4565 M-SOSEI 2021-08-12 15:30:00
2021年12月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]

                       2021年12月期                第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
                                                                                                2021年8月12日
上場会社名           そ-せいグループ株式会社                                                               上場取引所 東
コード番号           4565      URL         https://www.soseiheptares.com/
代表者             (役職名)     代表執行役会長兼社長CEO                         (氏名)田村 眞一
問合せ先責任者         (役職名)     執行役COO兼CFO                            (氏名)クリス・カーギル               TEL 03-5210-3290
四半期報告書提出予定日               2021年8月12日                            配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無:有
四半期決算説明会開催の有無                   :有

                                                                                               (百万円未満四捨五入)
1.2021年12月期第2四半期の連結業績(2021年1月1日~2021年6月30日)
 (1) 連結経営成績(累計)                                                                   (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                        親会社の
                                                                                                          四半期包括利益
                       売上収益               営業利益          税引前利益             四半期利益       所有者に帰属する
                                                                                                            合計額
                                                                                        四半期利益
                       百万円       %        百万円     %    百万円         %     百万円      %    百万円            %   百万円       %
2021年12月期第2四半期         3,123   24.1    △1,849     -    △1,393      -     △2,297   -   △2,297          -    2,442    -
2020年12月期第2四半期         2,516 △50.2     △1,136     -    △1,270      -     △2,117   -   △2,117          -   △4,590    -


                       基本的1株当たり                  希薄化後1株当たり
                        四半期利益                      四半期利益
                                          円 銭                    円 銭
2021年12月期第2四半期                         △28.38                   △28.38
2020年12月期第2四半期                         △27.45                   △27.45


 (2) 連結財政状態
                                                                           親会社の所有者に                   親会社所有者
                           資産合計                       資本合計
                                                                            帰属する持分                    帰属持分比率
                                       百万円                      百万円                   百万円                            %
2021年12月期第2四半期                         81,348                   55,756                55,756                       68.5
2020年12月期                              76,465                   52,381                52,381                       68.5


2.配当の状況
                                                                 年間配当金
                       第1四半期末               第2四半期末              第3四半期末                期末                    合計
                                 円 銭                  円 銭                  円 銭                 円 銭                 円 銭
2020年12月期                             -                0.00                  -                 0.00                0.00
2021年12月期                             -                0.00
2021年12月期(予想)                                                                -                 0.00                0.00

(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無

3.2021年12月期の連結業績予想(2021年1月1日~2021年12月31日)
    当社グループは創薬ビジネスの拡大に引き続き注力し、成長機会を十分に活用していくことが可能な状況にあり
   ます。当社グループは、SBDDプラットフォームと極めて生産性の高い創薬エンジンにより、複数の有望な新薬候補
   物質を創出しており、全てのプログラムを資本効率良く早期に進展させるため、提携及び共同投資による活動の拡
   大を図ります。同時に、競争力を維持し、高いアンメットメディカルニーズの存在する分野における、次世代のプ
   ログラムからなる有望なパイプラインを進捗させるため、新たなテクノロジー、ツール及び能力強化のための投資
   を行います。

     2021年12月期は、研究開発投資及び当社グループの発展につながる中期計画を後押しするための、収益を創出す
   る企業の買収を実現するための取り組みを含む成長戦略への投資が増加すると見込んでいます。2021年1月、統合
   失調症及びその他の神経疾患に対するムスカリン作動薬プログラムがアッヴィ社から当社グループに返還されたこ
   とを受け、本プログラムの前臨床および臨床開発を進めるために、当社グループは、2021年12月期は研究開発投資
   を強化しています。当社グループは、近い将来、ムスカリン作動薬プログラムのポートフォリオについて提携を行
   う意向であり、それが実現した場合、神経疾患に対する本プログラムに関連した臨床試験の費用とリスクを、資本
     力のあるグローバルパートナーに 負担頂くことができるという 効果が期待できると考えています。当社グループ
     は、提携により、本プログラムの後期開発を加速させ、これらの新規医薬品をより早く患者様にお届けするという
     当社グループのビジョンを後押しすることができると見込んでいます。


       過去数年と同様に、当社グループの戦略は不変であり、基礎となる創薬ビジネスにおいては、企業価値向上の追
     求のために、引き続き経営資源と資本のバランスを持続可能なものとしてまいります。
      ・  基礎となる創薬ビジネスにおける 研究開発費に係る現金支出は4,000百万円から5,000百万円を見込みま
         す。(据え置き)
       ・  基礎となる創薬ビジネスにおける 一般管理費に係る現金支出は1,800百万円から2,300百万円を見込みま
          す。(据え置き)
       ・  新規提携に伴う一時金を見込みます。
       ・  創薬及び研究開発に関する既存の提携先からのマイルストンに関する収益を見込みます。
       ・  コストベースの管理を徹底しつつ、引き続き創薬プラットフォームを補完し将来性を確保するテクノロジ
          ー、ツール及び能力への投資とともに、次世代候補品の進展を図ります。
       ・  長期的な収益成長を確保するための転機となる可能性を持った企業買収を引き続き検討します。
       ・  当社グループの創薬及び初期開発の新規ターゲットへの拡大を図ります。
       ・  日本国内市場向けの後期臨床開発段階にあるアセットの導入を引き続き検討します。


        当社グループは、2024年までの創薬及び初期開発活動のための十分な資金を確保しています。

       (注)予想為替レートはUSD:JPY=106としています。


       ※ 注記事項
    (1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無

    (2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更
        ① IFRSにより要求される会計方針の変更    :無
      ②   ①以外の会計方針の変更            :無
      ③   会計上の見積りの変更             :無

    (3) 発行済株式数(普通株式)
      ①   期末発行済株式数(自己株式を含む)     2021年12月期2Q   81,382,004株   2020年12月期     80,569,128株
      ②   期末自己株式数               2021年12月期2Q         213株    2020年12月期           213株
      ③   期中平均株式数(四半期累計)        2021年12月期2Q   80,906,526株   2020年12月期2Q   77,146,514株


※    四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です


※    業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
     (将来に関する記述等についてのご注意)
      本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
     断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等
     は様々な要因により大きく異なる可能性があります。

     (四半期決算説明会及び四半期決算説明資料について)
       当社は2021年8月12日(木)17時に四半期決算説明会をオンラインにて開催する予定です。また、この説明会で使用
     する四半期決算説明資料につきましては、当社ウェブサイトにて公開する予定です。
                          そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


○添付資料の目次

1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………………………      2
 (1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………………………      2
 (2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………………………      8
 (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………………      9
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………      10
 (1)要約四半期連結財政状態計算書 …………………………………………………………………………………      10
 (2)要約四半期連結包括利益計算書 …………………………………………………………………………………      11
 (3)要約四半期連結持分変動計算書 …………………………………………………………………………………      12
 (4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………      13
 (5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………      14




                         - 1 -
                                    そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
 (1)経営成績に関する説明
   (当期の経営成績)
     当社グループは、サイエンス及びテクノロジーに立脚した企業であり、創薬及び初期開発を専門としていま
   す。世界中の人々の生活の質と健康の向上に大きく貢献することをミッションとし、バイオ医薬品及び創薬に関
   する日本屈指の国際的なリーディング企業になることをビジョンに掲げています。


    当第2四半期連結累計期間において、当社グループは創薬及び初期開発パイプラインを引き続き拡充し、独自
       ®
   のStaR (Stabilized Receptor)及び関連技術、構造ベース創薬(以下「SBDD」)プラットフォームを強化しま
   した。

    当社グループのビジネスモデルは、(1)大手グローバル製薬企業との既存の提携の推進、(2)革新的なテク
   ノロジーを有する企業及びベンチャーファンドとの研究開発活動の推進、(3)実績がある当社グループ独自の
   創薬とその候補品の初期開発成績に基づく価値の高い新規提携の締結、という価値創造のための3つの重点分野
   に注力するものです。

    当第2四半期連結累計期間末現在、当社グループのプログラムの合計20品目以上が創薬段階、11品目が前臨床
                                  (注)1、2
   試験段階、複数の自社開発及び提携プログラム                   が臨床試験段階にあります。

    (注)1
             複数の固形がんを対象としたAZD4635、神経疾患を対象としたHTL0016878、神経疾患を対象とした
             HTL0018318(自主的に中断中)、神経疾患を対象としたHTL009936、2型糖尿病(T2DM)/肥満を対
             象としたPF-07081532、炎症性腸疾患を対象としたPF-07054894、拒食症を対象としたPF-07258669、
             神経疾患 を 対象 としたBHV3100 、 神経疾患 を 対象 としたTMP301 及 び 内分泌障害 を 対象 とした
             HTL0030310。
    (注)2
             日本でのDLB患者様を対象としたHTL0018318の第Ⅱ相臨床試験は中止を決定しています。当社グルー
             プは、実施中の毒性所見の分析・調査活動の結果を待って、医薬品医療機器総合機構 (PMDA)へ
             HTL0018318(あるいは別の新規M1作動薬候補)の新たな治験届を将来再提出する可能性がありま
             す。


    なお、低分子および抗体創薬に注力していくという当社グループの新しい方針により、既存プログラムのう
   ち、ペプチドを使用したHTL0030310(SSTR5作動薬)、GLP-1拮抗薬、GLP-2/1デュアル作動薬のプログラムにつ
   きましては、今後自社で進めるのではなく、アカデミアまたは製薬企業等との提携を目指します。


   大手グローバル製薬企業との新規及び既存の提携の推進

    大手グローバル製薬企業との提携については、順調に進捗しました。研究開発の継続性を確保するため、英国
   政府が最近行った規制緩和にもかかわらず、当社グループは、COVID-19に関する感染予防措置を継続することと
   しました。全ての研究開発活動は効率良く進められています。


    2021年5月19日、当社グループは、Pfizer Inc.(以下「ファイザー社」)との複数のGタンパク質共役受容体
   ( 以下 「GPCR」 ) をターゲットとした 創薬 に 関 する 戦略的提携 により 選定 された 新薬開発候補品 である
   PF-07258669を、初めてヒトへ投与する臨床試験が開始されたことが同社より通知されたと発表しました。この
   成果により、当社グループは5百万米ドルのマイルストンを受領しました。PF-07258669は、2019年12月にファ
   イザー社により選定され、その時点で3百万米ドルのマイルストンを受領しました。ファイザー社は、当社グル
   ープとの提携により2019年に3品目の異なる新薬開発候補品を選定しましたが、その全てが第Ⅰ相臨床試験を開
   始したことになります。これらの開発候補品については、ファイザー社より以下の通り公表されています:


    ・  PF-07081532(2型糖尿病及び肥満における経口GLP1受容体作動薬)
    ・  PF-07054894(炎症性腸疾患におけるCCR6拮抗薬)
    ・  PF-07258669(拒食症におけるMC4受容体拮抗薬)

    2021年6月23日、当社グループは、Biohaven Pharmaceutical Holding Company Ltd.(以下「バイオヘイブン
   社」)と提携中のHTL0022562(BHV3100)の第Ⅰ相臨床試験において、最初の被験者への投与を実施したと発表
   しました。HTL0022562は当社グループが見出した、新規低分子カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体


                                   - 2 -
                                        そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


拮抗薬であり、CGRPが関与して発症する疾患の新規治療薬開発のために2020年12月にバイオヘイブン社にライセ
ンスされたCGRP拮抗薬ポートフォリオの中で、最も開発の進む化合物です。HTL0022562の臨床デザインは、健康
成人を対象に安全性、忍容性、薬物動態の検討を目的とした、単施設二重盲検無作為化プラセボ対照、単回皮下
投与及び複数回皮下投与試験です。本試験は英国の臨床施設で88名の被験者の登録を目指しており、2022年の終
了を見込んでいます。当社グループは、HTL0022562の前臨床開発を実施し、臨床試験につながる有望で差別化さ
れた特性が示されました。バイオヘイブン社とのグローバルな研究開発提携及びライセンス契約に基づき、今
回、当社グループが第Ⅰ相臨床試験を実施し、その開始に伴うマイルストン及び臨床試験の実施に伴う開発費を
受領します。バイオヘイブン社はそれ以降の全ての試験及び開発活動を主導し、当社グループはさらなるマイル
ストン及びロイヤリティを受領する権利を有しています。HTL0022562は、当社グループがSBDDプラットフォーム
により創製した新薬開発候補品としては10 番目に臨床試験に進んだものです。

革新的なテクノロジーを有する企業及びベンチャーファンドとの提携における進展


 革新的なテクノロジーを有する企業及びベンチャーファンドとの提携でも引き続き大きな進展がありました。

 2021年1月12日、当社グループは、英国の創薬企業であるPharmEnable Limited(以下「PharmEnable社」)
と、両社のテクノロジーを応用し、神経疾患でこれまで創薬困難だったGPCRに対する、新薬創出を目的とした技
術提携契約を締結したことを発表しました。本提携により、GPCRの完全な構造解析を可能にし、詳細な構造的知
見を見いだせる能力及び技術的な扱いやすさで定評のある当社グループのGPCR構造ベース創薬プラットフォーム
と 、 人 工 知 能 (AI ) ・ 医 薬 品 化 学 に 基 づ くPharmEnable 社 独 自 の 先 進 テ ク ノ ロ ジ ー (ChemUniverse 及 び
ChemSeek)を融合することができます。これにより、非常に特異性の高い新規リード化合物を特定し、さらなる
開発を進めることが可能となります。PharmEnable社のアプローチとの融合により、従来のスクリーニング方法
と比較してより特異性が高い三次元(3D)構造の医薬品候補化合物を見出すことができ、これまでのアプローチ
では創薬困難だったペプチド作動性GPCRなどをターゲットとすることが可能になります。ペプチド作動性GPCRの
天然アゴニストリガンドは大きく複雑なペプチドであり、特に神経疾患の治療薬開発に適した特性を持つ低分子
で阻害することは、多くの場合これまで非常に困難でした。本契約に基づき、両社は創薬及び開発プログラムの
実施と費用負担を共同で行い、その結果得られる全ての製品を共同所有します。


  2021年2月1日 、 当社 グループは 、 イオンチャネルを 専門 とするCRO及 び 創薬企業 である 英国 のMetrion
Biosciences Limited(以下「Metrion社」)と、当社グループの世界有数のSBDD技術とプラットフォームを、イ
オンチャネルに初めて応用するための新規技術提携契約を締結したことを発表しました。本提携は、GPCRに対す
る創薬と同じく、イオンチャネルに対する創薬にも当社グループのSBDD技術が応用できる可能性を示し、この分
野でのリーダーとしての 地位を確立することを目的としています。最初のステップとして 、当社グループと
Metrion社はそれぞれの専門的知見を組み合わせ、神経疾患に関連する一つのイオンチャネルに対し、新規かつ
特異性の高いリード化合物の特定を目指します。Metrion社は、選定されたイオンチャネルの知的財産、ノウハ
ウ、及びスクリーニングモデルを提供します。当社グループは、選定されたイオンチャネルに対して特定された
全ての分子に対して、独占的なグローバルでの権利を有します。

 2021年2月16日、当社グループは、Centessa Pharmaceuticals Limited(以下「Centessa社」)が、複数の有
望な新薬プログラムを集約させたバイオ医薬品企業として設立されたと公表したことを開示しました。設立に関
連して、Centessa社は、未上場バイオ企業10社(以下「Centessa社子会社」)を統合し、Centessa社の経営陣の
下、それぞれのプログラムの開発を引き続き進めます。Centessa社は、ライフサイエンス専門のベンチャーキャ
ピタルであるMedicxi社によって設立され、バイオ業界における優良な投資家グループからの250百万米ドルのシ
リーズAの資金調達を、募集額を上回る申し込みをもって完了しました。Centessa社は、ベストインクラスまた
はファーストインクラスとなる可能性があるプログラムを集約することで規模を獲得しつつも、個々のプログラ
ムは専門チームが進めることで、従来の開発プロセスを再構築・加速化する研究開発モデルを採用しています。
Centessa社は、この独自の運営体制により、既存の製薬企業が構造上抱えている、一部の非効率的な研究開発を
改善することを目指しています。Centessa社子会社の各チームは、それぞれ一つのプログラムまたは一つの生物
学的経路に特化した研究開発を、大きな裁量権をもつその領域の専門家の指揮の下、進めていきます。子会社の
各チームが、構造ベース創薬などの独自の機能を用い、優れたサイエンスの推進に特化して注力することで、
Centessa社はインパクトのある医薬品を開発し、患者様に提供することが可能になります。2019年2月、当社グ
ループとMedicxi社によって設立されたOrexia Limited及びInexia Limitedからなる新会社Orexia Therapeutics
Limited(以下「Orexia社」)は、Centessa社に統合されました。 Orexia社は、構造ベース創薬を用いて、経口
及び経鼻投与によるオレキシン受容体作動薬を開発しています。これらの作動薬はナルコレプシー1型の治療を


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目指しており、オレキシン産生ニューロンの脱落の基礎病理、及び日中の過剰な眠気を特徴とする他の神経障害
に直接作用する可能性があります。当社グループは、引き続きOrexia社に研究開発受託サービスを提供してお
り、Orexia社に対する当社グループの保有株式は持分に見合ったCentessa社に対する保有株式に転換されていま
す。

 2021年4月21日、Centessa社は、Centessa Pharmaceuticals plc.の米国預託株式(以下「本件ADS」)の新規
株式公開に関する登録届出書(Form S-1)を米国証券取引委員会「以下「SEC」」に提出しました。Centessa社
は 、 そ の 後 、Centessa Pharmaceuticals Limited を 公 開 有 限 責 任 会 社 と し て 再 登 記 し 、 名 称 をCentessa
Pharmaceuticals plc.に変更しました。2021年6月4日、本件ADSの新規株式公開が完了し、時価総額は17億米
ドル、資金調達額は379.5百万米ドルとなり、「CNTA」のティッカーシンボルでNASDAQ Global Marketに上場さ
れました。2021年6月30日現在、当社グループはCentessa Pharmaceuticals plc.の929,353株(同社発行済株式
数の1.03%)を保有しています。


提携につながる新規候補物質創出のために当社グループ独自で行う創薬及び初期開発

 当社グループは、パイプラインへの重要な投資を継続し、複数の創薬候補品の初期開発段階のプログラムで進
捗がありました。


 2021年1月5日、当社グループは、ムスカリン作動薬プログラムのグローバルな研究開発権・販売権が当社グ
ループに返還されることとなったことを発表しました。これには、本提携プログラムの下で開発中の全ての候補
薬、当社グループからAllergan Pharmaceuticals International Limited(以下「アラガン社」)に許諾した関
連する全ての知的財産、及び提携において収集した全ての臨床・前臨床データの権利が含まれます。本プログラ
ムに関する権利は、2016年4月にアラガン社が取得していましたが、2020年5月、アラガン社はAbbVie, Inc.
(以下「アッヴィ社」)によって買収されています。このグローバルでの権利を返還するという決定は、アッヴ
ィ社のパイプラインに関するビジネス上の判断に基づくものであり、本提携プログラムに関連したいかなる有効
性、安全性、またはその他のデータに基づき行われたものではありません。当社グループは、以来徹底的な検討
を行っており、本プログラムの2021年中の再提携に向けた戦略を決定しました。


旧当社100%子会社に関する活動

 当社グループは、株式会社アクティバスファーマ(以下「アクティバス社」)により当初創製された品目につ
いて、マイルストンを受領しました。


  2021年3月11日、当社グループは、Formosa Pharmaceuticals, Inc.(以下「Formosa社」)が、米国において
APP13007について370名の白内障手術後の眼内炎及び疼痛患者を対象とした無作為化第Ⅲ相臨床試験を開始した
ことを発表しました(ClinicalTrials.gov 認識番号: NCT04739709)。APP13007は、ステロイドのナノ粒子製剤
であり、術後眼炎疼痛治療薬として開発が進められています。今回の進捗により、当社グループはFormosa社よ
り2.5百万米ドルのマイルストンを受領しました。APP13007は、当社の100%子会社であったアクティバス社が、
デザイン・研究開発を行っていました。2017年8月、当社は、アクティバス社の全株式を、医薬品原薬製造に強
みを持つ台湾証券取引所上場企業Formosa Laboratories, Inc.の100%子会社であるFormosa社へ譲渡しました。
                                                                    ®
本譲渡は、当社グループの成長戦略の中心が、GPCRをターゲットとした独自のStaR 技術並びにSBDD技術から生
み出される新薬のデザイン・研究開発へと移行したことによるものです。


2021年6月30日以降の当社グループのビジネスハイライト

 2021年7月27日、当社グループは、当社戦略の執行柔軟性を高めるべく、戦略的成長投資資金の獲得、資金調
達コストの低減、2020年7月16日に発行された2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(以下「2025
年満期新株予約権付社債(既発)」の満期償還日の実質的な延長、及び更なる財務基盤強化を目的とした2026年
満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の額面金額300億円の発行を完了しました。

 2021年7月28日、当社グループは、2025年満期新株予約権付社債(既発)の額面金額157.5億円(対象の残存
額面金額合計160億円)の買入消却を実施しました。




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                              そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績

  2021年6月30日現在、当社グループの従業員数は188人(2020年12月31日時点比2名減少)です。


  以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上収益3,123百万円(前年同四半期比607百万円増加)、
営業損失1,849百万円(前年同四半期は1,136百万円の損失)、税引前四半期損失1,393百万円(前年同四半期は
1,270百万円の損失)、四半期損失2,297百万円(前年同四半期は2,117百万円の損失)となりました。


                                                                (単位:百万円)
                       当第2四半期連結累計期間           前第2四半期連結累計期間
                        (自 2021年1月1日           (自 2020年1月1日     増減
                        至 2021年6月30日)          至 2020年6月30日)

売上収益                                  3,123             2,516          607

 売上原価に係る現金支出                          △366              △304          △62

 研究開発費に係る現金支出                    △2,382                △1,500        △882

 販売費及び一般管理費に係る現金支出               △1,256                 △925         △331

 その他の収益及びその他の費用 (※1)                     81                32           49

現金損失(△) (※2)                          △800              △181         △619

 非現金支出費用                         △1,049                 △955          △94

営業損失(△)                          △1,849                △1,136        △713

 金融収益及び金融費用 (※1)                       △32                 46         △78

 持分法投資損益                                282             △180           462
 持分法で会計処理されている投資の減損損
                                        206                -           206
 失戻入益

税引前四半期損失(△)                      △1,393                △1,270        △123

四半期損失(△)                         △2,297                △2,117        △180


USD:JPY(期中平均為替レート)                   108.11            108.25        △0.14

GBP:JPY(期中平均為替レート)                   150.33            136.43        13.90
※1.「その他の収益及びその他の費用」並びに「金融収益及び金融費用」は、純額で表示しております。
 2.「現金損失(△)」は営業利益に有形固定資産の減価償却費、無形資産の償却費、株式報酬費用及び減損損
  失を加算した金額を表示しております。

  当社グループは、医薬事業の単一セグメントであるため、報告セグメント別の記載は省略しています。




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                              そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


  当第2四半期連結累計期間の経営成績及び分析は以下のとおりです。

(売上収益)
                                                                     (単位:百万円)
                       当第2四半期連結累計期間          前第2四半期連結累計期間
                        (自 2021年1月1日          (自 2020年1月1日           増減
                        至 2021年6月30日)         至 2020年6月30日)

マイルストン収入及び契約一時金                      1,546              753                793
ロイヤリティ収入                             1,167             1,219              △52
その他                                    410               544              △134
 合計                                  3,123             2,516               607


  当第2四半期連結累計期間の売上収益は、前年同四半期に比べ607百万円増加し、3,123百万円となりました。


  当第2四半期連結累計期間 の契約一時金及びマイルストンに関する収益は、前年同四半期比793百万円増加
 し、1,546百万円となりました。マイルストン収入及び契約一時金は、あらかじめ定められた成果を達成できる
 かどうか、あるいは新規提携契約が締結できるかどうかによって、四半期毎に変動する可能性があります。当第
 2四半期連結累計期間のマイルストン収入の増加は、(1)前年同四半期に1件の契約一時金及び2件のマイル
 ストンを達成し576百万円を計上した一方、当第2四半期連結累計期間には5件のマイルストンを達成し881百万
 円を計上したこと、(2)前受収益から売上収益への振替額が488百万円増加したことによるものです。


  当第2四半期連結累計期間のロイヤリティに関する収益は、前年同四半期比52百万円減少し、1,167百万円と
                                                               (注)
 なりました。これは導出先であるNovartis International AG(以下「ノバルティス社」) によるウルティブ
  ®       ®     ®             ®           ®       ®
 ロ ブリーズヘラー 、シーブリ ブリーズヘラー 及びエナジア ブリーズヘラー の売上に関連するものです。

  (注)
          グリコピロニウム臭化物とその製剤の独占的開発・販売権は、2005年4月に、当社グループ及び共同
                                                  ®       ®
          開発パートナーであるVectura社からノバルティス社に導出しています。シーブリ 、ウルティブロ 、
              ®            ®
          エナジア 及びブリーズヘラー はノバルティス社の登録商標です。

(営業費用)
                                                                     (単位:百万円)
                       当第2四半期連結累計期間          前第2四半期連結累計期間
                        (自 2021年1月1日          (自 2020年1月1日           増減
                        至 2021年6月30日)         至 2020年6月30日)

売上原価に係る現金支出                            366               304                62

研究開発費に係る現金支出                         2,382             1,500               882

販売費及び一般管理費に係る現金支出                    1,256               925               331

非現金支出費用                              1,049               955                94

 売上原価                                   81                29                52

 研究開発費                                 216               190                26

 販売費及び一般管理費                            678               736              △58

 その他の費用                                 74                -                 74




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                            そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


 売上原価に係る現金支出
  当第2四半期連結累計期間の売上原価に係る現金支出は、前年同四半期比62百万円増加し、366百万円となり
 ました。売上原価に係る現金支出は、契約に基づき顧客に提供される研究開発受託サービスに関する人件費並び
 に研究施設の消耗品費等で構成されています。

 研究開発費に係る現金支出
  当第2四半期連結累計期間の研究開発費に係る現金支出は、前年同四半期比882百万円増加し、2,382百万円と
 なりました。これは主に、当第2四半期連結累計期間において当社独自の開発プログラム(2021年1月に返還さ
 れたムスカリン作動薬プログラムを含む)の活動水準を高めたこと、新たな共同研究への支出、ポンド高の影響
 によるものです。特に、2021年1月、統合失調症及びその他の神経疾患に対するムスカリン作動薬プログラムが
 アッヴィ社から当社グループに返還されたことを受け、本プログラムの前臨床および臨床開発を進めるために、
 当社グループは、2021年12月期は研究開発投資を強化しています。当社グループは、近い将来、ムスカリン作動
 薬プログラムのポートフォリオについて提携を行う意向であり、それが実現した場合、神経疾患に対する本プロ
 グラムに関連した臨床試験の費用とリスクを、資本力のあるグローバルパートナーに負担頂くことができるとい
 う効果が期待できると考えています。当社グループは、提携により、本プログラムの後期開発を加速させ、これ
 らの新規医薬品をより早く患者様にお届けするという当社グループのビジョンを後押しすることができると見込
 んでいます。また、2020年3月11日、世界保健機構(WHO)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデ
 ミック宣言を発表すると、支出が減少したことから、前第2四半期累計期間における費用は通常時より低い水準
 となりました。さらに、前第2四半期累計期間において外部委託企業との開発費用の負担を見直したことによる
 一時的な費用減少があったことも当期の増加要因となっています。当第2四半期連結累計期間の研究開発費に係
 る現金支出は、前第2四半期累計期間比増加しているものの、予算に沿って進捗していることから、研究開発費
 に係る現金支出の通期見込みは4,000百万円から5,000百万円で据え置きます。
  当第2四半期連結累計期間においては、研究開発費全体の98%は英国における活動によるものです。

 販売費及び一般管理費に係る現金支出
  当第2四半期連結累計期間 の販売費及び一般管理費に係る現金支出は、前年同四半期比331百万円増加し、
 1,256百万円となりました。これは主に成長戦略を引き続き評価するために人件費及び専門家に支払うアドバイ
 ザリーフィーが増加したこと、及び前第2四半期連結累計期間において株価の減少に伴い株式報酬費用に係る英
 国の社会保険料が例年同四半期より減少したことの反動増によるものです。当第2四半期連結累計期間の販売費
 及び一般管理費に係る現金支出は、前第2四半期累計期間比増加しているものの、予算に沿って進捗しているこ
 とから、販売費及び一般管理費に係る現金支出の通期見込みは1,800百万円から2,300百万円で据え置きます。

 非現金支出費用
  当第2四半期連結累計期間の非現金支出費用は、有形固定資産の減価償却費、無形資産の償却費、株式報酬費
 用及び減損損失で構成されています。当第2四半期連結累計期間の非現金支出費用は、前年同四半期比94百万円
 増加し、1,049百万円となりました。当第2四半期連結累計期間の有形固定資産の減価償却費は275百万円(前年
 同四半期比20百万円増加)、無形資産の償却費は368百万円(前年同四半期比45百万円減少)、株式報酬費用は332
 百万円(前年同四半期比45百万円増加)となりました。また当第2四半期連結累計期間において、株式会社そーせ
       ®
 いのオラビ 錠の収益が低下したことにより無形資産を74百万円減損しております。

(営業損益)
  当第2四半期連結累計期間の営業損益は、1,849百万円の損失(前年同四半期は1,136百万円の損失)となりまし
 た。これは主に、営業費用の増加が売上収益の増加を上回ったことによるものです。

(金融収益及び金融費用)
  当第2四半期連結累計期間の金融収益及び金融費用の純額は、前年同四半期比は78百万円悪化し、32百万円の
 費用超過となりました。これは主に、2017年に全株式を売却した株式会社アクティバスファーマに関する条件付
 対価評価益により金融収益が増加した一方で、2020年7月に発行した社債の利息により金融費用が増加したこと
 によるものです。

(持分法による投資損益)
  当第2四半期連結累計期間の持分法による投資損益は、前年同四半期比462百万円増加し、282百万円の投資利
 益となりました。これは主に、関連会社であるMiNA (Holdings) Limited単体の利益が前年同四半期は損失であ
 ったのに対し、当第2四半期連結累計期間は利益を計上したことによるものです。


                           - 7 -
                                 そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信



 (持分法で会計処理されている投資の減損損失戻入益)
   当第2四半期連結累計期間 の持分法で会計処理されている投資の減損損失戻入益は、206百万円となりまし
   た。これは、当社グループの関連会社であったJITSUBO株式会社の公正価値が増加したことによるものです。な
   お、2021年4月に当社グループが保有する同社株式は全て売却しています。

  (法人所得税費用)
     当第2四半期連結累計期間の法人所得税費用は、前年同四半期比57百万円増加し、904百万円となりました。


  (四半期損益)
     当第2四半期連結累計期間の四半期損益は、2,297百万円の損失(前年同四半期は2,117百万円の損失)となりま
   した。これは主に、上述の営業損失が増加したことによるものです。


(2)財政状態に関する説明
  ① 資産、負債及び資本の状況
   (資産)
    当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ4,883百万円増加し、81,348百万円
   となりました。これは主に、ポンド高により当社連結子会社であるHeptares Therapeutics Ltd.が保有する資産
   の円換算額が増加したこと、及び米国NASDAQに上場したCentessa Pharmaceuticals plc.株式の評価益による金
   融資産の増加によるものです。


  (負債)
    当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ1,508百万円増加し、25,592百万円と
   なりました。これは主に、営業債務が支払いにより減少した一方で、英国において2023年に税率が変更されるこ
   とが決定したことに伴い繰延税金負債が増加したことによるものです。

  (資本)
    当第2四半期連結会計期間末における資本は、前連結会計年度末に比べ3,375百万円増加し、55,756百万円と
   なりました。これは主に、在外営業活動体の為替換算差額の増加3,296百万円によるものです。

    なお、現金及び現金同等物並びに有利子負債の総資産に占める比率及び親会社所有者帰属持分比率は、それぞ
   れ49.9%、20.7%及び68.5%となりました。


 ② キャッシュ・フローの状況
   当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ621百万円増加し、当第
  2四半期連結会計期間末は40,629百万円となりました。
  当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

  (営業活動によるキャッシュ・フロー)
    当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは1,475百万円の支出となりました。これは
   主に、営業に関する支出が売上収益を上回ったことによるものです。

  (投資活動によるキャッシュ・フロー)
    当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは410百万円の収入となりました。これは主
   に、条件付対価の決済による収入273百万円、及び関連会社であるJISTUBO株式会社の株式売却による収入206百
   万円によるものです。

  (財務活動によるキャッシュ・フロー)
    当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは451百万円の収入となりました。これは主
   に、新株発行による収入601百万円によるものです。

  (現金及び現金同等物の為替変動による影響)
    当第2四半期連結累計期間の現金及び現金同等物の為替変動による影響は1,235百万円の増加となりました。
   これは主に、円安ポンド高・ドル高の影響によるものです。


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                               そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
    当社グループは創薬ビジネスの拡大に引き続き注力し、成長機会を十分に活用していくことが可能な状況にあ
   ります。当社グループは、SBDDプラットフォームと極めて生産性の高い創薬エンジンにより、複数の有望な新薬
   候補物質を創出しており、全てのプログラムを資本効率良く早期に進展させるため、提携及び共同投資による活
   動の拡大を図ります。同時に、競争力を維持し、高いアンメットメディカルニーズの存在する分野における、次
   世代のプログラムからなる有望なパイプラインを進捗させるため、新たなテクノロジー、ツール及び能力強化の
   ための投資を行います。


    2021年12月期は、研究開発投資及び当社グループの発展につながる中期計画を後押しするための、収益を創出
   する企業の買収を実現するための取り組みを含む成長戦略への投資が増加すると見込んでいます。2021年1月、
   統合失調症及びその他の神経疾患に対するムスカリン作動薬プログラムがアッヴィ社から当社グループに返還さ
   れたことを受け、本プログラムの前臨床および臨床開発を進めるために、当社グループは、2021年12月期は研究
   開発投資を強化しています。当社グループは、近い将来、ムスカリン作動薬プログラムのポートフォリオについ
   て提携を行う意向であり、それが実現した場合、神経疾患に対する本プログラムに関連した臨床試験の費用とリ
   スクを、資本力のあるグローバルパートナーに負担頂くことができるという効果が期待できると考えています。
   当社グループは、提携により、本プログラムの後期開発を加速させ、これらの新規医薬品をより早く患者様にお
   届けするという当社グループのビジョンを後押しすることができると見込んでいます。


    過去数年と同様に、当社グループの戦略は不変であり、基礎となる創薬ビジネスにおいては、企業価値向上の
   追求のために、引き続き経営資源と資本のバランスを持続可能なものとしてまいります。
    ・  基礎となる創薬ビジネスにおける研究開発費に係る現金支出は4,000百万円から5,000百万円を見込みま
       す。(据え置き)
    ・  基礎となる創薬ビジネスにおける一般管理費に係る現金支出は1,800百万円から2,300百万円を見込みま
       す。(据え置き)
    ・  新規提携に伴う一時金を見込みます。
    ・  創薬及び研究開発に関する既存の提携先からのマイルストンに関する収益を見込みます。
    ・  コストベースの管理を徹底しつつ、引き続き創薬プラットフォームを補完し将来性を確保するテクノロ
       ジー、ツール及び能力への投資とともに、次世代候補品の進展を図ります。
    ・  長期的な収益成長を確保するための転機となる可能性を持った企業買収を引き続き検討します。
    ・  当社グループの創薬及び初期開発の新規ターゲットへの拡大を図ります。
    ・  日本国内市場向けの後期臨床開発段階にあるアセットの導入を引き続き検討します。

    当社グループは、2024年までの創薬及び初期開発活動のための十分な資金を確保しています。


   (注)予想為替レートはUSD:JPY=106としています。




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                        そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結財政状態計算書
                                                 (単位:百万円)
                      当第2四半期連結会計期間          前連結会計年度
                        (2021年6月30日)       (2020年12月31日)

資産
 非流動資産
  有形固定資産                           3,915                   3,824
  のれん                             14,958               14,134
  無形資産                            12,454               11,802
  持分法で会計処理されている投資                  3,666                3,087
  その他の金融資産                         3,437                   1,593
  その他の非流動資産                           10                       7
  非流動資産合計                         38,440               34,447
 流動資産
  営業債権及びその他の債権                     1,496                    939
  未収法人所得税                            102                    420
  その他の金融資産                            82                     -
  その他の流動資産                           599                  651
  現金及び現金同等物                       40,629               40,008
  流動資産合計                          42,908               42,018
 資産合計                             81,348               76,465


負債及び資本
負債
 非流動負債
  繰延税金負債                           3,591                   2,457
  企業結合による条件付対価                       500                   1,107
  社債                              14,918               14,789
  リース負債                            1,720                1,664
  その他の非流動負債                          687                   1,082
  非流動負債合計                         21,416               21,099
 流動負債
  営業債務及びその他の債務                     1,366                   1,508
  企業結合による条件付対価                       816                     -
  未払法人所得税                            396                     29
  リース負債                              182                     170
  その他の流動負債                         1,416                   1,278
  流動負債合計                           4,176                   2,985
 負債合計                             25,592               24,084
資本
  資本金                             40,909               40,220
  資本剰余金                           30,696               30,452
  自己株式                               △0                  △0
  利益剰余金                          △13,082             △10,785
  その他の資本の構成要素                    △2,767               △7,506
  親会社の所有者に帰属する持分                  55,756               52,381
 資本合計                             55,756               52,381
 負債及び資本合計                         81,348               76,465




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(2)要約四半期連結包括利益計算書
                                                      (単位:百万円)
                           当第2四半期連結累計期間         前第2四半期連結累計期間
                            (自 2021年1月1日         (自 2020年1月1日
                            至 2021年6月30日)        至 2020年6月30日)


売上収益                                    3,123              2,516
売上原価                                    △447               △333
売上総利益                                   2,676              2,183
研究開発費                                 △2,598              △1,690
販売費及び一般管理費                            △1,934              △1,661
その他の収益                                    81                  35
その他の費用                                  △74                  △3
営業損失(△)                               △1,849              △1,136
金融収益                                     173                 369
金融費用                                    △205               △323
持分法による投資損益(△は損失)                         282               △180
持分法で会計処理されている投資の減損損失戻入益                  206                 -
税引前四半期損失(△)                           △1,393              △1,270
法人所得税費用                                 △904               △847
四半期損失(△)                              △2,297              △2,117


その他の包括利益
 純損益に振り替えられることのない項目
  その他の包括利益を通じて公正価値で測定するも
  のとして指定した資本性金融商品の公正価値の純                1,443                 35
  変動額
  純損益に振り替えられる可能性のない項目合計                 1,443                 35
 純損益に振り替えられる可能性のある項目
  在外営業活動体の為替換算差額                        3,296             △2,508
  純損益に振り替えられる可能性のある項目合計                 3,296             △2,508
 その他の包括利益合計                             4,739             △2,473
四半期包括利益合計                               2,442             △4,590


四半期損失の帰属(△):
 親会社の所有者                              △2,297              △2,117
 非支配持分                                     -                 △0
四半期損失(△)                              △2,297              △2,117


四半期包括利益の帰属:
 親会社の所有者                                2,442             △4,590
 非支配持分                                     -                 △0
四半期包括利益                                 2,442             △4,590


1株当たり四半期損失(△)(円)
基本的1株当たり四半期損失(△)                      △28.38              △27.45
希薄化後1株当たり四半期損失(△)                     △28.38              △27.45




                           - 11 -
                                         そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


(3)要約四半期連結持分変動計算書
     当第2四半期連結累計期間(自 2021年1月1日 至 2021年6月30日)
                                                                                  (単位:百万円)
                                                                     親会社の
                                                          その他の資本     所有者に
                  資本金      資本剰余金     自己株式       利益剰余金                          非支配持分   資本合計
                                                           の構成要素     帰属する
                                                                     持分合計
2021年1月1日時点の残高    40,220    30,452      △0      △10,785     △7,506    52,381      -     52,381
 四半期損失(△)             -         -        -       △2,297         -    △2,297       -    △2,297
 その他の包括利益             -         -        -           -       4,739     4,739      -      4,739
四半期包括利益合計             -         -        -       △2,297      4,739     2,442      -      2,442
 新株の発行               689      △88        -           -          -        601      -        601
 株式報酬費用               -        332       -           -          -        332      -        332
所有者との取引額合計           689       244       -           -          -        933      -        933
2021年6月30日時点の残高   40,909    30,696      △0      △13,082     △2,767    55,756      -     55,756




         前第2四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年6月30日)
                                                                                  (単位:百万円)
                                                                     親会社の
                                                          その他の資本     所有者に
                  資本金      資本剰余金     自己株式       利益剰余金                          非支配持分   資本合計
                                                          の構成要素      帰属する
                                                                     持分合計
2020年1月1日時点の残高    37,479    26,548      △0      △12,264     △6,688    45,075       3    45,078
 四半期損失(△)             -         -        -       △2,117         -    △2,117       △0   △2,117
 その他の包括利益             -         -        -           -      △2,473   △2,473       -    △2,473
四半期包括利益合計            -          -        -       △2,117     △2,473   △4,590       △0   △4,590
 新株の発行               183      △58        -           -          -        125      -        125
 株式報酬費用              -         329       -           -          -        329      -        329
 子会社の支配喪失に伴う変動       -          -        -           -          -        -        △3       △3
所有者との取引額合計           183       271       -           -          -        454      △3       451
2020年6月30日時点の残高   37,662    26,819      △0      △14,381     △9,161    40,939      -     40,939




                                       - 12 -
                             そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
                                                      (単位:百万円)
                           当第2四半期連結累計期間         前第2四半期連結累計期間
                            (自 2021年1月1日         (自 2020年1月1日
                            至 2021年6月30日)        至 2020年6月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー
 税引前四半期損失(△)                          △1,393              △1,270
 減価償却費及び償却費                              643                 668
 株式報酬費用                                  332                  287
 減損損失                                     74                  -
 投資有価証券評価損益(△は益)                         △8                 △244
 投資有価証券売却損益(△は益)                           -                   73
 出資金運用損益(△は益)                              -                   75
 条件付対価に係る公正価値変動額(△は益)                   △98                  136
 為替差損益(△は益)                             △99                   28
 受取利息                                   △3                  △32
 支払利息                                    201                   30
 持分法による投資損益(△は益)                        △282                  180
 持分法で会計処理されている投資の減損損失戻入益                △206                   -
 営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加)                 △180                △293
 営業債務の増減額(△は減少)                         △10                 △227
 長期前受収益の増減額(△は減少)                       △272                  652
 その他                                    △483                △104
 小計                                   △1,784                △41
 利息及び配当金の受取額                              3                   32
 利息の支払額                                 △72                   △4
 法人所得税の還付額                               380                1,126
 法人所得税の支払額                               △2                  △56
 営業活動によるキャッシュ・フロー                     △1,475                1,057
投資活動によるキャッシュ・フロー
 有形固定資産の取得による支出                         △67                 △41
 無形資産の取得による支出                           △2                   △6
 子会社の支配喪失に伴う現金及び現金同等物の変動
                                           -                △577
 額
 関連会社の売却による収入                            206                   -
 投資有価証券の売却による収入                            -                  238
 条件付対価の決済による収入                           273                  -
 その他                                      -                   △1
 投資活動によるキャッシュ・フロー                        410                △387
財務活動によるキャッシュ・フロー
 リース負債の返済による支出                          △88                 △114
 条件付対価の決済による支出                          △62                 △159
 株式の発行による収入                             601                  125
 財務活動によるキャッシュ・フロー                        451                △148
現金及び現金同等物の為替変動による影響                     1,235               △535
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                       621                △13
現金及び現金同等物の期首残高                         40,008              15,375
現金及び現金同等物の四半期末残高                       40,629              15,362




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                              そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


(5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
 (継続企業の前提に関する注記)
   該当事項はありません。


 (会計方針の変更)
   該当事項はありません。

 (会計上の見積りの変更)
   該当事項はありません。


 (セグメント情報)
   当社グループは、医薬事業の単一セグメントであるため、記載を省略しています。


 (重要な後発事象)
  (2026年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行)
   当社は、2021年7月7日開催の取締役会において海外募集による2026年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権
  付社債(以下において「本新株予約権付社債」といい、そのうち社債のみを「本社債」、新株予約権のみを「本新
  株予約権」という。)の発行を決議し、2021年7月27日に払い込みが完了しております。その概要は次のとおりで
  あります。

   Ⅰ.2026年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行
    (1) 社債の名称
        そーせいグループ株式会社2026年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債
   (2) 発行総額
       300億円
   (3) 発行価格(払込金額)
       本社債の額面金額の100.0%(各本社債の額面金額10百万円)
   (4) 発行価格(募集価格)
       本社債の額面金額の102.5%
   (5) 社債の払込期日(発行日)
       2021年7月27日
   (6) 償還期限等
      2026年7月27日(償還期限)に本社債の額面金額の100%で償還する。その他、発行要項に一定の場合に繰
      上償還及び買入消却の定めがある。
   (7) 利率
       本社債の額面金額に対して年率0.25%
   (8) 利息の支払方法及び期限
       毎年1月27日及び7月27日(以下それぞれを「利払日」という。)に半年分が後払いされるものとする。各
      本社債の利息は、①当該本社債に係る本新株予約権が行使された場合には、当該行使の効力発生日の直前
      の利払日(かかる利払日がない場合には払込期日)以降又は②本社債が償還された場合には、償還日以降、
      これを付さない。但し、②の場合において、本社債に係る支払が不当に留保又は拒絶された場合は、この
      限りでない。
   (9) 新株予約権に関する事項
       ①新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数
        本新株予約権の目的となる株式の種類及び内容は当社普通株式(単元株式数100株)とし、その行使によ
        り当社が当社普通株式を交付する数は、行使請求に係る本社債の額面金額の総額を下記③記載の転換価
       額で除した数とする。但し、行使により生じる1株未満の端数は切り捨て、現金による調整は行わな
       い。また、本新株予約権の行使により単元未満株式が発生する場合は、当該単元未満株式は単元株式を
       構成する株式と同様の方法で本新株予約権付社債の保有者(以下「本新株予約権付社債権者」という。)
       に交付され、当社は当該単元未満株式に関して現金による精算を行わない。
      ②発行する新株予約権の総数
       3,000個
      ③本新株予約権の行使に際して払い込むべき額
       各本新株予約権の行使に際しては、当該本新株予約権に係る本社債を出資するものとし、当該本社債の


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                                  そーせいグループ㈱ (4565) 2021年12月期 第2四半期決算短信


      価額は、その額面金額とする。
      転換価額は2,235円(当初)とする。
     ④行使期間
      2021年8月10日から2026年7月13日まで(新株予約権の行使のために本社債が預託された場所における
      現地時間)とする。ただし、発行要項に一定の定めがある。
 (10) 社債の担保又は保証
      本社債は、担保又は保証を付さない。
 (11) 新株予約権の行使の条件
      各本新株予約権の一部行使はできない。
 (12) 上場取引所
      本新株予約権付社債をシンガポール証券取引所に上場する。

 Ⅱ.調達資金の使途
   本新株予約権付き社債の発行による手取金概算額合計約298億円の使途は、以下を予定しております。
 (1) 約189億円を、2020年7月16日に発行された2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(以下
   「2025年満期新株予約権付社債(既発)」という。)の買入資金として充当します。
 (2) 2020年6月30日に公表した新株式の発行及び2025年満期新株予約権付社債(既発)の発行により調達した約
   209億円の資金使途に上乗せし、約100億円を、2024年6月末までに、神経疾患や消化器疾患、免疫疾患、希
   少疾患などの領域における当社の創薬・開発に補完的な役割を果たす企業若しくは技術の獲得・投資、当社
   が有する既存の創薬・早期開発基盤の拡充に資する資産の獲得・投資、並びに、潜在的な国内市場向けの製
   品導入と中心とした戦略的成長投資に充当します。また、約9億円を、2024年6月末までに、これまでに資
   金を振り向けられていなかった新規パイプラインの研究開発及び運転資金に順次充当する予定です。

(2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の買入消却)
 当社は、2021年7月7日開催の取締役会において、当社が2020年7月16日に発行した2025年満期新株予約権付
社債(既発)の買入消却に係る事項について決議し、2021年7月28日に買入消却を実施いたしました。概要は次の
とおりであります。


 (1) 買入消却銘柄名
     2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債
 (2) 買入消却実施日
     2021年7月28日
 (3) 買入価額の総額
     18,950百万円(額面金額合計15,750百万円)
 (4) 消却後残存価額の総額
     額面金額合計250百万円




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