4569 キョーリンHD 2021-02-04 15:00:00
2021年3月期 第3四半期決算補足資料 [pdf]
2021年3月期 第3四半期 決算補足資料
1. 決算概観(連結)
2. 業績のポイント
3. 業績の状況
4. 主要製品の状況
5. 開発品一覧
6. 業績と予想(連結)
2021年2月4日
本資料に記載されている業績予想等は、現時点で入手可能な情報により判断した予想であり、
将来の業績に影響を与える不確実な要因やリスクが含まれています。実際の業績は、今後様々な
要因によって大きく異なる可能性があります。
2021年3月期 第3四半期 決算概観(連結)
(単位:百万円)
18年3月期 19年3月期 20年3月期 21年3月期 増減率 21年3月期 前年比
第3四半期 第3四半期 第3四半期 第3四半期 (%) (予想) (%)
売上高 82,923 82,017 78,614 74,955 -4.7% 108,000 -1.8%
営業利益 7,805 6,794 5,271 4,114 -21.9% 7,800 +4.0%
経常利益 8,246 7,124 5,836 4,656 -20.2% 8,400 +2.7%
親会社株主に帰属する
四半期(当期)純利益
6,119 5,112 4,374 4,504 +3.0% 7,200 +17.1%
21年3月期 第3四半期 連結業績(実績)
【売上高】 主力製品「デザレックス」「ベオーバ」は伸長したものの、薬価改定の影響及び新型コロナウイルス感染症拡大に伴う受診抑制等に
より、主力製品市場はマイナス成長で推移し、新医薬品等(国内)は前年を下回る実績となりました。一方、モメタゾン(AG)、イミダフェナシン
(AG) が伸長し、後発医薬品の売り上げが増加したものの、全体の売上高は前年同期比36億58百万円減(前年同期⽐4.7%減)の749
億55百万円となりました。
【利益】 売り上げ減少等により、売上総利益が前年同期に対して23億14百万円減少しました。他方、販売費及び一般管理費はコスト削減
への取り組み及びMR活動の自粛等により、前年同期に対して11億57百万円減少(内、研究開発費18百万円増)し、営業利益は41億
14百万円と前年同期比11億56百万円の減益(前年同期比21.9%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきまして
は、特別利益を計上したことから45億04百万円(前年同期比3.0%増)となりました。
21年3月期 連結業績(予想)
現時点におきまして、2020年11月5日に公表しました(通期)連結業績予想を変更しておりません。
(通期の業績予想に対する進捗度 売上高:69.4% 営業利益:52.8%)
2020年5月12日に公表しました配当予想(年間75円/株)の変更はございません。
1
2021年3月期 第3四半期 業績のポイント
(単位:億円)
900
800
【ポイント】
700 売上高は前年同期比36億円減少
原価率
原価率
47.7% 売上原価率は0.5ポイント上昇
600
48.2% ・薬価改定の影響
・後発品比率の上昇
売上原価
売上原価
500
375
売上高
362 売上総利益は前年比23億円減少
売上高
400
786 研究開発費
750
76 研究開発費 販管費は前年同期比11億円減少
76 ・研究開発費は横ばい
300 ・販管費(研究開発費除く)は12億円減少
販管費 販管費計
販管費 販管費計
(研究開発費除く)
358 (研究開発費除く)
347
200 283 271
100 営業利益は前年比12億円減少
営業利益 営業利益
0
53 41
41
20年3月期 21年3月期
第3四半期 第3四半期
2
2021年3月期 第3四半期 業績の状況
(単位:億円) (対前年差額)
■売上高 750億円 ( -36)
20年3月期 21年3月期 対前年 ●新医薬品等(国内) 517億円 ( -37)
第3四半期 第3四半期 差額 20.3(3Q) 21.3(3Q)
・フルティフォーム 108 ⇒ 102 ( -6)
・デザレックス 8 ⇒ 31 ( +23)
売上高 786 750 -36 ・ベオーバ 22 ⇒ 55 ( +33)
・ラスビック 6 ⇒ 6 ( 0)
・ペンタサ 103 ⇒ 98 ( -5)
新医薬品等(国内) 554 517 -37 ・ウリトス 46 ⇒ 20 ( -26)
・ナゾネックス 38 ⇒ 12 ( -26)
・キプレス 86 ⇒ 59 ( -27)
新医薬品(海外) 12 8 ー4 ・ムコダイン 45 ⇒ 25 ( -20)
●海外新医薬品 8億円 ( -4)
ガチフロキサシンの売上減少等
後発医薬品 220 225 +5
●後発医薬品 225億円 ( +5)
ナゾネックスのAGの売上増加、及びウリトスのAG(6月発売)、20年度追補品の売上が寄与
■営業利益 41億円 ( -12)
営業利益 53 41 -12
◆営業利益率は5.5%と前年比1.2ポイント減少
●原価率:前年比0.5ポイント上昇(47.7%⇒48.2%)
経常利益 58 47 -11 【上昇要因】薬価改定、後発医薬品の売上比率の上昇
【低下要因】プロダクトミクスの影響、原価低減の取り組み(原材料費等)
●研究開発費率:前年比0.5ポイント上昇(9.6%⇒10.1%)
親会社株主に帰属する
44 45 +1 ・研究開発費は横ばい(76億円⇒76億円)
四半期純利益
●販管費率(研究開発費除く):前年比0.2ポイント上昇(35.9%⇒36.1%)
・12億円減少(283億円⇒271億円) 主に販売費、一般経費の減少
2021年3月期 第1四半期連結累計期間より、報告セグメントの区分(「医療用医薬品事業」
「ヘルスケア事業」)を集約し、単一セグメントに変更しました。
これに伴い、売上高の区分を変更し、従来の「新医薬品(国内)」と「ヘルスケア事業」を合わせて
■ 親会社株主に帰属する 45億円 ( +1)
四半期純利益
「新医薬品等(国内)」としております。
なお、「新医薬品(海外)」 「後発医薬品」に変更はありません。 JSTからの長期借入金に対する返済義務の一部免除による債務免除益、
及び固定資産売却益を特別利益に計上
3
2021年3月期 第3四半期 主要製品の状況
(単位:億円)
20年3月期 21年3月期 20年3月期 21年3月期 対前年 増減率 20年3月期 21年3月期
第2四半期 第2四半期 第3四半期 第3四半期 差額 (%) (実績) (予想)
フルティフォーム 67 64 108 102 -6 -5.2% 146 145
(喘息治療配合剤)
デザレックス 0 18 8 31 +23 +294.3% 26 75
(アレルギー性疾患治療薬)
ベオーバ (自社販売分) 6 38 22 55 +33 +151.2% 43 73
(選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤)
ラスビック錠 - 2 6 6 0 +1.7% 11 17
(キノロン系経口抗菌剤)
ペンタサ 68 64 103 98 -5 -5.3% 133 125
(潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤)
ウリトス (自社販売分) 30 16 46 20 -26 -56.9% 58 22
(過活動膀胱治療剤)
新医薬品等
(国内) ナゾネックス 27 6 38 12 -26 -67.6% 60 24
(定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤)
キプレス(成人製剤) 24 17 38 27 -11 -27.6% 53 38
(気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤)
キプレス(小児製剤) 30 18 48 31 -17 -35.3% 65 43
(気管支喘息治療剤)
ムコダイン 28 14 45 25 -20 -44.1% 58 33
(気道粘液調整・粘膜正常化剤)
ミルトン 11 11 17 17 0 +2.1% 24 23
(哺乳びん・乳首消毒剤)
ルビスタ 6 10 10 16 +6 +54.6% 15 21
(環境除菌・洗浄剤)
モンテルカスト錠「KM」 54 45 83 73 -10 -11.9% 115 102
(気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤)
後発 モメタゾン点鼻液「杏林」
医薬品 (定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤)
4 9 11 17 +6 +57.6% 28 35
イミダフェナシン錠「杏林」 - 3 - 5 +5 — - 8
(過活動膀胱治療剤)
4
開発品一覧①(2021年2月4日現在)
PhⅢ ~ 承認 ※前回(2020年11月5日) からの変更点
開発段階 製品名/
適応症 起 源 特 徴 備 考
国内 海外 開発コード
承認※ ― ラスビック点滴静注 肺炎、肺膿瘍、慢性呼 自社 下気道感染症治療に特化して開発した新規キノロン注射剤
(20年11月) キット150mg/ 吸器病変の二次感染 1.肺に高濃度分布し、呼吸器感染症の起炎菌に強い
KRP-AM1977Y 抗菌力を示す
2.好気性菌と嫌気性菌双方に有効、かつ1日1回投与が
可能
3.誤嚥性肺炎、肺化膿症・肺膿瘍に対しても有効性が
確認された
承認※ ― ジムソ膀胱内注入液 間質性膀胱炎 ― 医療上の必要性の高い未承認薬・適用外薬に該当する
(21年1月) 50%/ 「ジメチルスルホキシド」
KRP-116D
・慢性咳嗽治療剤「MK-7264」 販売協業に関する覚書締結(19年5月) MSD PhⅢ
POCプロジェクト(PhⅠ ~ PhⅡ)
開発段階 製品名/
予定適応症 起 源 特 徴 備 考
国内 海外 開発コード
PhⅠ PhⅠb/Ⅱa KRP-R120 間質性肺疾患 aTyr社 融合タンパク製剤であり、Neuropilin-2 受容体(NRP2)
(20年7月) (aTyr社:米国) (肺サルコイドーシス) (エイタイヤー) に結合することで過剰な免疫細胞の活性化を抑制する作用
を有し、ファースト・イン・クラスの治療薬として肺サルコイドーシ
ス等の炎症疾患への効果が期待される
5
開発品一覧②(2021年2月4日現在)
導入品の状況
開発段階 製品名/
予定適応症 起 源 特 徴 備 考
国内 海外 開発コード
PhⅡ(19年12月) ― AKP-009 前立腺肥大症 あすか製薬 新規アンドロゲン受容体モジュレーター 日本国内における共同開発及び販売等
あすか製薬 作用を有し、前立腺縮小作用に加えて に関する契約を締結(20年9月)
排尿機能改善作用を併せ持つ、新しい
前立腺肥大症治療薬として期待される
導出品の状況
開発段階 製品名/
導出先 予定適応症 起 源 特 徴 備 考
/海外 開発コード
PhⅠ FPR2作動薬 BMS社 非開示 自社 FPR2作動薬。主に好中球の遊走を BMS社とライセンス契約 (15年12月)
プログラム (ブリストル・マイヤーズスクイブ) 抑制し抗炎症作用を示す
PhⅠ KRP-203 Priothera社 - 自社 S1P受容体アゴニスト 本剤の開発・販売等に要する特許・データ
(プリオセラ) 等の知的財産および原薬等を譲渡
(20年9月)
非臨床 感音難聴開発 Otonomy社 感音難聴 自社 感音難聴を対象とした新規開発候補 難聴等の耳科を対象とする全世界におけ
化合物 (オトノミー) 化合物 る開発、製造、販売に関する独占的権利
を供与(20年8月)
杏林製薬は日本における販売権を留保
Otonomy社 開発コード:OTO-6XX
6
2021年3月期 第3四半期 業績と予想(連結)
(単位:百万円)
20年3月期 21年3月期 20年3月期 21年3月期 対前年 増減率 20年3月期 21年3月期
第2四半期 第2四半期 第3四半期 第3四半期 差額 (%) (実績) (予想)
売上高 48,299 47,735 78,614 74,955 -3,658 -4.7 109,983 108,000
新医薬品等(国内) 33,742 32,857 55,351 51,671 -3,679 -6.6 77,535 73,800
新医薬品(海外) 390 527 1,224 755 -468 -38.3 1,490 1,100
後発医薬品 14,166 14,351 22,038 22,528 +489 +2.2 30,957 33,000
営業利益 783 1,502 5,271 4,114 -1,156 -21.9 7,503 7,800
経常利益 1,076 1,813 5,836 4,656 -1,180 -20.2 8,175 8,400
親会社株主に帰属する
834 2,118 4,374 4,504 +130 +3.0 6,149 7,200
四半期(当期)純利益
2021年3月期 第1四半期連結累計期間より、報告セグメントの区分(「医療用医薬品事業」 「ヘルスケア事業」)を集約し、単一セグメントに変更しました。
これに伴い、売上高の区分を変更し、従来の「新医薬品(国内)」と「ヘルスケア事業」を合わせて「新医薬品等(国内)」としております。なお、「新医薬品(海外)」 「後発医薬品」に変更はありません。
7