4569 キョーリンHD 2021-08-03 15:00:00
2022年3月期 第1四半期決算補足資料 [pdf]

   2022年3月期 第1四半期 決算補足資料

       1. 決算概観(連結)
       2. 業績のポイント
       3. 主要製品の状況
       4. 業績と予想
       5. 開発品一覧




2021年8月3日


本資料に記載されている業績予想等は、現時点で入手可能な情報により判断した予想であり、将来の
業績に影響を与える不確実な要因やリスクが含まれています。実際の業績は、今後様々な要因によって
大きく異なる可能性があります。
  2022年3月期 第1四半期 決算概観(連結)
                                                                             (単位:百万円)

             19年3月期   20年3月期   21年3月期   22年3月期   前年比    22年3月期    前年比   22年3月期    前年比
             第1四半期    第1四半期    第1四半期    第1四半期    (%)   第2四半期予想    (%)    通期予想     (%)


売上高          25,131   25,749   24,689   24,695   n/a     47,300   n/a   102,600   n/a

営業利益          1,320    1,575    2,014    -756    ―        -800    ―       3,300 -43.0%
経常利益          1,596    1,827    2,265    -491    ―        -600    ―       3,800 -41.1%
親会社株主に帰属する
四半期(当期)純利益
              1,077    1,280    1,609    -462    ―        -300    ―       2,700 -56.0%

22年3月期 第1四半期 連結業績(実績)
【売上高】薬価改定及び新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、当社が重点領域とする呼吸器・耳鼻科等の市場は低調に推
移しました。主力製品「デザレックス」「ラスビック」は伸長しましたが、長期収載品及びロイヤリティ収入・役務収益等の減少により新医薬
品等(国内)は減少しました。他方、後発医薬品は増加し、全体の売上高は246億95百万円となりました。
【利益】 薬価改定等により原価率が上昇し、売上総利益は減少しました。また慢性咳嗽治療薬の導入に関わる契約一時金を計上した
ため、販売費及び一般管理費が増加し、7億56百万円の営業損失を計上しました。

22年3月期 連結業績(予想)
現時点におきまして、2021年5月11日に公表しました第2四半期連結累計期間及び通期の業績予想を変更しておりません。
 (第2四半期売上予想に対する進捗度:52.2%)
また、2021年5月11日に公表しました配当予想(年間52円/株)の変更はございません。
※当第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、前第1四半期連結累計期間の収益認
識基準が異なることから、当第1四半期連結累計期間と比較しての増減額及び前年比(%)は記載しておりません。なお、「収益認識に関する会計基準」等の適用による影響額は売
上高が256百万円減少し、販売費及び一般管理費が256百万円減少しましたが、営業損失、経常損失、親会社に帰属する四半期純損失への影響はありません。
                                                                                         1
  2022年3月期 第1四半期 業績のポイント(参考)
(億円)
 250
                                                   【ポイント】

              原価率                   原価率            ■売上高は横ばい
 200         47.0%                 55.4%            ➢新医薬品等(国内)の減少
                                                     ・主力製品は伸長
                                                    ➢後発医薬品の増加
             売上原価                  売上原価
              116                   137
 150                                               ■売上総利益は減少
       売上高                   売上高                    当第1四半期:110億円(前期131億円)
             研究開発費
       247    20             247                    ➢売上原価率が上昇
                                   研究開発費
                                                     ・薬価改定の影響(杏林製薬6%台)
 100                                21
              販管費                                    ・後発医薬品の売上増加
             (研究開発費   販管費計                           ・棚卸資産の除却損等の増加
               除く)                  販管費
                      111          (研究開発費
              90                     除く)    販管費計
                                                   ■販管費は増加
 50                                         118
                                    96               ・研究開発費はほぼ横ばい
                      営業利益                           ・ゲーファピキサント導入に関わる契約一時金を計上
                                                     ・人件費等の減少
                       20                   営業利益
  0
                                             -8
       21年3月期 第1四半期          22年3月期 第1四半期

                                                                            2
   2022年3月期 第1四半期 業績の状況
                                     (単位:億円)                                              (対前年)
                                               ■売上高             247億円                     (n/a)
                 21年3月期    22年3月期     前年比
                 第1四半期     第1四半期      (額)       ●新医薬品等(国内)      168億円                     (n/a)
                                                                20.6(1Q)       21.6(1Q)
                                                   ・フルティフォーム        31     ⇒       32     (   +1)
  売上高               247       247      n/a         ・デザレックス
                                                   ・ベオーバ
                                                                     9
                                                                    19
                                                                           ⇒
                                                                           ⇒
                                                                                   13
                                                                                   21
                                                                                          (
                                                                                          (
                                                                                              +4)
                                                                                              +2)
                                                   ・ラスビック            1     ⇒        4     (   +3)
                                                   ・ペンタサ            32     ⇒       36     (   +4)
  新医薬品等(国内)         170       168      n/a         ・ウリトス            12     ⇒        4     (   -8)
                                                   ・ナゾネックス           3     ⇒        4     (   +1)
                                                   ・キプレス            18     ⇒       18     (    0)
                                                   ・ムコダイン            7     ⇒        8     (   +1)
  新医薬品(海外)             2         2     n/a
                                                ●新医薬品(海外)         2億円                     (n/a)
                                                ●後発医薬品           77億円                     (n/a)
  後発医薬品              75        77      n/a        モンテルカストAG、モメタゾンAGの売上の増加、6月追補収載品の売上が寄与


                                               ■営業利益            ー8億円                      (-28)
  営業利益               20       -8       -28      ●原価率 当第1四半期:55.4%(前期:47.0%)
                                                  【低下要因】新薬群の売上拡大
                                                  【上昇要因】薬価改定、後発医薬品の売上増加
                                                        棚卸資産の除却損の増加
  経常利益               23       -5       -28      ●研究開発費
                                                  *研究開発費 当第1四半期:21億円(前期:20億円)
  親会社株主に帰属す
  る四半期純利益            16       -5       -21      ●販管費(研究開発費除く)
                                                  当第1四半期:96億円(前期:90億円)
                                                  人件費の減少、特許等使用料の増加(ゲーファピキサント導入に関わる契約一時金)
※当第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第
  29号 2020年3月31日)等を適用しており、前第1四半期連結累計期間の収益認識基    親会社株主に帰属する
  準が異なることから、当第1四半期連結累計期間と比較しての増減額及び前年比(%)は     ■ 四半期純利益         ー5億円                      (-21)
  記載しておりません。
 なお、営業損失、経常損失、親会社に帰属する四半期純損失への影響はありません。
                                                                                                    3
 2022年3月期 第1四半期 主要製品の状況
                                                                                                 (単位:億円)
                                       第2四半期            通期                    第1四半期(4月~6月)
           製品名                      20年9月   21年9月   21年3月   22年3月   20年6月   21年6月    前年比       中間      通期
                                      実績     予想       実績     予想       実績     実績      (%)      進捗率     進捗率
      フルティフォーム
      (喘息治療配合剤)
                                      64       66    133     139      31      32     +1.8%    48.5%   22.9%

      デザレックス
      (アレルギー性疾患治療薬)
                                      18       28     57      72        9     13    +44.5%    47.0%   18.1%

      ベオーバ (自社販売分)
      (選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤)     38       41     73      86      19      21    +12.1%    50.6%   24.4%

      ラスビック
      (ニューキノロン系抗菌剤)
                                        2      11       9     28        1      4    +814.9%   36.1%   14.6%

      ペンタサ
      (潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤)
                                      64       60    128     117      32      36    +11.5%    59.6%   30.5%
新医薬品等 ウリトス (自社販売分)
(国内)  (過活動膀胱治療剤)
                                      16        5     23      10      12       4    -70.2%    72.7%   35.8%

      ナゾネックス
      (定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤)
                                        6       5     28      18        3      4    +10.6%    67.7%   20.5%

      キプレス
      (気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤)
                                      35       30     83      69      18      18      +1.6%   58.4%   26.0%

      ムコダイン
      (気道粘液調整・粘膜正常化剤)
                                      14       12     33      29        7      8     +13.2%   66.6%   28.1%

      ミルトン
      (哺乳瓶・乳首消毒剤)
                                      11       11     21      22        5      5     -1.3%    45.9%   22.3%

      ルビスタ
      (環境除菌・洗浄剤)
                                      10       10     20      21        6      5    -12.4%    48.3%   22.8%

      モンテルカスト錠「KM」
      (気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤)
                                      45       40    108      92      23      26     +8.9%    63.1%   27.6%

後発医薬品 モメタゾン点鼻液「杏林」                      9      10     38      35        4      5     +13.2%   48.5%   13.9%
      (定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤)

      イミダフェナシン錠「杏林」
      (過活動膀胱治療剤)
                                        3      4        7      7        2      2     +10.3%   49.0%   24.9%

                                                                                                              4
  2022年3月期 第1四半期 業績と予想(連結)
                                                                                    (単位:百万円)

                  第2四半期                 通期                        第1四半期(4月~6月)


               20年9月     21年9月    21年3月     22年3月     20年6月    21年6月    前年比   前年比    中間     通期
                実績         予想      実績         予想       実績        実績     (額)   (%)   進捗率     進捗率


売上高             47,735   47,300   102,904   102,600   24,689   24,695   n/a   n/a   52.2%   24.1%


 新医薬品等(国内)      32,857   31,900    69,735    68,600   17,010   16,820   n/a   n/a   52.7%   24.5%


 新医薬品(海外)         527      500       996       800       220     200    n/a   n/a   40.0%   25.0%


 後発医薬品          14,351   14,800    32,172    33,100    7,458    7,674   n/a   n/a   51.9%   23.2%


営業利益             1,502    -800      5,786     3,300    2,014    -756 -2,771   -      -       -


経常利益             1,813    -600      6,447     3,800    2,265    -491 -2,756   -      -       -


親会社株主に帰属する
四半期(当期)純利益       2,118    -300      6,130     2,700    1,609    -462 -2,071   -      -       -

当第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、2022年3月期連結業績の第1四半期実績、第2四半期予想、
通期予想は、当該「収益認識に関する会計基準」等を適用した数値となっております。
                                                                                                    5
  開発品一覧①(2021年8月3日現在)
                     PhⅢ ~ 発売

       開発段階               製品名/
                                         適応症         起 源                特 徴                備 考
  国内          海外          開発コード

発売        ―          ジムソ膀胱内注入液50%/ 間質性膀胱炎           ―       医療上の必要性の高い未承認薬・適用外薬に
(21年4月)              KRP-116D                               該当する「ジメチルスルホキシド」



申請中       ―          ゲーファピキサントクエン酸塩   慢性咳嗽(予定)      メルク社    選択的P2X3受容体拮抗薬であり、難治性また 21年4月
(21年2月)              (一般名)                                  は原因不明の慢性咳嗽への効果が期待される MSDより日本国内での
MSD                                                                                独占販売権を取得




              POCプロジェクト(PhⅠ ~ PhⅡ)

       開発段階
                          開発コード         予定適応症        起 源                特 徴                備 考
 国内           海外
PhⅠ     PhⅠb/Ⅱa      KRP-R120         間質性肺疾患        aTyr社    融合タンパク製剤であり、Neuropilin-2 受容
(20年7月) (aTyr社:米国)                    (肺サルコイドーシス)   (エイタイヤー) 体(NRP2)に結合することで過剰な免疫細胞の
                                                             活性化を抑制する作用を有し、ファースト・イン・
                                                             クラスの治療薬として肺サルコイドーシス等の炎
                                                             症疾患への効果が期待される
          PhⅠ        KRP-A218         重症化リスクを有する 自社         宿主分子を標的とし、体内におけるウイルス増殖
          (21年4月:英国)                  ライノウイルス感染症            を抑制する抗ウイルス薬




                                                                                                 6
  開発品一覧②(2021年8月3日現在)

                        導入品の状況

       開発段階
                           開発コード       予定適応症      起 源            特 徴                  備 考
      国内           海外
PhⅡ(19年12月)    ―        AKP-009       前立腺肥大症     あすか製薬   新規アンドロゲン受容体モジュレーター 日本国内における共同開発及び販売等に
あすか製薬                                                    作用を有し、前立腺縮小作用に加えて 関する契約を締結(20年9月)
                                                         排尿機能改善作用を併せ持つ、新しい
                                                         前立腺肥大症治療薬として期待される




                        導出品の状況

  開発          製品名/
                                導出先       予定適応症   起 源            特 徴                  備 考
  段階          開発コード

PhⅠ        FPR2作動薬      BMS社              非開示     自社     FPR2作動薬。主に好中球の遊走を   BMS社とライセンス契約 (15年12月)
           プログラム        (ブリストル・マイヤーズスクイブ)                抑制し抗炎症作用を示す
PhⅠ        KRP-203      Priothera社        ―       自社     S1P受容体アゴニスト         本剤の開発・販売等に要する特許・データ
                        (プリオセラ)                                              等の知的財産及び原薬等を譲渡
                                                                             (20年9月)
非臨床        感音難聴開発       Otonomy社          感音難聴    自社     感音難聴を対象とした新規開発候補    難聴等の耳科を対象とする全世界における
           化合物          (オトノミー)                          化合物                 開発、製造、販売に関する独占的権利を
                                                                             供与(20年8月)
                                                                             杏林製薬は日本における販売権を留保
                                                                             Otonomy社 開発コード:OTO-6XX




                                                                                                      7