4564 M-OTS 2019-11-05 08:30:00
当社連結子会社における検査業務追加のお知らせ [pdf]

                                                          2019 年 11 月 5 日
各     位


                                     神 奈 川 県 川 崎 市 高 津 区 坂 戸 3 - 2 - 1
                                     オンコセラピー・サイエンス株式会社
                                                 代表取締役社長      藤谷 京子
                                            (コード番号 4564 東証マザーズ)
                                            (問い合せ先)管理本部 子玉           弘二
                                                   電話番号 044‐820‐8251


                   当社連結子会社における検査業務追加のお知らせ


    当社連結子会社である株式会社 Cancer Precision Medicine(以下、CPM 社)は、新たに全ゲノムシー
ケンス解析等の検査項目を追加する受託体制を整備し、業務を開始することとなりましたのでお知ら
せいたします。
    近年、がんプレシジョン医療の推進、ならびに早期診断や再発モニタリングなどへの応用に期待が
高まっており、CPM 社ではがんプレシジョン医療関連事業として受託検査サービスを行っています。
現在は、がん細胞の詳細な遺伝子解析サービス(全エクソーム解析、RNA シーケンス解析、ネオアン
チゲン解析)
     、血液等を用いてがん遺伝子変異を早期検出するためのリキッドバイオプシー、TCR/BCR
レパトア解析、免疫反応解析等の解析サービスを行っておりますが、これらに加え、新たに全ゲノムシ
ーケンス解析*1、シングルセル RNA シーケンス解析*2、メタゲノムシーケンス解析*3 の 3 項目を受託で
きる体制を整えました。
 本検査項目の追加により、多様な目的に合わせた最適なゲノム解析の受託が可能となり、医療機関・
研究機関・共同研究先・提携先等からの検査依頼に対応することができます。
 なお、本件による当社業績への影響は判明次第お知らせいたします。


 ※1:全ゲノムシーケンス解析
 ゲノムの全域を対象に DNA 塩基の変異を検出する解析です。現在提供している全エクソーム解析
は、タンパク質を作る情報を持つ遺伝子の部分を集中的に解読するもので、その領域はゲノム全体の
約 2%に相当します。そのため全エクソーム解析は高効率、低コストで実施できますが、がん細胞でし
ばしば見られるゲノムの大規模な入れ替わりや欠如などの変異を検出するのは難しいとされています。
これに対し、全ゲノムシーケンス解析はこれらの変異も検出することができるため、より包括的な情
報を取得することが期待できます。


 ※2:シングルセル RNA シーケンス解析
 検体の細胞を一つ一つ分離し、それぞれの細胞の遺伝子発現量を個別に測定する解析です。腫瘍組
織において、がん細胞は分裂を繰り返す中で個別の変異を持つ複数の細胞集団に分化し増殖します。
様々な細胞集団が混在した状態で腫瘍組織を解析すると、がんの特徴を正確に理解することが困難な
場合があります。シングルセル RNA シーケンス解析では、腫瘍組織中の個別の細胞の特徴を捉えられ、
治療方法の選択や予後の予測などをより正確に行うことが期待できます。




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 ※3:メタゲノムシーケンス解析
 多種多様な微生物が混在する検体からそれぞれの微生物のゲノムを同時に解読し、検体中に存在す
る生物種やその存在比などを明らかにする解析です。がん研究においては主に腸内細菌の解析に用い
られ、大腸がんの原因となり得る腸内細菌の検出や体内の免疫や薬剤の代謝との関連性等についての
研究が進んでいます。


                                          以   上




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