4565 M-SOSEI 2019-01-31 15:00:00
口腔咽頭カンジダ症治療薬「オラビ錠口腔用50mg」国内発売のお知らせ [pdf]

     PRESS RELEASE

                                                2019 年 1 月 31 日
各位
                         本店所在地   東京都千代田区麹町二丁目1番地
                         会社名     そーせいグループ株式会社
                                 (コード番号 4565 東証マザーズ)
                         代表者     代表執行役会長兼社長 CEO
                                 田村眞一
                         問い合せ先   コーポレートコミュニケーション部
                                 西下進一朗、岡田優
                         電話番号    03-5210-3290(代表)




            口腔咽頭カンジダ症治療薬「オラビ®錠口腔用 50mg」
                    国内発売のお知らせ

 当社は、当社の 100%子会社である株式会社そーせい(以下、「そーせい」)が製造販売承認を取得
した口腔咽頭カンジダ症治療薬「オラビ®錠口腔用 50mg」(以下、「本剤」)について、販売提携先で
ある富士フイルム富山化学株式会社(以下「富士フイルム富山化学」)が 2019 年 2 月 4 日より発売する
ことを、お知らせいたします。


 本剤は免疫機能の低下した患者さま等に発症する口腔咽頭カンジダ症を治療する抗真菌剤であるミコ
ナゾールの 1 日 1 回投与の口腔粘膜付着型の新剤形医薬品です。口腔内に有効成分を長時間持続的に放
出するよう設計されています。


 そーせいは、本剤の日本における独占開発販売権を、2011 年 5 月にフランスの製薬会社 BioAlliance
Pharma 社より取得後、2018 年 9 月 21 日、国内医薬品製造販売承認を取得しました。本剤は、2006 年
10 月に初めてフランスで承認され、現在欧州 2 ヵ国および米国において Loramyc®/Oravig®の登録商標で
販売されています。


 本剤の国内販売については、富士フイルム富山化学へ独占販売権を付与しており、そーせいは、販売
開始後、ロイヤリティおよび予め決定された販売目標達成時に、マイルストンを別途受領できる権利を
持っています。


 そーせいの代表取締役社長 安井忠良は以下のように述べています。
 「今般、本剤の販売を開始する運びとなり、大変うれしく思います。本剤の特徴である徐放化製剤技
術を活かし、ミコナゾールの効果を最大限に引き出すことで、患者さまにとって有益な新たな治療法を
ご提供できると確信しています。本剤の販売は富士フイルム富山化学が行いますが、同社と協力して販
売に努め、患者さまの健康・生活の質の向上に貢献したいと考えています。」
        PRESS RELEASE



    尚、本件にともなう当社の今期業績予想への影響は軽微であると見込んでいます。


<製品概要>
口腔粘膜付着型口腔咽頭カンジダ症治療剤
【販     売   名】オラビ®錠口腔用 50mg
【効能・効果】カンジダ属による口腔咽頭カンジダ症
【用法・用量】通常、成人には 1 回 1 錠(ミコナゾールとして 50 ㎎)を 1 日 1 回、上顎歯肉(犬歯窩)
             に付着して用いる。
【製品写真】




口腔咽頭カンジダ症について 1、2
    口腔咽頭カンジダ症とは、主に Candida albicans(カンジダ・アルビカンス)を起因菌とする真菌感
染症です。HIV、悪性腫瘍等、免疫不全を生じる疾病を患っている患者で多く見られ、偽膜性カンジダ
症、紅斑性(萎縮性)カンジダ症等のタイプがあります。症状としては、舌の疼痛、灼熱感、味覚異常、
嚥下困難等があり、白苔形成、紅斑病変、口角炎等が見られます。高齢化や医療技術の進歩に伴い、カ
ンジダ症は増加しています。


1   山口英世:病原真菌と真菌症 改定 4 版 南江堂,東京 2007, p238-239
2   日本歯科薬物療法学会 口腔カンジダ症薬物療法ガイドライン制定委員会編 口腔カンジダ症薬物療法の
指針―治療とケアに役立つ基礎と臨床― 第 1 版 医歯薬出版, 東京 2016, p1-5


                                                       以上
     PRESS RELEASE



Sosei Heptares について
 当社グループは、G タンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自の StaR®技術並びに構
造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬のデザイン・研究開発にフォーカスした、国際的な
バイオ医薬品企業グループです。当社グループは提携あるいは自社開発により中枢神経系疾患、がん、
代謝疾患、その他希少疾患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいま
す。現在進行中の開発プログラムには、Allergan 社との提携によるアルツハイマー病の対症療法を目的
とした候補薬や、AstraZeneca 社との提携によるがん治療を目的としたがん免疫療法の開発も含まれて
います。その他に、これまで Novartis 社、Pfizer 社、第一三共株式会社、ペプチドリーム社、Kymab 社、
MorphoSys 社等と提携しています。日本に本社を置き、英国およびスイスに研究開発施設を有していま
す。


 「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社のコーポレートブ
ランドです(証券コード 4565)。詳しくは、ホームページ https://www.soseiheptares.com/?ctry=jp をご覧
ください。


富士フイルム富山化学株式会社について
 富士フイルム富山化学株式会社は、2018 年 10 月 1 日に、放射性診断薬及び治療薬を研究・開発・製
造・販売する富士フイルム RI ファーマ株式会社と、低分子医薬品の研究・開発・製造・販売を行う富山
化学工業株式会社が統合し発足した会社です。今後、新薬の研究などを行う富士フイルムと連携し、ア
ンメットメディカルニーズが高い「がん」「中枢神経疾患」「感染症」領域において、新規の放射性診
断薬・治療薬、独自の作用メカニズムを持った治療薬の開発を行っていきます。また、必要な量の薬物
を必要な部位に必要なタイミングに送達するドラッグ・デリバリー・システムを応用展開した新薬開発
も推進していきます。さらに診断薬のみならず、富士フイルムが持つ体外診断機器・試薬なども活用し、
疾患に対する「診断」から「治療」のトータルソリューション展開を拡大させていきます。
 富士フイルム富山化学株式会社の詳細情報は、http://fftc.fujifilm.co.jp/をご覧ください。