4569 キョーリンHD 2019-09-20 15:00:00
キノロン系経口抗菌剤「ラスビック錠75mg」の製造販売承認取得について [pdf]

                                                2019 年 9 月 20 日
 各   位
                          会 社 名   キョーリン製薬ホールディングス株式会社
                          代表者名    代 表 取 締 役 社 長 荻原 豊
                                  (コード番号 4569 東証第 1 部)
                          問合せ先    グループ経営企画統轄部 部長         谷藤 功典
                          電  話    03-3525-4707




     キノロン系経口抗菌剤「ラスビック®錠 75mg」の製造販売承認取得について


 キョーリン製薬ホールディングス株式会社の子会社である杏林製薬株式会社(本社:東京都千代田区、
社長:荻原 茂)は、9 月 20 日付けで厚生労働省より、キノロン系経口抗菌剤「ラスビック®錠 75mg」につい
て製造販売承認を取得しました。

 「ラスビック®錠 75mg」は、呼吸器・耳鼻咽喉科領域感染症の新たな治療薬として杏林製薬㈱が創製し
た新規キノロン系合成抗菌薬です。本薬剤は、市中呼吸器感染症の主要な起炎菌に強い抗菌力を有し、
加えて、近年市中肺炎の起炎菌として注目されている口腔レンサ球菌や嫌気性菌に対しても良好な活性
を示します。また、肺および耳鼻咽喉科組織への移行が良好であり、少ない投与量でも感染組織におけ
る有効な薬剤濃度を維持し、高い治療効果を示すという特徴を有します。

 現在、我が国では、薬剤耐性(AMR)問題への対応に鑑み、抗微生物薬の過剰な使い方を抑制する
取り組みが進められている一方で、新規抗菌薬の研究開発が停滞しているという問題があります。このよう
な状況のもと、当社ではキノロン系抗菌薬が有する呼吸器・耳鼻咽喉科領域感染症への高い治療効果を
維持しながら、その副作用ならびに耐性菌発現リスクを低減することをこれからの抗菌薬にふさわしいコン
セプトとして研究に取り組み、本薬剤の開発に至りました。

 杏林製薬㈱は、「ラスビック®錠 75mg」を重点領域である呼吸器領域の製品ラインナップに加え、最新
の情報提供を継続的に行うことにより、患者さんの治療に一層の貢献をしてまいります。

 なお、発売時期や売上規模などにつきましては、本薬剤の薬価収載後に適時お知らせいたします。


(製品情報)

製 品 名 :ラスビック®錠 75mg
一 般 名 :ラスクフロキサシン塩酸塩(Lascufloxacin Hydrochloride)
略 号    : LSFX
効能・効果
<適応菌種>本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、
   クレブシエラ属、エンテロバクター属、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、プレボテラ属、
   肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)
<適応症>咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、
   慢性呼吸器病変の二次感染、中耳炎、副鼻腔炎

用法・用量 :通常、成人には、ラスクフロキサシンとして 1 回 75mg を 1 日 1 回経口投与する。
                                                             以上