4565 M-SOSEI 2019-05-14 16:00:00
Pfizer社との多岐にわたる研究開発提携において進捗があり初の臨床開発候補物質を創出 [pdf]

     PRESS RELEASE

                                                2019 年 5 月 14 日
各位
                         本店所在地   東京都千代田区麹町二丁目1番地
                         会社名     そーせいグループ株式会社
                                 (コード番号 4565 東証マザーズ)
                         代表者     代表執行役会長兼社長 CEO
                                 田村眞一
                         問い合せ先   コーポレートコミュニケーション部
                                 西下進一朗
                         電話番号    03-5210-3290(代表)



          Pfizer 社との多岐にわたる研究開発提携において進捗があり
                     初の臨床開発候補物質を創出

         臨床的価値は認識されていたが創薬は困難とされていた多岐にわたる
     G タンパク質共役受容体(GPCRs)に対して、研究開発につながる価値を創出した

     当社グループとの提携の下、Pfizer 社が第一弾として選定した前臨床開発候補品は
         未公表の GPCR に作用する新規経口低分子モジュレーターである

              これは科学的に意義ある成果を意味しており、
         その結果、当社グループは 3 百万米ドルのマイルストンを受領した

 当社グループは、Pfizer Inc.(以下「Pfizer 社」)との多岐にわたる G タンパク質共役受容体(GPCR)
に対する創薬に関する戦略的提携が円滑に進展し、初期段階ではありますが良好な成果が見られました
のでお知らせいたします。この提携の研究段階において、重要な疾患領域において Pfizer 社が選定した
GPCR に対する新規候補研究プログラムで進捗があり、それによりマイルストンを達成しました。


 これらのターゲットは、代謝性および炎症性疾患の重要な作用部位として、臨床および生物学的に役
割が明確にされているものの、内在する技術的課題から、従来の創薬アプローチでは候補薬の創出が困
難でした。これらの課題に対応するために、当社グループと Pfizer 社の研究者が緊密に協働し、専門性
を補完的に活用することで、当初 Pfizer 社が選定した最大 10 種の GPCR に対する構造ベース創薬
(SBDD)が可能になりました。


 今回の成果は、これらのターゲットへの取り組みに当たり、当社グループが提供した、特定のプログ
ラムに関する安定化された受容体(StaR®タンパク質)、X 線構造情報、および生物物理学的データによ
るものであり、これにより Pfizer 社よりマイルストンを受領しており、これには本日発表した 3 百万米
ドルが含まれます。さらに定められた条件が満たされれば、追加のマイルストンの達成に応じた支払い
を受領し、さらにロイヤリティを受け取れる契約となっています。また、2015 年には、ファイザー製薬
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株式会社が当社に対して 33 百万米ドルを出資しています。なお、この提携による科学的成果は、両社共
同で発表する予定です。


 当社執行役副社長チーフ R&D オフィサーであるマルコム・ウィアーは次のように述べています。
「Pfizer 社は、GPCR 構造研究が創薬にもたらす価値の重要性をあらためて認識しています。提携開始
以降、両社の研究者が深めてきた関係と交流から生まれる成果、特に本日発表した成果につき喜ばしく
思います。これは、一つには当社独自の SBDD プラットフォームを共同で応用することで可能となり、
他の有望なプログラムにも使われています。今後数年間で、これらのプログラムが引き続き進捗してい
くことを期待しています。」


 Pfizer 社の医薬品設計部門ヘッドであるシャーロット・アラートン氏は、次のように述べています。
「Sosei Heptares との提携における進捗に非常に満足しており、将来の取り組みについても楽観的な見
通しを持っています。Sosei Heptares の GPCR 構造ベース創薬は、重要な疾患ターゲットを調節できる
低分子設計を可能にする潜在力を持った、貴重で新しいアプローチを提供するものです。」


                                                          以上


Pfizer 社との提携についての追加情報
 2015 年 11 月、当社グループは、Pfizer 社との間で、複数の領域における最大 10 種の GPCR ターゲッ
トに対する新規医薬品開発に関する戦略的提携を行いました。
 当社グループは Pfizer 社が選択した複数の GPCR に対して、独自の GPCR 構造ベース創薬プラット
フォームを用いて作製した 安定化された受容体(StaR®タンパク質)や高解像度の結晶構造情報等を
Pfizer 社に提供します。一方、Pfizer 社は本提携から生み出された各ターゲットに対する全ての治療薬
(低分子およびバイオ医薬品)に関して開発・製造販売の責任を負い、グローバルでの独占的開発・製
造販売権を保有します。
 また、当社グループは開発、申請・承認、商業化に伴いマイルストンを受領できる条件となっていま
す。さらに、Pfizer 社により商業化された全ての製品について売上高に応じた段階的ロイヤリティを受
け取る契約となっています。また、提携に当たり、ファイザー製薬株式会社が当社に対して出資してい
ます。


Sosei Heptares について
 当社グループは、G タンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自の StaR®技術並びに構
造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬のデザイン・研究開発にフォーカスした、国際的な
バイオ医薬品企業グループです。当社グループは提携あるいは自社開発により中枢神経系疾患、がん、
代謝疾患、その他希少疾患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいま
す。現在進行中の開発プログラムには、Allergan 社との提携によるアルツハイマー病の対症療法を目的
とした候補薬や、AstraZeneca 社との提携によるがん治療を目的としたがん免疫療法の開発も含まれて
います。その他に、これまで Novartis 社、Pfizer 社、第一三共株式会社、ペプチドリーム社、Kymab 社、
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MorphoSys 社等と提携しています。東京に本社を置き、英国のケンブリッジに研究開発施設を有してい
ます。


 「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード 4565)
のコーポレートブランドです。


 詳しくは、ホームページ https://www.soseiheptares.com/をご覧ください。
 LinkedIn: @soseiheptaresco
 Twitter: @soseiheptaresco
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