,784
   1年内返済予定の長期借入金                        146,088             108,956
   1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社
                                             -              277,704
   債
   未払法人税等                                15,267              17,025
   賞与引当金                                 13,633              18,189
   その他                                  119,391             123,762
   流動負債合計                               302,154             550,422
 固定負債
   長期借入金                                182,956              86,000
   転換社債型新株予約権付社債                        790,121             200,000
   退職給付に係る負債                              2,006               6,128
   固定負債合計                               975,083             292,128
 負債合計                                 1,277,237             842,550
純資産の部
 株主資本
   資本金                                2,636,302           2,792,510
   資本剰余金                              1,668,682           1,824,890
   利益剰余金                             △2,289,625          △2,474,056
   自己株式                                 △1,990              △1,990
   株主資本合計                             2,013,369           2,141,355
 新株予約権                                    4,408               4,408
 純資産合計                                2,017,777           2,145,763
負債純資産合計                               3,295,015           2,988,314


                          7
                        株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
                                                       (単位:千円)
                           前連結会計年度               当連結会計年度
                         (自 2017年4月1日          (自 2018年4月1日
                         至 2018年3月31日)         至 2019年3月31日)
売上高                                758,286                781,215
売上原価                               281,308                320,925
売上総利益                              476,978                460,290
販売費及び一般管理費
 役員報酬                                32,659                36,324
 給料及び手当                              82,237                91,175
 賞与                                   5,546                 5,814
 賞与引当金繰入額                             4,878                 6,081
 退職給付費用                               2,739                 5,031
 法定福利費                               15,839                17,389
 旅費及び交通費                             13,588                12,887
 支払報酬                                65,589                44,751
 研究開発費                              173,030               236,668
 その他                                129,659               177,847
 販売費及び一般管理費合計                       525,769               633,971
営業損失(△)                            △48,791               △173,680
営業外収益
 受取利息                                    71                     70
 受取配当金                                  600                    600
 受取ロイヤリティー                            1,939                    879
 為替差益                                    -                   4,206
 助成金収入                                   -                  15,006
 保険解約返戻金                              2,158                     -
 その他                                  1,317                    805
 営業外収益合計                              6,087                 21,569
営業外費用
 支払利息                                1,804                  1,347
 為替差損                                1,976                     -
 新株発行費                               2,212                  2,232
 その他                                   316                     55
 営業外費用合計                             6,309                  3,636
経常損失(△)                            △49,013               △155,747
特別損失
 投資有価証券評価損                           2,349                     -
 減損損失                                  576                  8,255
 特別損失合計                              2,926                  8,255
税金等調整前当期純損失(△)                     △51,940               △164,002
法人税、住民税及び事業税                         3,699                  4,752
法人税等調整額                             △3,001                △1,435
法人税等合計                                 697                  3,317
当期純損失(△)                           △52,637               △167,319
親会社株主に帰属する当期純損失(△)                 △52,637               △167,319


連結包括利益計算書
                                                       (単位:千円)
                           前連結会計年度               当連結会計年度
                         (自 2017年4月1日          (自 2018年4月1日
                         至 2018年3月31日)         至 2019年3月31日)
当期純損失(△)                           △52,637               △167,319
包括利益                               △52,637               △167,319
(内訳)
 親会社株主に係る包括利益                      △52,637               △167,319
 非支配株主に係る包括利益                           -                      -



                        8
                                              株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2017年4月1日       至    2018年3月31日)
                                                                                  (単位:千円)
                                      株主資本
                                                                          新株予約権      純資産合計
             資本金         資本剰余金        利益剰余金        自己株式      株主資本合計

当期首残高        2,271,815    1,304,195   △2,236,987    △1,990    1,337,033      4,408   1,341,441

当期変動額
 親会社株主に帰属す
                                        △52,637                △52,637                △52,637
 る当期純損失(△)
 持分法の適用範囲の
 変動
 新株の発行(新株予
               364,486      364,486                             728,973               728,973
 約権の行使)
当期変動額合計        364,486      364,486     △52,637         ―       676,335         ―     676,335

当期末残高        2,636,302    1,668,682   △2,289,625    △1,990    2,013,369      4,408   2,017,777




当連結会計年度(自 2018年4月1日       至    2019年3月31日)
                                                                                  (単位:千円)
                                      株主資本
                                                                          新株予約権      純資産合計
             資本金         資本剰余金        利益剰余金        自己株式      株主資本合計

当期首残高        2,636,302    1,668,682   △2,289,625    △1,990    2,013,369      4,408   2,017,777

当期変動額
 親会社株主に帰属す
                                       △167,319               △167,319               △167,319
 る当期純損失(△)
 持分法の適用範囲の
                                        △17,111                △17,111                △17,111
 変動
 新株の発行(新株予
               156,208      156,208                             312,417               312,417
 約権の行使)
当期変動額合計        156,208      156,208    △184,431         ―       127,985         ―     127,985

当期末残高        2,792,510    1,824,890   △2,474,056    △1,990    2,141,355      4,408   2,145,763




                                              9
                       株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


(4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                    (単位:千円)
                         前連結会計年度              当連結会計年度
                       (自 2017年4月1日         (自 2018年4月1日
                       至 2018年3月31日)        至 2019年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前当期純損失(△)                 △51,940             △164,002
 減損損失                                576               8,255
 受取利息及び受取配当金                       △671                △670
 支払利息                              1,804               1,347
 為替差損益(△は益)                          494              △4,468
 新株発行費                             2,212               2,232
 投資有価証券評価損益(△は益)                   2,349                  -
 売上債権の増減額(△は増加)                 △10,094               △5,871
 たな卸資産の増減額(△は増加)                 △5,289              △59,795
 仕入債務の増減額(△は減少)                    6,337              △2,988
 未払金の増減額(△は減少)                    37,396               8,482
 未収消費税等の増減額(△は増加)                 81,105             △11,670
 その他                              13,704              △9,787
 小計                               77,986            △238,936
 利息及び配当金の受取額                         671                 670
 利息の支払額                          △1,699               △1,251
 法人税等の支払額                        △3,110               △4,417
 営業活動によるキャッシュ・フロー                 73,847            △243,935
投資活動によるキャッシュ・フロー
 定期預金等の預入による支出                  △62,153              △62,157
 定期預金等の払戻による収入                    56,150              68,153
 有形固定資産の取得による支出                    △900                   -
 関係会社株式の取得による支出                       -             △598,400
 その他                                 625               △876
 投資活動によるキャッシュ・フロー                △6,278             △593,279
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入金の純増減額(△は減少)                 10,000               10,000
 長期借入れによる収入                           -                30,000
 長期借入金の返済による支出                 △146,088             △164,088
 その他                             △2,212               △2,232
 財務活動によるキャッシュ・フロー              △138,300             △126,320
現金及び現金同等物に係る換算差額                   △494                 4,468
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)             △71,226             △959,067
現金及び現金同等物の期首残高                 2,522,102            2,450,875
現金及び現金同等物の期末残高                 2,450,875            1,491,808




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                                       株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


(5)連結財務諸表に関する注記事項
 (継続企業の前提に関する注記)
 該当事項はありません。

 (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
   当社は、当連結累計期間において新株予約権の行使に伴う新株発行を実施いたしました。この結果、当第37期連結
 累計期間において資本金及び資本準備金がそれぞれ156,208千円増加し、当連結会計期間末において資本金が
 2,792,510千円、資本剰余金が1,824,890千円となっております。

 (追加情報)
  「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会計年度より
 適用しており、繰延税金資産は投資その他の資産の区分に表示しております。


 (セグメント情報等)
 【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
 (1) 報告セグメントの決定方法
     当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締
   役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検証を行う対象となっているものであります。
     当社グループは、事業別に区分された事業ごとに国内及び海外の包括的な事業戦略を立案し、事業活動を展開し
   ております。したがって当社グループは、事業内容を基礎とした「診断・試薬事業」、「遺伝子組換えカイコ事
   業」、「検査事業」及び「化粧品関連事業」の4つを報告セグメントとしております。
 (2) 報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
     「診断・試薬事業」は、研究用試薬関連の製造・仕入及び販売を行うとともに、医薬用関連は、医薬品の研究開
   発及び体外診断用医薬品の製造・仕入及び販売を行っております。「遺伝子組換えカイコ事業」は「遺伝子組換え
   カイコ」の繭を用いた関連製品の販売を行うとともに、医薬品原料の研究開発を重点的に行っております。「検査
   事業」は脂質代謝解析技術を利用した生活習慣病領域での創薬・研究支援に加え、予防・診断支援などを行ってお
   ります。また、「化粧品関連事業」は化粧品等の販売を行っております。

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
  報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」におけ
 る記載と概ね同一であります。

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
                                                                             (単位:千円)
                                  報告セグメント                                        連結
                                                                      調整額
                                                                               財務諸表
               診断・試薬 遺伝子組換え                     化粧品関連                 (注)2
                                      検査事業                 合計                   計上額
                 事業   カイコ事業                       事業
売上高
 外部顧客への売上高       601,156     21,744   114,118    21,267     758,286       ―     758,286
 セグメント間の
                   4,588        100     1,870        ―        6,559   △6,559          ―
 内部売上高又は振替高
      計          605,745     21,844   115,988    21,267     764,845   △6,559    758,286
セグメント利益又は損失
                 127,506   △179,240    10,634    △8,651    △49,751       960   △48,791
(△)
セグメント資産        2,974,711    201,794    85,358    33,151   3,295,015       ―    3,295,015

セグメント負債        1,159,292     70,192    15,727    32,025   1,277,237       ―    1,277,237

その他の項目
  減価償却費           ―       ―    ―      ―      ―    ―                                   ―
  有形固定資産及び無形
                  ―       ―    ―      ―      ―    ―                                   ―
  固定資産の増加額
 (注)1. セグメント損失は連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
    2. セグメント損失の調整額960千円には、セグメント間取引消去960千円が含まれております。



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                                                      株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


当連結会計年度(自 2018年4月1日            至     2019年3月31日)
                                                                                                  (単位:千円)
                                              報告セグメント                                                    連結
                                                                                           調整額
                                                                                                       財務諸表
                       診断・試薬 遺伝子組換え                             化粧品関連                      (注)2
                                                   検査事業                         合計                      計上額
                         事業   カイコ事業                               事業
売上高

    外部顧客への売上高            582,778         30,232      125,400         42,803      781,215         ―      781,215
    セグメント間の
                           5,235           373         1,992             ―         7,601   △7,601             ―
    内部売上高又は振替高
         計               588,014         30,606      127,392         42,803      788,817   △7,601       781,215
セグメント利益又は損失
                          67,079     △247,914         12,847        △6,654     △174,640         960    △173,680
(△)
セグメント資産                1,906,031      855,351        101,986        124,945    2,988,314         ―     2,988,314

セグメント負債                  695,363         74,147       24,992         48,047      842,550         ―      842,550

その他の項目

    減価償却費                     ―             ―               ―            ―            ―          ―            ―
    有形固定資産及び無形
                              ―             ―               ―            ―            ―          ―            ―
    固定資産の増加額
 (注)1.   セグメント損失は連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
    2.   セグメント損失の調整額960千円には、セグメント間取引消去960千円が含まれております。

【関連情報】
前連結会計年度(自 2017年4月1日            至     2018年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
                                                                                                      (単位:千円)
                                         遺伝子組換え
                      診断・試薬事業                                   検査事業           化粧品関連事業                合計
                                         カイコ事業
外部顧客への売上高                  601,156                21,744             114,118           21,267           758,286
 
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
                                                                                                   (単位:千円)
      日本                  米国                      ドイツ                     その他                     合計

            617,564             86,386                     40,536                13,800                 758,286

 (注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
 
(2) 有形固定資産
  本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
 
3.主要な顧客ごとの情報
                                                                                                      (単位:千円)
      顧客の名称又は氏名                          売上高                                  関連するセグメント名

岩井化学薬品㈱                                           81,593    診断・試薬事業、遺伝子組換えカイコ事業

㈱ニッピ                                              80,770    診断・試薬事業
 




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                                                    株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


当連結会計年度(自 2018年4月1日            至       2019年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
                                                                                            (単位:千円)
                                          遺伝子組換え
                      診断・試薬事業                                検査事業           化粧品関連事業          合計
                                          カイコ事業
外部顧客への売上高                  582,778              30,232            125,400         42,803      781,215
 
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
                                                                                            (単位:千円)
      日本                  米国                    ドイツ                    その他                 合計

           604,849               84,409                  59,790              32,166           781,215

 (注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
 
(2) 有形固定資産
    本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
 
3.主要な顧客ごとの情報
                                                                                            (単位:千円)
      顧客の名称又は氏名                           売上高                           関連するセグメント名

岩井化学薬品㈱                                         82,812    診断・試薬事業

㈱ニッピ                                            74,470    診断・試薬事業、遺伝子組換えカイコ事業
 
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
  前連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
                                                                                            (単位:千円)
                                                          報告セグメント
                                          遺伝子組換え
                      診断・試薬事業                                検査事業           化粧品関連事業          計
                                          カイコ事業
減損損失                             576                ―                  ―              ―             576
  
 当連結会計年度(自           2018年4月1日    至     2019年3月31日)
                                                                                            (単位:千円)
                                                          報告セグメント
                                          遺伝子組換え
                      診断・試薬事業                                検査事業           化粧品関連事業          計
                                          カイコ事業
減損損失                             235             8,019                 ―              ―           8,255


【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
  前連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
  該当事項はありません。
 
  当連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
  該当事項はありません。

 
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
 前連結会計年度(自           2017年4月1日    至     2018年3月31日)
    該当事項はありません。
 
 当連結会計年度(自           2018年4月1日    至     2019年3月31日)
    該当事項はありません。
 


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                              株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


 (1株当たり情報)
                                                        
                                    前連結会計年度               当連結会計年度
                                  (自 2017年4月1日          (自 2018年4月1日
                                   至 2018年3月31日)         至 2019年3月31日)

1株当たり純資産額                                   241.64円               245.47円

1株当たり当期純損失(△)                               △7.01円               △19.82円

 (注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であ
      るため記載しておりません。
     2.1株当たり当期純損失の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
                                前連結会計年度        当連結会計年度
              項目              (自 2017年4月1日   (自 2018年4月1日
                               至 2018年3月31日)  至 2019年3月31日)

 親会社株主に帰属する当期純損失(千円)(△)                     △52,637              △167,319

 普通株主に帰属しない金額(千円)                                  ―                     ―
 普通株式に係る親会社株主に帰属する
                                            △52,637              △167,319
 当期純損失(千円)(△)
 普通株式の期中平均株式数(株)                           7,506,770             8,438,028
                          新株予約権の数   153個               新株予約権の数   144個
                          (内訳)                         (内訳)
                          第1回無担保転換社債型新株                第1回無担保転換社債型新株
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり 予約権        20個               予約権       20個
当期純利益の算定に含まれなかった潜在株式の概要   第2回無担保転換社債型新株                第2回無担保転換社債型新株
                          予約権        17個               予約権        8個
                          第3回新株予約権  116個               第3回新株予約権  116個




 (重要な後発事象)
  該当事項はありません。
    




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                                  株式会社免疫生物研究所(4570) 2019年3月期 決算短信


4.その他
    役員の異動
    (1) 新任取締役候補
       取締役(社外)      小嶋   一慶   現    ゆうあい綜合法律事務所


    (2) 就任予定日
       平成31年6月27日




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