4569 キョーリンHD 2019-07-31 14:30:00
2020年3月期 第1四半期決算補足資料 [pdf]

   2020年3月期 第1四半期 決算補足資料
       1.   決算概観(連結)
       2.   業績のポイント
       3.   主要製品の状況
       4.   業績と予想
       5.   開発品一覧

       【参考資料】
       6. セグメント情報




2019年7月31日


本資料に記載されている業績予想等は、現時点で入手可能な情報により判断した予想であり、将来の
業績に影響を与える不確実な要因やリスクが含まれています。実際の業績は、今後様々な要因によって
大きく異なる可能性があります。
  2020年3月期 第1四半期 決算概観(連結)
                                                                                  (単位:百万円)
             17年3月期   18年3月期   19年3月期   20年3月期     前年      20年3月期             20年3月期
                                                                     前年比                前年比
             第1四半期    第1四半期    第1四半期    第1四半期     増減率     第2四半期予想              通期予想

売上高          27,707   26,458   25,131   25,749   +2.5%      52,100   +3.5%    114,100   +0.4%

営業利益          3,244    2,595    1,320    1,575   +19.3%      2,300   -19.4%     9,100   +1.4%

経常利益          3,485    2,805    1,596    1,827   +14.5%      2,500   -21.5%     9,600   +1.7%
親会社株主に帰属する
四半期(当期)純利益
              2,580    2,393    1,077    1,280   +18.9%      1,900   -14.3%     7,100   +3.4%


 20年3月期 第1四半期 連結業績(実績)

 【売上高】 主力製品「フルティフォーム」の伸長、新製品「ベオーバ」及び前年に販売移管した「ナゾネックス」の売上寄与により、新医薬品
  (国内)は前年同期を上回る実績で推移し、新医薬品(海外)の売上も増加しました。他方、後発医薬品の売上は前年同期に対
  して減少しましたが、医療用医薬品事業合計としては増収となりました。ヘルスケア事業の実績はほぼ横ばいで推移し、全体の売上高は
  257億49百万円(前年同期比2.5%増)と6億18百万円の増収となりました。
 【利益】 新医薬品(国内及び海外)の売上増加等により、売上総利益は前年同期に対して1億67百万円増加しました。また販売費
  及び一般管理費が前年同期に対して87百万円減少(内、研究開発費67百万円増)したことにより、営業利益は15億75百万円
 (前年同期比19.3%増)と2億55百万円の増益となりました。また親会社株主に帰属する四半期純利益は12億80百万円(前年
  同期比18.9%増)となりました。
 20年3月期 連結業績(予想)
  現時点におきまして、2019年5月13日に公表しました第2四半期連結累計期間及び通期の業績予想を変更しておりません。
  (第2四半期予想に対する進捗度 売上高:49.4% 営業利益:68.5%)

  19年5月13日に公表しました配当予想(年間75円/株)の変更はございません。
                                                                                              1
  2020年3月期 第1四半期 業績のポイント

(億円)




                                                 【ポイント】
                                  原価率
                                                 売上高は前年同期比6億円増加
             原価率                                 売上原価率は0.6%上昇
                                  48.2%
             47.6%                               ・プロダクトミクス等
                                  売上原価
             売上原価                                売上総利益は前年比2億円増加
              120           売上高    124
       売上高


             R&D費                 R&D費
                                                 販管費は前年同期比横ばい
              25                   25
                                                  ・R&D費は横ばい
                                                  ・販管費(R&D費除く)は減少
              販管費    販管費計          販管費    販管費計
             (R&D費                (R&D費
                      118          除く)
                                           118
              除く)

              94                   92
                     営業利益                 営業利益   営業利益は前年比3億円増加


   19年3月期 第1四半期             20年3月期 第1四半期

                                                                    2
   2020年3月期 第1四半期 業績の状況
                               (単位:億円)                                                     (対前年)
                                         ■売上高               257億円                           (+6)
             19年3月期   20年3月期
                               対前年       ◆医療用医薬品事業          244億円                           (+7)
             第1四半期    第1四半期
                                          ●国内新医薬品           167億円                           (+6)
売上高             251      257      +6                          18.6(1Q)          19.6(1Q)
                                                ・フルティフォーム       30        ⇒       35        ( +5)
医療用医薬品事業        237      244      +7            ・デザレックス         15        ⇒        0        (-15)
                                                ・キプレス           33        ⇒       30        ( -3)
                                                ・ナゾネックス          0        ⇒       17        (+17)
◆新医薬品           162      171      +9            ・ウリトス           17        ⇒       16        ( -1)
                                                ・ベオーバ            0        ⇒        2        ( +2)
  ○国内           161      167      +6                                                        (  0)
                                                ・ペンタサ           35        ⇒       35
                                                                                            ( -2)
  ○海外             1        4      +3            ・ムコダイン          17        ⇒       15
                                          ●海外新医薬品            4億円                            ( +3)
◆後発医薬品           75       73      -2      ●後発医薬品            73億円                            ( -2)
                                            モンテルカストのAG等の売上が減少
ヘルスケア事業          14       13      -1     ◆ヘルスケア事業           13億円                            ( -1)
                                         ■営業利益              16億円                            ( +3)
営業利益             13       16      +3     ◆営業利益率は6.1%と前年比0.8ポイント上昇
経常利益             16       18      +2      ●原価率 :前年同期比0.6ポイント上昇           (47.6%⇒48.2%)
                                            *プロダクトミクス等
親会社株主に帰属する
四半期純利益           11       13      +2      ●研究開発費率 :横ばい                   (9.8%⇒9.8%)
                                            *研究開発費(25億円⇒25億円)
                                          ●販管費率(除くR&D費): 前年同期比1.5ポイント低下 (37.3%⇒35.8%)
                                            *2億円減少(94億円⇒92億円)        主に販売費の減少

                                         ■ 親会社株主に帰属する       13億円                            (+2)
                                          四半期純利益



                                                                                                    3
      2020 年3月期 第1四半期 主要製品の状況
                                 第2四半期               通期                   第1四半期(4月~6月) (単位:億円)
           製品名                 18年9月   19年9月   19年3月   20年3月    18年6月   19年6月             中間      通期
                                                                                前年比
                                実績      予想      実績        予想     実績      実績              進捗率     進捗率
        フルティフォーム
        (喘息治療配合剤)                61      66    131        140     30      35    +16.0%   53.0%   25.0%

        デザレックス
        (アレルギー性疾患治療薬)            28     -※       37        80     15       0        -       -       -

        キプレス(成人製剤)
        (気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤)      29      22      62        45     16      14    -13.4%   61.6%   30.1%

        キプレス(小児製剤)
        (気管支喘息治療剤)               33      27      76        61     17      16    -4.5%    60.4%   26.7%
国内
        ナゾネックス
新医薬品    (定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤
                                 13      31    128         62      0      17        -    53.8%   26.9%

        ウリトス (自社販売分)
        (過活動膀胱治療剤)               35      31      66        60     17      16    -5.8%    51.7%   26.7%

        ベオーバ
        (過活動膀胱治療剤)
                                  0       7       7        25      0       2        -    34.7%    9.7%

        ペンタサ
        (潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤)
                                 71      63    135        120     35      35    +1.3%    55.9%   29.4%

        ムコダイン
        (気道粘液調整・粘膜正常化剤)
                                 31      27      68        60     17      15    -6.9%    57.0%   25.6%

後発       モンテルカスト錠「KM」
医薬品      (気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤)     53      55    119        116     33      30    -9.3%    54.1%   25.7%


一般用
医薬品
        ミルトン(哺乳ビン・乳首消毒剤)         11      12      22       23       6       5    -7.2%    43.2%   22.6%

       ※ デザレックスにつきましては、供給再開の時期が確定しておらず、第2四半期の売上予想を非開示としております                                           4
2020年3月期 第1四半期 業績と予想




                       5
 2020年3月期 第1四半期 業績と予想(連結)
                                                                                          (単位:百万円)

                第2四半期                通期                              第1四半期(4月~6月)

             18年9月    19年9月    18年3月     20年3月     18年6月    19年6月    対前年       対前年       中間      通期
              実績       予想       実績        予想        実績       実績      増減額       増減率      進捗率     進捗率

売上高          50,360   52,100   113,620 114,100     25,131   25,749    +618     +2.5%    49.4%   22.6%

医療用医薬品事業     47,581   49,100   107,859 108,000     23,735   24,408    +673     +2.8%    49.7%   22.6%

◆新医薬品        34,028   33,800    78,525    75,800   16,204   17,104    +900     +5.6%    50.6%   22.6%

  ○国内        34,424   33,400    77,694    74,400   16,057   16,727    +670     +4.2%    50.1%   22.5%

  ○海外          604      400       830      1,300     146      376     +230    +157.3%   94.0%   28.9%

◆後発医薬品       13,552   15,300    29,334    32,200    7,531    7,304     -227     -3.0%   47.7%   22.7%

ヘルスケア事業       2,779    2,900     5,761     6,100    1,396    1,341      -55     -3.9%   46.2%   22.0%

営業利益          2,852    2,300     8,972     9,100    1,320    1,575    +255    +19.3%    68.5%   17.3%

経常利益          3,183    2,500     9,438     9,600    1,596    1,827    +231    +14.5%    73.1%   19.0%

親会社株主に帰属する
四半期(当期)純利益    2,217    1,900     6,869     7,100    1,077    1,280    +203    +18.9%    67.4%   18.0%

                                                                                                        6
    開発品一覧①(2019年7月31日現在)
                      PhⅢ ~ 承認
                                                                                  ※2019年5月13日からの変更点
          開発段階          製品名・
                                       薬 効        起 源                  特 徴                    備 考
   国内            海外     開発コード

申請                    KRP-AM1977X   キノロン系合成抗菌剤   自社        75mg 1日1回投与で優れた臨床効果を確認(市      KRP-AM1977Xについ
(17年4月)               (経口剤)                                中呼吸器感染症・耳鼻咽喉感染症)              ては、追加の非臨床試
                                                           ・呼吸器、耳鼻科感染症の起炎菌、及びβラクタム系・マク   験を実施中
申請準備中                 KRP-AM1977Y   キノロン系合成抗菌剤   自社        ロライド系抗菌薬耐性株に対して強力な抗菌活性を示す
                      (注射剤)                                ・血漿比10倍を超える肺組織への良好な移行性
                                                           高い安全性が期待される
                                                           ・同系統の抗菌剤で懸念される、血糖値異常、光線過敏
                                                           症、関節障害、消化器症状などを引き起こす可能性は低い

申請準備中                 KRP-116D      間質性膀胱炎治療剤    ―         医療上の必要性の高い未承認薬・適用外薬に該当
                                                           する「ジメチルスルホキシド」
※申請                   KRP-108P      気管支喘息        英国        喘息治療配合剤「フルティフォーム」の小児適応拡大
                                                 ベクチュラ社

                                             ・慢性咳嗽治療剤「MK-7264」    MSD社がPhⅢ実施中   販売協業に関する覚書締結(19年5月)




                                                                                                          7
      開発品一覧②(2019年7月31日現在)
                   POCプロジェクト(PhⅠ ~ PhⅡ)

           開発段階             製品名・
                                          薬 効          起 源                 特 徴                     備 考
      国内          海外        開発コード

PhⅡ                       KRP-N118      夜間多尿による       ㈱三和化学       バソプレシンV2受容体のアゴニストで、腎臓の   ㈱三和化学研究所とライセンス契約
(18年8月)                   (SK-1404)     夜間頻尿          研究所         集合管で水の再吸収を促進して尿量を減ら      (18年3月)
                                                                  す(抗利尿作用)
                                                                  有効性と安全性に優れた夜間多尿に伴う夜
                                                                  間頻尿治療薬として期待されている
PhⅡ                       Ad-SGE-REIC   悪性胸膜中皮腫       岡山大学        岡山大学で発見された新規がん抑制遺伝子      産学共同実用化開発事業
(18年6月)                                                           REICを使用する遺伝子治療薬。がん細胞     [NexTEP]への採択(14年6月)
                                                                  選択的アポトーシスと抗がん免疫の活性化を
                                                                  誘導することが期待される             【米国】桃太郎源㈱が前立腺がんの
                                                                                           臨床試験(PhⅠ/Ⅱ)実施中
                                                                                           【日本】岡山大学で肝がんの医師主
                                                                                           導臨床治験 (PhⅠ/Ⅰb)実施中




                          導出品の状況

                  製品名・
開発段階/海外                           導出先             薬 効         起 源                特 徴                 備 考
                  開発コード

PhⅠ           FPR2作動薬     米国                    非開示          自社          FPR2作動薬。主に好中球の遊走を    ブリストル・マイヤーズスクイブ社
              プログラム       ブリストル・マイヤーズスクイブ社                               抑制し抗炎症作用を示す          とライセンス契約 (15年12月)

PhⅠ           KRP-203     再導出を検討中               移植⽚対宿主                   S1P受容体アゴニスト          ノバルティス社が開発戦略上の
                                                病(GvHD)                                       視点から開発中⽌を決定し、開
                                                                                              発権を返還。


                                                                                                                  8
【参考資料】
     2020年3月期 第1四半期 セグメント情報

   報告セグメントごとの売上高および利益
                                                  (単位:億円)

                             売上高         セグメント利益
                        金額         対前年   金額       対前年
             合計         257         +6    16        +3
  医療用医薬品事業計             244         +7    15        +2
   ◆新医薬品                171         +9
    ○国内                  167        +6
    ○海外                    4        +3

   ◆後発医薬品                73         -2
  ヘルスケア事業計               13         -1        1       1
            調整額          0          0         1       0

                                                            9