4570 J-免疫生物研究所 2021-09-14 15:30:00
事業計画及び成長可能性に関する説明 [pdf]

      事業計画及び
    成長可能性に関する説明

       2021年9月14日

    株式会社免疫生物研究所
       (証券コード:4570)


1                     Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
     目次

    ■ 会社概要
    □ 抗体関連事業
    □ 遺伝子組換えカイコ開発事業
    □ 化粧品関連事業
    □ 新中期経営計画&事業リスク
    □ その他
2               Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
       会社概要

        企業理念            会社名    株式会社免疫生物研究所
                        設立日    1982年9月9日
    生物の生命維持に不可欠である免     代表者    清藤 勉
    疫機構「抗体」について研鑽し、人
    類が病気から安全に免れるような医    本社住所   群馬県藤岡市中1091番地1
    薬品や診断薬を提供いたします。
                        資本金    3,029百万円
                               (発行済み株式数:9,314,590株)
    特に、がん、自己免疫疾患、脳・神
    経関連疾患などの難病にかかわる     従業員数   58名
    タンパク質に対する抗体の開発を追           取締役6名 監査役3名
    求し、医薬、診断薬、研究用試薬と    役員数
                                (社外2名)            (社外3名)
    して供給してまいります。そして、世          ※株式会社スカイライト・バイオテック
    界で難病に苦しむ人々が1日も早く    子会社                 (※2021.11.1吸収合併予定)

    病気を克服し明るく豊かな暮らしを           株式会社ネオシルク化粧品
    営めるように貢献いたします。      持分法適   株式会社CURED
                        用会社    株式会社AI Bio



3                                    Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
    会社概要
    当社グループの事業概要




4             Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
         会社概要
        当社グループの事業セグメント
    セグメント             事業内容
                      ◆研究用試薬の開発・製造・販売
                      ◆体外診断用医薬品の開発・製造・販売
    抗体関連事業
                      ◆医薬品原薬の開発・導出
    (IBL、SLB、CURED、
                      ◆リポタンパク質、脂質プロファイル解析サービス
    AI Bio)
                      ◆研究検査、HPLC測定項目の受託測定
                      ◆カイコ繭による抗体やタンパク質の生産・販売
    TGカイコ開発事業         ◆組換えタンパク質の生産コストを1/10程度に低
    (IBL)             減する基礎研究に注力
                      ◆カイコ繭によるネオシルク®-ヒト型コラーゲンの
    化粧品関連事業           生産・販売
    (IBL、NSC)         ◆ネオシルク®-ヒト型コラーゲン配合化粧品の製
                      造・販売
    IBL:株式会社免疫生物研究所   SLB:株式会社スカイライト・バイオテック
    NSC:株式会社ネオシルク化粧品、 CURED:株式会社CURED
    AI Bio:株式会社AI Bio
5                                   Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
         会社概要
        ビジネスモデル      抗体関連事業(シーズ開発)
    企
                     遺伝子組換えカイコ開発事業
    業                関係会社(AI Bio,CURED)
    価
    値    売上高に応じて           ロイヤリティ-収入

        臨床試験の進捗時       マイルストーン収入

        シーズ導出時     一時金収入



              抗体関連事業(試薬・診断薬)
        現時点
                 化粧品関連事業

                                                     将来

6                           Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
     目次
    □ 会社概要
    ■ 抗体関連事業
    □ 遺伝子組換えカイコ開発事業
    □ 化粧品関連事業
    □ 新中期経営計画&事業リスク
    □ その他
7               Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
               抗体関連事業
            抗体の価値
      少量多品種から
                                                  バイオ医薬品
      大規模生産へ
                                             2018年                 2024年予想
                                             24兆円                    38兆円
                      体外診断用医薬品
                      2020年   2025年予想
       研究用試薬          9兆円       10兆円
    2019年   2023年予想
    1.1兆円     1.4兆円


    多種類 小規模           多種類 中規模                        少種類 大規模

      診断薬から医薬品として利用されるにつれて付加価値が高まります
            出所:研究用試薬:株式会社グローバルインフォメーション プレスリリース(2021.1.15)参考 1$=110円で当社試算
               体外診断用医薬品:株式会社グローバルインフォメーション プレスリリース(2021.2.3)参考 1$=110円で当社試算
               医薬品:Evaluate Pharma参考 1$=110円で当社試算


8                                                           Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
      抗体関連事業
    会社の基盤技術:抗体
    抗体とは体の中で作られるタンパク質で、体内に侵入
    したウイルスなどに結合し、排除する働き、いわゆる免
    疫、を担っています。抗体の産業利用を通して社会に
    貢献してまいります!
    ○ 様々な物質(抗原)を識別し、結合する性質
    →抗原(タンパク質など)の検出・分離・精製などの
    研究用試薬、診断薬として利用。
     例)インフルエンザウイルス抗原検査用キット

    ○ がん細胞を殺傷したり、病因になる物質を中和する能力
    →抗体自身を治療薬として用いる、抗体医薬品の開発。
     例)乳がん、大腸がん、関節リュウマチなどの治療薬

    当社製品は、ニッチ製品で他社との差別化を図っているため、競合
    環境については、特段の経営リスクとしてあつかっておりません
9                          Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
      抗体関連事業:研究用試薬
     当社は1982年(昭和57年)以来40年、5,000種類以上の抗原に対し
     て抗体を作製してきました。
     この間に抗体作製のノウハウが蓄積され、当社のコア技術として確立さ
     れております。

                開発・製造・販売したELISAキット
                100種類以上
                  アルツハイマー病関連、
                  メタボリックシンドローム関連、
                  がん関連
                  自己免疫疾患関連、等など


                特注抗体及びELISA系の作製など
                受託サービスも提供しております。



10                             Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
        抗体関連事業:体外診断用医薬品

     ISO 13485に基づいた厳格な品質管理
     体外診断用医薬品の原料抗体をグローバルに供給。
     自社製品の体外診断用医薬品としての承認申請・製造
     販売へ展開。
                       IBLの抗体作製技術
     体外診断用医薬品への取り組み                      【研究用試薬】
      試薬事業の領域は、非常に流動      試薬             主に大学、製薬企業
     的であり、競争が激しいグローバ                     等の医薬関連の研究
     ル社会において、安定した収益を       高い            開発で使用
     生み出すことが困難な領域となっ      特異性
     ております。安定した収益を生み
                                          【体外診断用医薬品】
     出すためには、体外診断用医薬品
     の領域の製品化が必要であると認     体外診断薬            主に病院や検査セン
                                          ターで使用
     識し、体外診断用医薬品の研究開
     発に注力してまいります。
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        抗体関連事業:体外診断用医薬品
     成長戦略

                            アルツハイマー病の診断薬
                               へ本格参入
                    大手診断薬メーカーとし、
                    共同で大市場に向けた
                    診断薬の開発を目指す
                                    グローバルにて
                                   共同研究・業務提携




                       CTP他数種類の上市を予定

     自社製品Tau/pTau                       希少疾患をターゲットにした
     その他原料供給                            診断薬を開発し、その数を
                                        増やすことによって収益の
                                        安定を図る



        39期              40期〜
12                                     Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
                抗体関連事業:体外診断用医薬品
              開発中の主なテーマと進捗状況
              CTP(Cochlin-
     標的分子     Tomo-Protein)
                                 VEGF       グルカゴン      Titin-Nフラグメント         赤痢アメーバ

     上市予定      2022年3月期        2022年3月期     2023年3月期    2024年3月期              2024年3月期

                                クロウ・深瀬
     対象疾患      外リンパ瘻
                              (POEMS)症候群
                                            血糖調節因子      筋ジストロフィー            赤痢アメーバ症


     申請区分     新規(クラスⅢ)        新規(クラスⅢ)      既存(クラスI)   新規(クラスⅢ)              既存(クラスⅢ)

               埼玉医科大学                                    神戸大学
 共同研究先         試薬販売業者
                                藤本製薬         群馬大学
                                                         昭和大学
                                                                                     -


               医薬品承認済          医薬品承認済
                                                        医薬品申請                   開発中
      進捗      (試薬販売業者)        (試薬販売業者)       開発中
                                                         準備中                   申請準備中
              保険適用申請済         2021年6月保険適用

               ・試薬開発                         試薬開発        試薬開発
     IBLの役割    ・受託製造
                                受託製造
                                            医薬品申請       医薬品申請
                                                                               医薬品申請


上記の他に、CTP(イムノクロマト方式)、アルツハイマー関連(p14参照)、SFTS関連(p
17参照)の診断薬を2024年3月期を目標に開発を進めております。
13                                                           Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
        抗体関連事業:研究用試薬
      当社のアミロイドβに対する各種の抗体は、数多くの論
      文で採用され、世界中の研究者が使用しております。

     (2021年6月)
     アルツハイマー病に
     対する抗体医薬が米
     国FDAで承認            診断薬が必須


     米製薬企業バイオジェンと日本のエーザイが共同開発するアルツハイ
     マー治療薬「アデュカヌマブ」が、アルツハイマー病に対する抗体医薬と
     して米国FDAで承認されたことにより、アルツハイマー病に対する早期
     段階の診断薬が必要となります。
     当社は、現在所有するアミロイドβ関連の抗体群を活用し、診断薬化
     に向けた共同研究先を探索しております。

14                           Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
         抗体関連事業:体外診断用医薬品
      体外診断薬開発の一例
         中耳洗浄液中のCTP (Cochlin-Tomo-Protein)
             測定キットによる外リンパ瘻の診断



                   中耳洗浄液



                              中耳洗浄液中の外リンパ瘻特
                                 異的蛋白CTPを検出
     外リンパが内耳から中耳へ漏出することによ
     って、内耳の生理機能が傷害される疾患を       (CTP特異的抗体を使用)
         外リンパ瘻と呼んでいます。

     外リンパ瘻は難聴,耳鳴り,めまい,平衡障        外リンパ瘻の診断
       害などさまざまな症状を呈します。       (症状だけでは分からない病気の
                              診断、診断の補助をします)

15                                 Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
           抗体関連事業:原薬・シーズ開発
        近年、がんを始め、さまざまな疾病の治療に抗体医薬が利用されるよう
        になってまいりました。抗体の高い特異性を利用して標的細胞などを
        狙い撃ちできるため、従来の治療法とは異なり副作用が少ないとされ
        ております。抗体作製に関わる技術と経験を基に、将来の医薬に役立
        つシーズを見出し、ライセンスビジネスに積極的に取組んでおります。
      シーズ探索     シーズ開発            製薬企業へ
                                 シーズ導出


                        収入
     ウイルスに感染した  抗体の遺伝子を         ウイルスを攻撃する
      患者の免疫細胞 取出し抗体医薬品に加工   臨     抗体医薬品               製薬企業へ
                            床                         シーズ導出
                            試     収入
                            験
                                より大きな収入となる
16                                     Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
        抗体関連事業:原薬・シーズ開発
      当社では、抗体作製技術を基盤として、治療用医薬品に適した抗体の創製に取り組
      んでおります。治療用医薬品開発においては、製薬企業各社がパイプラインを充実さ
      せるために医薬シーズに係る権利の譲渡又は許諾を受ける活動を積極的に展開して
      いることを受けて、当社の人的資源と効率を鑑み、創薬ターゲットの探索及びそのタ
      ーゲットに対する各種抗体の作製とそれらの抗体の薬効評価に特化しております。

            2021年2月16日に合弁会社「AI Bio」
                (持分法適用会社)を設立

     「ダニ媒介性感染症である重症熱性      「新型コロナウィルス感染症」
     血小板減少症候群」(SFTS)に関す    (COVID19)治療薬につきまして、
     る治療用抗体医薬品候補ACT101」    ABCONTEK 社が手掛ける中和活性
     の、早期承認を目指して開発中        の高い、治療用抗体医薬品候補の
                           実用化を目指して開発中


     現在、外部リソースを活用し製造に適する生産細胞株の構築(前臨床試験
     のための抗体を製造中)を実施中
     今後、3年以内の導出を視野に入れた研究開発ならびに導出に向け活動中


17                                    Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
       抗体関連事業:原薬・シーズ開発
      国立大学法人徳島大学と胃や腸の消化管壁
      の粘膜下にある未熟な間葉系細胞に由来する
      「肉腫」の一種とされる、GIST(消化管間質腫
      瘍)を診断、治療するための抗体医薬品を研究
      開発中。製薬企業等への導出等を目指す




     現在、動物実験を踏まえ
     特許出願の準備中
18                     Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
       抗体関連事業:カイコ関連サービス
     ◆カイコ繭による抗体やタンパク質の生産・販売
     遺伝子組換えカイコにより生産された抗体は、非特異反応が低い
     ことや動物愛護の対象とならない




19                         Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
          抗体関連事業:カイコ関連サービス
       ◆カイコ繭による抗体やタンパク質の生産・販売
     遺伝子組換えカイコにより生産された抗体の優位性
     ①非特異反応が低いこと
     ②動物愛護の対象とならない
     ③生産コストの低減(医薬品原料は除く)
     今後生産拡大が見込まれる製品ラインナップ
     ラミニン 511-E8(iMatrix-511 Silk)
      当社および株式会社ニッピ(ニッピ)との共同研究により開発
      したiPS 細胞等の培養足場材として用いる研究用試薬(販
      売先:株式会社マトリクソーム)
      ※他社既存品との優位性認知度UP(同性能・低価格)

     体外診断用医薬品原料
      大手診断薬メーカーへの原料供給が増加
      ※本格的な販売開始が予定

     Amiloidβ関連抗体(ELISAキット原料)
      遺伝子組み換えカイコの技術は、診断試薬サービスの
      ELISAキットにも利用され、今後※診断薬化を目指す。
20                                   Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
     抗体関連事業:臨床検査事業
     研究用試薬・体外診断薬の新しい市場開拓のため登録衛
     生検査所(群馬県 第54号)を開設し、外部からの検体を受
     入れて検査を実施しています。




                 IBLの特色ある測定キット、診断用医薬品
                 を用いた検査を受託
                 →IBL製品の有効活用
                 →新しい市場の開拓
                 →研究用検査
                 →自由診療への展開も可能



21                        Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
             抗体関連事業:LipoSEARCH
        LipoSEARCHは、悪玉/善玉コレステロール・中性脂肪などを詳細に網
        羅的にプロファイリングする研究検査サービスです。

        脂質代謝研究、脂質代謝関連新薬の非臨床試験、臨床開発試験、機能性
        食品開発、トクホ試験、などにおいて利用されております。
        さらに、リポタンパク質の「粒子数」の分析が可能になり、動脈硬化や心疾患
        リスクの把握に役立つ、より詳細なデータが取得できるようになりました。
        人間ドックなどの自由診療、さらにペットの検査も進めています!




     微量の血液     ゲルろ過-HPLC法による分析     独自の解析法で解析

22                                Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
     抗体関連事業:世界へ情報展開
    戦略のイメージ
世
界
市
場
                       IBLを知ってもらう
                  目標
                 IBLを使う
                       当社グループの独自技術を日
                       本市場から世界市場へ展開
     IBLを知っている         Linked inを活用し、世界の
日
本       現在             CRO関連ビジネスユースへ、
市                      当社グループの独自技術の動
場   IBLを使ってる           画を配信することにより、世界
                       の研究者の記憶に刷り込み、当
                       社グループ製品およびサービス
    認知度レベル             群の利用機会を拡大させる。

                              Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
         抗体関連事業
       数値目標       抗体関連事業        ※ 新報告セグメントにて策定
                                注1 医薬シーズの導出による収益は含まれていません

     (単位:百万円)      38期実績 39期実績 40期予想 41期中計 42期中計
     抗体関連事業(売上高)       563   588    670  810   950
         診断試薬サービス      468   482    545  600   650
            検査サービス      69    76     95  120   150
         TGカイコサービス      25    29     30   90   150
     営業利益             △300   △54 黒字   5   82   172

     Eマーケィング(SNS等)を活用した海外戦略を構築し、独自技術を日本をはじ
     め世界へ広め、販売拡大を目指す(診断試薬サービス、検査サービス)
     登録衛生検査所「IBL解析センター」において、大手検査会社との連携により
     HPLC測定項目の販売拡大を目指す(診断試薬サービス、検査サービス)
     体外診断用医薬品(原料含む)8品目以上の上市(P13参照)を目指し、安定
     収入の拡大を目指す(診断試薬サービス)
     TGカイコ繭の優位性を活かし、診断薬原料及びラミニンの販売拡大を目指
     す(TGカイコサービス)
     販売管理費においては、組織変更により、販売体制や経営資源を共有化し、
     事業運営のスピード化や効率化を図る(抗体関連事業)
24                                      Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
      目次

     □ 会社概要
     □ 抗体関連事業
     ■ 遺伝子組換えカイコ開発事業
     □ 化粧品関連事業
     □ 新中期経営計画&事業リスク
     □ その他
25               Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
          遺伝子組換えカイコ開発事業
       研究目標(医薬品原料導出への挑戦)
     遺伝子組換えカイコの繭により産生されるフィブリノゲンや抗HIV抗体を開発
     し、医薬品原料の生産を目指し研究開発を邁進してきたが、いずれも生産コ
     ストの問題等により生産を断念
                            課題
     今後の遺伝子組換えカイコ事業最大の挑戦と捉え、抗体やタンパク質の生
     産性を10倍程度に向上させるための基礎研究に集中
                            克服
        医薬品原料生産の可能性を大きく高める
       数値目標 コスト管理を徹底し、研究成果のスピード化を図る
     (単位:百万円)     38期実績     39期実績    40期予想    41期中計            42期中計
     研究開発費            240      172      125           120               120
     ※中期計画における研究活動費は、人件費、設備管理費、基礎研究費を想定しており、新たに、重
     要な設備投資、人員採用、高額な消耗品の購入は、予定しておりません。また、今後、基礎研究が成
     功した場合は、医薬品原料導出に向けた研究開発が開始される可能性がありますので、その場合は、
     速やかに公表いたします。

26                                            Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
      遺伝子組換えカイコ開発事業
     遺伝子組換えカイコ生産系の課題




27                     Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
        遺伝子組換えカイコ開発事業
     (克服)製造コスト低減のための開発
     1.発現量の増加
      新しい発現技術を開発し、タンパク質の発現量を数倍
      に高める。
     2.高抽出系統の開発
      タンパク質を高効率で抽出できるカイコ新系統を開発
      する。
     3.抽出技術の改良
      少ない溶媒で効率よくタンパク質を抽出する技術を
      開発する。
     これらを総合して生産量を10倍程度向上する。(目標:41期)

     医薬品原料生産へ再挑戦
       なお、上記の成果は、中期経営計画の売上高には、含めておりません。
28                            Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
      目次

     □ 会社概要
     □ 抗体関連事業
     □ 遺伝子組換えカイコ開発事業
     ■ 化粧品関連事業
     □ 新中期経営計画&事業リスク
     □ その他
29               Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
           化粧品関連事業

     医療レベルからの研究により
     本物の「安心と安全」を追求した、こだわりの化粧品


     ネオシルク化粧品は、医薬品の研究開発をする「免疫生物研究所」が

     作った化粧品会社です。


     お肌の悩みは女性によってさまざまですが、それを改善し、年齢を
     重ねても美しくすこやかなお肌でいることは、女性にとって何にも
     かえがたい輝きだと信じています。


     その自信の研究成果の第一弾が「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」です。
     これまで使用されている異種動物由来のものとは
     まったく違う新しいコラーゲンです。


     是非、今までにない化粧品への感動を
     あなたのお肌で実感してください。




30                                         Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
      化粧品関連事業
     ネオシルク®-ヒト型コラーゲン配合化粧品
     「フレヴァンシリーズ」




     当社製品は、化粧品原料では世界で初めて、ヒト型のコラーゲンを
     開発し、従来の動物性コラーゲンとは一線を画しております。
31                        Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
           化粧品関連事業
     化粧品用原料コラーゲンは、          医薬品タンパク質は、安全性
     かつては、ウシの皮膚由来がほとんど      の面からヒト型が常識です。
        ・BSE等病原体混入の危険
                            ではなぜ、肌につける化粧品
      ・アレルギーを引き起こす可能性
                            用原料のコラーゲンは、ヒト型
                            でなくても良いのでしょうか?
        現在は、魚由来が中心
       ・人に感染する病原体をもたない
                            ヒト型コラーゲン を開発
     ・アレルギーの問題は              ヒト型であるため、アレルゲ
         未解決                ン性が低く、安心・安全
     (むしろ問題は大きくなったかもしれない)    カイコの繭から抽出されるた
     アレルギーは皮膚から・・・。         め、動物由来成分を含まない
     最近の学説では、皮膚から侵入したアレルゲ
     ンが、アレルギー症状を引き起こすきっかけ
                             水に溶けやすく、扱いやすい
     になることが判っている            ヒト型コラーゲン
32                                Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
      化粧品関連事業
     遺伝子組換えカイコによるヒト型コラーゲン生産の概要




      *カイコで生産したヒト型コラーゲンは三重らせん構造を有しません。
        (魚由来のコラーゲンもヒトの体温では三重らせん構造を維持できない)

33                                     Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
     化粧品関連事業
           「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅢ」
           は、通称ベビーコラーゲンと言われ、赤
           ちゃんの肌に多く存在し、加齢とともに
           減少していくといわれる大変貴重な、
           コラーゲンです。
           本製品は、トランスジェニックカイコの
           マユから精製するため、組換え遺伝子、
           動物由来タンパク質、および防腐剤等
           を含みません。


           化粧品原料「ネオシルク®-ヒ
           ト型コラーゲンⅢ」を使用した
           高級化粧品の開発に取り組
           み、高品質を求めるユーザー
           に幅広く提供できる製品を開
           発し、販売拡大を目指す
34                Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
        化粧品関連事業
     ネオシルク®-ヒト型コラーゲン配合化粧品
     「フレヴァンシリーズ」
     ・中国市場へ進出(「frais vent」商標登録)
       中国企業と交渉中
     ・欧州市場へ進出
       欧州代理店が「PolyNeo GbmH」を設立
       ⇒欧州Amazonで展開中(増産計画中)

                「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」




35                           Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
            化粧品関連事業
       数値目標
     (単位:百万円)       38期実績   39期実績   40期予想    41期中計            42期中計
     化粧品関連事業(売上高)      12      14      100           200                300
     営業利益             △53     △13       13            40                 70
                                    黒字化              利益の拡大
     〇国内販売
     遺伝子組換えカイコ開発事業が開発した、化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型
     コラーゲンⅢ」を使用した高級化粧品の開発に取り組み、高品質を求めるユ
     ーザーに幅広く提供できる製品を開発し、販売拡大を目指す

     〇海外販売(中国)
     商標登録問題が解決(2021年3月31日公表の「株式会社ネオシルク化粧品
     における「frais vent」商標登録の完了に関するお知らせ」参照)し、既存代
     理店ルートでの販売再開、及び新規販売ルートによる販路拡大を目指す
     〇海外販売(欧州・その他)
     欧州現地代理人は、オンライン販売会社「PolyNeo GmbH」を設立し、Eマ
     ーケティング (SNS)やAmazonへの出店にて、販売網を拡大し売上増加を
     目指す
36                                           Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
      目次

     □ 会社概要
     □ 抗体関連事業
     □ 遺伝子組換えカイコ開発事業
     □ 化粧品関連事業
     ■ 中期経営計画&事業リスク
     □ その他
37               Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
           新中期経営計画(連結)
       中期経営計画進捗状況
     前回(2020.8.6公表)中期経営計画(連結)からの経過
                    39期         40期          41期
       (千円)       (業績予想)      (中期計画)       (中期計画)
     売上高                549          836      1,000
     営業利益(△損失)        △308     黒字化   10         178

           39期実績:ELISAキット・抗体は、計画を下回ったものの試薬受託サービスやBSEキッ
           トの需要が増加した。その結果、売上高は、予想を上回り、営業損失は予想から改善す
           ることが出来ました。
           40期予想:診断・試薬サービスは順調に推移するものの、遺伝子組換えカイコによる診
           断薬原料の販売時期が次期にずれ込んだことや検査サービスの海外導出の遅れ、また、
           化粧品関連事業における商標問題による中国市場への販売開始時期の遅れ等により
           前回計画を下回る予想となりました。
           41期計画:遺伝子組換えカイコによる診断薬原料の販売が大幅に増加することや欧州
           及び中国向けの化粧品「フレヴァン」の販売が本格化することにより、前回40期計画並
           みの計画予想となりました。


     新(2021.5.28公表)中期経営計画(連結) 【次ページ】
38                                            Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
            新中期経営計画(連結)
          数値目標 2022年3月期(40期)〜2024年3月期(42期)
                       38期      39期      40期            41期                42期
      (単位:百万円)
                      (実績)     (実績)     (予想)           (中計)               (中計)
売上高              注1      576      602       770        1,010                  1,250
            抗体関連事業       563      588       670          810                    950
遺伝子組換えカイコ開発事業 注3         -        -          -            -                      -
           化粧品関連事業       12       14        100          200                    300
営業利益(△損失)              △595     △240      △107       黒字化 2                      122
            抗体関連事業     △300      △54    黒字化   5           82                    172
     遺伝子組換えカイコ開発事業
            (研究開発費)
                       △240     △172      △125           △120                △120
           化粧品関連事業      △53      △13    黒字化 13                  40                  70
経常利益(△損失)        注2    △678     △310      △154        ※ 新報告セグメントにて策定
                                                   注1 医薬シーズ導出による収益は含ま
親会社株主に帰属する                                            れていない

当期純利益(△損失)
                       △668     △318      △162     注2 持分法による投資損失を含む
                                                   注3 遺伝子組換えカイコ事業は、開発に
                                                      集中するため、製造・売上高につ
                                                      いては、抗体関連事業に統括

39                                                Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
       事業リスク及びその対応策
     主要な事業リスク及びその対応策は、以下のとおりです。
     遺伝子組換えカイコ開発事業への投資ついて

      当社グループは、遺伝子組換えカイコ事業に対し積極的に投資していく方針です
     が、商業化へ向けた取り組みにおいては、製造コストの高騰や当事業を軌道に乗
     せるための開発において、現状確立されたノウハウが不十分な情況です。
      当事業においては、研究開発費を先行投資することになりますが、研究開発の成
     否リスクが高い反面、短期間での収益が保障されるものではないため、取り組んで
     いる研究開発が遅れたり、中断する可能性があります。

                             顕在化の可能性           中

                   リスク対応策    顕在化の時期
                             影響度
                                             中長期
                                               大


     研究開発における、開発目標やコストを徹底的に管理する。また、PDCAを実行す
     ることにより、リスクの発生を早期に発見、検討し、経営判断のスピード化を図ってま
     いります。


40                                    Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.
       事業リスク及びその対応策
     主要な事業リスク及びその対応策は、以下のとおりです。
     のれんの減損損失のリスク

      当社グループは、抗HIV抗体の医薬品原薬の商業化を目指し、㈱CUREDへ投
     資を行い、関係会社となっております。そのため、同社ののれんについては、少なく
     とも年に一度、あるいは減損の兆候が認められる場合に減損テストを行い、その結
     果、必要な将来キャッシュ・フローを生み出さない場合には、減損損失を認識する必
     要が生じます。


                            顕在化の可能性           中

                  リスク対応策    顕在化の時期          中長期
                            影響度               中


     ㈱CUREDにおける重要な会議等に出席し、研究開発状況や財務状況を的確に把
     握してまいります。




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         事業リスク及びその対応策
       他社との業務提携、合弁会社設立等について

       当社グループは、戦略を実行していく上で、合弁企業の設立や子会社化(持分法適用会社
      化を含む)を行うなど、他社の買収やその他の株式投資を行う可能性があります。
       当社グループの業務提携先や合弁先に対して当社グループが支配権を有するとは限らず、
      これらの会社が、当社グループの意向にかかわらず、事業戦略を大幅に変更する可能性があ
      ります。さらに、当社グループの持株比率が低下したり、その経営成績や財政状態が大幅に悪
      化する可能性もあります。これらの場合、その業務提携、合弁事業などが期待通りの成果を生
      まない可能性や、継続が困難となる可能性があります。また、特定の第三者との業務提携や合
      弁事業などを実施したことにより、他の者との業務提携や合弁事業などが制約される可能性
      もあります。                     顕在化の可能性           中

                     リスク対応策      顕在化の時期           常時
                                 影響度               中


       各投資の実行の検討に際し、リスクの大きさに応じ、必要十分なデュー・ディリジェンスを実施
      した上で、定められた承認プロセスを経て投資判断を行っております。また、業務提携先や合弁
      先との契約において、出来る限り当社のリスクを排除し、コミニュケーションを駆使し業務提携
      先や合弁先の情報収集に努めるなど、トラブルを回避するための措置を講じて参ります。

     ※その他のリスクは、有価証券報告書の「事業等のリスク」を参照ください。
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      目次

     □ 会社概要
     □ 抗体関連事業
     □ 遺伝子組換えカイコ開発事業
     □ 化粧品関連事業
     □ 新中期経営計画&事業リスク
     ■ その他
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         本資料の取り扱いについて
      今後の開示について
     当資料は、本決算発表の時期(2022年5月)を目途として更新し、開示を行う予定です。
     また、その他変動が生じた場合など、本資料に重要な影響を与える場合は、速やかに開示
     を行う予定です。




      注意事項
     本発表において提供される資料ならびに情報は、当社経営陣が現時点において入手可能
     な情報によって判断したものであり、不確実である情報から得られた多くの仮定や考えによ
     って作成されております。実際の成果は、さまざまな要素によって変化するため、業績見通
     し、開発見通しと大きく異なる結果となり得ることをご承知置きください。
     実際の業績に影響を与える要素には、国内および国際的な経済情勢、業界ならびに市場の
     状況、金利および通貨為替の変動、新製品申請の遅延、導出先企業における開発の進捗の
     遅れ、技術的進歩、競合他社による特許の獲得、国内外の政府による法規制の変更などが
     含まれますが、これらに限定されるものではありません。


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