4569 キョーリンHD 2020-10-12 15:00:00
免疫調節薬「KRP-203」に関わる知的財産等の Priothera社への譲渡について [pdf]
2020 年 10 月 12 日
各 位
会 社 名 キョーリン製薬ホールディングス株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 荻原 豊
(コード番号 4569 東証第 1 部)
問 合 せ 先 グループ経営企画統轄部 部長 谷藤 功典
電 話 番 号 03-3525-4707
免疫調節薬「KRP-203」に関わる知的財産等のPriothera社への譲渡について
キョーリン製薬ホールディングス株式会社の子会社である杏林製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締
役社長:荻原 茂、 「杏林製薬」 とPriothera Limited
以下 ) (本社:アイルランド ダブリン、代表者:Florent Gros、
以下「Priothera社」)は、杏林製薬が創製した免疫調節薬「KRP-203」
(以下「本剤」
)について、この度、知
的財産等の譲渡に関する契約を締結いたしました。
本契約に基づき、杏林製薬はPriothera社に対して、本剤の開発・販売等に要する特許・データ等の知的財産及
び原薬等を譲渡し、その対価としてPriothera社が発行する株式等を受け取ります。なお、杏林製薬は日本及び韓
国における開発・販売等の権利を留保します。
本剤は新規化学構造を有するスフィンゴシン1リン酸受容体アゴニストとしてリンパ球のリンパ節からの移出
を抑制することにより免疫調節作用を示します。ノバルティス社にライセンス供与し、同社がGvHD(移植片対宿
主病)での開発を進めていましたが、2018年2月に同社の開発戦略上の視点による開発中止及びライセンスの返還
を受けて、杏林製薬は新たな導出先を探索しておりました。Priothera社は、今後、急性骨髄性白血病において造
血幹細胞を移植する患者を対象とした臨床試験を進めていく予定であり、既存の免疫抑制剤に比べて安全性が高く
かつ良好な臨床効果を示す治療薬としての開発を期待しています。
杏林製薬は、自社創製の新規開発候補化合物のスピーディなグローバル開発による価値最大化と医療ニーズに合
致したオリジナル新薬創製による世界の人々の健康への貢献を目指します。
なお、2021年3月期の連結業績予想への影響は軽微です。
以 上
【参考資料】
◆Priothera 社について
設 立:2020 年 6 月
代 表 者:Florent Gros
概 要:Priothera 社は、血液悪性腫瘍に対する経口スフィンゴシン 1 リン酸(S1P)受容体調節薬の開発を進
めています。S1P 受容体調節薬は、リンパ組織からの T 細胞サブセットの移出を大幅に抑制することで、同
種幹細胞移植を受けている患者において、移植片対宿主病を阻害するとともに、移植片対腫瘍効果の増強を
可能にすることが期待されています。
◆ 杏林製薬株式会社について
設 立:1923 年 12 月
代 表 者:代表取締役社長 荻原 茂
売 上 高:96,336 百万円(2019 年度)
従 業 員:1,502 人(2020 年 3 月 31 日現在)
概 要:患者さんや医療に携わる方々から信頼され、社会に存在意義を認められる医薬品メーカーを目指して、
特定領域におけるプレゼンス向上とグローバルな新薬の創製に取り組んでいます。営業においては呼吸器科、
耳鼻科、泌尿器科を中心とするユーザーを重点化するフランチャイズ・カスタマー 戦略の展開、創薬にお
いては選択と集中を進め、重層的なプログラム開発への取り組みと共に外部創薬テーマの積極的な探索・導
入を行なう等、ファースト・イン・クラス創薬に向けた活動を展開しています。