4565 M-SOSEI 2020-05-13 15:30:00
2020年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]

 


                       2020年12月期  第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
                                                                                                                         2020年5月13日
上場会社名           そーせいグループ株式会社                                                                             上場取引所  東
コード番号           4565      URL  https://www.soseiheptares.com/
代表者             (役職名)     代表執行役会長兼社長CEO                                  (氏名)田村         眞一
問合せ先責任者         (役職名)     執行役副社長CFO                                      (氏名)クリス・カーギル                        TEL  03-5210-3290
四半期報告書提出予定日               2020年5月13日                                     配当支払開始予定日-
四半期決算補足説明資料作成の有無:無                                  
四半期決算説明会開催の有無      :無        
 
                                                                                                               (百万円未満四捨五入)
1.2020年12月期第1四半期の連結業績(2020年1月1日~2020年3月31日)
    (1) 連結経営成績(累計)                                                                           (%表示は、対前年同四半期増減率)
 
                                                                                                   親会社の
                                                                                                                         四半期包括利益
                       売上収益                 営業利益                 税引前利益               四半期利益       所有者に帰属する
                                                                                                                           合計額
                                                                                                  四半期利益
                       百万円       %         百万円             %    百万円            %     百万円     %    百万円                %    百万円        %
2020年12月期第1四半期         1,162 △62.9         △445            -     △500          -     △746    -        △746           -    △3,019     -
2019年12月期第1四半期         3,136   275.8       1,061           -       929         -     1,018   -        1,018          -     1,944     -
 
                       基本的1株当たり                        希薄化後1株当たり
                         四半期利益                           四半期利益
                                           円 銭                               円 銭
2020年12月期第1四半期                         △9.69                             △9.69
2019年12月期第1四半期                             13.34                             13.30
 
    (2) 連結財政状態
                                                                                     親会社の所有者に                        親会社所有者
                           資産合計                                資本合計
                                                                                      帰属する持分                         帰属持分比率
                                       百万円                               百万円                     百万円                                 %
2020年12月期第1四半期                         52,864                            42,225                  42,222                            79.9
2019年12月期                              56,680                            45,078                  45,075                            79.5
 
2.配当の状況
                                                                          年間配当金
 
                       第1四半期末                  第2四半期末                    第3四半期末                  期末                         合計
                                  円 銭                          円 銭                   円 銭                  円 銭                      円 銭
2019年12月期                              -                        0.00                     -                    0.00                 0.00
2020年12月期                              -                                                                                      
2020年12月期(予想)                    0.00                                                    -                    0.00                 0.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
    
    
3.2020年12月期の連結業績予想(2020年1月1日~2020年12月31日)
      COVID-19の流行による現状のような困難な時期にも関わらず、当社グループは、ミッション及びビジョンを実現
     すること、そして当社グループの臨床試験において、提携先パートナー及び治験対象者の皆様に貢献することに注
     力しています。当社グループは規模が比較的小さいことから、柔軟な事業継続計画を迅速に発動することが可能で
     あり、引き続き当社グループ事業全体で順調な進捗が見られ、多くの戦略機会を十分に活用していくための体制を
     維持しています。当社グループは、提携による活動を拡大すると同時に、将来の有望な提携につながる次世代の新
     薬候補物質のパイプラインを進捗させるためのテクノロジー、ツール及び能力への投資を行っています。
        
       当社グループは、経営資源と資本のバランスを持続可能なものとし、引き続き2020年12月期の良好な業績を目指
     します。当社グループは引き続き収益性を追求しますが、COVID-19の流行による不確実性の影響を受ける可能性が
     あると認識しています。当社グループの2020年12月期の業績見込みは据え置きます。
       ・    研究開発費に係る現金支出は4,200百万円から4,700百万円を見込みます。(据え置き)
       ・    一般管理費に係る現金支出は1,800百万円から2,300百万円を見込みます。(据え置き)
          ・   新規提携に伴う一時金を見込みます。
          ・   創薬及び研究開発に関する既存の提携先からのマイルストンに関する収益を見込みます。
          ・   引き続き次世代の新薬候補物質探索の進捗のためのテクノロジー、ツール及び能力への投資を行うと同時
             に、コストベースの管理徹底を目指します。
          当社グループは、2022年までの創薬及び初期開発活動のための資金を確保しています。
       
     (注)予想為替レートはUSD:JPY=110としています。
  
※  注記事項
    (1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
 
    (2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更
      ①  IFRSにより要求される会計方針の変更        :無
      ②  ①以外の会計方針の変更                :無
      ③  会計上の見積りの変更                  :無
 
    (3) 発行済株式数(普通株式)
      ①  期末発行済株式数(自己株式を含む)         2020年12月期1Q   77,113,726株   2019年12月期     77,073,136株

      ②  期末自己株式数                   2020年12月期1Q         213株    2019年12月期           213株

      ③  期中平均株式数(四半期累計)            2020年12月期1Q   77,106,576株   2019年12月期1Q   76,310,108株
       
※  四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
 
※  業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
     (将来に関する記述等についてのご注意)
     本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断
     する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は
     様々な要因により大きく異なる可能性があります。
 
                             そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

○添付資料の目次
 
    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………………………     2
     (1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………………………     2
     (2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………………………     8
     (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………………     8
    2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………     10
     (1)要約四半期連結財政状態計算書 …………………………………………………………………………………     10
     (2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………     11
     (3)要約四半期連結持分変動計算書 …………………………………………………………………………………     12
     (4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………     13
     (5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………     14
 




                            - 1 -
                                     そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

1.当四半期決算に関する定性的情報
 (1)経営成績に関する説明
   (当期の経営成績)
    当社グループは、サイエンス及びテクノロジーに立脚した企業であり、創薬及び初期開発を専門としていま
   す。世界中の人々の生活の質と健康の向上に大きく貢献することをミッションとし、バイオ医薬品及び創薬に関
   する日本屈指の国際的なリーディング企業になることをビジョンに掲げています。
     
    当第1四半期連結累計期間において、当社グループは創薬及び初期開発パイプラインを引き続き拡充し、独自
   のStaR®(Stabilized Receptor)技術、構造ベース創薬(以下「SBDD」)プラットフォームを強化しました。
     
    当社グループのビジネスモデルは、(1)大手グローバル製薬企業との既存の提携の推進、(2)革新的なテク
   ノロジーを有する企業及びベンチャーファンドとの研究開発活動における新規提携の創出及び既存の提携の推
   進、(3)実績がある当社グループ独自の創薬とその候補品の初期開発成績に基づく価値の高い新規提携の締
   結、という価値創造のための3つの重点分野に注力しています。
     
    2020年3月25日、当社は第30回定時株主総会を開催しました。当日は当社代表執行役会長兼社長CEOである田
   村眞一から、世界有数のプラットフォーム、創薬及び初期開発における能力を活用し、提携プログラムを推進、
   強化するという次世代の成長戦略の実行にさらに力を入れていくこと説明しました。グループの戦略の概要は以
   下の通りです。
     
    1.最先端のサイエンス及びテクノロジーに立脚した創薬ビジネスの構築
      ・世界をリードするサイエンスとテクノロジー、特にStaR® Gタンパク質共役受容体「以下(GPCR)」技
        術及びSBDDプラットフォームを有するHeptares Therapeutics Ltd.を、2015年に買収したことがこの目
        標の基礎となっています。
      ・このテクノロジー及びプラットフォームは、グループの創薬への取り組みの中核をなし、これらを融合
       させることで、GPCRを標的とした医薬品設計における世界有数のアプローチの1つを確立することが可
       能となりました。
      ・当社グループは、GPCR及びその他の膜タンパク質を標的とする創薬における、未開拓の重要な機会を引
       き続き追及し、創薬困難な標的を含む価値の高いプログラムに注力していきます。
    2.価値の高い提携及び長期的展望を持ったベンチャーとの協業のための複数の新薬候補化合物の創製
      ・サイエンス及びテクノロジーに立脚したアプローチにより、当社グループは、過去10年間で25品目以上
       の前臨床候補物質を創出し、そのうち7品目は臨床試験入りしています。この高い創薬能力は、非常に
        効率的なアプローチによるもので、製薬業界の標準よりも1年から2年早く前臨床候補物質を創製する
        ことができます。
      ・これらの前臨床候補物質の多くは、Pfizer Inc.(以下「Pfizer社」)Allergan Pharmaceuticals
       International Limited(以下「Allergan社」)、AstraZeneca UK Limited(以下「AstraZeneca
        社」)、さらに最近の武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)及びGenentech Inc.(以下「ジェネ
        ンテック社」)との提携を含む、当社グループの価値の高い提携の基礎となっています。
      ・グループはこの創薬及び初期開発の戦略を継続し、毎年2件から3件の新規の価値の高い提携及び長期
       的展望を持ったベンチャーとの協業を実現することを目指します。
    3.価値の高い提携及び長期的展望を持ったベンチャーとの協業からの利益をGPCR創薬及びSBDDのリーダー
      シップを強化させるために必要なテクノロジーに投資
      ・テクノロジーが現状にとどまることはなく、当社グループの目標は、イノベーションと生産性を高める
       非常に魅力的なソリューションを提供し、製薬企業にとっての創薬パートナーとして選ばれる存在にな
       ることです。
      ・当社グループは、提携及びベンチャーとの協業から得られた利益を、中核テクノロジーが継続的に刷
        新・強化できるよう投資しており、これまでに以下の取り組みを行っています。
        -スイスのG7 Therapeutics AGの買収
        -ドイツを拠点とする革新的なDNAコード化化合物ライブラリ技術を保有する企業、及びAI(人工知
         能)に関するアプローチについてのケンブリッジ大学との協業
       -ノーベル賞を受賞しているクライオ電子顕微鏡に関するテクノロジー等への積極的な投資
      ・当社グループは、最先端のサイエンスとテクノロジーを維持し、革新的な創薬におけるリーダーシップ
        を強化するために、より新しいテクノロジー、ツール及びプラットフォームを利用可能にするための導
        入または提携を行っていく所存です。


                                   - 2 -
                               そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

 当第1四半期連結累計期間末現在、当社グループは15品目以上が創薬段階にあり、7品目が前臨床試験中、9
品目(注)1、2が臨床試験中です。
  
 (注)1     喘息を対象としたQVM149、前立腺がんを対象としたAZD4635(併用療法)、レビー小体型認知症
         (以下「DLB」)を対象としたHTL0018318(自主的に中断中であり、かつ日本における第Ⅱ相臨床試
         験は中止を決定)、複数の固形がんを対象としたAZD4635、アルツハイマー病(AD)の神経行動学的
         症状を対象としたHTL0016878、ADを対象としたHTL0018318(自主的に中断中)、Pfizer社により選
         定された新薬開発候補品(非開示)、神経障害を対象としたHTL0014242及び内分泌障害を対象とし
         たHTL0030310。
 (注)2    日本でのDLB患者様を対象としたHTL0018318の第Ⅱ相臨床試験は中止を決定しました。当社グルー
         プは、実施中の調査活動の結果を待って、医薬品医療機器総合機構(PMDA)へHTL0018318(あるい
         は別の新規M1作動薬候補)の新たな治験届を将来再提出する予定です。
  
当社グループのCOVID-19への対応
  
 グローバルなライフサイエンス業界で事業を展開する当社グループは、全てのステークホルダー及び社会の健
康と安全を確保するための重要な役割を担っています。当社グループが優先すべきことは従業員、地域社会の皆
様及び臨床試験中の患者様、被験者様、治験実施者の皆様の健康です。当社グループは、COVID-19の状況への対
応として、以下のようないくつかの措置を講じています。
  
 ・      COVID-19の蔓延を押さえるため、従業員及び当社グループが事業活動を行う地域社会にとって安全な職
        場環境を確保する方針及び活動の実施。これには、世界中のほぼ全ての従業員に対する在宅勤務の義務
        化が含まれるが、当社グループの研究施設に従事する研究者は、最適な輪番制により業務を実施。
 ・      英国の地元のホスピスへの個人用保護具の寄付。
 ・      SARS-CoV-2コロナウイルス(COVID-19の原因ウイルス)を標的とする治療薬創出に関する世界的な研究
        活動に、独自のSBDDプラットフォームとその技術の応用とCOVID-19に関する新たな社内の研究開発プロ
        グラムの開始。全ての研究成果はCOVID-19及び将来の変異株による感染症の治療法開発に携わる世界の
        研究コミュニティが自由に利用可能。
  
複数の大手グローバル製薬企業との提携における進捗
  
 大手グローバル製薬企業との提携については、順調に進捗し、COVID-19の状況の影響により置かれた状況下
で、研究開発の継続性を確保するための施策を講じました。特に武田薬品及びジェネンテック社との提携におい
て、当社グループの業務上、これらの研究開発に関する提携が優先されており、効率良く進められています。
  
 他の導出プログラムは、AstraZeneca社、Pfizer社、Allergan社等の提携先により進められており、進捗はし
ていますが、世界的なCOVID-19の状況の影響で、多少の遅延が生じる可能性が想定されます。
  
革新的なテクノロジーを有する企業及びベンチャーファンドとの提携における進展
  
 革新的なテクノロジーを有する企業及びベンチャーファンドとの提携でも引き続き大きな進展がありました。
  
 2020年1月14日、当社グループは、スピンオフ企業であるOrexia Limited(以下、「Orexia社」)及びInexia
Limited(以下、「Inexia 社」) による科学的な著しい進展により、40 百万ユーロのコミットメントの下で、
ベンチャーキャピタルであるMedicxi社から次なる資金提供が実行されたことを発表しました。当社グループ及
び重要なアセットに特化した企業への資金提供を専門とするMedicxi社は、GPCRであるオレキシン受容体OX1及び
OX2のポジティブモジュレーターを基礎とする、ナルコレプシーを含む神経系疾患に対する新規治療法の開発を
目指し、2019 年にOrexia社とInexia社を設立しました。
  
提携につながる新規候補物質創出のために当社グループ独自で行う創薬及び初期開発
  
 当社グループは、パイプラインへの重要な投資を継続し、複数の創薬候補品の初期開発段階のプログラムで進
捗がありました。当社グループが実施している2つの第Ⅰ相臨床試験(HTL0014242及びHTL0030310)は順調に進
んでおり、現在、複数の提携交渉の対象となっています。しかしながら、世界的なCOVID-19の状況の影響で、こ
れらの臨床試験の完了に多少の遅延が生じる可能性が想定されます。

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                             そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

  
 2020年3月20日、当社グループは、GPCRを標的とする新規ペプチド医薬品の創製における構造ベースアプロー
チの可能性を明らかにする、影響力のある新たな論文を発表しました。「Gタンパク質共役受容体を標的とする
治療用ペプチドの進歩」(Davenport、その他)というタイトルの論文が、科学的権威ある学術誌、Nature
Reviews Drug Discovery誌に掲載されました。
  
 この論文は、当社グループ独自のStaR®プラットフォームやクライオ電子顕微鏡を含む、最先端の構造ベース
技術を活用した新しい創薬に関する戦略に焦点を当てており、これらの手法は、正確に計画設計された目標活性
と、より優れた薬物仕様(薬物動態及び薬力学的)の特性を備えた、選択的な新規ペプチドを創製するために利
用されています。このようなペプチドには、作動薬、拮抗薬、特定のダウンストリームシグナル伝達経路を活性
化するように設計されたペプチド(バイアスドリガンド)、及び2つの異なる GPCR を活性化するデュアル作動
薬が含まれます。
  
 疾患に関与するGPCRを標的とした、適確に計画設計された新規ペプチド医薬品の創製は、当社グループに多様
な提携の機会を提供することになります。
   
2020年3月31日以降の当社グループのビジネスハイライト
  
 2020年4月14日、当社グループは、COVID-19に関する新たな研究開発プログラムに構造ベース創薬の専門知識
を応用することを発表しました。この新たな研究開発プログラムは、治療薬開発の重要な標的とされているSARS
-CoV-2 MProプロテアーゼ(Nsp5)の活性を阻害する新規化合物を特定するためのものです。Mproプロテアーゼ
は、ウイルスゲノムから翻訳されるポリタンパク質を12の非構造タンパク質(Nsp4-Nsp16)に切断し、そのうち
のいくつかはウイルスの複製に重要な役割を果たすことが分かっています。当社グループは、構造的及び生物物
理学的分析、計算化学、医薬品化学といった多くの専門分野にわたるチームを結成しました。当チームは、SARS
-CoV-2コロナウイルスだけでなく、予見される将来の変異ウイルスに対する新規阻害剤となる化合物の精密な設
計に、SBDD及び最先端の技術に関する豊富な経験を応用します。プログラムによって得られる全ての研究成果
は、COVID-19危機に対する解決策の調査を行う世界の研究コミュニティが自由に利用可能となります。さらに、
当社グループは、当プログラムをサポートいただける業界パートナーとの協業体制構築とともに、医薬品及びバ
イオ医薬品業界による世界的な取り組みの一環として、COVID-19の新規治療法の取り組みの他の分野においても
独自の専門知識を提供することを目指しています。なお、この大切な非営利研究活動への投資による、当社グル
ープの財務諸表への重大な影響はありません。当社グループがこのプロジェクトに取り組む目的は、業界全体の
協力を通じて、世界中の患者様の福祉に長期的に貢献することです。
  
 2020年5月1日、当社グループは、ノバルティス社が、欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品委員会(以下
「CHMP」)によりコントロール不良な喘息の成人患者の維持療法としてEnerzair® Breezhaler®(QVM149;イン
ダカテロール酢酸塩、グリコピロニウム臭化物およびフランカルボン酸モメタゾン「IND/GLY/MF」)が欧州連合
における承認を勧告されたことについて公表したと発表しました。欧州委員会(以下「EC」)はCHMPによる承認
勧告を審査し、通常、約2ヵ月で医薬品承認の最終判断を行います。ECがこの勧告を受け、Enerzair ®
Breezhaler®を承認した場合、コントロール不良な喘息患者のための、初めての長時間作用型β2作動薬(以下
「LABA」)/長時間作用型ムスカリン受容体拮抗薬(以下「LAMA」)/コルチコステロイド(以下「ICS」)の三
剤固定用量配合剤になります。スイス、日本、カナダを含む複数の国でもQVM149の承認申請が進められていま
す。当社グループは、最終的なECによる承認時に5百万米ドルのマイルストンを受領し、その後販売高に応じた
一桁台のロイヤリティを受領する権利を有していますが、今般のCHMPからの肯定的見解によるマイルストンの支
払いは発生しません。したがって、本件が2020年12月期の連結業績に直ちに与える影響はありません。
  
 2020年5月7日、当社グループは、当社のスピンオフ企業であるOrexia社およびInexia社と連携して開発中の
オレキシン受容体作動薬プログラムでさらなる進展があったことを発表しました。当社グループは、独自の
StaR®技術と構造ベース創薬アプローチにより、アゴニストと結合したオレキシン受容体OX2の構造解析、さらに
低分子化合物の結合部位特定に成功しました。受容体の構造に関するこれまでにないより優れた知見は、神経系
疾患を標的とする新規分子の創薬と開発の最適化に極めて有益となります。Orexia社とInexia社は、Medicxi社
による40百万ユーロのコミットメントの下で資金提供を受けています。




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                                  そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

    当社グループの当第1四半期連結累計期間の経営成績
      
     2020年3月31日現在、当社グループの従業員数は163人(2019年12月31日時点比増減なし)です。
      
     以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上収益1,162百万円(前年同四半期比1,974百万円減
    少)、営業損失445百万円(前年同四半期は1,061の利益)、税引前四半期損失500百万円(前年同四半期は929百
    万円の利益)、四半期損失746百万円(前年同四半期は1,018百万円の利益)となりました。
      
                                                               (単位:百万円)
                           当第1四半期連結累計期間  前第1四半期連結累計期間
                            (自 2020年1月1日   (自 2019年1月1日       前年同四半期比
                             至 2020年3月31日)  至 2019年3月31日)

売上収益                                    1,162        3,136         △1,974

    売上原価                                △175         △213                38

    研究開発費                               △668        △1,024              356

    販売費及び一般管理費                          △783         △841                58

    その他の収益及びその他の費用 (※2)                   19             3               16

営業利益又は損失(△)                             △445         1,061         △1,506

    金融収益及び金融費用 (※2)                         7         △64                71

    持分法投資損益                             △62           △68                 6

税引前四半期利益又は損失(△)                         △500           929         △1,429

四半期利益又は損失(△)                            △746         1,018         △1,764
     ※1.費用及び損失は△で表示しております。
     ※2.「その他の収益及びその他の費用」並びに「金融収益及び金融費用」は、純額で表示しております。
      
     当社グループは、医薬事業の単一セグメントであるため、報告セグメント別の記載は省略しています。




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                                 そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

     当第1四半期連結累計期間の経営成績及び分析は以下のとおりです。
   
(売上収益)
                                                              (単位:百万円)

                          当第1四半期連結累計期間  前第1四半期連結累計期間
                           (自 2020年1月1日   (自 2019年1月1日       前年同四半期比
                            至 2020年3月31日)  至 2019年3月31日)

ロイヤリティ収入                                  619         576               43
マイルストン収入及び契約一時金                           233       2,257         △2,024
医薬品販売                                     -           65               △65
その他                                       310         238               72
    合計                                  1,162       3,136         △1,974
      
     当第1四半期連結累計期間の売上収益は、前第1四半期連結累計期間に比べ1,974百万円減少し、1,162百万円
    となりました。
      
     当第1四半期連結累計期間のロイヤリティに関する収益は、前年同四半期比43百万円増加し、619百万円とな
    りました。その大半は導出先であるNovartis社(注)によるウルティブロ及びシーブリの売上に関連するもので
    す。
      
     (注)   グリコピロニウム臭化物とその製剤の独占的開発・販売権は、2005年4月に、当社グループ及び共
           同開発パートナーであるVectura社からノバルティス社に導出しています。
      
     ウルティブロはLABAとLAMAの配合剤として引き続き欧州市場シェア1位となりました。さらに、ノバルティス
    社は2020年第1四半期決算説明資料で、当社グループが導出した医薬品であるグリコピロニウム臭化物を含む
    LAMA/LABA/ICS三剤を配合したQVM149の喘息を対象とした開発プログラムの状況をアップデートしました。
    QVM149について、引き続き2020年に承認取得を見込んでいると公表しています。QVM149の第Ⅲ/Ⅲb相臨床試験
    (IRIDIUM及びARGON試験)は2019年に完了しています。QVM149について、2019年5月に欧州で、2019年第3四半
    期に日本で承認申請が行われています。なお、当社グループはQVM149の発売後、販売高に応じたロイヤリティを
    受領できることになっています。
      
     当第1四半期連結累計期間の契約一時金及びマイルストンに関する収益は、前年同四半期比2,024百万円減少
    し、233百万円となりました。マイルストンに関する収益は、あらかじめ定められた成果を達成できるかどうか
    によって、四半期毎に変動する可能性があります。この減少は主に、当第1四半期連結累計期間に新規提携に伴
    う一時金及び研究開発に関する既存の提携先からの重要なマイルストンに関する収益がなかった一方、前年同四
    半期にはAstraZeneca社から15百万米ドルのマイルストンに関する収益を受領したことによるものです。なお、
    当社グループは一度に受領する金額が約5百万米ドル以上のものを「重要なマイルストンに関する収益」に分類
    しています。
      




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                                   そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

    (営業費用)
                                                                (単位:百万円)
                            当第1四半期連結累計期間  前第1四半期連結累計期間
                             (自 2020年1月1日   (自 2019年1月1日       前年同四半期比
                              至 2020年3月31日)  至 2019年3月31日)

        売上原価                             175            213              △38

        研究開発費                            668          1,024          △356

        現金支出                             557            936          △379

        非現金支出費用                          111            88                23

        販売費及び一般管理費                       783            841              △58

        現金支出                             437            557          △120

        非現金支出費用                          346            284               62
     
        売上原価
         当第1四半期連結累計期間の売上原価は、前年同四半期比38百万円減少し、175百万円となりました。これは
        主に、契約に基づき顧客に提供される研究開発受託サービスに関する人件費及び研究施設の消耗品費等の直接経
        費を計上した一方、オラビ®販売に係る直接経費が減少したことによるものです。
         
        研究開発費
         当第1四半期連結累計期間の研究開発費に係る現金支出は、前年同四半期比379百万円減少し、557百万円とな
        りました。これは主に、COVID-19の影響によるプロジェクト活動の減少及び外部委託企業との契約終了に関する
        費用が想定より減少したことによるものです。当第1四半期連結累計期間においては、研究開発費全体の95%は
        英国における活動によるものです。
     
        販売費及び一般管理費
         当第1四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費に係る現金支出は、前年同四半期比120百万円減少し、437
        百万円となりました。これは主に、株式報酬費用に係る英国での社会保険料が減少したことによるものです。
         
        非現金支出費用
         当第1四半期連結累計期間の非現金支出費用は、有形固定資産の減価償却費、無形資産の償却費及び株式報酬
        費用です。当第1四半期連結累計期間の非現金支出費用は、前年同四半期比85百万円増加し、457百万円となり
        ました。当第1四半期連結累計期間の有形固定資産の減価償却費は126百万円(前年同四半期比23百万円増加)、
        無形資産の償却費は214百万円(前年同四半期比24百万円減少)、株式報酬費用は117百万円(前年同四半期比86百
        万円増加)となりました。
 
    (営業損益)
         当第1四半期連結累計期間の営業損益は、445百万円の損失(前年同四半期は1,061百万円の利益)となりまし
        た。これは主に、上述の売上収益の減少によるものです。
       
    (金融収益及び金融費用)
         当第1四半期連結累計期間の金融収益及び金融費用の純額は、前年同四半期は64百万円の費用超過であったも
        のの71百万円改善し、7百万円の収益となりました。これは主に、英ポンドに対して円高となったことによる為
        替差益です。
          
    (四半期損益)
      当第1四半期連結累計期間の四半期損益は、746百万円の損失(前年同四半期は1,018百万円の利益)となりまし
        た。これは主に、上述の売上収益の減少によるものです。




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                                         そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

    (2)財政状態に関する説明
        ①    資産、負債及び資本の状況
            (資産)
             当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ3,816百万円減少し、52,864百万円
            となりました。これは主に、円高により当社連結子会社であるHeptares Therapeutics Ltd.が保有する英ポンド
            建ての資産の評価が減少したことによるものです。
     
            (負債)
             当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ963百万円減少し、10,639百万円とな
            りました。これは主に、営業債務が減少したことによるものです。
              
            (資本)
             当第1四半期連結会計期間末における資本は、前連結会計年度末に比べ2,853百万円減少し、42,225百万円と
            なりました。これは主に、四半期損失の計上746百万円及び在外営業活動体の為替換算差額2,303百万円によるも
            のです。
             
             なお、現金及び現金同等物並びに有利子負債の総資産に占める比率及び親会社所有者帰属持分比率は、それぞ
            れ30.9%、3.2%及び79.9%となりました。
 
        ②    キャッシュ・フローの状況
             当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ960百万円増加し、当第
            1四半期連結会計期間末は16,335百万円となりました。
            当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
         
        (営業活動によるキャッシュ・フロー)
             当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは1,469百万円の収入となりました。これは
            主に、法人所得税の還付1,114百万円によるものです。
           
        (投資活動によるキャッシュ・フロー)
             当第1四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは198百万円の収入となりました。これは主
            に、Sosei RMF1投資事業有限責任組合による投資有価証券の売却による収入238百万円によるものです。
     
        (財務活動によるキャッシュ・フロー)
          当第1四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは211百万円の支出となりました。これは主
            に、条件付対価の決済による支出159百万円によるものです。
     
    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
      ① 当社グループのCOVID-19への対応
             グローバルなライフサイエンス業界で事業を展開する当社グループは、全てのステークホルダー及び社会の健
            康と安全を確保するための重要な役割を担っています。当社グループが優先すべきことは従業員、地域社会の皆
            様及び臨床試験中の患者様、被験者様、治験実施者の皆様の健康です。当社グループは、COVID-19の状況への対
            応として、以下のようないくつかの措置を講じています。
              
             ・   COVID-19の蔓延を押さえるため、従業員及び当社グループが事業活動を行う地域社会にとって安全な職
                 場環境を確保する方針及び活動の実施。これには、世界中のほぼ全ての従業員に対する在宅勤務の義務
                 化が含まれるが、当社グループの研究施設に従事する研究者は、最適な輪番制により業務を実施。
             ・   英国の地元のホスピスへの個人用保護具の寄付。
             ・   SARS-CoV-2コロナウイルス(COVID-19の原因ウイルス)を標的とする治療薬創出に関する世界的な研究
                 活動に、独自のSBDDプラットフォームとその技術の応用とCOVID-19に関する新たな社内の研究開発プロ
                 グラムの開始。全ての研究成果はCOVID-19及び将来の変異株による感染症の治療法開発に携わる世界の
                 研究コミュニティが自由に利用可能。
         




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                                   そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

    ②    COVID-19が当社グループ事業に影響を与える可能性
         COVID-19の状況により、世界中の人々や企業にとって困難な環境が生じています。当社グループは、COVID-19
        の発生が当社の事業に影響を与える可能性があることを認識しています。英国と日本におけるCOVID-19の状況は
        引き続き変化しており、当社グループへの影響を注視しています。
          
         ・   ビジネス全般:COVID-19に関する新たな社内の研究開発プログラムを除き、現在、大手提携先との収益
             につながる業務を優先しています。短期的には、外部提携先からの収益が発生しない社内の研究開発プ
             ログラムへの取り組みを減らしています。将来的には、社内の研究開発プログラムを再度、速やかに拡
             大することが可能です。
         ・   サプライチェーン:英国の主要研究開発施設は、COVID-19の流行中も稼働してきました。当社グループ
             のチームは、継続性確保のため、サプライチェーン全体でプロバイダーと緊密に連携しています。これ
             まで、研究室での作業に必要となる、重要な消耗品の供給に大きな障害は発生しておらず、状況を引き
             続き注視していきます。
         ・   創薬プロジェクト:当社グループと外部のCROパートナー両方の従業員の安全な作業環境を確保するた
             めに、研究室での作業は、ソーシャルディスタンスを維持できるよう、輪番制によりキャパシティを減
             らして実施されています。当社グループは地理的に分散された広範なCROネットワークを有しており、
             中国と東ヨーロッパのプロバイダーから増強されたキャパシティを確保しています。それにもかかわら
             ず、プロジェクトのタイムラインには若干の遅れが見込まれ、状況を引き続き注視していきます。
         ・   初期開発/臨床試験:治験実施者及び対象者の皆様の安全が最も重要であり、当社グループは、現在の
             臨床試験が安全に実施できるよう、プロバイダー及び提携先と緊密に連携しています。自社及び提携に
             よる臨床プログラムいずれのタイムラインにもある程度の影響があり、2020年に完了を予定していた試
             験は2021年に完了する可能性が高くなると想定しています。
         ・   事業開発と新規提携:予定済及び今後の全ての提携交渉に関するミーティングに影響はなく、バーチャ
             ルで実施されています。
          
    ③    業績見込み
         現状のような困難な時期にも関わらず、当社グループは、ミッション及びビジョンを実現すること、そして当
        社グループの臨床試験において、提携先パートナー及び治験対象者の皆様に貢献することに注力しています。当
        社グループは規模が比較的小さいことから、柔軟な事業継続計画を迅速に発動することが可能であり、引き続き
        当社グループ事業全体で順調な進捗が見られ、多くの戦略機会を十分に活用していくための体制を維持していま
        す。当社グループは、提携による活動を拡大すると同時に、将来の有望な提携につながる次世代の新薬候補物質
        のパイプラインを進捗させるためのテクノロジー、ツール及び能力への投資を行っています。
          
         当社グループは、引き続き経営資源と資本のバランスを持続可能なものとしていきます。当社グループは、収
        益性の追求を目指しますが、COVID-19の流行による不確実性の影響を受ける可能性があると認識しています。当
        社グループの2020年12月期の業績見込みは据え置きます。
         ・  研究開発費に係る現金支出は4,200百万円から4,700百万円を見込みます。(据え置き)
         ・   一般管理費に係る現金支出は1,800百万円から2,300百万円を見込みます。(据え置き)
         ・   新規提携に伴う一時金を見込みます。
         ・   創薬及び研究開発に関する既存の提携先からのマイルストンに関する収益を見込みます。
         ・   引き続き次世代の新薬候補物質探索の進捗のためのテクノロジー、ツール及び能力への投資を行うと
            同時に、コストベースの管理徹底を目指します。
         当社グループは、2022年までの創薬及び初期開発活動のための資金を確保しています。
     
        (注)予想為替レートはUSD:JPY=110としています。
 




                                  - 9 -
                                 そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
    (1)要約四半期連結財政状態計算書
                                                             (単位:百万円)
                                当第1四半期連結会計期間            前連結会計年度
                                                   
                                  (2020年3月31日)         (2019年12月31日)
    資産                                                                   
     非流動資産                                                               
         有形固定資産                             3,752                   4,120
         のれん                               13,766                  14,365
         無形資産                              11,871                  12,999
         持分法で会計処理されている投資                    3,232                   3,539
         その他の金融資産                           1,809                  2,053
         その他の非流動資産                             36                     41
         非流動資産合計                           34,466                  37,117
     流動資産                                                               
         営業債権                               1,052                  1,924
         未収法人所得税                              577                  1,765
         その他の流動資産                             434                    499
         現金及び現金同等物                         16,335                  15,375
         流動資産合計                            18,398                  19,563
     資産合計                                  52,864                  56,680
                                                                          
    負債及び資本                                                               
    負債                                                                   
     非流動負債                                                              
      繰延税金負債                                2,069                  2,008
         企業結合による条件付対価                       3,111                  3,203
         リース負債                              1,553                  1,704
         その他の金融負債                           1,457                  1,489
         その他の非流動負債                            712                    895
         非流動負債合計                            8,902                  9,299
     流動負債                                                               
         営業債務及びその他の債務                         809                  1,211
         未払法人所得税                              162                      162
         リース負債                                152                      175
         その他の流動負債                             614                      755
         流動負債合計                             1,737                  2,303
     負債合計                                  10,639                  11,602
    資本                                                                   
         資本金                               37,518                  37,479
         資本剰余金                             26,675                  26,548
         自己株式                                 △0                      △0
         利益剰余金                            △13,010                △12,264
         その他の資本の構成要素                      △8,961                 △6,688
         親会社の所有者に帰属する持分                    42,222                  45,075
         非支配持分                                 3                         3
     資本合計                                  42,225                  45,078
     負債及び資本合計                              52,864                  56,680
 




                               - 10 -
                                        そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

    (2)要約四半期連結包括利益計算書
                                                                       (単位:百万円)
                                       当第1四半期連結累計期間             前第1四半期連結累計期間
                                        (自 2020年1月1日             (自 2019年1月1日
                                         至 2020年3月31日)            至 2019年3月31日)
                                                                                 
    売上収益                                           1,162                    3,136
    売上原価                                             175                      213
    売上総利益                                            987                    2,923
    研究開発費                                            668                    1,024
    販売費及び一般管理費                                       783                      841
    その他の収益                                            19                       11
    その他の費用                                             0                        8
    営業利益又は損失(△)                                    △445                     1,061
    金融収益                                             214                      310
    金融費用                                             207                      374
    持分法による投資損失                                        62                       68
    税引前四半期利益又は損失(△)                                △500                       929
    法人所得税費用                                          246                     △89
    四半期利益又は損失(△)                                   △746                     1,018
                                                                                
    その他の包括利益                                                                    
        純損益に振り替えられることのない項目                                                      
         その他の包括利益を通じて公正価値で測定するも
         のとして指定した資本性金融商品の公正価値の純                       30                     △30
         変動額
         純損益に振り替えられる可能性のない項目合計                        30                     △30
        純損益に振り替えられる可能性のある項目                                                      
         在外営業活動体の為替換算差額                           △2,303                      956
         純損益に振り替えられる可能性のある項目合計                    △2,303                      956
        その他の包括利益合計                                △2,273                      926
    四半期包括利益合計                                     △3,019                    1,944
                                                                                
    四半期利益又は損失(△)の帰属:                                                            
        親会社の所有者                                    △746                     1,018
        非支配持分                                       △0                        △0
    四半期利益又は損失(△)                                   △746                     1,018
                                                                                 
    四半期包括利益の帰属:                                                                  
     親会社の所有者                                      △3,019                    1,944
        非支配持分                                        △0                       △0
    四半期包括利益                                       △3,019                    1,944
                                                                                 
    1株当たり四半期利益又は損失(△)(円)                                                         
    基本的1株当たり四半期利益又は損失(△)                          △9.69                     13.34
    希薄化後1株当たり四半期利益又は損失(△)                         △9.69                     13.30
 




                                      - 11 -
                                                   そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

    (3)要約四半期連結持分変動計算書
            当第1四半期連結累計期間(自2020年1月1日                    至2020年3月31日)
                                                                                                 (単位:百万円)
                                                                                  親会社の
                                                        その他の資本                    所有者に
                       資本金        資本剰余金   自己株式   利益剰余金   の構成要素                    帰属する
                                                                                              非支配持分   資本合計
                                                                                  持分合計
2020年1月1日時点の残高         37,479             
                                    26,548        △0   △12,264       △6,688        45,075         3       45,078
    四半期利益又は損失(△)           -            -          -     △746            -          △746         △0        △746
    その他の包括利益               -          -            -        -        △2,273       △2,273          -       △2,273
四半期包括利益合計                  -          -            -     △746        △2,273       △3,019         △0       △3,019
    新株の発行                  39        △29           -        -            -            10          -           10
    株式報酬費用                 -           156         -          -          -            156        -           156
所有者との取引額合計                 39          127         -        -            -            166        -           166
2020年3月31日時点の残高        37,518       26,675        △0   △13,010       △8,961        42,222         3       42,225

 
 
            前第1四半期連結累計期間(自2019年1月1日                    至2019年3月31日)
                                                                                                 (単位:百万円)
                                                                                  親会社の
                                                                  その他の資本          所有者に
                       資本金        資本剰余金   自己株式   利益剰余金   の構成要素                    帰属する
                                                                                              非支配持分   資本合計
                                                                                  持分合計
2019年1月1日時点の残高         36,854       26,042        △0     △13,696     △7,623        41,577         3       41,580
    四半期利益又は損失(△)           -            -          -       1,018         -          1,018        △0        1,018
    その他の包括利益               -            -          -          -         926           926        -           926
四半期包括利益合計                  -            -          -       1,018        926         1,944        △0        1,944
    新株の発行                  64           13         -          -          -             77        -            77
    株式報酬費用                 -            31         -          -          -             31        -            31
所有者との取引額合計                 64           44         -          -          -            108        -           108
2019年3月31日時点の残高        36,918       26,086        △0     △12,678     △6,697        43,629         3       43,632

 




                                                 - 12 -
                                   そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

    (4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
                                                                  (単位:百万円)
                                  当第1四半期連結累計期間             前第1四半期連結累計期間
                                   (自 2020年1月1日             (自 2019年1月1日
                                    至 2020年3月31日)            至 2019年3月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                       
     税引前四半期利益又は損失(△)                          △500                      929
     顧客から受け取った非現金対価                             -                      △260
     減価償却費及び償却費                                340                      340
     株式報酬費用                                    117                       31
     投資有価証券評価損益(△は益)                           △45                     △229
     投資有価証券売却損益(△は益)                            73                       -
     出資金運用損益(△は益)                              △32                      189
     条件付対価に係る公正価値変動額(△は益)                      115                      △74
     為替差損益(△は益)                                 25                       12
     受取利息                                      △24                      △7
     支払利息                                       15                       69
     持分法による投資損失                                 62                        68
     営業債権の増減額(△は増加)                            766                        76
     未収入金の増減額(△は増加)                            △34                      △75
     営業債務の増減額(△は減少)                           △379                     △516
     長期前受収益の増減額(△は減少)                          △73                       -
     その他                                       △89                     △188
     小計                                        337                      365
     補助金の受取額                                    -                        31
     利息及び配当金の受取額                                24                        7
     利息の支払額                                    △2                       △37
     法人所得税の還付額                                1,114                      -
     法人所得税の支払額                                  △4                      △7
     営業活動によるキャッシュ・フロー                         1,469                     359
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                       
     有形固定資産の取得による支出                            △34                     △131
     無形資産の取得による支出                              △6                        -
     投資有価証券の取得による支出                             -                      △100
     投資有価証券の売却による収入                            238                        -
     その他                                        -                         20
     投資活動によるキャッシュ・フロー                          198                     △211
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                       
     リース債務の返済による支出                             △62                      △17
     長期借入金の返済による支出                              -                      △750
     条件付対価の決済による支出                            △159                     △252
     有限責任組合員からの払込による収入                          -                       495
     株式の発行による収入                                 10                       77
     その他                                        -                         -
     財務活動によるキャッシュ・フロー                         △211                     △447
    現金及び現金同等物の為替変動による影響                       △496                        44
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                        960                     △255
    現金及び現金同等物の期首残高                           15,375                   18,760
    現金及び現金同等物の四半期末残高                         16,335                   18,505
 




                                 - 13 -
                                           そーせいグループ㈱ (4565) 2020年12月期 第1四半期決算短信

    (5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
        (継続企業の前提に関する注記)
          該当事項はありません。
 
        (会計方針の変更)
          該当事項はありません。
           
        (会計上の見積りの変更)
          該当事項はありません。
 
        (セグメント情報)
           当社グループは、医薬事業の単一セグメントであるため、記載を省略しています。
 
        (重要な後発事象)
           (事後交付型株式報酬(リストリクテッド・ストック・ユニット制度(RSU))に基づく新株式発行)
           当社は、2019年度より、当社及び当社の100%子会社の役員及び資格を有する従業員(以下「役職員」といい
          ます。)を対象に、当社のビジョンと戦略を実現するための意欲を一層高めるとともに、当社及び当社の100%子
          会社の役職員が株価変動のメリットとリスクを株主の皆様と共有し、株価上昇及び企業価値向上に積極的に貢献
          することを促進するため、「事後交付型株式報酬(リストリクテッド・ストック・ユニット)制度」(RSU)を
          導入しています。
           当社は、2020年4月16日開催の当社取締役会において、事後交付型株式報酬(RSU)制度に基づき新株式の発
          行を行うことについて、以下のとおり決議しました。
            
          新株式発行の概要

                        第7回RSU                     第8回RSU          第9回RSU


    1   払込期日         2021年4月9日                    2022年5月19日      2023年5月18日

    2   発行する株式      普通株式       39,780株       普通株式 224,881株      普通株式 224,881株
        の種類及び数                                  (予定)               (予定)

    3   払込金額(注)     1株につき1,426円            今後、代表執行役が決定          今後、代表執行役が決定


    4   発行価額の総額      56,726,280円           今後、代表執行役が決定          今後、代表執行役が決定

                                         当社の取締役及び執行役7名         当社の取締役及び執行役7名
                    当社の取締役5名             子会社の取締役並びに当社           子会社の取締役並びに当社
    5   割当予定先
                      39,780株             及び子会社の従業員 61名         及び子会社の従業員 61名
                                           224,881株(予定)          224,881株(予定)
    (注)割当予定先である当社及び当社の100%子会社の役職員に対して支給された金銭報酬債権を現物出資財産として
       給付させることにより行われます。
            




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