4565 M-SOSEI 2021-05-19 15:30:00
ファイザー社との複数のターゲットを対象とした研究開発提携により見い出された3番目の新薬開発候補品の臨床試験が開始 [pdf]

         PRESS RELEASE

                                                      2021 年 5 月 19 日
各位
                               本店所在地    東京都千代田区麹町二丁目1番地
                               会社名      そーせいグループ株式会社
                                        (コード番号 4565 東証マザーズ)
                               代表者      代表執行役会長兼社長 CEO
                                        田村眞一
                               問い合せ先    IR & コーポレートストラテジー部
                                        西下進一朗
                               電話番号     03-5210-3290(代表)



    ファイザー社との複数のターゲットを対象とした研究開発提携により見い出された
             3 番目の新薬開発候補品の臨床試験が開始

         ファイザー社は本新薬開発候補品を初めてヒトへ投与する臨床試験を開始し、
          それにともない、当社グループは 5 百万米ドルのマイルストンを受領する

           今般ファイザー社が選定し、臨床試験を開始した本新薬開発候補品は、
                  拒食症における MC4 受容体拮抗薬である

         当社グループの StaR®技術および SBDD プラットフォームにより創出された
          GPCR をターゲットとする 9 番目の新薬開発候補品が臨床試験に入った


    当社グループは、Pfizer Inc.(以下「ファイザー社」)との複数の G タンパク質共役受容体(以下
「GPCR」)をターゲットとした創薬に関する戦略的提携により選定された新薬開発候補品(以下「本
候補品」)を、初めてヒトへ投与する臨床試験が開始されたことが通知されましたので、お知らせいた
します。この成果により、当社グループは 5 百万米ドル(約 546 百万円1)のマイルストンを受領いた
します。本候補品は、2019 年 12 月にファイザー社により選定され、その時点で 3 百万ドル(約 328 百
万円 1)のマイルストンを受領しました。


    ファイザー社は、当社グループとの提携により 2019 年に 3 品目の異なる新薬開発候補品を選定しま
したが、その全てが第Ⅰ相臨床試験を開始したことになります。これらの開発候補品については、ファ
イザー社より以下の通り公表されています:


     •   PF-07081532(2 型糖尿病および肥満における経口 GLP1 受容体作動薬)
     •   PF-07054894(炎症性腸疾患における CCR6 拮抗薬)
     •   PF-07258669(拒食症における MC4 受容体拮抗薬)



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    1 米ドル=109.22 円
   PRESS RELEASE

 本候補品は、当社グループが独自の StaR®技術と構造ベース創薬(SBDD)プラットフォームにより
創製した GPCR をターゲットとする新薬開発候補品としては 9 番目に臨床試験に進んだものです。


 当社グループチーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)のロブ・クックは次のように述べていま
す。「本候補品の臨床試験開始は、卓越した研究成果を出し続け、かつ長期にわたるファイザー社との
良好な提携契約における新たな意義深い実績となります。これは、強力な提携関係にあるパートナーで
あるファイザー社が持つ開発に関する専門知識を補完的に組み合わせることによって、我々の構造ベー
ス創薬が力を発揮したことをはっきりと示しています。当社のプラットフォームにより創製された、複
数の疾患領域にわたる 9 品目の開発候補品が臨床試験入りしていること、また 20 品目を超える進行中
のプログラムが提携先あるいは自社により進められていることからも、我々の研究成果の創出力の高さ
が実証されています。この有望な新薬開発候補品からなる幅広いポートフォリオは、重要なアンメッ
ト・ニーズにグローバルに対応し、株主さまに大きな将来的価値を生み出す可能性を秘めています。」


ファイザー社との提携について


 2015 年 11 月、当社グループは、ファイザー社との間で、複数の疾患領域における GPCR ターゲッ
トに対する新規医薬品の研究開発に関する提携を締結しました。これらのターゲットの多くは、治療対
象となる可能性のあるさまざまな疾患の重要な作用部位として、臨床あるいは生物学的に役割が明確に
なっているものの、内在する技術的課題から、従来の創薬アプローチでは候補薬の創出が困難でした。


 これらの課題に対応するために、当社グループとファイザー社の研究者が緊密に協働し、それぞれの
専門性を補完的に活用することで、ファイザー社が選定した GPCR に対する構造ベース創薬(SBDD)
が可能になりました。ファイザー社は本提携から生み出された各ターゲットに対する全ての治療薬(低
分子およびバイオ医薬品)に関して開発・製造販売を担い、グローバルでの独占的開発・製造販売権を
保有します。


 当社グループは、これまでに特定のプログラムに関する複数の安定化された受容体(StaR®タンパク
質)、X 線構造情報、および生物物理学的データを提供しています。これらの成果により、新規低分子
候補物質の創製および開発が進められ、そのうち 3 品目が臨床試験を開始しました。当社グループは、
本提携における進展によりファイザー社より複数の重要なマイルストンを受領しており、定められた条
件が満たされれば、追加の支払いを受領し、さらにロイヤリティを受け取れる契約となっています。


                                                  以上
      PRESS RELEASE

Sosei Heptares について
 当社グループは、G タンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自の StaR®技術並びに構
造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬候補物質の探索および初期開発にフォーカスした、
国際的なバイオ医薬品企業グループです。当社グループは神経疾患、免疫疾患、消化器疾患、炎症性疾
患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいます。


 これまでアッヴィ社、アストラゼネカ社、バイオヘイブン社、ジェネンテック社(ロシュ・グルー
プ)、GSK 社、ノバルティス社、ファイザー社および武田薬品工業株式会社などの大手グローバル製
薬企業、ならびにその他の新興バイオ医薬品企業と提携しています。当社グループは、東京に本社を置
き、英国のケンブリッジに研究開発施設を有しています。


 「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード
4565)のコーポレートブランドです。「そーせい」、「Heptares」、当社グループのロゴおよび
StaR®は、当社グループの商標または登録商標です。


 詳しくは、ホームページ https://www.soseiheptares.com/をご覧ください。
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