4564 M-OTS 2019-02-15 08:30:00
米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターでのMELK阻害剤「OTS167」乳がんに対する第I相臨床試験開始のお知らせ [pdf]

                                                      平成 31 年 2 月 15 日
各     位
                                 神 奈 川 県 川 崎 市 高 津 区 坂 戸 3 - 2 - 1
                                 オンコセラピー・サイエンス株式会社
                                               代表取締役社長       藤谷 京子
                                          (コード番号 4564 東証マザーズ)
                                      (問い合せ先) 管理本部長          中村 聡
                                                 電話番号 044‐820‐8251


米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターでの MELK 阻害剤「OTS167」乳がんに
                    対する第Ⅰ相臨床試験開始のお知らせ


    当社にて臨床開発中の MELK 阻害剤 OTS167 につきまして、米国コーネル大学(Weill
Cornell Medicine)、米国テキサス州立大学 MD アンダーソンがんセンター(The University of
Texas MD Anderson Cancer Center)、米国ノーウォーク・ホスピタル(Norwalk hospital)に続き、
米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(Memorial Sloan-Kettering Cancer
Center)において、所定の手続きが完了し、乳がんに対する第Ⅰ相臨床試験を開始致しますこ
とをお知らせいたします。


    この臨床試験は、トリプルネガティブ乳がんを含む乳がんの患者さんを対象とし、OTS167 の
カプセル剤による経口投与における安全性および推奨投与量の確認を主目的とし、副次的にト
リプルネガティブ乳がんに対する臨床上の有効性の確認を行うものです。


    OTS167 は、現在、米国シカゴ大学およびコーネル大学において、急性骨髄性白血病に対する
静脈内投与による臨床試験を実施しております。また、オーストラリアにて健常成人を対象とし
た経口投与による第Ⅰ相臨床試験を終了しており、良好な経口吸収性を確認しております。
    OTS167 は、ゲノム包括的遺伝子解析に基づいて発見された新規キナーゼの MELK (Maternal
Embryonic Leucine zipper Kinase) を標的としたものです。OTS167 はがん幹細胞により強く効果
が期待できる新しい作用機序の分子標的治療薬です。 OTS167 は、すでに動物試験において、
肺がん、前立腺がん、乳がん、膵臓がんなどに対し、強力な抗腫瘍効果が確認されています。


    今後、当社は、安全性に十分留意しつつ臨床上の有効性を確認する為の臨床試験を実施して参
ります。本件による平成 31 年 3 月期当社業績への影響は、判明次第お知らせいたします。


                                                                  以上